2016 Top 20 Prospects:シアトル・マリナーズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。 

 

1. アレックス・ジャクソン:OF
14年ドラフト全体6位。同年の高校生ではNo.1打者たる評価。力強いスイングから繰り出されるパワーヒッティングが最大の武器で、まだまだ粗削りだが、将来的にクリーンナップを打てるだけのポテンシャルを秘める。高校ではCもプロではOF転向。今季は右肩痛の影響でOPS.683止まり。 

2. エドウィン・ディアズ:RHP
急成長中の21歳。プロ入り後に25ポンドの増量に成功すると球速も最速99マイルに到達。スライダーも平均以上のボール。A+では7先発/防御率1.70&K/BB=4.67の活躍でフューチャーズゲームにも登板。しかし2Aでは20先発/防御率4.57&K/BB=2.78。アップサイドは高い。

3. タイラー・オニール:OF
ボディビルダーである父の血を受け継ぎ、5-11/205たるがっちりした体格に天性のパワーポテンシャルを秘める。A+ではリーグ最多の32本塁打を放ち、『プレミア12』ではカナダ代表としてもプレー。ポテンシャルは高いも、攻守に粗い。106試合で137K/29BB。 

4. ルイス・ゴハラ:LHP
ブラジル出身。大柄な体格からCCサバシア(NYY)と比較される。19歳と若く、まだまだ磨くべき点も多いが、90マイル中盤に届くストレート&平均レベルのスライダー&まずまずのチェンジアップのコンビネーションは同年代と比べると傑出している。1A&A-では防御率5.54、BB/9=5.4。 

5. ニック・ニーダート:RHP
15年ドラフト全体60位。ロビンソン・カノー獲得により1巡指名を喪失したため、チームとしては15年ドラフト最高位での指名。96マイルのパワフルなストレート&スピンの利いたカーブ&高校生としては発達したチェンジアップ。アスリート性も高く、先発としての素質は十分。Rでは11先発/防御率1.53。

6. ブーグ・パウエル:OF
”ブーグ”は本名ではなくニックネームで、オリオールズで活躍した同名選手とは全くの無関係。非力ながらシンプルなスイングからヒット&四球を生み出す。2A&3Aでは117試合出場して打率.297、出塁率.385、本塁打3、OPS.777、盗塁18、79K/61BB。スピードを生かしたCF守備も高評価。 

7. D.J.ピーターソン:1B/3B
パワー&アベレージを両立した即戦力万能バッターとして期待されていたが、3Aで打率.223、本塁打7、OPS.632と物足りない結果に。守備では強肩の持ち主だが、将来的には1B/DHに収まることになるだろう。来季はマーク・トランボ(BAL)の穴を埋めるべく1Bのレギュラーの座を狙う。 

8. ルイス・リブラート:OF
19歳ながら成熟したアプローチを披露しており相応の四球を選ぶことができる。パワーも向上中だ。A-では53試合プレーして打率.260、本塁打5、OPS.794、盗塁10。守備ではCFを守るのに十分なスピードと打球反応を備えるが、肩は平均レベルに止まる。

9. クリストファー・トーレス:SS
14年のインターナショナルFAの注目選手。一旦はNYYと$2.1Mで合意と報道も、結局SEAと$0.37Mで契約。プラスの肩とスピードに支えられたSS守備は平均以上とされ、メークアップの評価も高い。打撃は17たる年齢に比して発達。DSLではOPS.743。 

10. ライアン・ヤーブロー:LHP
6-5/205たる長身から投げ下ろす。大学では平凡なパフォーマンスにとどまるも、プロ1年目の昨季はA-で43.2IP/58K/5BB/1.27ERAたる支配的な内容。今季は故障の影響もあり防御率4.10と奮わなかったが、来季は万全なコンディションで復活を誓う。 

11. ドリュー・ジャクソン:SS
ブレット・ジャクソン(元CHC)の弟。15年ドラフト5巡目の22歳が予想外の大活躍。A-で59試合出場して打率.358&盗塁47はいずれもリーグトップ。傑出したスピード&肩のパッケージで、SSに止まれるだけの資質を示す。大学3年間の成績は打率.243、本塁打0と平凡。

12. アンドリュー・ムーア:RHP
大学時代にはUSA代表としてもプレー。6-0/185と投手としては小柄で球威も平均的だが、上質なコマンドに支えられた投球。チェンジアップは非常に素晴らしくセカンドピッチとして十分。ポテンシャルはローテーション下位タイプ。A-では防御率2.08&K/BB=21.5。

13. ブレイダン・ビショップ:OF
スピード&ディフェンスはいずれも20-80スケールで65評価を得る。スピードツールに支えられた驚異的な守備範囲と正確な送球技術は広いセーフコフィールドにも適している。打撃はA-で打率.320をマークも、パワーの乏しさ&33K/5BBたるアプローチの粗さがネック。

14. トニー・ジーク:RHP
昨季はメジャーで13登板して防御率2.45&K/BB=8.00と好投。最速で98-99マイルを叩き出すストレートに鋭く切れるスライダーのコンビネーション。スライダーはメジャーで被打率.162&空振り率24%と有効だった。

15. ギレルモ・ヘレディア:OF
キューバ出身。13年WBCではキューバ代表のリードオフとして活躍。プラスのスピード&強肩に支えられた芸術的外野守備が武器。打撃は決してインパクトwを残せるタイプではないが、キューバリーグ通算で打率.285をマーク。レオニス・マーティンのバックアップを務める?

16. イ・デホ:1B/DH
日韓で安定した実績を残し、マイナー契約でSEA入り。メジャーのロースターに残れればアダム・リンドとのプラトーン起用になるだろう。 広角に打ち分けるミドルヒッティングはセーフコフィールド向きか。一方で速球を苦手としており、適応に不安。

17. オースティン・ウィルソン:OF
アスレチックでハイポテンシャル。パワー&肩のツールが傑出しており、ジャンカルロ・スタントン(MIA)と比較される。 ポテンシャルは高いが、粗さを露呈し打率.239、115K/31BB。強肩が武器の守備はライト向きとされる。耐久性に不安。

18. ダン・アルタビラ:RHP
14年ドラフト5巡目。大学では地区の最優秀投手にも選ばれた実力派。最速97マイルのストレート&スライダー主体のパワフルなピッチング。リリーフ向きとの見方が強いが、チームは先発として育成中。A+で28先発して防御率4.07、K/9=8.15。コマンドを磨く必要がある。

19. ディラン・トンプソン:RHP
アスレチックな19歳。速球は90マイル前後と打者を圧倒するほどのパワーはないが、3球種を織り交ぜる器用さを見せる。カーブ&チェンジアップはどちらもセカンドピッチとして使えるレベルで、制球も全体的にまとまっている。時間をかけてパワー&コマンドを磨いていきたい。  

20. ディラン・アンスワース:RHP
南アフリカ出身。マイナー通算K/BB=6.28のコマンドと積極的な投球スタイルが評価されている。80マイル後半のシンカー&カーブ主体の投球。球威の平凡さから上の階級での対応を不安視されている。15年はA+&2Aで防御率3.95&被打率.283。 

Plus One Prospect
ジョナサン・アロー:RHP
トレードでウェイド・マイリーとともにBOS→SEA。最速95マイルの沈む速球を主体に攻めるリリーバー。マイナー時には評価の低かったチェンジアップも、メジャーでは被打率.143&空振り率21%と有効だった。この手のリリーフプロスペクトとしては珍しくコマンドも安定。マイナー通算K/BB=4.04。

 

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/86Ct8v 

 


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