2017 Prospect Organizational Rankings 21-30

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21.ミネソタ・ツインズ 前年比:7  総合評価:C+

シーズン中のトレードによるプロスペクト獲得やドラフトなどで充実しつつあるが、バイロン・バクストンとホセ・ベリオスという2人のトッププロスペクトが卒業したことはそれ以上にマイナーのクオリティを下げることになった。また、獲得したプロスペクトが小粒であること、ドラフトが高卒選手で評価が定まっていないこともマイナスの要因だろう。ニック・ゴードンが打撃、守備ともに伸び悩んでいる点も見過ごすことはできない。だが、LHPを中心に課題だったピッチングプロスペクトが育ってきており、ドラフトで獲得した高卒選手が期待通りの成長を見せれば再びランキングは上昇することになるため、今が底だと考えてもいいだろう。

22. テキサス・レンジャーズ 前年比:6 総合評価:C

ジョーイ・ギャロとノマー・マザラの卒業に加え、夏のトレードでの大放出を経てこの位置に留まっているのは逆に立派。相変わらずインターナショナルFAでもドラフトでも投手野手関係なくハイシーリング、ハイリスクなタレントを好んで獲得しているため評価が定まるまでは上昇は見込めないだろう。その分、評価が定まってからは一気にランキングを駆け上がる可能性も秘めている。気になるタレントはマイケル・マチュエラ。故障さえなければチームのランキンで1位だったとしてもおかしくない投手。今後の躍進に期待したい。

23. シアトル・マリナーズ 前年比:4 総合評価:C

カイル・ルイス、タイラー・オニールの2人だけでここまで順位を上げることができたと言っても過言ではない。それほどこの2人の持っている実力というのは高い。だが、それ以降のプロスペクトの質がガクっと落ちてしまう。オフに獲得したプロスペクトも小粒な選手ばかり。ダン・ボーゲルバック、ミッチ・ハニガーは今シーズン、メジャーでそれなりに使える選手ではあるがチームの中心選手とまでにはならないだろう。ハイフロアーな投手が多く、どの選手も似たり寄ったりというところ。リリーフプロスペクトはチアゴ・ビエイラを始めとして楽しみな選手が多く評価は高いが、所詮はリリーフプロスペクトなので全体的な評価上昇には繋がりにくい。

24. カンザスシティ・ロイヤルズ 前年比:6 総合評価:C

トップ100入りしたのはハンター・ドージャーだけだが、ライアン・オハーン、マット・ストラムの2人はトップ100に入っていてもおかしくないタレント。この3人に加えジョシュ・ストゥーモント、チェイス・バロットらの存在があり、ラウル・モンデシーの卒業とブバ・スターリングの伸び悩み、カイル・ジマーの故障があってもこれまでの評価低下に留まることができた。ドラフトではA.J.パケット、カリル・リーというドラフト前の評価が過小気味だった2人を上手く指名。メイブリス・ビロリア、セウリー・マティアスなどハイシーリングなタレント共々クラスが上がるごとに評価も上がる可能性が高いタレントが控えており、今後のランキング上昇に期待できる。それだけにアシュ・ラッセルとノーラン・ワトソンの15年ドラフト組が早い段階でつまずいていることが悔やまれる。

25. サンフランシスコ・ジャイアンツ 前年比:4 総合評価:C-

夏のトレードでアダルベルト・メヒア、フィル・ビックフォードらトッププロスペクトを放出。タイラー・ビーディが徐々に成長しつつあり、ドラフトでは低い指名順位からだったにも関わらずブライアン・レイノルズを始めとしてヒース・クインらそれなりのタレントを獲得できたが、それだけでは抜けたプロスペクトの穴埋めはできず、元々それほど評価の高くなかったマイナー組織の評価を上げることはできないだろう。野手ではクリスチャン・アローヨがSSからフェードアウトしつつあるのが痛いところ。ヒッティングがモノにならなければ使いどころに困る選手となってしまうので、案外ハイリスクなタレントかもしれない。現在は先発だが、後々リリーフに回る可能性が高い投手が多く全体としての評価が上げられない理由の1つとなった。

26. ボルティモア・オリオールズ 前年比:→0 総合評価:C-

ディラン・バンディとマイク・ライトの卒業、ヨマー・レイエスの伸び悩みなどがランキングが下位のまま動かない要因となっているが何よりもハンター・ハービーの故障が痛かった。19歳にして既に2度めのシーズン全休というハービーにはあと2年は大きな期待はできないだろう。チャンス・シスコの台頭やドラフトで獲得したコディ・セドロックやキーガン・エイキン、オースティン・ヘイズらの好調なプロデビュー、ルール5ドラフトでのプロスペクト補強など明るい話題も少なくはないが、ピッチングプロスペクトのコントロールの悪さや、ハイシーリングなタレントの欠如、二遊間の人材難などの明確な課題があることは否めない。ここ数年勝率が5割以上のためドラフトで思い切った底上げができていない点はもどかしいところ。

27. ロサンゼルス・エンゼルス 前年比:3 総合評価:C-

トップ100入りは1人もいなかったがマット・タイスはそれに準ずる能力を持つ選手。15年ドラフトはジャーメイ・ジョーンズ以外は不発気味だが、16年ドラフトは当たり年と言ってもよく、ブランドン・マーシュを始め、トロイ・モンゴメリーやクリス・ロドリゲスら野手投手共に面白いタレントを獲得することができた。だが、それでもマイナーのクオリティを一気に上げるというわけにはいかず未だに厳しい状況であることには変わりない。IFはどこも人材難でまともなタレントがいない。メジャーのチームはマイク・トラウトがチームにいる限り勝ちにいく姿勢を崩すわけにはいかなさそうなので、ドラフトでは16年のように上手く立ち回らないとマイナー組織の改善は見られないだろう。

28. デトロイト・タイガース 前年比:3 総合評価:D

マイケル・フルマーが卒業し、14年ドラフト1巡目指名のデレク・ヒルが低迷し続け、ドラフトでも低い順位からでしか指名できなかったためランキングが下がるのは仕方ないだろう。上のクラスのプロスペクトはハイフロアーなタレントが多いため、メジャーに昇格することはできるかもしれないが成績は期待できないだろう。クリスチャン・スチュワートも主力になるようなタイプではない。ボウ・バローズ、マット・マニングらドラフト1巡目のRHPに期待したいところだが、ジャスティン・バーランダー以降RHPのドラフト1巡目はほとんど失敗しており、育成能力に疑問符もつく。あえて明るいニュースを挙げるとするなら、ジョー・ヒメネスが今シーズン、クローザーに定着するかもしれないという点か。

29. アリゾナ・ダイヤモンドバックス 前年比:7 総合評価:D

アーチー・ブラッドリーらの卒業がありマイナー組織はやせ細って行ったが、ドラフトでは低い指名順位のため大物を指名できず、夏のトレードでは動かずと対策を打てなかった。既存の選手が順調に成長してくれればというところだったが、アレックス・ヤング、ピーター・オブライエン(オフに放出)らが伸び悩み、期待の大きかったインターナショナルFA組のヨアン・ロペスは精神面で問題を抱え野球に集中できずと踏んだり蹴ったり。さらに、スプリングトレーニングではソクラテス・ブリトーが小指を骨折と泣きっ面に蜂。アンソニー・バンダ、テイラー・クラークらが順調に成長していたことだけが一服の清涼剤となった。

30. マイアミ・マーリンズ 前年比:1 前年比;D-

開幕前からただでさえ貧弱なマイナー組織を夏のトレードでさらに貧弱に、オフのトレードでこれ以上ないほど貧弱にさせた。16年ドラフトではブラクストン・ギャレットを獲得することができたが、ギャレット1人ではマイナー組織全体の立て直しには物足りないのは言わずもがな。上のクラスのタレントは小粒な選手が多く、昇格したところで使い物になるかは怪しいところ。14年ドラフト1巡目の期待が大きかったタイラー・コレックがプロ入り後不調を極めた後、16年にトミー・ジョン手術と最悪なプロ生活を送っている。コレックを含めタイロン・ゲレーロ、ドリュー・ステッケンライダーら100マイル近くの速球をを投げることができる投手が多く在籍しているので彼らの躍進に期待したい。

 

Text by Ookaya Ryota
写真; https://flic.kr/p/cxxNcd


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