トレバー・バウアーが絡んだ三角トレード

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トレード・デッドラインを振り返って

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トレードデッドラインが間近に迫る中、一足早く動き出したGM達。

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タイラー・スカッグスに捧ぐノーヒット・ノーラン

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2019年MLBオールスター

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2018年 Draft Review:ニューヨーク・メッツ

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1巡目(全体6位)

ジャレッド・ケレニックOF:左投左打

卓越したヒッティングスキルが最大の武器。高校生離れしたセンスを持っており、ラインドライブの打球をいとも簡単に飛ばすことができる。パワーは、現時点では平均レベルだが、今後、成長する余地は大いにある。シーズン20HRをコンスタントに打てるようになるだろう。守備では、CFを守る。スピードを活かした広いレンジと打球反応の早さ、肩の強さが持ち味。送球も正確で、長くCFに残ることができるだろう。全てにおいて平均以上のツールを持っており、将来の5ツールプレイヤー候補。トレードでSEAに移籍。

 

2巡目(全体48位)

シメオン・ウッズ・リチャードソンRHP:右投右打

NYYのアロルディス・チャップマンに憧れるアップサイドの大きいタレント。速球は、最速で95マイル程度だが、今後も速くなる可能性は高い。ムービングに欠けるが、投げ下ろすようなデリバリーのため、角度がついている。アウトピッチは、鋭く曲がるカーブ。チェンジアップも投げるが、投げる機会は少ない。コントロールは悪くなく、大まかながらもある程度のコマンドも有している。投げ下ろすようなデリバリーは、力感が非常に強く、先発として投げていけるかは、微妙なところ。憧れのチャップマンのように、ブルペンで投げることになるかもしれない。

 

3巡目(全体83位)

カルロス・コーテス2B:両投左打

小柄な体に目いっぱい積み込んだ筋肉が特徴。小兵だからと侮れないパワーの持ち主。飛ばす力は、より大柄な体格の選手に負けず劣らずどころか勝っているほど。大学で、打率.300以上をクリアできなかった点は気になるが、四球の数が三振を上回っており、ボールの見極めはそれほど悪くないため、悲観するほどではないだろう。筋肉をつけすぎたのか、スピードは平均以下。そのため、IFでの動きが悪く、LF転向も視野に入っている。両投げだが、活かす機会はなく、肩も弱いため、マウンドにも上がれない。

 

4巡目(全体110位)

アダム・ヒルRHP:右投右打

最速97マイルの速球と、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は、よく動く2シーム系とノビのある4シーム系を投げ分けている。スライダー、チェンジアップとも、ソリッドな球種で、空振りを奪うことができる。奪三振能力の高さが際立つが、一方で、デリバリーの不安定さから、コントロールが悪く、四球が多い。先発として投げるためには、この点を改善しないと厳しい。そのためか、プロ1年目の登板は、全てリリーフ。このオフにブルワーズに移籍。

 

5巡目(全体140位)

ライリー・ギリアムRHP:右投右打

ハイテンポかつ独特な動きのデリバリーが特徴のリリーフプロスペクト。90マイル中盤の速球と、スピンのきいたカーブのコンビネーション。速球は、良く動き、捉えづらいボール。アウトピッチのカーブは縦に割れるタイプで、空振りを奪えるボール。コントロールが壊滅的で、ストライクゾーンにボールが入らないことがあるほど。カーブのすっぽ抜けなども多く、この点さえ改善できれば、セットアッパークラスのリリーフになれるだろう。

 

6巡目(全体170位)

ニック・メイヤーC:右投右打

今ドラフトのCでも有数の守備型C。フレーミングが上手く、ストライクをより多く稼ぐことができる。肩も強く、盗塁阻止率は非常に高い。1Bへの牽制も上手く、守備では、隙を見せることはない。一方で、打撃の評価は高くない。ある程度のコンタクトスキルは有しているが、パワーレスで、長打はほとんど期待できない。辛抱強くなったと本人は語るが、それでも、早打ちで四球・三振ともに少なめ。弱すぎる打撃で、どのレベルまで上がれるか心配なところ。

 

7巡目(全体200位)

ケビン・スミスLHP:左投右打

サイドハンドに近い低いアングルのデリバリーが特徴。速球は常時90マイル前半程度だが、最速で95マイルをマークすることもある。アウトピッチは、大きく曲がるスライダー。内外問わず、投げることができる。スピンがきいており、キレがよく空振りを奪えるボール。右打者対策として、チェンジアップも投げる。コントロールは、まずまずといったところで、良くも悪くもない。大学時代は、スイングマンとしての起用が中心だった。それほどコントロールも悪くなく、体格も十分であるため、先発として使う手もある。

 

8巡目(全体230位)

タイラー・メジルRHP:右投右打

90マイル中盤の速球とスライダー、カーブのコンビネーション。速球は球威があり、安定してスピードを出せる。問題は、ブレーキングボールで、カーブ、スライダー共に、よくて平均レベル。スライダーは、不安定になることが多い。コントロールも平凡。奪三振能力は高いため、大学と同じリリーフとしてなら、ブルペンの数合わせ程度の期待はできるだろう。

 

9巡目(全体260位)

ブライス・モンテス・デオカRHP:右投右打

最速100マイルの沈む速球に、キレのあるスライダー、スプリットのように落ちるチェンジアップのコンビネーション。いずれの球種も高い評価を得ており、それを証明するかのように、奪三振の山を築くことができる。一方で、その素晴らしいボールを全て台無しにしてしまうほどコントロールが悪い。ストライクゾーンにボールが入らなくなるレベルなので、このままでは、リリーフとしても先発としても使えないだろう。また、デリバリーは、力感が非常に強く、コントロールが改善されたとしても先発として投げるのは厳しいかもしれない。

 

10巡目(全体290位)

マニー・ロドリゲスSS:右投右打

打撃の弱さがネックだったが、大学最終年にそれを克服。速球を狙い打ちするアプローチに変えて、長打を打てるようになった。一方で、その代償として三振が増えてしまった。もともと積極的に打ちに行くため、四球は少なめ。守備の評価は以前から高く、レンジの広さ、グラブさばき、肩の強さはどれをとっても、一級品。長くSSに留まることができるだろう。

 

+1

22巡目(全体650位)

ジェイレン・パルマーSS:右投右打

身体能力の高いアスリート。細身ながらも、バットスピードは速く、秘めたるパワーポテンシャルは高い。アグレッシブなアプローチで打ちにいくため、三振は多いが、四球は少ない。スピードがあり、守備では、広いレンジをカバーできる。肩も非常に強く、送球も正確。体格が大きくなりつつあるため、将来OF転向も有り得るが、どこを守ったとしても、チームにマイナスをもたらすことはないだろう。

 

総括

上位10人に限ると、高校生は2人のみだったが、それ以降もところどころで高校生を指名しており、全体として見ると、高校生が極端に少なかったわけではない。何でもこなせるジャレッド・ケレニックをトレードで手放してしまったのは、トレードの是非を抜きにして考えると、もったいないと言いたくなる。ケレニック以外の野手に目を移すと、どの選手も一長一短といった具合だ。打撃がいいと、守備が弱く、守備がいいと打撃が弱く、オールラウンダーに欠ける。何か1つずば抜けている方が、器用貧乏よりメジャーに近いかもしれないと考えると、これでいいのかもしれない。投手では、荒れ球速球派を多く指名。従ってリリーフタイプが多い。その中でも、最たる例がブライス・モンテス・デオカ。荒れ球の100マイルボーラーが、今後どんなキャリアを辿るのか興味深い。

 

Written By Ryota Ookaya and edited By Yuichi Ando

Photo link https://flic.kr/p/vicCaA

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