Weekly Report: Week11

40918174454_95225b3f79_z

 

 

 

 

 

 

・マックス・シャーザー

シントン・ナショナルズのエース、マックス・シャーザーが今シーズン最速の二桁勝利を手にした。今年は支配的な投球が続いており、防御率2.00、奪三振率は驚異の13.50である。昨年までと大きく変わった点は彼の伝家の宝刀、スライダーだ。昨年までは平均86マイルのスライダーのみを使っていたのが、今年からは平均85マイルのスライダーと、平均88マイルのスライダー(表示上はカットボール)を使い分けている。この使い分けは、BrooksBaseballによると、右打者にはスライダーを、左打者にはカットボールを使っているようだ。過去二年分のデータも見てみると、左右によって使い分けをしていたのは過去二年でも同じであり、その傾向が今年は極端になっている。また、変わったのは速度だけではない。Pitch f/xのデータが閲覧できるhttp://pitchfx.texasleaguers.com/ を見ると、過去二年のスライダーは比較的回転数が多い(1,038回転)なのに対し、今年のスライダー・カットボールはそれぞれ296回転、728回転と特にスライダーでは明らかに回転が抑えられている。投球の平行・垂直方向の変化を見てみるとスライダーは従来と比べ沈んでおり、より空振りが取りやすくなったと考えられる。対してカットボールは空振り率こそ高くないものの、ファウル率が突出しており、フォーシームの約1.5倍の32.8%となっている。左打者にはカウントを整える球としてカットボールを使用しているようだ。

 このペースで投球を続けられるのならば、3年連続4回目のサイヤング賞も見えてくる。現時点同リーグのライバルとしては、防御率1位を独走しているメッツのジェイコブ・デグロム、ブレーブスの若手右腕マイク・フォルティネヴィッチ、フィリーズのエースであるアーロン・ノラなどがいるが、既に150奪三振、100イニング、二桁勝利しているシャーザーのインパクトに勝るのは難しい。アメリカンリーグでは、シャーザーとともに先月の月間優秀投手賞に選ばれたジャスティン・バーランダーも好投を続けており、元デトロイト・タイガースの両エースが同時受賞をするかもしれない。今後もオッドアイのエースは圧倒的な投球を続けるのかに注目したい。

1 2 3

コメントを残す