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トレード・デッドラインを振り返って

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 ヒューストン・アストロズ

 シカゴ・カブスからマーティン・マルドナード(C)を獲得。前年以来となる復帰である。見返りとして放出したのはトニー・ケンプ(UT)。レギュラークラスではないものの、内外野を一通り守ることが出来る便利屋だ。二番手捕手をグレードアップすることに成功。直後、マックス・スタッシ(C)をロサンゼルス・エンゼルスに放出。カブスからしてみれば、ウィルソン・コントレラス(C)の復帰によりマルドナード(C)を放出。実質、マイク・モンゴメリー(LHP)でケンプを獲得した形になる。

 トロント・ブルージェイズからアーロン・サンチェス(RHP)とジョー・ビアジニ(RHP)、カル・スティーブンソン(OF)を獲得。見返りとしてデレク・フィッシャー(OF)を放出。ブルージェイズの見返りが少ないように感じられる。アストロズとしては、層が厚いためにケンプやフィッシャーを放出して整理しつつ、サンチェスが復調すれば大儲けのトレードとなった。

 アリゾナ・ダイヤモンドバックスからザック・グレインキー(RHP)を獲得。見返りは17年ドラフト組のコービン・マーティン(RHP)とJ.B. ブカウスカス(RHP)、18年ドラ1のセス・ビアー(1B)、そしてジョシュア・ロハス(IF)(彼も17年ドラフト組)ロハスは23歳でプロ入りながらも順調に昇格しており、隠れたプロスペクトだ。

 

 テキサス・レンジャーズはマイク・マイナー(LHP)を放出しなかったが、コルビー・アラード(LHP)を獲得。オークランド・アスレチックスは課題のスターターを補強したが、WC争いに耐えうるブルペンかと言えば不安が残った。

 アストロズと言えば、FAで入れ替わりしながらも強固な先発三本柱を維持するのが特徴だ。今季はジャスティン・ヴァーランダー(RHP)、ゲリット・コール(RHP)、ザック・グレインキー(RHP)となった。更にウェイド・マイリー(LHP)が控えており、WS制覇にもっとも近いことは間違いない。だが、後々ケンプやフィッシャーの放出が響くかもしれない。

 

 ワシントン・ナショナルズ

 トロント・ブルージェイズからダニエル・ハドソン(RHP)を獲得。ブルペンの脆さが課題であり、大幅な変更を行った夏になった。見返りとして放出したのはカイル・ジョンストン(RHP)。マイナーリーガーだ。

 

 シアトル・マリナーズからロエニス・エリアス(LHP)とハンター・ストリックランド(RHP)を獲得。見返りとして放出したのはエルビス・アルバラード(RHP)とテイラー・ギルボー(LHP)、アーロン・フレッチャー(LHP)。実績のある投手と若い投手を入れ替えるトレードであり、両チームが今季の成績にどのような意識を持っているかが明確であるトレードだ。

 WC獲得に向け、課題のブルペンを補強。チーム状況は上向きとも下向きとも言い難い印象。ローテーションを守るスターターが堅実なパフォーマンスを発揮出来る内に挑み続けるのは正しい選択だが…。

 

 フィラデルフィア・フィリーズ

 ピッツバーグ・パイレーツからコリー・ディッカーソン(OF)を獲得。外野のデプスを強化した。見返りは国際ボーナスプール金とPTBNL。

 

 ボルティモア・オリオールズからダン・ストレイリー(RHP)を獲得。見返りは金銭。

 全体的に、地味なトレードが多い印象だ。WC有力候補ではあるが、出場を逃す可能性は高い。20年以降も戦える戦力であるため、今季はこれで良いのかもしれない。ジェイク・アリエッタ(RHP)やブライス・ハーパー(OF)が目立つものの、フィリーズは予算的にはリーグ上位ではない。今オフ、昨オフに引き続き大型補強を敢行し、来季以降も地区優勝を見据えることが出来る。もっとも、アンドリュー・マカッチェン(OF)の故障がなければ、7月のトレードは違うものになっていただろう。

 

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