2016 Top 20 Prospects:フィラデルフィア・フィリーズ

21406524174_ed5e7a8af2_z

 

 

 

 

 

 

 

本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. J.P.クロフォード:SS
 カール・クロフォード(LAD)の従兄弟。 平均以上のツールをバランス良く取り揃えたオールラウンダー。特に守備での評価が高く、傑出した肩&守備範囲を誇る。バッティングも将来的には二桁ホーマー級とされ、A+&2Aで打率.288、本塁打6、盗塁12、54K/63BBと結果を出した。

2. ニック・ウィリアムズ:OF
肩以外の4ツールを備えた未来のオールスター候補。三振率が10%近く改善されるなど粗さが大幅に取り除かれ、一躍ブレーク。2Aでは打率.303、本塁打17、OPS.845、盗塁13。マイナーではCFとしてもプレーしているが、メジャーではLFがメインになりそうだ。  

3. ジェーク・トンプソン:RHP
コール・ハメルズとのトレードでTEXから移籍。6-4/235の恵まれた体格から最速95マイルのストレート&高速スライダーのパワフルな投球。今夏行われたパン・アメリカ世界大会ではアメリカ代表としてもプレー。PHI移籍後は7先発/防御率1.80と好投を続けており、アップサイドはローテーション2番手級。

4. フランクリン・キロメ:RHP
6-6/175たる細身の体格で、アップサイドは無限大。古風なワインドアップから豪快に投げ込む。90-93マイルの速球は、今季に入り常時93-95マイルを叩き出すようになり、最速で97マイルを計時。カーブも今年に入り大幅に向上し、制球も悪くない。将来的には98-100マイルを叩き出す?

5. ホルヘ・アルファロ:C
アップサイドはオールスター捕手とされるも、粗さを取り除くことができていない。傑出したキャノンアームの持ち主も、マイナーでの盗塁阻止率27%は平凡な数字。14年には90試合で23個のパスボールを喫しており捕手に止まれるかは微妙。バッティングはパワフルも、マイナー四球率5%。

6. コーネリス・ランドルフ:OF
15年ドラフト全体10位。18にして成熟したアプローチを備えるミドルヒッター。じっくりとボールを見極めながら広角に打ち分ける。Rでは53試合プレーして打率.303、OPS.866、32K/32BBたる内容。高校では3Bも、プロではLFとしてプレー。 

7. アンドリュー・ナップ:C
強烈なプルヒッティングを示すスイッチヒッター。A+&2Aで打率.308、本塁打13、OPS.876、特に2Aでは55試合でOPS1.050と打ちまくった。13年にはトミージョン手術を受けたが、盗塁阻止率36%とスローイングには問題なし。守備ではレシービングを磨く必要があるも、そこまでの弱点ではない。 

8. マーク・アッペル:RHP
2013年ドラフト全体1位も、トレードでHOU→PHI。2A&3Aでは25先発して防御率4.99、K/BB=2.2は前評判とはもはや別人。カルロス・コレアやランス・マカラースのメジャーでの活躍について聞かれると「僕はストライクを取れるように頑張りたい」とコメント。

9. ロマン・クイン:OF
スピードモンスター。14年には入りアキレス腱&前十字靭帯の再建手術を受け、今季は股関節を痛めるなど故障が多いのがネックだが、2Aで58試合出場して打率.306、本塁打4、OPS.791、盗塁29。今年からCFコンバートも、平均以上のディフェンダーになれると見られている。

10. ダーネル・スウィーニー:OF/2B/SS
傑出したツールは持たないも、内外野こなすユーティリティー。将来像は『攻守に荒いベン・ゾブリスト(CHC)』。ベストツールはスピードで、バッティングでは二塁打30本とギャップを破るパワーを示している。3Aでは打率.271、本塁打9、盗塁32。メジャーでは打率.176&三振率27.5%。

11. タイラー・グッデル:OF
『ルール5ドラフト』で全体1位指名を受けTB→PHI。11年ドラフトで全体41位指名を受けたアスリート。CFをプレーするのに十分なスピード&肩を兼ね備えており、4番手外野手としては合格点。打撃でも成熟を見せており、2Aで打率.279、本塁打12、盗塁28と自身最高の成績を収めた。 

12. スコット・キンガリー:2B
2年連続で大学のリーグ首位打者に輝いた実力派で、コンタクト&アプローチに長ける。またスピードはプラス評価を受け、走塁技術も高い。プロ1年目はOPS.652と低調なスタートとなった。2Bを始めたのは大学からだが、持ち前の野球センスで見事に適応している。

13. アドニス・メディーナ:RHP
6-1/185と決して体が大きいわけではないが、87-90マイルだった球速は今年に入り最速97マイルを計測。カーブ&チェンジアップは平均以上のボールになる可能性を秘めており、ストライクに集める制球も示している。Rでは45.1回/防御率2.98。一部ではローテーション2番手級との声も。 

 14. リカルド・ピント:RHP
今季大ブレークの21歳。6-0/165と小柄な体格も、最速95マイルのストレート&チェンジアップのコンビネーションでテンポよく攻める。1A&A+では24先発して15勝4敗、防御率2.97。中でも打者に向かっていく姿勢が評価されている。K/9=6.5と三振が少なく、スライダーの向上が問われる。 

15. ザック・エフリン:RHP
ジミー・ロリンズとのトレードでPHI入り。アウトピッチであるチェンジアップを有効に織り交ぜ、90マイル前半のストレートとのコンビネーションでアグレッシブに攻める。21にして2Aでフルシーズンを投げ抜いたことは評価できるが、K/9=4.6と球威不足は否めない。

16. マルキン・カネーロ:SS
ディフェンスに高評価を得る21歳。スピード&肩はいずれもプラス評価で、守備範囲も平均以上。SSに止まれるだけの素質を示している。打撃では相応のバットスピードを示しており、コンタクトツールも上々。1A&A+で打率.281、本塁打8、盗塁17。

17. フェリックス・ポリーノ:RHP
若き日のペドロ・マルティネスとも比べられる20歳。90マイル前半の速球&スライダー&チェンジアップのコンビネーション。Rでは防御率2.30&K/BB=9.20と同世代の選手を相手に手玉を取った。 6-1/170と体格は平凡。 

18. トーマス・エッシェルマン:RHP
15年ドラフトクラスで最高のコマンドの持ち主とされる。大学通算BB/9=0.4と針の穴を通す制球を土台にシンカー&スライダー&カーブ&チェンジアップでストライクゾーンを自在に操る。速球&変化球いずれもクオリティが平凡なのがネック。ポテンシャルはソリッドなローテーション下位。

19. アレク・アッシャー:RHP
タナー・ロアーク(WSH)タイプ。 90マイル前半のストレート&スライダー&チェンジアップをゾーンに集める。打者を捻じ伏せる球威には欠けるが、マイナー通算BB/9=2.4と安定感は抜群。メジャーで長くプレーしていくためには信頼できる球種が1つでも欲しい。

20. ベン・ライブリー:RHP
変則的なメカニクスで打者を惑わす。90マイル前半のストレートとプラスのスライダーを軸にカーブ&チェンジアップも織り交ぜる。 2Aでは25先発して防御率4.13、K/BB=2.47。BB/9=2.8と四球は少ないが、細かいコマンドには乏しく被打率.290&被本塁打14と打ち込まれるシーンが目立った。 

Plus One Prospect
カルロス・トッシ:OF
アップサイド評は高いが、6-2/160と線が細く、現状ではパワーレスが目立つ。20歳にして1A&A+で打率.287、本塁打4、盗塁17と着実な成長を見せている。ハイレベルなスピード&強肩に支えられたCF守備は完成度が高い。打撃はまだ発展途上。

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/yBC2R1

 

 


コメントを残す