後半戦展望:ニューヨーク・ヤンキース

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 Ultimately all we want to do is win.(私達の最終目標は優勝だ)とアーロン・ブーン監督とブライアン・キャッシュマンGMが述べたのは記憶に新しい。今回は、最終目標を達成するためのトレードを行えたのかについて、ニューヨーク・ヤンキースを振り返りたい。

 

 ストン・レッドソックスとのゲーム差が緩やかに広がりつつあるが、ネイサン・イオバルディ(RHP)とイアン・キンズラー(2B)のみを補強したレッドソックスとは対照的に、ヤンキースは5件のトレードを成立させ4人の選手を獲得した。同地区の残り3球団はいずれも再建に舵を切った為、ここからはいよいよレッドソックスとの一騎打ちである。

 まず、AL2位の防御率3.12をマークしている救援陣に、ボルティモア・オリオールズからザック・ブリットン(LHP)を加えた。今季は故障で出遅れた為、オフにFAとなるものの評価を落としていた。見返りとして3人のプロスペクトを放出。
1. ディロン・テイト(RHP)
  三振能力とゴロを打たせる能力が特徴的なプロスペクトな24歳。
2. コディ・キャロル(RHP)
  高い三振能力で3Aで結果を残している25歳。MLB公式で15位にランクインしていた。
3. ジョシュ・ロジャース(LHP)
  先発左腕24歳。特筆すべきパフォーマンスではないが、問題があるわけでもない。
 3人ともメジャー昇格候補として見ることが出来るプロスペクトである。将来的にセットアッパーやローテーションの2~3番手を担うことは難しいが、オリオールズのプロスペクトの層を考えれば上々である。したがって、両球団が得をしたトレードと言えそうだ。

 スターターは、トロント・ブルージェイズからJ.A. ハップ(LHP)、ミネソタ・ツインズからランス・リン(RHP)をそれぞれ獲得。見返りとしてタイラー・オースティン(1B)がツインズに移籍。ソニー・グレイ(RHP)が不振でリリーフに配置転換される等ヤンキースはスターターに苦戦しており、今季初AS選出を果たしたハップには、PO進出という重要な役目を背負ってもらう必要があるだろう。それから、リリーフとしての起用を予定していたリンが先発登板してQSを記録するというサプライズがあった。

 AL2位の571得点をマークしている野手陣は、現在アーロン・ジャッジ(RF)とゲイリー・サンチェス(C)が故障で離脱中である。AL1位の600得点をマークしているレッドソックスも故障者続出中である。
 セントルイス・カージナルスからルーク・ボイト(1B)を獲得。ピンチヒッターとして期待は出来るが、チームの勝敗を大きく変える力は持ち合わせていない。

 

 括すると、レッドソックスはエースのクリス・セール(LHP)を欠いている(8月12日に10日間DLから復帰)ものの、2001年にシアトル・マリナーズが達成したシーズン116勝に並ぶかのような勢いで勝ち続けている。今季のトレード市場は大物先発投手が少なく致し方ないとはいえ、野手については良い選手が散見されたため、積極的に補強することは出来ただろう。しかしながらWC安全圏に留まれる補強をしたと考えれば悪い補強ではなかったと言えるだろう。

 

Text by Tsubasa Komiyama

Photo link https://flic.kr/p/27DsFzv


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