2018年 Draft Review:ミネソタ・ツインズ

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1巡目(全体20位)

トレバー・ラーナックOF:右投左打

豪快なスイングで長打を量産するスラッガー。かねてからブレーク候補に挙げられており、大学最終年に才能を開花させた。スイングは大振り気味で、慎重なアプローチとも相まって三振は多め。それでも、三振と同じ数ほどの四球を選ぶことができる。打撃以外のツールは平凡。守備・走塁では、目だった活躍は見せない。肩の強さについては、意見が分かれるところで、RFよりもLF向きだという声もある。いずれにしろ、守備では、大してチームに貢献できないだろう。

 

2巡目(全体59位)

ライアン・ジェファーズC:右投右打

巨体から生み出されるパワーが魅力。ツボに入った時の打球の飛距離は、メジャーリーガー顔負け。高い放物線を描く軌道は、美しさすらある。アプローチも雑ではなく、打つべきボールを見極める能力は高い。肩の強さは、平均以上だが、それを活かすスキルは併せ持っていない。Cとしての能力は低く、プロでもCとして出場できるかは厳しいところ。緊急の際に、マスクも守れる1B/OFに落ち着くだろう。

 

4巡目(全体124位)

デショーン・キアシーOF:左投左打

打撃では、コンタクトスキルの高さが光り、ラインドライブの打球を広角に打ち分けることができる。積極的なアプローチのため、四球/三振共に少なめ。パワーツールの評価は高くないが、全くHRが打てないというわけではなく、二塁打/三塁打とのトータルで考えると、むしろ長打は多い部類に入る。身体能力が高く、スピードが最大のウリだったが、17年に痛めた股関節を手術してから、少しスピードが落ちたとも。それでも、CFとして十分なレンジをカバーし、ルート取りも正確なため、守備では輝きを失っていない。走塁は、成功率の低さが気になるところ。

 

5巡目(全体154位)

コール・サンズRHP:右投右打:

最速96マイルの動く速球と、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は、球威もあり、ムービングも悪くないが、コマンドに難を抱えており、ストライクに入らない、真ん中に集まるといった悪癖がある。カーブの扱い方が上手く、ストライクを取りに行ったり、空振りを狙ったり自在に操る。チェンジアップも、ブレーキが効いており、左打者に対して有効な球種。デリバリーは、スムーズなスリークォーター。持っているボールのクオリティ自体は悪くないため、あとはコマンド次第だろう。

 

6巡目(全体184位)

チャールズ・マックSS:右投左打

大きく後ろにバットを引いてタメを作るスイングが特徴。そのため、パワーポテンシャルの高さに光るものがある。一方で、空振りが多く、ヒッティングルールはイマイチ。高校時代は、SSを主に守っていたが、スピードツールが平凡であり、崩れた体勢での送球に難があるため、プロでは他のポジションに転向する必要があるだろう。肩の強さも平凡なため、2B/LFが主戦場となりそう。

 

7巡目(全体214位)

ジョシュ・ウィンダーRHP:右投右打

高校時代から球速を大幅に上昇させ、ドラフト候補と目されるまでになった。90マイル前半の動く速球と、カーブ、カッターのコンビネーション。カーブをカウント球やアウトピッチとして使う。カッターは左打者に有効なボール。いずれの球種でもストライクゾーンに投げ込めるコントロールを有している。一方で、簡単にストライクゾーンに投げすぎなのか、被本塁打が多い。シンプルで力感のないオーバースローのデリバリー。故障の少ない耐久性、1試合を投げ切ることもできるスタミナを有するストライクスロワーなので、将来はイニングイーターとしての活躍が見込まれる。契約金は全て貯金した。

 

8巡目(全体244位)

クリス・ウィリアムスC:右投右打

17年のドラフトクラスだったが、肩の故障で評価を落とし、大学に残留。大学最終年に、キャリアハイの成績を残し、実力を見せた。最大の魅力は、強烈なパワー。簡単にスタンドまで打球を飛ばすことができる。一方で、ヒッティングツールに難があり、大学時代打率.300クリアが0回と懸念材料。大学では、肩の強さを活かして、Cに入ることもあったが、プロでは完全に1Bに転向。身体能力は高く、1B守備もそつなくこなせるだろう。母親が日本人で、ミドルネームは「Kenichi」。

 

9巡目(全体274位)

ウィリー・ジョー・ギャリーJr.OF:左投左打

バランスの取れたスイングで、ラインドライブの打球を量産することができる。線が細く、現時点では、パワーに欠けるが、今後体格が大きくなれば、平均レベルにまで成長するだろう。守備では、スムーズなフットワークとグラブの扱い方の上手さが光る。肩は、それほど強くないが、送球は正確。

 

10巡目(全体304位)

レイジー・グレースRHP:右投左打

春先に、速球のスピードが、5マイルほど上昇し、注目を集めた。常時90マイル前半の速球と、カーブのコンビネーション。カーブの評価も高く、相手のタイミングを外すには有効なボール。ゆったりとしたスリークォーター気味のデリバリーが特徴。

 

11巡目(全体334位)

マイケル・ヘルマン2B:右投右打

コンタクトスキルに長けた小兵。スイングは、当てるだけのものでなく、しっかりと捉えて、ギャップを抜く打球を飛ばすことができる。積極的に打ちに行くアプローチのため、四球も三振も少ない。スピードツールの評価が高く、盗塁成功率も高い。そのスピードを活かした、広いレンジをカバーする2B守備も高評価を得る。肩が平凡なため、SSを守るのは厳しいか。冬でも、室内で簡易版の野球をするほどの野球好き。

 

+1

15巡目(全体454位)

コディ・ファンダーバーク1B/LHP:左投左打

投手としても野手としても高い実力を持つ二刀流。投手としては、90マイル前半の速球とチェンジアップ、スライダーのコンビネーション。高い奪三振能力を有するが、コントロールはイマイチ。三塁側に大きく流れるデリバリーが原因か。野手としては、見た目通りの強烈なパワーが魅力。三振も多いが、四球も多い。プロ1年目は、投手としてプレーしていた。

 

総括

野手に注目するとパワーツールに長けた選手が多く占めることとなった。1巡目のトレバー・ラーナックらを筆頭に、飛距離が魅力のスラッガーが顔を揃える。パワーツールが売りではない野手でも、最低限のものは備えており、非力さが目立つ選手はいない。また、守備に疑問が残る選手を多く獲得。他球団がこぞって指名するSSの選手は、チャールズ・マックのみ。そのマックも、SSに残ることは難しいとされている。この戦略が、続くのかどうかは気になるところ。投手は、上位10人中3人のみ。速球でゴリ押しする投手は、おらず、指名した選手の中で、最速はコール・サンズの96マイルに留まった。コディ・ファンダーバークの今後の育成方針にも注目したい。

 

 

Written By Ryota Ookaya and edited By Yuichi Ando

Photo link https://flic.kr/p/xpQwF7

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