好調メッツを変えた守備の強化とブルペンの強化

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昨年チームの1番の宝である先発ローテーションが上手く機能しなかったことを反省して、メッツ首脳陣は昨年の途中から少しずつチームのロスター編成を変えていきます。キーワードは“ブルペン重視”と”守備重視”です。この2つのキーワードは同じ目的を共有しています。それは先発投手の負担を減らすということです。シンダーガードやデグロームの実力を信頼するのは大事だが、彼らが最高のパフォーマンスを発揮するのを助けるために、彼らの負担を少しでも減らそうということです。

まずはメッツが昨年の夏から取り組んでいるブルペンの強化について見ていきます。メッツが昨年と比べてブルペンをテコ入れしたことは、去年のチーム登板数上位5人のうち現在もチームに残っているのがジェリー・ブレビンスとポール・セワルドの2人しかいないことがよく表しています。しかもセワルドも今季すでに降格を経験していてその立場が安泰でないことから、今季のブルペンの層の厚さが実感できるはずです。その他の3人のうちジョシュ・スモーカーは1月にメッツからDFAされて、フェルナンド・サラスは昨年8月にメッツからリリースされています。

そして何よりも興味深いのがシーズン途中までクローザーを務めていたアディンソン・リードのトレードです。このトレードは交換相手のマイナーリーガーも地味で、成立時はほとんど注目されませんでした。しかしこのトレードでメッツはジェイミー・カラハンとガーソン・バティスタの2人のリリーバープロスペクトを獲得しています。この2人は現在メッツの40人ロスターに入っています。そしてカラハンは既にMLBデビューを終えています。バティスタも最速100マイルの速球とスライダーが武器で、昨年もメッツ加入後に大きく成績を伸ばしました。彼も今季途中にチームのブルペンの重要な駒になることが期待されています。

8月にはメガネが特徴なジェイコブ・レーメもわずかな対価でドジャースからトレードで獲得しています。これら一連のトレードで、メッツはブルペンの層を一気に厚くしたのです。

このようにブルペンプロスペクトを獲得して量を充実させるだけでなく、メッツは実績もある選手も獲得して、質の面でも強固なブルペンを構築しました。その筆頭は昨年7月に獲得したAJ・ラモスでしょう。前述のようにメッツは同時期にクローザーのリードを放出していたのです。にも関わらずラモスを獲得したのは、今季2018年シーズンに備えた布石と考えるのが妥当でしょう。さらに昨年12月にはFAのアンソニー・スウォーザックとも契約してブルペンはさらに強力になりました。(残念ながらスウォーザックは開幕をDLで迎えてしまいましたが。)

以上のようにブルペンの質量ともに改善させた結果メッツ救援陣の防御率は2017年の4.82(30球団中29位)から2018年の1.62(同1位)へと大きく改善されました。FIPは3.46と平凡ですからこれから多少ブルペンの成績が悪化するのは避けられないでしょう。しかし今年のメッツブルペンは層が厚く、スウォーザックもまだ復帰していません。それを考えれば、リーグ屈指のブルペンを構築してもおかしくないでしょう。

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