2018年 Draft Review:テキサス・レンジャーズ

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1巡目(全体15位)

コール・ウィン:RHP:右投右打

90マイル前半の動く速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で96マイルをマークしており、今後さらに速くなる可能性もある。アウトピッチはカーブ。スピンがきいており、キレがよく、空振りを奪えるボール。小さく縦に曲がるスライダーの評価も高い。チェンジアップは滅多に使わないが、クオリティは悪くない。デリバリーはシンプルで、安定しており、高校生離れしたコマンドを披露する一助となっている。マウンドで見せる闘志も高評価。

 

2巡目(全体55位)

オーウェン・ホワイト:RHP:右投右打

90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は、最速で95マイルをマーク。今後も速くなる可能性は高い。一方で日によっては最速で90マイルしか出ないといったこともあり、安定して球速が出せるようになりたい。アウトピッチのスライダー、その他のブレーキングボールのクオリティは悪くなく、高校生にしては変化球の扱いが上手い。デリバリーも安定しており、ストライクゾーンに投げ込めるだけのコントロールは有している。アスリートタイプで高校時代はアメフトのクォーターバックとしても活躍した。

 

3巡目(全体91位)

ジョナサン・オルネラス:SS:右投右打

打撃では広角に打球を打ち分けるヒッティングスキルの高さとパワーポテンシャルが魅力。体格は細身だが、高く足を上げ、振り切るスイングでハードコンタクトを量産する。一方で、足を高く上げる分、タイミングが外されやすいという欠点を持つ。スピードは平凡で、肩の強さも平均を若干上回る程度なため、SSに残るのは厳しい。3B/2Bへの転向が既定路線だが、打球反応はよく、チームの足を引っ張るような守備を見せることはないだろう。

 

4巡目(全体119位)

メイソン・イングラート:RHP:右投両打

90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。17年の夏以降、速球のスピードは上昇し続けており、今後も速くなる可能性は高い。アウトピッチは、縦に割れるカーブ。安定してストライクゾーンに投げ込める点も強み。スライダー、チェンジアップは要改善。コントロールは悪くないが、コマンドはまだ未熟である。

 

5巡目(全体149位)

ジェイス・イーズリー:SS:右投両打

打撃ではコンタクトスキルの高さが光る。打席の左右を問わず、滑らかで無駄のないスイングで確実にボールを捉える。フェンス越えの打球を飛ばせるほどのパワーは有していないが、時折、体格からは想像できない打球を飛ばすことも。スピードは平均以上だが、それ以上に走塁スキルに高評価を得ており、盗塁/進塁で存在感を放つ。守備では、レンジはSSとして十分だが、肩の強さが平凡ということもあって、将来は2B転向が無難な選択だろう。2Bならば優秀なディフェンダーとなれる。

 

6巡目(全体179位)

ショーン・チャンドラー:RHP:右投右打

最速95マイルの速球とスライダーのコンビネーション。奪三振能力が高く、イニング以上の三振を奪うことができる。コントロールもよく、四球は少ない。大学では、先発として投げていたが、プロでの登板は、リリーフのみ。

 

7巡目(全体209位)

ティム・ブレナン:RHP:右投左打

90マイル前半の動く速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。全ての球種を狙ったコースに投げることができるコマンドが最大の武器。四球を出すことは滅多になく、大学3年間通算250イニングで、四球はたったの31個だった。早めに打たせて取るピッチングのため、奪三振はそれほど多くないが、全く三振を奪えないわけではない。

 

8巡目(全体239位)

ジャックス・ビガーズ:SS:右投左打

打撃では、コンタクトスキルの高さとアプローチのよさが魅力。非常に小柄なため、ストライクゾーンが小さく、四球を選ぶ際の長所となっている。パワーは皆無で、長打はそれほど期待できないだろう。スピードは平均以上。安定感のある守備が持ち味だが、肩の強さは平凡なため、将来は2B転向が濃厚。手の指を骨折しても試合に出場し、ヒットを打つど根性の持ち主。

 

9巡目(全体269位)

チャンドラー・サンバーン:RHP:右投右打

90マイル中盤の速球とスライダーのコンビネーションで奪三振の山を築くリリーフプロスペクト。コントロールが安定すれば、支配的な投球も可能だが、ストライクゾーンにボールを入れることができないほどコントロールが壊滅的になることが多く、自滅することが多い。

 

10巡目(全体299位)

ルーリー・テハダ:RHP:右投右打

最速91マイルの速球とスライダーのコンビネーション。SSとしてもプレーしていたほど身体能力は高く、球速は今後上昇する可能性は高い。

 

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12巡目(全体359位)

デスティン・ドットソン:LHP:左投左打

最速95マイルの速球とカッターのコンビネーション。左腕にしては珍しく、真上から投げ下ろすようなデリバリー。そのためか、4シームのノビがよく、高めに投げて空振りを奪える。今後さらに、球速が上がる可能性は大きい。先発として投げるには信頼に足るブレーキングボールが欲しいところ。

 

総括

毎年ハイリスクハイリターンなドラフトを好むため、高校生が他球団に比べると多いが、今ドラフトもその傾向は見られた。毎年1巡目は体格を非常に重視した指名を敢行していたが、今回は体格だけでなく実力も兼ね備えたコール・ウィンを指名。その後の高校生も身体能力は高いが、それに依存しているようなプレースタイルではない。野手はたったの3人だけで、全員がショート。SSに残れそうなタレントはいないが、守備以外でのツールで十分勝負できるだけの実力はある。上位10人からは漏れたが、デスティン・ドットソンはTEXが最も好みそうなタレントであり、今ドラフトほど豊作な年でなければ2~3巡目で指名されていたかもしれない。

 

Written By Ryota Ookaya and edited By Yuichi Ando

Photo link https://flic.kr/p/WGFRMX

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