2017 Team Preview:ワシントン・ナショナルズ

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2017 Prospect Organizational Rankings 1-10

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2017 Prospect Organizational Rankings 11-20

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2017 Prospect Organizational Rankings 21-30

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2017 Top 100 Prospects

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2017 Team Preview:ワシントン・ナショナルズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す 

  • 本拠地:ナショナルズ・パーク
他球場と大きさを比較する → http://yakyujo.com/ml30/

 

広さ
レフト 102.4m
センター 122.5m
ライト 102.1m
フェンス高さ  3.6~4.2m
パークファクター *平均100 
安打  97.4
ツーベース 89.1
スリーベース 80.6
HR 102.3
得点 95.6

 

  • 予想オーダー

1.アダム・イートン:CF
オフに超有望株ルーカス・ジオリトら3名とのトレードで加入。体格は小柄だが、ガッツあふれるプレースタイルでチームを引っ張る俊足・巧打の外野手。今季は昨季DRS+22を稼いだライトからセンターに回る予定。3年連続で「打率.280&出塁率.360&14盗塁」以上をクリアしており、2年連続で14本塁打をマークするなど長打力も向上中。9三塁打&18補殺はリーグトップだった。妻ケイトさんは大学1部リーグでプレーしたソフトボール選手。

2. トレイ・ターナー:SS
メジャーでも1、2を争う俊足の持ち主。新人ながら73出場で打率.342&13本塁打&33盗塁と素晴らしいデビュー。8月&9月で月間最優秀新人を獲得し、シーズン後の新人王投票でもコリー・シーガー(LAD)に次ぐ2位にランクインした。昨季は二塁とセンターでの出場がメインだったが、今季は本職の遊撃に戻る予定だ。自身を「遅咲き」と評しており、高校入学時には163cmしかなかった(現在は185cm)。

3. ブライス・ハーパー:RF
15年には史上最年少で満票MVPを獲得。昨季はさらなる飛躍が期待されたが三振率以外の全ての打撃項目が大幅ダウン。それでも5月8日のカブス戦ではメジャー最多タイとなる1試合6四球、メジャー史上初となる「0打数7出塁」をマークするなど武勇伝は増えた。オフには1度破局と報じられたケイラさんと結婚。オールスターのホームラン競争には「あれはファンのためのイベント。俺はファンを気にしない」と辞退。

4. ダニエル・マーフィー:2B
15年ポストシーズンでカブスの夢を打ち砕いた「ヤギの呪い」の勢いそのままに、打率.347&25本塁打&104打点の活躍。MVP得票ではクリス・ブライアント(CHC)に次ぐ2位にランクインした。インコースが得意である利点を生かし、ホームベースに近づいて立ったことがモンスターイヤーの要因の1つとなった。通算DRS-50と二塁守備は不得意。

5. アンソニー・レンドン:3B
15年は故障もあり80試合の出場にとどまったが、昨季は156試合に出場するなど復活。打率.270&20本塁打&85打点の活躍でカムバック賞を受賞した。12盗塁&DRS+8をマークするなど守備走塁も優秀で、走攻守3拍子揃った三塁手へとなり得る可能性を秘めている。歌手テイラー・スウィフトの大ファン。後半戦はOPS.866と調子を上げており、今季の飛躍に期待。

6. ライアン・ジマーマン:1B
チームの顔的存在だったが、ここ数年はすっかり影が薄くなっている。昨季はキャリアワーストとなる打率.218&OPS.642に終わった。平均打球速度93.7マイルはメジャー全体10位と優秀だったが、打球角度が上がらずに苦労した。オフにはダニエル・マーフィーと共に打球角度を上げるための練習に取り組んだ。

7. ジェーソン・ワース:LF
不良債権と言われながらもついに契約最終年を迎える。開幕してしばらくは不調が続いたが、2番に座ると球団タイ記録となる46試合連続出塁をマークするなど復調。これはイチロー(MIA)の43試合連続出塁をも上回る記録だ。打撃では復活を見せたが加齢によりDRS-8と守備範囲は狭まっており、今季はアダム・リンドらと出場機会をシェアすることになるだろう。本人は来季以降の現役続行に前向き。

8. マット・ウィータース:C
オールスター4度&ゴールドグラブ2度の名捕手が世界一のラストピースとして新加入。現代のメジャーリーグで重要視されているフレーミング能力が平均以下なこと、代理人がスコット・ボラスであることから春季トレーニングが始まってからも新天地が決まらなかったが、2年2100万ドルの契約でナショナルズ入りが決まった。

9. 投

 

2017 Prospect Organizational Rankings 1-10

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1. ミルウォーキー・ブリュワーズ 前年比:7 総合評価:A

ドラフト、トレードで着実にプロスペクトを集め、それほど資金があるわけではないにも関わらず1位に躍り出ることができた。夏ではウィル・スミス(SF)、オフではタイラー・ソーンバーグ(BOS)のトレードでぼろ儲けすることができたのも大きい。野手投手ともにハイシーリング/ハイフロアーなタレントをまんべんなく有しており、ポジションもばらけているため文句のつけようがない。あえて苦言を呈するならジェイコブ・ノッティンガムが伸び悩んだことでCプロスペクトがいないところか。

2. アトランタ・ブレーブス 前年比:15 総合評価:A

卒業や放出が全くなく、プロスペクトをかき集められるだけかき集めればこれほどのランクアップも当然だろう。相変わらずハイシーリングでコントロールの悪いピッチングプロスペクトが多いがその中でもコルビー・アラードやマイク・ソローカなど洗練されたタレントが出始めているのは吉報。パワーに優れた野手プロスペクトの少なさが指摘されていたが、オースティン・ライリーの成長、トラビス・デメリ、アレックス・ジャクソンの獲得で徐々に解消されつつある。いざとなればジョーイ・ウエンツとカイル・マラーを野手に転向させるという荒業もあるのでこの点については必要以上に心配することはない。あとはどう考えても過剰気味なピッチングプロスペクトをそどう売りさばくか。これに失敗するとかき集めただけ無駄になってしまう。

3. ヒューストン・アストロズ 前年比:1 総合評価:A

アレックス・ブレグマンを始めとするタレントが卒業したが、以前として層の厚さはメジャーでも屈指。夏のトレード市場でプロスペクトを出し惜しみしたことも関係しているだろう。長身/球威/カーブの3つの要素を持つピッチングプロスペクトを好む傾向があり、昨年卒業したジョー・マスグローブ、現在1/2位を占めるフランシス・マーテス、デビッド・ポーリーノ、昨年のドラフト1巡目指名フォレスト・ウィットリーは正にそのタイプ。野手は15年ドラフト高卒組が若干伸び悩んでいるものの、代わりに低い指名順位だった大卒組が頭角を現してきた。インターナショナルFAでも積極的な姿勢を見せており、まだ安泰といってもいいだろう。

4. コロラド・ロッキーズ 前年比:→0 総合評価:A

ジョン・グレイ、デビッド・ダールの卒業、ライアン・マクマホンの伸び悩みとランクダウンの要素はあったが、ピッチングプロスペクトの充実、ブレンダン・ロジャースの存在があってランクを維持することができた。ロジャースの持っているポテンシャルは他の野手プロスペクトとは一線を画しており、大げさではなくトロイ・トゥロウィツキ(TOR)クラスの選手になれるだろう。ジェフ・ホフマンをはじめとする球威のあるボールが投げられるピッチングプロスペクトはクアーズを本拠地とするCOLにとってはなくてはならない。そういう意味では昨年のドラフトでコントロールに難を抱えるも100マイルの速球を投げることができるライリー・パイントを指名したのは正解だったと言える。

5. ロサンゼルス・ドジャース 前年比:4 総合評価:A-

コリー・シーガーを始めとするトッププロスペクトが大量に卒業/放出されたが、コディ・ベリンジャーの台頭やウォーカー・ビューラーの復帰などで最小限のランクダウンに留めている。ベリンジャー、アレックス・バードューゴの2人は既にAA以上をクリアしており、特にベリンジャーは昨シーズンのコリー・シーガーのような活躍を今シーズンするかもしれない。ウィリー・カルフーン以降のプロスペクトはインパクトに欠ける印象。16年ドラフトではジョーダン・シェフィールドを獲得するために他の指名順位でケチったが、シェフィールドがそこまでして獲得しなければならなかったタレントかというと疑問符がつく。それでもDJ ピーターズという掘り出し物をちゃっかり指名している点は流石の一言につきる。

6. フィラデルフィア・フィリーズ 前年比:→0 総合評価:A-

野手ではスラッガータイプの野手を数多く揃えている。特にリース・ホスキンズとディラン・カズンズは共に30HRをマークすることも可能な選手。下のクラスにもコーネリウス・ランドルフ、ホセ・プホルスらが控えている。打者有利なシティズンズ・パークを本拠地としているため打球を遠くに飛ばす能力がある野手を集めるのは間違った方針ではないだろう。投手陣ではシクスト・サンチェス、フランクリン・キロメを始めとするハイシーリングなタレントから、ニック・ピベッタ、ベン・ライブリーといったハイフロアーなタレントを有しており層は厚い。唯一残念なのは昨年のドラフトでジェイソン・グルームを指名できなかったこと。昨年のドラフト指名順ではBOS以前にグルームを指名して契約できたのはPHIだけだった。全体1位でミッキー・モニアックを指名したこと自体は大きなミスではないが、逃した魚はとてつもなく大きい。

7.  サンディエゴ・パドレス 前年比:↗↗16 総合評価:A-

トレードでのプロスペクト獲得に加え、ドラフトでは2巡目終了までに5個の指名権を使い優秀なタレントの確保に余念がなかった。さらにはインターナショナルFAではエイドリアン・モレホン、ホルヘ・オナと高評価の2人を獲得、その後も手を休めることなくインターナショナルFAで金を使い込み続けた。マイナー組織を充実させようとする心意気は本物で、もし全体24位までジェイソン・グルームが残っていれば$5Mという法外な価格で契約する密約が交わされていた。ただ、まだ下のクラスでプレーしている選手が多く、今後つまずいて一気に評価を下げてしまう可能性があるプロスペクトが多い。AA以上をクリアしているめぼしいタレントがハンター・レンフローとマニュエル・マーゴットの2人のみ。いかに高いポテンシャルを持つ選手達をメジャーまで昇格させるかが重要となってくる。

8. ニューヨーク・ヤンキース 前年比:1 総合評価:B+

昨年よりもマイナーのクオリティが上がったが、他チームはそれ以上であるためランクダウンとなってしまった。OFが上位3位を占めており、3人とも打力はクリーンアップを打てるほどのものがある。投手陣は優秀なハイフロアーのタレントが多いが、アルベルト・アブレイユ、ドミンゴ・アセベドなど速球派もしっかりとキープしている。AFLで大ブレークしたグレイバー・トーレスはレギュラーシーズンでも同じような打撃を続けられるかに注目したい。スピードがあっても盗塁成功率が低かったり、SSから3B/OF転向が囁かれていたりと打撃で結果を残す必要が出始めている。同地区のBOSよりも下地はしっかりとしており、BOSのような大放出がなければ後数年は安泰だろう。

9. ボストン・レッドソックス 前年比:6 総合評価:B+

ヨアン・モンカダを始めとして数多くのプロスペクトを放出したが、アンドリュー・ベニンテンディとジェイソン・グルームの存在はそれ以上に大きい。昨年のドラフトではグルーム以外にもボビー・ダルベックら実力のある選手を指名しており、簡単には潤沢なマイナー組織が弱体かすることはない。とはいえ、ブライアン・ジョンソンやマイケル・チャビスの伸び悩みやなどもあり万全というわけでもない。タイラー・ソーンバーグ1人を取るために必要以上にプロスペクトを放出しており、心配な点がところどころに見受けられる。豊富な資金の使い道を誤らないようにしなければならない。

10. タンパベイ・レイズ 前年比:1 総合評価:B

ドラフトで獲得したプロスペクト達の順調な成長に加え、トレードでホセ・デレオンを獲得しランクアップ。各クラスに注目すべきタレントがおりバランスもいい。これでジャスティン・オコナーやニック・シウフォ、クリス・ベッツなどのCプロスペクト達が好成績を残していたらさらに評価を上げることができただろう。Cプロスペクトの苦戦が続く中、ブレット・サリバンを3BからCに転向させたり、ヨナ・ハイムを獲得したりと策を講じている。ハイシーリング、ハイフロアー共にバランスよく取る傾向が見られ、どちらもまずまず成功している。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/ed8rdn

2017 Prospect Organizational Rankings 11-20

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11. シカゴ・ホワイトソックス 前年比:↗↗13 総合評価:B

ランクアップしたものの、あれだけのトレードをしていおいてTop10に入れたくなるほどどマイナー組織が魅力的ではないというのは若干問題があるだろう。Top100には6人送り込んだものの、どのチームよりも上位と下位の差が大きく全体として見ると手放しで褒められるものではない。心配なのはチームの方針なのか無理に早期昇格をさせる点。まだ、下のクラスをクリアできていない選手を早く昇格させ、実力不足が祟ってつまずくという現象が多く見られる。昨シーズンの犠牲者はカーソン・フルマー。明らかにメジャーで投げられるような成績、実力ではなかったにも関わらずデビューさせ、散々な成績に終わってからマイナーに送り返すということがあった。マイケル・コペックで同じ轍を踏まないようにしてほしいところ。今シーズンに卒業するであろう3人が3位までを占めており、彼らの卒業後に彼ら以上のタレントが出てくるとは考えにくく今が天井と見た方がいいだろう。

12. シンシナティ・レッズ 前年比;2 総合評価:B

NYM同様ホセ・ペラザが抜けた以外は大きな変わりはないが、他チームの台頭、15年ドラフト組の伸び悩みが響き若干のランクダウンとなった。それでもピッチングプロスペクトを中心に優秀なタレントが多いことには変わりなく、今後トレードで大放出などしない限り大幅なランクダウンはないだろう。TEXほどではないがハイシーリングなタレントを好む傾向が強く、投手はコントロールが壊滅的であっても球速が早ければ躊躇なく獲得している。野手に関してはハイシーリング、ハイフロアーをバランスよく獲得している。ジェイ・ブルース、アロルディス・チャップマンのトレードは失敗気味だったが、昨オフはダン・ストレイリーでルイス・カスティーヨを獲得し見事にエビで鯛を釣っていた。

13. ニューヨーク・メッツ 前年比:6 総合評価:B

スティーブン・マッツが抜けた以外は主な顔ぶれは変わらないが、それぞれが好成績を残し順調に成長したことでランクアップすることになった。ピッチングプロスペクトが上位を占めていた数年前から一転して現在は野手プロスペクトが上位を多く占めている。かといってピッチングプロスペクトが枯渇しているのかと言われればそうではなく、上のクラスから下のクラスまでまんべんなくタレントが揃っている。あえて苦言を呈するとするならパワーヒッターが不足気味なところか。それでも、デズモンド・リンジーが徐々に力をつけてきているため必要以上に心配することはないだろう。

14. クリーブランド・インディアンズ 前年比1 総合評価:B-

タイラー・ネキンの卒業、クリント・フレイジャー、ジャスタス・シェフィールドの放出があったが、代わりにフランシスコ・メヒア、トリスタン・マッケンジーらの台頭がありクオリティの低下を最小限に防げた。トレードで獲得したプロスペクトよりもドラフトで指名したプロスペクトが圧倒的に多く、ドラフト戦略の上手さが際立っている。チームの方針が明確にマイナー組織に現れており、野手では四球の多さ、投手ではコントロールのよさが重視されている。そのためハイフロアーなタレントが多く、メジャーに近いレベルまで早く昇格できるだろう。一方で、パワーレスな野手陣と球威のなさが顕著な投手陣が今後の課題となってくるだろう。16年ドラフトで野手の方はハイシーリングな打力のあるタレントを上位で指名し、ある程度の改善が図られた。今年のドラフトではどんな戦略で来るのか楽しみにしておきたい。

15. シカゴ・カブス 前年比:→0 総合評価:B-

多くのプロスペクトが卒業/放出されたが、残ったプロスペクト達の台頭でランクを維持することができた。イアン・ハップ、エロイ・ヒメネスの2人は共にチームの顔となることができるレベルの選手でこの2人の存在は特に大きい。ピッチングプロスペクトではデュエン・アンダーウッドが伸び悩んだが、トレバー・クリフトンやディラン・シーズらの台頭があり事なきを得ている。ただ、16年ドラフトでは低い指名順位からでしか指名できなかったためここに来て供給不足が不安材料として顔を覗かせている。メジャーのチームは最低でもあと5年は優勝争いに加わることになるため、トレードやインターナショナルFAで上手くやりくりしていく必要がある。

16 セントルイス・カージナルス 前年比:4 総合評価:B-

上位のプロスペクトは昨年とそれほど大きな変化はなく、評価もそれほど変わらなかったが他チームのマイナー組織が充実してきたため相対的にランキングダウンとなってしまった。ピッチングプロスペクトは質、量ともに豊富で球速が速く、球威のあるタレントが多い。一方で野手プロスペクトは枯渇気味。ハリソン・ベイダー以外は打力に問題があるタレントが多く、守備力の高いタレントを集めている傾向が出ている。それだけ昨シーズン全休となってしまったニック・プラマーにかかる期待は大きい。メンタルで問題を抱えていると言われるデルビン・ペレスを上手く育成できるかという点にも注目していきたい。

17. オークランド・アスレチックス 前年比:3 総合評価:C+

じわじわとマイナー組織が充実しつつある。AA以上でそれなりの成績を残しているプロスペクトが多く、今シーズンは卒業ラッシュになるだろう。また、ブルース・マックスウェルのように一度成績が伸び悩み評価が落ちたものの、昨シーズン好成績を残し再びTop20入りする選手も多かった。問題は卒業ラッシュの後だろう。前述した通りAA以上で成績を残したプロスペクトは多いが、A+以下ではタレント不足となっている。また、OFのプロスペクトも枯渇しており、OFが広いO.coコロシアムを本拠地にしているにも関わらずOFの優秀なタレントを供給できずFAやトレードで賄う形になっている。一方で先発投手のプロスペクトは供給過多となっており、あぶれたディロン・オバートン(現SEA)をDFAせざるを得ない状況を作ってしまった。このアンバランスさを上手く解消できれば改善されつつある傾向を続けることができるだろう。オーナーが変わり、昨年のインターナショナルFAではかなりの金額を費やした。今後もプロスペクトに金をかけ続けるのか見ものである。

18. トロント・ブルージェイズ 前年比;9 総合評価:C+

トップ100に5人を送り込んだが、この5人以降は小粒な選手が多い。アンソニー・アルフォードやリカルド・ウレーニャ、ボー・ビシェッテあたりがしっかりと成績を残し始めるとさらならランキング上昇が見込めるだろう。ブラディミール・ゲレーロJrは出世株で、待望の生え抜き野手のスーパースターとなるかもしれない。投手陣はゴロ系の投手を多く揃えており、方針がしっかりと定まっているのが見てとれる。

19. ワシントン・ナショナルズ 前年比:↘↘13 総合評価:C+

トレイ・ターナー、ウィルマー・ディフォの卒業に加えトレードでのルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペスの放出があっては大幅なランクダウンを避けられないのはしかたないことだろう。それでもエリック・フェッディ、ビクター・ロブレスらの上位4人は素晴らしいタレント。ヘスス・ルザルドやフアン・ソトなどのスケールの大きいハイシーリングなタレントが下のクラスでプレーしており、再び潤沢なマイナー組織を築く下地は揃っている。また、アンドリュー・スティーブンソンやニック・バンクスらハイフロアーなタレントが控えている点も心強い。インターナショナルFAでも多額の金をつぎ込み新たなタレント発掘に余念がない。唯一の懸念材料はメジャーのチームが強いため夏のトレードでプロスペクトが駒となって出ていくことだろう。

20. ピッツバーグ・パイレーツ 前年比;↘↘10 総合評価;C+

ジャイムソン・ターヤンが卒業した以外は大きな動きがなかったが、それが問題となった。昨年盛んだったインターナショナルFAでもあまり動かず、相対的に他のチームに比べて評価が下がってしまった。オースティン・メドウズ、タイラー・グラスノー、ジョシュ・ベルのTop100入りをはたした上位3人はメジャーにも近く、実力のあるタレントだが以降のプロスペクトのクオリティはイマイチ。投手は球威のある速球を投げるタレントが多く、今後ランキングを上昇させる原動力となるかもしれないが、野手は非力でスケールの小さいタレントが多く評価を上げられない要因となった。上位3人が今シーズン中に卒業する可能性が高く、下のクラスでに望な選手が多くないため、一気にマイナー組織の弱体化が進んでしまう可能性が高い。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/a9hyNs