2017 Top 20 Prospects:デトロイト・タイガース

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. クリスチャン・スチュワート:OF
昨シーズンA+-AAで30HRをマークしたスラッガー。コンタクトスキルに欠け打率は低いが、平凡だった四球数を大幅に増やし出塁率を上げることに成功した。守備はてんでダメで、マイナーの選手の中でもワーストクラス。スピードが全くないためレンジが狭く、肩も弱いためポジションはLFに限られるが、そのLFも満足に守れないと見る向きが多い。将来はDHに収まることになるだろう。

2. マット・マニング:RHP
16年ドラフト全体9位指名。元NBAプレイヤーの父親を持ち、自身も高校時代バスケットボールをプレーしていたアスリート。 長い手足を使ったスリークォーター気味のアングルから投げる最速97マイルの速球が武器。これに縦に割れるスピンの利いたパワーカーブを組み合わせる。デリバリーが1塁方向へと流れることが多く、コントロールを乱す原因となっている。ハイシーリングでエースポテンシャルを有している。

3. マイケル・ガーバー:OF
全てのツールをバランスよく持っているハイフロアーなタレント。打撃ではまずまずの打率を残せるヒッティングスキルとシーズン15HRも可能なパワーを持ち合わせており、アプローチも悪くない。守備ではCFを守ることもあるが、スピードが平凡なためRF向き。肩は強いため平均以上のRFになれるだろう。ブレーキングボールへの対応に課題を残している。 

4. カイル・ファンクハウザー:RHP
16年ドラフト4巡目指名。一昨年のドラフトでLADから全体35位指名を受けるも契約金で折り合いがつかず大学へ戻り、評価を上げるつもりが逆に成績を落とし評価を下げてしまった。最速97マイルの速球と、90マイルをマークするスライダーのコンビネーションで三振の山を築く。リリースポイントを見失うことが多く、コントロールが乱れる原因となっている。真っすぐな軌道だった速球を動かしてみたり、投げていなかったチェンジアップを多く使ってみたりと工夫は見られる。 

5. ボー・バロウズ:RHP
一昨年のドラフトから伸び悩むハイシーリングなタレント。ドラフト時は90マイル後半の速球を投げていたが、昨シーズンは90マイル前半で推移していた。速球のムーブメントは申し分ないが、球離れが早く、打者に容易にコンタクトされるためK/9が大幅に悪化する原因となった。それでもカーブ、チェンジアップといったブレーキングボールの評価は高く問題の速球さえ改善することができればポテンシャルに見合った成績を残せるだろう。 

6. ジャコビー・ジョーンズ:OF
ポテンシャルの高さを随所に見せるが、実戦で発揮できないでいる。筋肉質な体格でパワーポテンシャルは平均以上だが、コンタクトスキルに欠けるためマイナーではシーズン2桁HRをマークしたことはない。スピードと肩の強さは平均以上だが、IFの守備がお粗末なためOFに回されることになった。最低でも第4のOFとしては使えるだろう。

7. タイラー・アレキサンダー:LHP
速球の球速は90マイル前半程度だが、ストライクに投げ続けることができるコントロールのよさに高評価を得ている。ストライクを取るためのスライダー、低めに投げて空振りを奪うためのスライダー、チェンジアップのブレーキングボールはいずれも平均かそれ以上の評価を得ている。コマンドはそれほど突出しているわけではない。ローテーション4/5番手クラス。

8. グレイソン・グライナー:C
故障に苦しみ打率が.200を切った一昨年から一転、ハイアベレージを残すことができた守備型C。故障が癒えた昨シーズンは持前のコンタクトスキルの高さを発揮。長打数も増え、レギュラークラスとしては最低限の打撃を見せることができるだろう。守備ではブロッキングなどでソリッドさを見せる。

9. ジョー・ヒメネス:RHP
マイナーで圧倒的な成績を残し続けるリリーフプロスペクト。サイド気味のアングルから最速100マイルの速球とスライダーのコンビネーションで三振の山を築く。ストライクゾーンにボールを集めるコントロールを有しており、四球で自滅するといったことはない。セットアッパー/クローザーレベルの投手になれるだろう。 

10. サンディ・バエズ:RHP
常時90マイル後半の威力抜群の速球を投げることができるが、ブレーキングボールがイマイチなため三振数が増えない原因となっている。コントロールは悪くなく、細かいコマンドはないが四球を出すことは少ない。現在は先発として投げているが、リリーフに回れば早期昇格も望める。 

11. アーティー・ルヴィキ:RHP
コントロールのよさと闘争心の高さが光るタレント。90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。スライダー、カーブの評価は高いが、チェンジアップは改善の余地あり。デリバリーは力感が強く、 ブルペン転向の可能性もある。トミー・ジョン手術を経験しており故障も多く、耐久性に問題あり。

12. マイルズ・ジェイ:RHP
90マイル前半の動く速球とスライダーのコンビネーション。カーブ、チェンジアップも投げるが、改善の余地あり。年々BB/9の数字をよくしているが、コントロールはそれほどいいというわけではない。特筆すべきツールはないがソリッドな成績を期待できる。 

13. ケビン・ジオメック:LHP
昨シーズンは胸郭出口症候群の治療の手術のためシーズンの大半を棒に振った。健康ならば90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップをコントロールよく投げ分けることができる。速球の球威不足をデセプションに優れたデリバリーである程度カバーしているが、それでも球威不足は否めないだろう。現在24歳で未だにA+と残されている時間はそう多くない。

14. マット・ホール:LHP
速球は最速でも80マイル後半程度だが、クオリティの高いカーブを多投することによって好成績を収めることができている。ただ、このカーブ以外のブレーキングボールはイマイチで、コントロールも平凡なため、将来はリリーフに回る可能性が高い。

15. ディクソン・マチャド:SS
肩が強く、アクロバティックなプレーを度々見せる守備の名手。深い位置からの送球も正確でエラーも少ないため守備だけならレギュラークラス。打撃では四球を殖やすなどの努力が見られるが、コンタクトスキルは平凡で、パワーも平均以下のためレギュラーに据えるには物足りない。 将来は守備固め要員だろう。

16. スペンサー・ターンブル:RHP
独特のアングルから投げる90マイル中盤のよく沈む速球とカッターのようなアクションを見せるスライダーのコンビネーションは素晴らしいが、それ以外のカーブ、チェンジアップといった球種は平均以下。コントロールに難があり四球を出す場面が多い。昨シーズンは故障でシーズンの半分を休養に回したことで24歳でA+に留まっている。使える球種の少なさ、コントロール、耐久性の面からブルペン転向を勧める声もある。

17. ポール・ボールカー:RHP
90マイル後半の威力抜群の速球が最大の武器のリリーフプロスペクト。 アウトピッチのスライダーは平均レベルのボールだが、緩急をつけるには十分。コントロールもそれほど悪くなく、ストライクゾーンにボールを集めることができる。

18. ドリュー・スミス:RHP
速球の球速は90マイル後半に達するが、軌道がフラットになりがち。昨シーズンAでは好成績を収めたが上のクラスでも通用するかは未知数。落差の大きいカーブはアウトピッチとして空振りを奪うことができる。デリバリーは無駄な動きが多く、コントロールを乱す原因の1つとなっている。

19. オースティン・アスマン:C
16年ドラフト14巡目指名。パワーとコンタクスキルの高さを併せ持った打撃が魅力。バットスピードが速いため、コンスタントにハードコンタクトを生み出すことができる。守備では肩が強く、盗塁阻止の面では信用できるが、ブロッキングなどの技術は未熟。大学時代は故障が多かった点も懸念材料。

20. ブラディミール・ピント:RHP
非常に小柄な体格ながらも、最速100マイルの速球を投げることができるハイシーリングなタレント。デリバリーの力感が強く、身長が伸びなければ将来はブルペン転向も有り得るだろう。 ブレーキングボールは発展途上。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/J3VBs9


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