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「MLBを仕事にする」:記者水次祥子さんへのインタビュー

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Part2 記者としてのキャリアの築き方

—大学卒業後のファーストキャリアとして日本の新聞社や出版社に就職するというのも考えられると思いますが、アメリカに残ってメジャーリーグを取材する事を選択された背景を教えて頂けますか?

 

 私は最初に出版社で働いていました。大学を卒業した後にいったん帰国して、その後フリーでMLBのライターになりました。前の項目でも答えた通り、仕事をするなら需要がないとだめなので、日本人選手がメジャーでプレーするようになってから本格的にMLBのライターになりました。現在活動されている日本人のMLBライターはほとんどがそういう方だと思います。

 

—記者としてのキャリアを積まれていく過程で、自身のキャリアに悩みを持たれた事もあるかと思います。もし差し支えなければ、その悩み等について教えて頂けますか?

 

 アメリカから日本に拠点を戻すときには悩みました。アメリカに住んで取材をしていましたが、今は東京に住んでたまにメジャーの取材に行っています。アメリカに住むときは悩みませんでしたが、帰って来るときは悩みました。仕事に関してはあまり悩んだことないです。自分の性格ではこういうスタイルでしか仕事ができないと思ったので、ないものねだりをしても仕方がないですから。

 

—取材対象の選手や関係者と良好な関係を築く為に、コミュニケーションを取る時に意識している事などはありますか?

 

 人によって違うと思うのですが、礼儀正しく丁寧にという点を意識しています。同業者の中には、空気を読まず、図々しいなと思う人もいて、そういう人の方がかえって選手と仲良くなれるケースもあると思います。私はそういうのはできないタイプなので、礼儀正しく丁寧にという点を意識しています。

 

—水次様の記者としてのキャリアを通して最高の瞬間はどんな場面でしたか?

 それはたくさんあります。選手が何か記録を作った場面とか、そういう試合に立ち会えたときはうれしいし、感動しますよね。あとは、いい記事を書けたときですね。

 

—水次様が今まで取材してきたMLBの選手、関係者等で特に印象に残っている人やチームはいますか?

 レイズのスチュワート・スターンバーグ・オーナー

 ダスティ・ベイカー

 カージナルスのヤディエル・モリーナ

 とか、たくさんいます。

 

—その3人の方が印象に残っている理由を教えて頂けますか?

 スターンバーグ氏は他の人が気付かないようなことも気づく方ですし、とても気さくな方なので。詳細はこのコラムを見てください。

オープナー生んだレイズ好調 発想力抜群の独自戦略(日刊スポーツ>>コラム>>水次祥子の「MLB 書かなかった取材ノート」)

 モリーナもベイカー氏もとても人格者です。モリーナはたとえ片言の英語で質問しても本当に丁寧に答えてくれる人です。ベイカー氏は、彼が現役時代はまだ人種差別が残っていた時代なのでとても苦労され、白人のチームメートに「俺が黒人だから一緒にやるのが嫌なのか?」といったことも率直に言って、コミュニケーションを取ることで距離を縮めたということをご本人から聞いたことがあります。

 

—水次様が最も尊敬しているスポーツ記者、作家の方がいれば教えて頂けますか?

 

 今は亡きパンチョ伊東さんと、千葉功さんです。千葉さんはご存知ない方もいるかもしれませんが、パ・リーグの記録部長をされていて、野球雑誌『週刊ベースボール』で様々な記録を紹介する名物コラム「記録の手帳」を2500回以上毎週休む事なく連載されていた方です。メジャーにも非常に詳しい方です。

 

—そのお二人を尊敬されている理由を教えて頂けますか?

 なぜお二人を尊敬しているかというと、本当にメジャーリーグが好きで愛情を持って取材をし、記事を書いていましたし、お二人ともMLBコミッショナーオフィスにも顔が利く方々でした。そういう存在はなかなかいません。

 

—日本人選手と外国人の選手は取材対応等で違いがあるのでしょうか?

 

 それは選手によって違う場合もありますし、日本人記者がたくさん集まっている現場では日本のメディアのルールというものがあります。

 

—仕事で日米の新聞社や報道機関の方と知り合いになられると思いますが、日米で取材方法等異なる点はありますか?

 

 メジャーで取材をするときは、米国の取材のルールに従うのが基本ですね。MLBの場合はクラブハウスに入って取材ができますが、日本はできませんからその点が大きく違います。

 

—水次様自身が取材に行けなかった現場で、可能であれば自分も取材に行きたかったなと思われた経験等はありますか?もしよろしければ、詳しくお聞かせください。

 

 それはもちろんありますね。イチロー選手が日米通算でピート・ローズの安打記録に並ぶときに、あと10本くらいのときにマイアミへ取材に行きましたが、なかなか安打が出ず、結局マイアミで達成できずその後の遠征先で達成したわけですが、私は遠征まで取材に行けなかったので、その瞬間は現地で見られませんでした。

 

(注)イチロー選手は2016年6月15日のサンディエゴでのパドレス戦で

日米通算でピート・ローズの4256安打に並んだ。

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