2017 Top 20 Prospects:カンザスシティ・ロイヤルズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ハンター・ドージャー:3B/OF
1年半の間AAの壁を破れずにいたが、昨シーズン遂にAAをクリアしそのままメジャーデビューを果たした4年前の全体8位指名選手。大きなスイングのため空振りが多く、高打率は望めないがシーズン20HRをマークできるパワーがある。アプローチがそれほどよくないため出塁率は平凡。肩は強いが、3B守備は動きが悪くメジャーではRF以外は守らなかった。

2. ライアン・オハーン:1B
平均以上のパワーポテンシャルとアプローチのよさが魅力のスラッガー。下半身を上手く使ったスイングができており、容易に打球を上げることができる。今後どれほど三振数を減らせるかがカギ。守備ではレンジは狭いが、ハンドリングが非常に上手く1B向き。スピードは全くない。

3. マット・ストラム:LHP
昨シーズンAAAを飛ばしてメジャーに昇格し、好成績を収めファンを驚かせた。よく動く速球は最速で97マイルをマークするが、先発として投げる時は90マイル前半程度。鋭く曲がるカーブは打者の左右を問わず有効で空振りを奪うのに非常に有効なボール。チェンジアップも試合で使えるレベルにある。コントロールも悪くなく、今シーズンはメジャーのローテーションの一角として投げることになるだろう。

 4. ホルヘ・ボニファシオ:OF
2年前にコンタクト重視のアプローチから、長打重視のアプローチへと変更し成果を挙げているヒッティングプロスペクト。スイングはコンパクトで最短距離でボールへとバットを出すことができている。アプローチは平凡。守備は可もなく不可もなくといったところでRF/LFを守らせる分には問題はないだろう。

5. ジョシュ・ストゥーモント:RHP
最速101マイルの速球と落差のあるカーブの評価は高いが、めちゃくちゃなコントロールで台無しになってしまっている。下半身を上手く使えていないデリバリーで、リリースポイントを見失うことも多く、四球を連発する要因となっている。 今後も先発として投げるチャンスはあるがブルペンに転向させるのが無難な選択だろう。

6. A.J.パケット:RHP
16年ドラフト2巡目指名。一昨年の夏に行ったデリバリーの矯正が功を奏し、大学でも好成績を収めることができた。最速94マイルの速球とチェンジアップのコンビネーションの評価は高いが、速球は軌道がフラットになる点が、チェンジアップはアームスピードが緩む点が懸念されている。コントロールはよく、コースの内外に投げ分けられるコマンドも有している。

7. ジェイク・ジャニス:RHP
90マイル前半の速球、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。いずれの球種も平均的なクオリティ。ゆったりとしたデリバリーでコントロールも悪くないため、ソリッドな成績を残すことができる。速球に球威がなく、下手にストライクゾーンにボールを集めるため被本塁打が多くなっている点は要改善。

8. エリック・スコグランド:RHP
長い手足を上手く使ったデリバリーのおかげで90マイル前半程度の速球を球速以上に速く見せることができる。大学時代はリリースポイントが不安定でコントロールを乱しがちになっていたが、プロ入り後は改善され、四球を出すことが少なくなった。カーブの評価は高いが、チェンジアップは試合で使えるレベルにない。滅多に使わないスライダーをどのタイミングで投げるかが右打者攻略のカギ。

9.  サミアー・デュエネス:1B
広角に打球を飛ばすことができるヒッティングスキルの高さがウリで20歳ながらA+で打率.300をマーク。パワーツールもまずまずでシーズン2桁HRをマークすることができるだろう。 ポジションは1Bに限定されているが、下手ではなく平均程度に守ることはできる。1Bとしてはパワーがもの足りないので、メジャーでレギュラーを取るためには平均程度の四球数を増やすことが必要となってくるだろう。

10. チェイス・バロット:C
現状はパワーだけの1ツールだけが取り柄となっている。バットにボールを乗せるようにしてスタンドへと打球を放つスイング。引っ張り専門のフライ系で、コンタクトスキルに欠けるため打率は常に低空飛行。四球を多く選ぶことができるので出塁率は悪くないが、Aで打率.246は低すぎるか。守備でもCとしていいところは少なく、将来は1Bに移ることになるだろう。 

11. カイル・ジマー:RHP
2012年のドラフトで全体5位指名を受けたが度重なる故障で毎年評価を下げている。かつては90マイル後半の速球を投げていたが、胸郭出口症候群を発症した昨シーズンは90マイル前半に留まった。それでも全快すればかつてのような輝きを取り戻せる可能性はあり、今後は故障のリスクを抑えるためリリーフ中心で登板していく予定。

12. アレク・ミルズ:RHP
90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。デリバリーはしっかりとまとまっており、試合途中で崩れるということはなくコントロールのよさにつながっている。変化球はいずれも平均レベルのものだが、これといった武器がなく、細かいコマンドもないため実力は先発5番手程度か。トミー・ジョン手術を受けた以降は大きな故障なく投げており、耐久性は悪くない。

13. カリル・リー:OF
16年ドラフト3巡目指名。小柄ながらも身体能力が高く、パワーツールも平均レベルはある。どのコースの球種でもしっかりと振りぬき、フィールド全体に打ち分けることができるヒッティングスキルの高さを見せる。肩は投手として投げていたこともあって非常に強いが、スピードは平均レベルのためRFが適正ポジションだろう。

14. スコット・ブレウェット:RHP
大柄な体格の持ち主で、今後の伸びしろに期待ができるハイシーリングなタレント。現在の速球は常時90マイル前半程度だが、今後筋肉をつけていけばコンスタントに90マイル中盤をマークすることも不可能ではないだろう。落差のあるカーブは空振りを奪うことができるボール。 チェンジアップは改善の余地あり。デリバリーは力感がなく、ストライクゾーンにボールを集めるコントロールもあるが、細かいコマンドには欠ける。

15. ギャレット・ダビラ:LHP
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。高校時代はカーブをアウトピッチにしていたが、プロでは通用しないと見るスカウトもおり、チェンジアップを多投するようになっている。デリバリーはスムーズでコントロールも悪くない。今後球速がどれほど伸びるか、チェンジアップの精度をどれほど上げられるかがカギになるだろう。

16. コリー・トゥープス:2B
小柄な体格ながらもパンチ力のある打撃が魅力。バットを振り下ろすようなスイングでラインドライブの打球を量産し、30二塁打、10HRをマークすることができるだろう。昨シーズンは長打が増えた代償として三振数が大幅に増えてしまった。。大学時代はSSだったが、スピードが平凡たなめプロ入り後は2Bを主に守っている。2Bとしてなら平均程度には守れる。

17. シウリー・マティアス:OF
平均以上のパワーポテンシャルが魅力の18歳。コンタクトスキルには欠けるが、徐々にボールの見極めがよくなっており、出塁率を稼ぐことはできそう。スピードは平凡なため、将来は現在守ることもあるCFから完全にRF専門になるだろう。肩は非常に強いため、RFとしてならそこそこ守れるだろう。

18. メイブリス・ビロリア:C
コンタクトスキルの高さとパワーを兼ね備えるヒッティングプロスペクト。フィールド全体を使った打撃をすることができ、三振も少ないためハイアベレージを期待できる。守備では肩の強さは平均程度にはあるが、フットワークやキャッチングなどはまだ未熟。19歳と若いため今後の改善次第ではCに留まれる可能性はあるが、1B転向も有り得るだろう。

19. ピーター・オブライエン:OF
今年ARIからトレードで加入。マイナーでは4年連続で20HR以上をマークするもコンタクスキルの低さとアプローチの悪さ、限られたポジションしか守れないことが原因となってチャンスを与えてもらえない状況が続いている。 それでも大型な体格から生み出されるパワーは本物。26歳ともう若くなく、残された時間は少ない。

20. ミゲル・アルモンテ:RHP
常時90マイル中盤をマークする速球は威力抜群だが、その他のツールに不安を抱えている。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールは平均レベル。デリバリーが不安定で、コントロールを乱す原因となっている。主に先発として投げているが、リリーフ転向を勧める声が多い。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/HQy2nc


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