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Weekly Report:Week-3

・ブラッド・ケラー
Written by Tsubasa Komiyama
2019年のロイヤルズの開幕投手を勤めたのは、ブラッド・ケラーである。プロスペクトウォッチャーならさておき、昨年、或いは18日に名前を知った人が多いのではないだろうか。
現地時間4月17日vsCWSにて、両軍出場停止処分を下された者が出た乱闘寸前の騒ぎが発生した。6回、前打席にHRを放ったティム・アンダーソンが打席へ。ケラーは初球92マイルの速球をアンダーソンにぶつけてしまう。これに対してアンダーソンは激昂。チームメートがアンダーソンを止める一触即発の試合となった。
野球は感情のある人間がやるものであるため、感情が高ぶったプレーやシーンを目にする機会が多い。私達はそのエキサイティングなプレーやストーリーに心を奪われる一方で、このような後味の悪い試合になることもある。(今月CIN-PIT戦でも乱闘があったし、昨年のATL-MIA戦やNYY-BOS戦も記憶に残る乱闘であった)
後味の悪いと書いたのは、何も乱闘のみに対してではない。死球をぶつけられたアンダーソンに1試合の出場停止処分が下されたことだ。怪我人が出たわけではなく、死球をぶつけられた選手がよくするように、アンダーソンはケラーに対して怒りの感情を顕にしただけである。尚、ケラーは出場停止処分に異議申し立てを行ったことが後に分かっている。物事をあまり複雑化させるのは良くないことだが、毎年4月15日はジャッキー・ロビンソン・デーである。
話は変わり、ケラーの特徴である。
平均よりやや速いが、平均よりややスピンレート(一般的に、平均から乖離すればする程良いとされる)の低い速球とスライダーのコンビネーションが持ち味。速球は4シームにくわえてシンクする速球も交える。4シームは内外高低問わず投じられているが、シンカーは利き手側の低めに投じることが多い。スライダーは徹底的に低めを突くようにしており、彼の生命線となっている。
Photo by Baseball Savant
開幕戦vsCWSに先発。7回2被安打5奪三振1与四球無失点の好投で勝利。4月2日vsMIN、7日vsDET、12日vsCLEのいずれの先発でも6回3失点をクリア。17日は先の理由でQSが途絶えた。
4月は23.2回17被安打2被本塁打とフィールド上に打ち返させなかった一方、16与四球WHIP1.39とコントロールが乱れたようである。現在、防御率2.64(AL10位)、xFIP4.78(AL27位)、fWAR0.4(AL24位)とまずまずの成績。与四球を減らせばロイヤルズの不動のエースが見えてくるだけに、日本時間23日8時10分から行われるvsTB戦で開幕戦のような投球を披露したい。野球選手に出来ることは、良くも悪くも野球をすることなのだから。
2013年、ダイヤモンドバックスに8巡目(全体240位)でドラフト指名されプロ入り。2016年に公式球団別TOP30の13位にランクインすると、翌年は7位(BAでは球団内8位)にランクを上げた。オフのルール5ドラフトでレッズに指名されると、直後ロイヤルズにトレード移籍。2018年、ロイヤルズでメジャーデビューを果たし、今年は2年目にして開幕投手の座を射止めた。まだ23歳であり、プロ入り後の故障離脱は2回(最長は16年8月27日-9月30日)と耐久性の高さが売り。
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