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Weekly Report : Week-4

Dallas Keuchel

 

 

 

 

 

 

・苦戦を強いられるヤンキースの編成について

 Written by Tsubasa Komiyama

 現地時間4月28日現在、ヤンキースは16勝11敗でAL東地区2位に付けている。首位は17勝9敗のレイズ。ゲーム差にして1.5である。現在、ヤンキースより首位に差を付けられている2位のチームは、NL中地区のブルワーズ(2.0ゲーム差)のみである。しかし、ブルワーズとヤンキースには決定的な違いがある。それは故障者の数である。

 下記はmlb公式のInjury Reportより作成した表である。現在IL入りしている選手の人数と勝利数をまとめている。尚、10日間IL入りしているがシーズン絶望的な選手は60日間ILで数えている。Day to dayは数えていない。

球団名 リーグ 地区 勝利数 10日間IL 60日間IL 合計
ヤンキース AL E 16 9 4 13
パイレーツ NL C 12 8 3 11
パドレス NL W 16 6 4 10
エンゼルス AL W 11 7 2 9
ブルージェイズ AL E 13 3 4 7
アスレチックス AL W 14 3 4 7
レンジャーズ AL W 13 3 4 7
タイガース AL C 12 4 2 6
レッドソックス AL E 11 6 0 6
カージナルス NL C 16 5 1 6
カブス NL C 13 5 1 6
フィリーズ NL E 15 6 0 6
ダイヤモンドバックス NL W 16 3 3 6
レイズ AL E 17 4 1 5
マリナーズ AL W 18 4 1 5
ブルワーズ NL C 15 2 3 5
ロッキーズ NL W 13 5 0 5
ロイヤルズ AL C 9 2 2 4
ツインズ AL C 15 3 1 4
ホワイトソックス AL C 10 3 1 4
レッズ NL C 11 4 0 4
ブレーブス NL E 12 4 0 4
メッツ NL E 13 3 1 4
ナショナルズ NL E 11 4 0 4
インディアンス AL C 15 1 2 3
オリオールズ AL E 10 2 1 3
マーリンズ NL E 8 2 1 3
アストロズ AL W 16 2 0 2
ドジャース NL W 18 2 0 2
ジャイアンツ NL W 11 0 1 1

 

 もう1つ表を作成した。

 

 

  右上は故障者は多いが勝利数が多いチーム、右下は故障者が少なく勝利数が多いチーム。左上は故障者が多く勝利数が少ないチーム、左下は故障者は少ないが勝利数の少ないチーム。ALとNLに分けた。ヤンキースとパドレスは故障者が続出しているが、やりくり上手なチームだと言えそうである。アストロズやドジャースは思惑通りに戦えていると言った所か。表にはしなかったが、ヤンキースはIL入りしている選手だけで約$80Mと球団総年俸のおよそ4割を占めている。(実際は保険が適用されるため、$80Mを支払うわけではないと考えられるが)

 

 Weeklyであるため、編成をザックリと確認したい。内野手は、一塁手以外は想定通りに事が運んでいない。ミゲル・アンドゥーハル(3B)が故障。編成上大打撃とは言えないまでもグレッグ・バード(1B)やトロイ・トゥロウィツキー(SS)も欠いている。そのため、内野手のバックアップとして獲得したDJラメイヒュー(2B)が出場機会を大きく増やしていた。クアーズ・フィールドを出た彼のバッティングは気がかりであったが、現地時間4月27日現在98打数OPS.789と上出来。Hard Hit%はキャリア最高の50.6%をマークしており、夏場にかけて成績は下降するだろうが、内野手補強の優先度を下げることが出来ていた。

 しかし、そう書いた矢先にラメイヒューが故障。内野を一通り守れるタイロ・エストラーダ(SS)がいるとはいえ、後述するメイビンのようなトレード補強を行う可能性が高まった。

 

 当然、ジオバニー・ウルシェラ(3B)の存在も忘れてはいけない。打球速度は平均的で軽打の多い打者であるが、ここまで.327/.387/.491と絶好調。ただ、プルヒッターであり、三遊間の間に打球が飛ぶことが多い。スランプに陥れば復調に時間がかかるのではないかというのが筆者の私見。後々(ウルシェラが不調になり、ルメイヒューが三塁手に回ることで)二遊間が手薄になりそうである。

 捕手のゲイリー・サンチェス(C)は故障から復帰。昨年は89試合OPS.697と振るわなかったものの、チームはPOに進出。彼が活躍するに越したことはないが、不振でも計算が狂うとまでは言わないだろう。

photo by baseball savant

 

 外野手は深刻である。スタメンクラスの外野手は全滅。穴埋め以上の活躍をしていたクリント・フレイジャー(LF)までも離脱した。35歳のベテラン、ブレット・ガードナー(LF)は今年も500打数をクリア出来そうな耐久性を発揮しているが、パフォーマンスは年相応の衰えが見られ、.229/.333/.448は厳しい。ヤンキースは傘下に外野手のプロスペクトを複数人抱えているものの、即昇格出来る段階になく、2つのトレードを実施した。

 

 

 センターを守ることが出来るものの、既に28歳に達しているマイク・トーチマン(CF)をロッキーズから獲得。打率.185と加入後の成績は振るわず、リプレイスメント出来ているとは言い難い。だが、先の通りセンターを守れるため、35歳とベテランであるガードナーの負担を軽減させることが出来る。

 更に、インディアンスから元トッププロスペクトのキャメロン・メイビン(LF)を獲得。早速、加入後2試合連続ヒットで期待に答えている。ただし、ヤンキースがこのまま両翼をトーチマン、メイビンで乗り切ろうとは考えていない筈である。メイビンがどれくらい起用されるのか、またいつまでアクティブロスターに名を連ねるのかは故障者次第だが、今年インディアンスに所属していたハンリー・ラミレス(1B)のように、故障者の復帰や選手昇格に合わせてDFAされそうだ。

 

 シーズン前にリリーバーの補強を相次いで敢行。満を持して望んだ2019年だったが、今の所補強が功を奏しているとは言い難い。

 

 先発防御率はAL3位だが、リリーフ防御率はAL9位。デリン・ベタンセス(RHP)が不透明な状態が続くため、もう少しリリーフ防御率を改善したい。

 

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