MLBの未来予測

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開幕延期した時間を使うには野球ファンはどうすれば良いのか

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MLB 10-19 PLAYER RANKING 10-1

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MLB 10-19 PLAYER RANKING 20-11

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MLB 10-19 PLAYER RANKING 30-21

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2016 Top 20 Prospects:デトロイト・タイガース

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. マイケル・フルマー:RHP
ヨエニス・セスペデスとのデットライントレードでNYM→DET。11年ドラフト全体44位右腕が遂にブレーク。自己最多の22先発し、124.2回投げて防御率2.24、K/9=9.0、K/BB=4.17はいずれもキャリアハイ。90マイル中盤のストレート&スライダーのパワフルな投球。

2. ボー・バロウズ:RHP
15年ドラフト全体22位指名。コンスタントに90マイル中盤を叩き出すストレートは最速99マイルに達する。カーブの精度も高く、Rでは防御率1.61&K/9=10.5をマーク。チェンジアップ&コマンドが磨かれればローテーション上位クラス。 

3. スティーブン・モーヤ:OF
ホームランアーチスト。攻守に粗削りながら6-7/260たる体格に豪快なパワーポテンシャルを秘める。3A&A+で計135試合プレーして175Kを喫するも、23ホーマーをマーク。守備では強肩の持ち主も、センスのなさが露呈している。メジャー定着を果たしたい。 

4. ジョー・ヒメネス:RHP
クローザーポテンシャル。プロ入り後に急成長し、今季は1Aで40試合登板して防御率1.47、K/9=12.8、BB/9=2.3の好成績を収め、フューチャーズゲームにも選出された。重くずっしりと沈む速球は最速100マイルを計時し、スライダーも切れ味抜群。 

5. ハイロ・ラボート:LHP
フランシスコ・リリアーノ(PIT) と比較される暴れ馬。デビッド・プライスのパッケージの1人としてTOR→DET。ツーシーム&スライダーのコンビネーションは荒々しく、そしてパワフルだ。フューチャーズゲームでも印象的な投球を披露しスカウトを唸らせた。BB/9=4.58とコマンドが課題。

6. スペンサー・ターンブル:RHP
97-98マイルを叩き出す角度のある速球を武器に1Aで11勝3敗、防御率3.01、GB%=53%をマーク。セカンドピッチのスライダーは向上を辿り、チェンジアップも平均レベルまでの向上が見込まれる。ローテーションに残れるかはコマンドの発達次第。 

7. ケビン・ジオメック:LHP
独特なアームアクションで打者を欺く技巧派左腕。90マイル前半のツーシーム&左バッターに有効なスライダー&プラスピッチになり得るチェンジアップのコンビネーションで、A+では防御率3.43、K/BB=4.21、GB%54%をマーク。全体的にまとまっており、早期昇格が見込めるだろう。

8. ジャコビー・ジョーンズ:SS
ホワキン・ソリアとのトレードでPIT→DET。粗削りながら魅力的なパワー&スピードを備えるアスリート。A+&2Aで16ホーマーを放ったが、165三振を喫したアプローチは改善する必要がある。AFLで薬物の使用が発覚し、来季は50試合の出場停止が決定。

9. クリスチャン・スチュワート:OF
15年ドラフト全体34位指名。 大学ではUSA代表としてもプレーした実力派で、スイングスピードに優れるバッティングが武器。現段階ではホームランヒッターというよりも、ラインドライブヒッターに近いが、R&A-&Aで本塁打10、OPS.880と結果を出した。守備走塁は平均以下。

10. マイケル・ガーバー:OF
プロ入りから2年続けてソリッドなシーズンを送る。じっくりとボールを見極め、外野の間を抜くバッティングスタイルで今季は1Aで135試合出場して打率.292、OPS.811、本塁打13。盗塁16&三塁打10と相応のスピードも備える。大学時はCFも、マイナーではRFがメイン。将来的にはLFに回ると見られている。

11. デレク・ヒル:OF
2014年ドラフト全体23位指名。アスレチックでベストツールは60ヤードを6秒4で駆け抜けるプラスプラスのスピード。CF守備でも広大なレンジを披露し高い評価を得る。バッティングではOPS.619&本塁打0とパワーを付ける必要がある。

12. ディクソン・マチャド:SS
プラスプラスの守備を買われ、メジャーでも24試合に出場。平均を大きく下回る打撃がネックとなっていたが、肉体改造の成果もあり、昨14年から飛躍的な向上を見せている。まだ23歳と若く、これからもう少し筋肉がつけば打撃面もさらなるレベルアップが見込めるだろう。

13. オースティン・クビッツァ:RHP
6-5の長身から角度のある90マイル前半のシンカー&プラスピッチであるスライダーをゾーンの低めに集めゴロを打たせる。コマンドも安定しており、ローテーションに食い込めるだけの実力の持ち主だが、クロスファイアー気味のメカニクスから耐久性を不安視する声も。

14. アーティ・ルイキー:RHP
大学時代にはバージニア大のカレッジ・ワールドシリーズ進出に貢献。精度の高いストレート&スライダー&チェンジアップの3球種をコマンドよくゾーンに集める。 1Aでは15試合先発して防御率3.52、K/9=8.7、BB/9=2.8と安定した内容。

15. グレイソン・グライナー:C
6-6/215たるキャッチャーとしては極めて大柄な体格の持ち主だが、機敏に動き、オフェンスよりもディフェンスで高い評価を得る。打撃ではパワー面の評価が高かったが、打率.183、本塁打3、OPS.504と全く打てなかった。

16. ドリュー・バーヘイゲン:RHP
6-6の長身から投げ下ろすグランドボーラー。 最速96マイルのシンカー&縦に割れるカーブのコンビネーションで、メジャーでは26.1イニング投げてGB%=74.7%をマークした。しかし13K/14BBとコマンドの乏しさを露呈。

17. エンドリス・ブリセノ:RHP
09年に契約したが、その後は伸び悩んでおり、14年にはトミージョン手術も経験。ストレート&カーブはメジャー級のクオリティも、チェンジアップの出来が平凡で、コマンドも乏しい。今季はRで5試合登板した後、A+で8試合に登板したがK/BB=1.14とゾーンをパワフルに攻めることができなかった。

18.  アービセント・ペレス:C
マイナー通算盗塁阻止率40%の強肩と正確なスローイングが武器。ブロッキング&レシービング技術は年齢に比して発達しており、将来的にプラスのCディフェンダーになり得る。打撃はコンタクトに優れるも、フリースインガー。マイナー通算161試合で選んだ四球はわずか18個。

19. ドリュー・スミス:RHP
15年ドラフト3巡目。傘下No.1のハードボーラーとされる。常時90マイル中盤を叩き出すストレートは最速99マイルに達する。カーブもアウトピッチになり得るボール。大学ではコマンドに苦しんでいたが、R&A-&1Aでは31回/38K/5BB/防御率0.29と支配的な内容。  

20. ワイトン・バーナード:OF
14年には傘下トップの打率.323&盗塁45を記録し1AリーグのMVP受賞。今季もプラスプラスのスピードを武器に傘下トップの43盗塁を決めた。すでに24たる年齢はネックだが、2Aで打率.301をマークした実力は評価するべきだろう。守備では外野3ポジションをこなすことができる。 

Plus One Prospect
ジョシュ・ターリー:LHP
コマンドに優れるトム・ミローン(MIN)型の左腕。速球は80マイル台と打者を捻じ伏せるパワーは皆無だが、カッター&スライダー&チェンジアップ&ナックルを器用に織り交ぜる。特にチェンジアップは上質なベストピッチとされる。2Aでは13勝8敗、防御率3.29、BB/9=2.1。 

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/bBtmcf


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