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  • デトロイト・タイガース

ジェームズ・マッキャン:C

マッキャンは2011年にタイガースに指名されたC。守備での評価が高く、捕球やブロッキング、フレーミングなどおおむね良好で盗塁阻止率も高い数字をマークしていた。打撃も全くダメというわけではなく、去年はAAAで打率.295をマークした。バックアップCとしてベンチに置くのが理想の選手である。昨シーズンセプテンバーコールアップでメジャーに昇格しデビューを果たしている。

 

 

今シーズン、マッキャンは開幕をメジャーで迎えると、4月こそアビラと出場機会を分け合っていたが、5月の半ばからは完全にレギュラーCとしての座を奪うと、以降は打撃絶不調のアビラを置き去りにして完全にレギュラーとして定着した。最終的なスタッツは.264/.297/.387、7本塁打となった。

元々それほど期待されていなかった打撃では予想通りの結果となったが、BB%=3.8%という数字は改善したい。打率はCとしてはまずまずなのでせめて平均レベルにまでは四球を選べるようになれば今後のレギュラーの位置は揺るがないものとなるだろう。守備ではDRSは±0だったが、盗塁阻止率は40.6%でアメリカン・リーグ3位と健闘した。8月には、ベンチで直線の守備で怠慢なプレーをしたチームメイトのホセ・イグレシアスと口論を繰り広げたが、これはチームを思う気持ちが強いがため。7月までチームメイトだったデイビッド・プライス(当時TOR、現FA)もTwitterでマッキャンを擁護していた。

 

 

 

 ダニエル・ノリス:LHP

ノリスは2011年にトロント・ブルージェイズに指名された左投手。最速97マイルの速球とプラスプラスのポテンシャルを持つスライダー、チェンジアップ、カーブが持ち球で、マイナーのいずれのレベルでも投球回以上の三振を奪っていた。コントロールに難があり平均レベルはあるとの評価を受けていたが四球の多さは先発投手にしては多すぎる数を残している。

しかし、投げるボールはエース級の逸品で、層の厚いブルージェイズピッチングプロスペクトの中でも最も高い評価を受けていた。昨シーズンは3つのレベルを駆け上がりメジャーデビューを果たしていた。非常に変わり者でキャンピングカーで生活したり、お手製のマグカップを作ったりと奇抜なライフスタイルは日本でも取り上げられていた。

 

 

今シーズン、ノリスはブルージェイズの先発ローテーションの1人として開幕を迎えた。最初の3先発は13.1回を投げて防御率6.08と思うような成績を残せていなかったが、4試合目のタンパベイ・レイズ戦では7回1失点7奪三振と本来の実力の片鱗を見せた。しかし、この次の先発で3回で降板すると、試合後、自身で健康なのに投球に力が入らなくなるいわゆるデッドアームであることを発表し休養を取ることとなった。

ブルージェイズファンは将来のエースの様態を慎重に見守っていたが、二度とノリスがカナダで青いユニフォームを着ることはなかった。夏のトレード時期になると、ブルージェイズはタイガースから先発投手のプライスを獲得するためにノリスを放出したのだった。

AAAで調整していたノリスだったが、タイガースに移籍後すぐメジャーで先発のマウンドに上がることとなる。1度DL入りして1ヶ月戦列を離れたが、シーズンの9月には再びメジャーに昇格し先発。DL入りする前の試合ではメジャー初本塁打も放った。最終的なスタッツは、13試合に先発し60IP&防御率3.75&K/9=6.75&BB/9=2.85だった。

懸念されていたコントロールはそれほど悪くはなくBB/9の数字にそれは表れているが、三振の数がなかなか伸びず、マイナーの通算K/9=9.9に比べるともの足りない結果となった。マイナー時代非常に高評価だったスライダーがメジャーでは被OPS.955と打ち込まれたことと、全球種の中で最も四球が多かったことが原因だろう。ただ、スライダー以外の変化球のチェンジアップとカーブはメジャーの打者にも通用しているだけにスライダーの精度を磨けばマイナー時代のK/9の値をメジャーでも残せる可能性がある。

オフには甲状腺がんであることを発表したが、摘出手術は無事成功し来シーズン以降に問題はない。今シーズンはデッドアームやがんなどの災難に見舞われたが、この困難を乗り越えたノリスにとって怖いものはないはずだ。

 

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