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1巡目(全体21位)

ブライス・トゥラングSS:右投左打

打撃では、卓越したヒッティングスキルが持ち味。線が細く、パワーツールに欠けるが、打球を広角に打ち分けることができる。アプローチもよく、ボールの見極めに優れている。守備では、スムーズなグラブさばきと、レンジの広さ、肩の強さを併せ持っており、長くSSを務めることができるだろう。一方で、どれもずば抜けたものではなく、試合にそれほど大きなインパクトを与えるものではないと見る向きもある。また、時折守備で凡ミスを連発する点も気になるところ。どの点を取っても平均以上だが、何か特筆すべき点に欠け、器用貧乏という印象が強い。どこかで他と差をつけるならば、クリスチャン・イエリッチとも比較されたヒッティングか。家族全員が大学以上でスポーツをプレーする、スポーツ一家の出身。

 

2巡目(全体60位)

ジョー・グレイ:OF:右投右打

鋭いスイングから生み出されるパワーが最大の魅力。どの球場でもHRを打てるとも言われており、シーズン30HRをクリアできるレベルにある。一方で、空振りが多く、特に、ブレーキングボールに対して、バットが止まらない。許容範囲内のアベレージを残せるかは気がかりなところ。守備では、唯一無二の強肩が武器。外野からの送球が98マイルをマークしたこともあるほど。送球の正確性に欠ける点は、要改善。CFを守れるほどのスピードがあるかは微妙なところで、将来はRFに転向する可能性もある。

 

CBB(全体73位)

マイカ・ベロOF:右投右打

打撃では、コンタクトスキルの高さがウリ。確実にコンタクトし、出塁して自慢のスピードを活かそうとしている。ブレーキングボールの見極めに長ける。線が細く、パワーには欠けており、シーズン2桁HRは難しいだろう。守備では、広いレンジをカバーし、打球反応にも優れている。肩の強さも平均以上であるため、CFに残ることはできるだろう。レギュラークラスの選手になれるかは微妙なところ。

 

4巡目(全体125位)

アーロン・アシュビーLHP:左投右打

90マイル前半の速球と、スライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速でも95マイルとそれほど速いわけではないが、ノビのある4シームで、高めに投げることで空振りを奪える。アウトピッチは、パワースライダーで、空振りを容易に奪える。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールの評価も悪くない。高い奪三振率を誇る一方で、極端にコントロールが悪く、ストライクゾーンに投げ込むことさえできないほど。不安定かつ力感の強いデリバリーがその原因。短大では、主に先発として投げていたが、プロでは、リリーフに転向すべきだろう。

 

5巡目(全体155位)

ジャスティン・ジャービスRHP:右投右打

今春に最速95マイルをマークし、注目を集めた。速球は、今後も速くなる可能性は大きいが、フラットな軌道の4シームであるため、狙い打ちされる危険性もはらんでいる。最も評価が高い球種は、チェンジアップ。アームスピードを変えずに投げることができ、ブレーキもきいていて、高校生離れしたクオリティを誇る。カーブも投げるが、こちらは要改善。長い腕を大きく後ろに引くデリバリーは、デセプションに優れる。細かいコマンドは有していないが、ストライクゾーンに集めるだけのコントロールはある。

 

6巡目(全体185位)

ドリュー・ラスムッセンRHP:右投右打

17年にTBから全体31位指名を受けるも、故障が見つかり、契約には至らず。16年にトミー・ジョン手術を受け、さらに17年の9月にももう一度、計2回の手術を受けている。健康であれば、最速98マイルの速球と、スライダー、チェンジアップのコンビネーションを見せる。スライダー、チェンジアップともに、クオリティはそれほど高くなく、平均レベル。ストライクゾーンに投げ込むコントロールはあるが、細かいコマンドはない。

 

7巡目(全体215位)

デビッド・フライC:右投右打

内野の全ポジションをこなせるユーティリティープレイヤー。Cとしての出場が主であるが、その他1B/2B/3Bをこなせ、やろうと思えばSSもできるとも言われている。打撃では、強烈なアッパースイングが魅力で、パワーポテンシャルは非常に高い。アプローチもまずまずだが、コンタクトスキルは平凡なため、三振は若干多め。

 

9巡目(全体275位)

アルベルト・シピオンOF:右投右打

身体能力の高いアスリート。打撃では、鋭いスイングを見せ、ラインドライブの打球を飛ばす。パワーはあるが、HRを量産するというよりは、ギャップを抜いて二塁打/三塁打を狙う程度。スピードは平均以上で、CFを守れるチャンスはあるだろう。肩の強さもまずまず。

 

10巡目(全体305位)

J.T.ヒンツェンRHP:右投右打

90マイル前半の速球と、スライダーのコンビネーション。速球は球威に欠けるが、大きなストライドのデセプションに優れたデリバリーでカバー。また、コントロールも優秀で、四球を出すことは少ない。奪三振能力も高く、リリーフとしての活躍が期待される。

 

+1

12巡目(全体365位)

コリー・ハウエルSS:右投右打

短大では53試合で43盗塁をマークし、走りたい放題。スピードだけなら今ドラフトでもトップ10に入るだろう。問題は、スピード以外のツール。打撃にしろ、守備にしろ粗さが目立ち、スピードを満足に活かしきれていない。特に守備では、IF守備の拙さから、将来のCF転向が予想されている。とはいえ、まだ、若く、洗練されていく時間はたっぷりとあるため、今後が楽しみな選手である。

 

総括

今ドラフトでは、高校生を中心に指名。上位2人は、上手くいけば、長らくレギュラークラスの選手として、長らくチームを支える存在になるかもしれない。ブライス・トゥラングを筆頭に、指名した選手は、目立った欠点が少なく、まんべんなく何でもこなせるタイプの選手が多い。逆に、大学生では、アーロン・アシュビー、ドリュー・ラスムッセンらハイリスクハイリターンな選手を指名。特にアシュビーの奪三振能力の高さは、チームの顔となりつつあるジョシュ・ヘイダーを彷彿とさせるものがある。低い指名順位からのスタートだったが、まずまずの指名に終始したのではないだろうか。

 

Written By Ryota Ookaya and edited By Yuichi Ando

Photo link https://flic.kr/p/57pPqY

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