2017 Prospect Organizational Rankings 11-20

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11. シカゴ・ホワイトソックス 前年比:↗↗13 総合評価:B

ランクアップしたものの、あれだけのトレードをしていおいてTop10に入れたくなるほどどマイナー組織が魅力的ではないというのは若干問題があるだろう。Top100には6人送り込んだものの、どのチームよりも上位と下位の差が大きく全体として見ると手放しで褒められるものではない。心配なのはチームの方針なのか無理に早期昇格をさせる点。まだ、下のクラスをクリアできていない選手を早く昇格させ、実力不足が祟ってつまずくという現象が多く見られる。昨シーズンの犠牲者はカーソン・フルマー。明らかにメジャーで投げられるような成績、実力ではなかったにも関わらずデビューさせ、散々な成績に終わってからマイナーに送り返すということがあった。マイケル・コペックで同じ轍を踏まないようにしてほしいところ。今シーズンに卒業するであろう3人が3位までを占めており、彼らの卒業後に彼ら以上のタレントが出てくるとは考えにくく今が天井と見た方がいいだろう。

12. シンシナティ・レッズ 前年比;2 総合評価:B

NYM同様ホセ・ペラザが抜けた以外は大きな変わりはないが、他チームの台頭、15年ドラフト組の伸び悩みが響き若干のランクダウンとなった。それでもピッチングプロスペクトを中心に優秀なタレントが多いことには変わりなく、今後トレードで大放出などしない限り大幅なランクダウンはないだろう。TEXほどではないがハイシーリングなタレントを好む傾向が強く、投手はコントロールが壊滅的であっても球速が早ければ躊躇なく獲得している。野手に関してはハイシーリング、ハイフロアーをバランスよく獲得している。ジェイ・ブルース、アロルディス・チャップマンのトレードは失敗気味だったが、昨オフはダン・ストレイリーでルイス・カスティーヨを獲得し見事にエビで鯛を釣っていた。

13. ニューヨーク・メッツ 前年比:6 総合評価:B

スティーブン・マッツが抜けた以外は主な顔ぶれは変わらないが、それぞれが好成績を残し順調に成長したことでランクアップすることになった。ピッチングプロスペクトが上位を占めていた数年前から一転して現在は野手プロスペクトが上位を多く占めている。かといってピッチングプロスペクトが枯渇しているのかと言われればそうではなく、上のクラスから下のクラスまでまんべんなくタレントが揃っている。あえて苦言を呈するとするならパワーヒッターが不足気味なところか。それでも、デズモンド・リンジーが徐々に力をつけてきているため必要以上に心配することはないだろう。

14. クリーブランド・インディアンズ 前年比1 総合評価:B-

タイラー・ネキンの卒業、クリント・フレイジャー、ジャスタス・シェフィールドの放出があったが、代わりにフランシスコ・メヒア、トリスタン・マッケンジーらの台頭がありクオリティの低下を最小限に防げた。トレードで獲得したプロスペクトよりもドラフトで指名したプロスペクトが圧倒的に多く、ドラフト戦略の上手さが際立っている。チームの方針が明確にマイナー組織に現れており、野手では四球の多さ、投手ではコントロールのよさが重視されている。そのためハイフロアーなタレントが多く、メジャーに近いレベルまで早く昇格できるだろう。一方で、パワーレスな野手陣と球威のなさが顕著な投手陣が今後の課題となってくるだろう。16年ドラフトで野手の方はハイシーリングな打力のあるタレントを上位で指名し、ある程度の改善が図られた。今年のドラフトではどんな戦略で来るのか楽しみにしておきたい。

15. シカゴ・カブス 前年比:→0 総合評価:B-

多くのプロスペクトが卒業/放出されたが、残ったプロスペクト達の台頭でランクを維持することができた。イアン・ハップ、エロイ・ヒメネスの2人は共にチームの顔となることができるレベルの選手でこの2人の存在は特に大きい。ピッチングプロスペクトではデュエン・アンダーウッドが伸び悩んだが、トレバー・クリフトンやディラン・シーズらの台頭があり事なきを得ている。ただ、16年ドラフトでは低い指名順位からでしか指名できなかったためここに来て供給不足が不安材料として顔を覗かせている。メジャーのチームは最低でもあと5年は優勝争いに加わることになるため、トレードやインターナショナルFAで上手くやりくりしていく必要がある。

16 セントルイス・カージナルス 前年比:4 総合評価:B-

上位のプロスペクトは昨年とそれほど大きな変化はなく、評価もそれほど変わらなかったが他チームのマイナー組織が充実してきたため相対的にランキングダウンとなってしまった。ピッチングプロスペクトは質、量ともに豊富で球速が速く、球威のあるタレントが多い。一方で野手プロスペクトは枯渇気味。ハリソン・ベイダー以外は打力に問題があるタレントが多く、守備力の高いタレントを集めている傾向が出ている。それだけ昨シーズン全休となってしまったニック・プラマーにかかる期待は大きい。メンタルで問題を抱えていると言われるデルビン・ペレスを上手く育成できるかという点にも注目していきたい。

17. オークランド・アスレチックス 前年比:3 総合評価:C+

じわじわとマイナー組織が充実しつつある。AA以上でそれなりの成績を残しているプロスペクトが多く、今シーズンは卒業ラッシュになるだろう。また、ブルース・マックスウェルのように一度成績が伸び悩み評価が落ちたものの、昨シーズン好成績を残し再びTop20入りする選手も多かった。問題は卒業ラッシュの後だろう。前述した通りAA以上で成績を残したプロスペクトは多いが、A+以下ではタレント不足となっている。また、OFのプロスペクトも枯渇しており、OFが広いO.coコロシアムを本拠地にしているにも関わらずOFの優秀なタレントを供給できずFAやトレードで賄う形になっている。一方で先発投手のプロスペクトは供給過多となっており、あぶれたディロン・オバートン(現SEA)をDFAせざるを得ない状況を作ってしまった。このアンバランスさを上手く解消できれば改善されつつある傾向を続けることができるだろう。オーナーが変わり、昨年のインターナショナルFAではかなりの金額を費やした。今後もプロスペクトに金をかけ続けるのか見ものである。

18. トロント・ブルージェイズ 前年比;9 総合評価:C+

トップ100に5人を送り込んだが、この5人以降は小粒な選手が多い。アンソニー・アルフォードやリカルド・ウレーニャ、ボー・ビシェッテあたりがしっかりと成績を残し始めるとさらならランキング上昇が見込めるだろう。ブラディミール・ゲレーロJrは出世株で、待望の生え抜き野手のスーパースターとなるかもしれない。投手陣はゴロ系の投手を多く揃えており、方針がしっかりと定まっているのが見てとれる。

19. ワシントン・ナショナルズ 前年比:↘↘13 総合評価:C+

トレイ・ターナー、ウィルマー・ディフォの卒業に加えトレードでのルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペスの放出があっては大幅なランクダウンを避けられないのはしかたないことだろう。それでもエリック・フェッディ、ビクター・ロブレスらの上位4人は素晴らしいタレント。ヘスス・ルザルドやフアン・ソトなどのスケールの大きいハイシーリングなタレントが下のクラスでプレーしており、再び潤沢なマイナー組織を築く下地は揃っている。また、アンドリュー・スティーブンソンやニック・バンクスらハイフロアーなタレントが控えている点も心強い。インターナショナルFAでも多額の金をつぎ込み新たなタレント発掘に余念がない。唯一の懸念材料はメジャーのチームが強いため夏のトレードでプロスペクトが駒となって出ていくことだろう。

20. ピッツバーグ・パイレーツ 前年比;↘↘10 総合評価;C+

ジャイムソン・ターヤンが卒業した以外は大きな動きがなかったが、それが問題となった。昨年盛んだったインターナショナルFAでもあまり動かず、相対的に他のチームに比べて評価が下がってしまった。オースティン・メドウズ、タイラー・グラスノー、ジョシュ・ベルのTop100入りをはたした上位3人はメジャーにも近く、実力のあるタレントだが以降のプロスペクトのクオリティはイマイチ。投手は球威のある速球を投げるタレントが多く、今後ランキングを上昇させる原動力となるかもしれないが、野手は非力でスケールの小さいタレントが多く評価を上げられない要因となった。上位3人が今シーズン中に卒業する可能性が高く、下のクラスでに望な選手が多くないため、一気にマイナー組織の弱体化が進んでしまう可能性が高い。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/a9hyNs


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