2018年 Draft Review:トロント・ブルージェイズ

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1巡目(全体12位)

ジョーダン・グロシャンズ:3B:右投右打

マット・ホリデイとも比較される打撃が最大の魅力。高いレベルの投手相手にも苦戦せず、ハードコンタクトを量産することができる。パワーも平均以上で、シーズン20HRをクリアすることもできるだろう。大きく足を上げるスイングのため、タイミングを外されるともろく、空振りが多い点は気になるところ。アプローチは成熟しており、無意味にボールを追いかけまわすような真似はしない。高校時代はSSを守っていたが、スピードが平凡で、レンジが限られているため、3B転向が無難だろう。3Bとしてなら、肩の強さとグラブさばきを活かし、優秀なディフェンダーとなれる。

 

2巡目(全体52位)

グリフィン・コナイン:OF:右投左打

元メジャーリーガー、ジェフ・コナインの息子。バットスピードの速さだけなら今ドラフトでもトップクラス。どの方向にでもHRを打てるパワーポテンシャルの高さが最大の武器。大学時代の打率が.300を超えたことがなく、大学最終年に三振が異常に増えており、ヒッティングスキルには疑問が残る。スピードは平凡だが、肩は非常に強いためRFが適任。シーズン終了後に禁止薬物使用が発覚した。

 

3巡目(全体88位)

アダム・クロッフェンスタイン:RHP:右投右打

90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は2シーム、4シーム、カッターの3種類と選り取り見取りだが、たまにフラットな軌道になる点は要改善。4シーム系は最速で96マイルをマークすることもあり、球威は十分。アウトピッチはスライダー。チェンジアップは不安定だが、好調時の変化は素晴らしく、左打者を寄せ付けない。デリバリーはクリーンで、高校生にしては、コマンドに優れている。1巡目のジョーダン・グロシャンズとは同じ高校のチームメイト。

 

4巡目(全体116位)

ショーン・ワイマー:RHP:右投右打

90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。速球は、よく沈み、状況に応じて90マイル中盤のスピードを出すこともできる。アウトピッチは、キレのいいスライダーである。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールの評価も高い。コントロールがよく、四球は滅多に出さない。球種のバリエーションとコントロールのよさから大学最終年は、先発も経験。先発では奪三振数が落ちる点が気になるところ。将来像は支配的なリリーフになるか先発3~4番手になるかというのは贅沢な悩みと言えるだろう。

 

5巡目(全体146位)

クリストファー・ベク:C:右投右打

打撃では、コンタクトスキルの高さがウリ。アプローチも悪くなく、四球を多く選ぶことができる。体格が小柄ということもあって、パワーは平均以下。二塁打もそれほど多く打てないだろう。捕手にしてはスピードがあり、盗塁にも積極的で成功率は高い。

 

6巡目(全体176位)

アディソン・バーガー:SS:右投左打

ドラフトイヤーに評価を上げ、注目を集めた。打撃では、バットスピードを上げ、ハードコンタクトを量産できるようになった。パワーは今後成長したとしても平均レベルを超えないはずだ。守備では、肩の強さとグラブさばきは平均以上だが、スピードは平凡なためSSに留まるのは難しいだろう。2B転向を勧める声が多い。

 

7巡目(全体206位)

ニック・ポドクル:2B:右投右打

パンチ力のある打撃と卓越したアプローチが魅力。ギャップを抜く打球で二塁打を量産する。HRを多く打つタイプではないが、シーズン2桁HR程度ならクリアできるだろう。安定して四球を選ぶことができており、どのレベルでも一定の出塁率をマークすることが可能。2B以外にも3B/1Bを守るが、どこを守っても平均レベルの域を抜けない。なぜか大学では頻繁に死球をもらっていた。

 

8巡目(全体236位)

ジョーイ・マレー:RHP:右投右打

90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーションで打ち取る。球速は平凡だが、独特のデリバリーのおかげで、球速以上に速く感じさせ、この球速で空振りを奪うこともできる。スライダー、カーブの評価は高く、変化球でも空振りを奪えるため、奪三振能力は高い。大学時代は、先発として投げていたが、プロでは、リリーフもこなしている。

 

9巡目(全体266位)

ジェイク・ブロット:1B:右投右打

大学時代に1イニング2本のグランドスラムを放ったパワーが唯一にして最大の武器。大柄な体格から生み出されるパワーはロマンに溢れているが、投球に対する理解が乏しく、上手く活用できていない。常に四球が少なく、三振が多いため、レベルが上がるにつれて対応できなくなる可能性は高い。守備位置も1Bに限定されており、メジャー昇格は厳しいかもしれない。

 

10巡目(全体296位)

カル・スティーブンソン:OF:左投左打

打撃では、優れたコンタクトスキルとアプローチのよさが光る。体格が小柄で、ボールの見極めに長けているため、四球を多く選ぶことができる。なかなか三振しないため、投手は打ち取るのに苦労する。パワーツールは平均以下だが、ギャップを抜き、自慢のスピードを活かして二塁打/三塁打を量産する。守備では外野全ポジションを守り、スピードを活かし広いレンジをカバーしている。野球熱心な点も高評価。

 

+1

16巡目(全体476位)

ジョシュ・ハイアット:RHP:右投右打

90マイル前半の速球とスライダー、スプリットチェンジのコンビネーション。速球は変化量が乏しく、フラットな軌道になりがちだが、キレのいいスライダーとスプリットチェンジでカバー。いずれの球種もアウトピッチとして使えるクオリティを誇る。特に、スプリットチェンジは、打者の左右を問わず空振りを奪うことができる。コントロールは悪くないが、コマンドはアバウト。大学時代は全てリリーフとして登板していた。

 

総括

上位10人中野手が7人と野手偏重のドラフト。センターラインに留まることができるタレントは少ないが、打撃の魅力はたっぷり。1巡目のジョーダン・グロシャンズが、ボー・ビシェットのような成績を残すことも不可能ではなく、むしろ、ビシェットよりも好成績を残す可能性が高い。グロシャンズ以下では薬物使用が発覚したグリフィン・コナインよりも、カル・スティーブンソンの方がメジャーに近いかもしれない。投手は、速球のスピードは平凡だが、コントロールに優れたタレントを指名。いずれも、ローテーション1~2番手とうよりは3~4番手レベルだが、リスクは小さいだろう。

 

Written By Ryota Ookaya and edited By Yuichi Ando

Photo link https://flic.kr/p/z1rVfd

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