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Weekly Report:Week-3

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・ブルペンの不振が目立つブレーブスがキンブレル獲得に及び腰な2つの理由

 Written by Yuichi Ando

 シーズン開幕から約3週間が経過し、各チームの課題も明確になりつつある。

 特にナ・リーグ東地区のチームはいずれもブルペンが足を引っ張っている。

 現在(04/19の試合前)の時点でのリリーフ投手陣の防御率ランキングはこのような感じだ。

MLB全体順位 球団名 リリーフ防御率
15位 フィリーズ 4.21
22位 ブレーブス 5.13
24位 マーリンズ 5.19
27位 メッツ 5.87
30位 ナショナルズ 8.01

 

 いずれも中盤から下位に位置しており、先発投手や打線の頑張りを帳消しにしている。そんな中で今週特にブルペンが打たれてDバックスにスウィープされたのがブレーブスだ。

 日本時間水曜日に開催された初戦では、2017年のサイ・ヤング賞投票で7位に入った好投手ロビー・レイを打線が攻略。先発投手のマックス・フリードも3試合連続のQSで勝利に近付いた。しかし7回にそのフリードの後を継いだチャド・ソボッカが1つのアウトも取れず3失点。最終的には9回に登板したAJ・ミンターがこちらも3点を失い早くも2敗目を喫した。

 第2戦では、先発のケビン・ガウスマンが昨年5月以来の10三振を奪う力投を見せた。打線の援護が少ないまま試合は延長戦に突入して、10回にジェシー・ビドルが登板。1アウトを取った後に、ティム・ロカストロを送球エラーで出塁させるとその後も四球が続き押し出しで決勝点を奪われた。

 第3戦でも、今季初先発となった有望株マイク・ソロカは好投したが、ソボッカが再び打ち込まれてスウィープを喫している。

 そんなブレーブスはクローザーのアロディス・ビスカイーノの全休が決定。
 ブルペンの不振に加えてクローザーが全休となった事で、クレイグ・キンブレル(FA)待望論がヒートアップしている。

 Vizcaino out for ’19; Braves quiet on Kimbrel

 

そのキンブレルは2010年代を代表するクローザーながら現在まだFAとなっている。コリー・クネーベルが全休となったブルワーズへの移籍の噂が立ったが、それ以降は関心を寄せるチームの名前もほとんど聞こえてこない。キャリアをブレーブスで始めたキンブレルがブレーブスに復帰すれば、ファンもチームもキンブレルも全員にとって最良の結果になりそうだが、ここまでそれが実現していない背景には複数の理由がある。

 1つ目の理由は、キンブレルがQO案件である点だ。ブレーブスがキンブレルを獲得すれば、彼らはチームの3番目のドラフト指名権(昨年ドラフト1巡目指名のカーター・スチュワートと合意しなかったので、今年の2巡目)を失う。前GMジョン・コッポレラらが引き起こした不正事件の影響で、海外の有力選手を獲得できないブレーブスにとってこれは痛い。ロナルド・アクーニャやオジー・アルビースを獲得してきた海外FAに投資できない事で、ブレーブスが有望株を獲得するためにはドラフトを大事にする必要がある。

 2つ目の理由は、1つ目の理由より重要かもしれない。ブレーブスは新球場開場の恩恵も受けて、収益が2016年の$262Mから2017年は$386M、そして2018年は$442Mと右肩上がりである。

 

 

 しかし収益が出ているからといって、それを選手のペイロールに反映させるかは結局オーナー次第である。ブレーブスのオーナーであるリバティメディアは全30球団の中でも特に顔が見えないオーナーだ。そもそもリバティメディアはコロラドを拠点としている会社であり、ブレーブスへの投資は専らビジネス的な側面が強い。そんな彼らが高額な買い物であるキンブレル獲得を渋っている可能性は大いにある。

 ここまでブレーブスがキンブレル獲得に本腰を入れていない理由を書いてきたが、どちらの障壁も突破できる可能性は十分ある。ドラフトで2巡目の指名権を失う事は確かに痛いが、今年のドラフトは不作な感が否めないのでキンブレル獲得で積み上がる勝利数と比べれば小さな痛みだろう。

 また昨年の収益上昇の理由の1つとしてPOの試合をホームで開催した事を挙げたリバティメディアに、キンブレル獲得はチームを昨年以上の成績に導きPOでの躍進に繋がる投資になると説得できればオーナーもOKを出してもおかしくない。

 多くのファンが望むキンブレルのブレーブス復帰が叶うかは、4月最終週で最も注目すべき事になりうるだろう。

 

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