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The Truth -日本人メジャーリーガーを辿る-:黒田博樹

日本人メジャーリーガーの実像を追うシリーズ型のこのコラム。第1回ではニューヨーク・ヤンキースでローテーションの一角を担う黒田博樹にスポットライトを当てる。

 

 

〇職人気質の右腕が披露する堅実さ

選手としての黒田博樹を語る上で外せないワードがある。「堅実」、この一言が黒田の投球を実に見事に表現してくれる。黒田はフォーシームとツーシームを使い分け、スライダー、カーブ、スプリッターを織り交ぜる。驚くべきは速球系の球種を常に92マイル程度に維持しながら、彼は優れたコマンドで全ての球種を自在に投げ込める点にある。特に後者は簡単には会得出来ない、素晴らしい能力だ。

結果的に、黒田は自らの登板試合をほぼ確実に崩さない安定感を披露し始めた。当然の結果だろう。水準以上のコマンドに多彩な攻め手。2010年は速球の平均球速で松坂大輔(レッドソックス)を上回った。常識的に考えて、黒田には隙が見当たらない。

それでも度々炎上するのは、日によって、特にスライダーの失投が増える傾向があるからだ。メジャーの強打者はそれを絶対に見逃さない。彼らは生粋のハンターである。甘いコースに抜けたスライダーは、確実に仕留めることが出来る。それはプーホールズ然り、ブラウン然り。そしてトゥロウィツキ然りだ。幾度とない対戦で黒田が屈辱を味わった回数は数知れない。

しかしながら、世の中には完全無欠など存在しない。無論黒田も例外では無く、勿論それはドジャース、そして今年新たに彼を招き入れたヤンキースも承知していることだ。彼らは誰一人として黒田の実力を疑ってはいない。現実にヤンキースは黒田がドジャース在籍時から2度に渡り獲得を試みた過去を持ち、これはいかに彼らが彼を熱望していたかを物語るエピソードとして知られる。ドジャースも2010年のオフシーズンに、FAとなっていた黒田を当時チーム最高年俸となる1200万ドルで引き留めた。当時既にベテランであった黒田を、しかもクレイトン・カーショー(ドジャース)の台頭も著しいチーム状況下にありながら、だ。

黒田は紛れも無く、メジャーでも屈指の先発投手である。いわゆる一般的なブレイクイヤーを迎えたことは無かったためか過小評価される傾向があるが、彼は優秀な先発投手の1人であるのだ。

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One Response to The Truth -日本人メジャーリーガーを辿る-:黒田博樹

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