アルシデス・エスコバーのヤクルト・スワローズ移籍とそこから考えられる影響

               ヤクルト・スワローズが10月30日、アルシデス・エスコバーとの契約を発表した。まだワールドシリーズが終わっていない時期に More »

「MLBを仕事にする」:記者水次祥子さんへのインタビュー

              不定期連載でお送りする、MLBの舞台で選手以外として活躍している方へのインタビュー企画の第3弾。今回は、ニューヨークと東京 More »

2019 ALDS Review:HOU vs TB

               ア・リーグ西地区を制したヒューストン・アストロズの対戦相手はワイルドカードを制したタンパベイ・レイズとの組み合わせとなった。  Game1 TB 2-6 HOU 勝: ジャスティン・バーラン More »

2019 World Series Review : Game7

              勝った方がワールドチャンピョンとなる運命のGame7。歓喜の瞬間を目の当たりにしようと球場には43,000を越えるファンが More »

2019 World Series Review : Game6

              お互いにロードでのゲームを取り合い、アストロズが3勝と王手を掛けて臨んだGame6。この試合では追い込まれたナショナルズが More »

 

「MLBを仕事にする」:記者水次祥子さんへのインタビュー

3767401301_12d92f1fab_c

 

 

 

 

 

 

 

 

Part3 スポーツ報道の現在と未来

—近年Fox SportsやSports Illustratedのような有名な報道機関でさえ、記者の解雇やレイオフが話題になっています。このようにスポーツを取材する記者に厳しい時代が来ている背景には何があるとお考えですか?

 

 メディアが収益を上げられなくなってきているのは、やはりSNSの発達もあるのではないかと思います。米国は特に、収益が出なければ大胆に体制を変えたりリストラも簡単にしたりと、働く側にとっては非情ですよね。

 

—現在はインターネットを通して、無料で多くのMLBの記事を読む事が出来ます。その一方でThe Athletic等有料のサイトも一定の支持を得ています。これからはアメリカの他の新聞社やスポーツ専門サイトも有料のプランが増加していくと思われますか?

 

 アメリカではすでに、あらゆるメディアの有料化が進んでいますね。ESPNなどは無料で読める記事と課金記事がありますが、月10本まで無料で読めるけれどそれ以上は課金などのシステムが新聞系メディアのウェブで増えています。でも日本でそれは浸透しないかなと思いますけど。

 

—日本でそのようなシステムが浸透しないと思われるのはどうしてでしょうか?

 

 これは個人の見解ですので正しいかはわかりませんが、課金までして記事を読みたい人はそんなにいないのではないかと思います。相当ディープな記事なら別かもしれませんが、ヤフーニュースで読むような記事には課金はしないでしょうし、そういうニュースサイトは課金以外の収益システムができていると思います。

 

—2017年オフ以降若手監督の起用が目立ちました。ところが一転してこのオフはベテラン監督への需要が増加しています。このように近年のMLBはトレンドの流行り廃りが激しいように思います。このトレンドの流行り廃りの早さは、記者の視点から見るとどのように感じられるのでしょうか?

 

 アメリカらしいと思います。合理的思考の国なのでいいと思えばすぐ変えますし、ダメだとなればすぐにやめますよね、何でも。

 

—また近年の傾向として、報道機関に所属していない個人がブログやTwitter等で存在感を増しているようにも思います。そのような人々は従来の記者とは異なると思いますが、水次様はそのような人々の活躍をどのように捉えられていますか?

 

 いいことだと思います。才能のある人がバズるという現象を通してその才能を広く認知されるのはネットならではですし、才能ある人はそういうネットの特性を利用して成功すればいいと思います。アメリカンドリームという言葉がありますが、ネット社会になって、世界のどこででも、日本ででも、アメリカンドリーム的なサクセスストーリーが起こるようになったと思います。かつての日本社会はそうでなかったと思いますし、私のようなメディアの世界もそうです。成功する人は必ずしも有能な人ではなく、要領が良かったりハッタリをきかせられるような見せかけだけの人だったりします。そういうのは、ネット社会では通用しにくいと思います。

 

—また取材をメインにしたものではなく野球の分析をメインにした記事も多くあります。将来的にスポーツ報道に携わる人の仕事の内容が、取材ベースではなく分析中心になる等変化していく可能性はあると思いますか?

 

 分析記事を書く人と取材して記事を書く人はまた別だと思います。分析記事はブロガーとか、もう少し格のある言い方をするとコラムニストですよね。現場に行く記者は、全然違うことを求められますし、それが既存メディアの存在意義でもあると思うので、スポーツの既存メディアが取材を軽視することは将来的にもないと思います。

 

1 2 3 4

コメントを残す