開幕延期した時間を使うには野球ファンはどうすれば良いのか

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MLB 10-19 PLAYER RANKING 10-1

              2020年を迎え、今シーズンも開幕が迫ってきた。2020年代という新たな時代を迎える前に2010年代を彩ったスタープレイヤ More »

MLB 10-19 PLAYER RANKING 20-11

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MLB 10-19 PLAYER RANKING 30-21

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MLB 10-19 PLAYER RANKING 40-31

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Big Stake For Freshman. 第3回「MLB Money -Part 1-」

金

 

 

 

 

 

 

 

  • 「日本の会社も長期契約だな」「それが今は短期が増えているんだよ」

 2011年オフ、二人の一塁手がそれぞれ新しい球団と契約を結びました。

 一人はMILの左打ちの強打者でした。ずんぐりとした体型に熊のようなひげ面。打撃もモンスター級で、07年にはナショナルリーグで本塁打王に輝き、また2011年にはオールスターゲームのMVPを獲得するなどの活躍を見せたパワーヒッターです。父親もメジャーリーガーで、かつては阪神タイガースでプレーしていました。

彼の名前をプリンス・フィルダーと言います。デトロイトタイガースの一員として今年のワールドシリーズにも出場した彼が結んだ契約は

 

「9年2億1400万ドル」

 

という破格の条件でした。現在のレートで換算するならば、彼は170億4082万円もの大金を9年間で獲得することになります。

そしてもう一人……今回のコラムの最初で紹介したロサンゼルス・エンゼルスのアルバート・プホルスは、

 

  「10年2億8000万ドル」

 

 の条件でロサンゼルス・エンゼルスと契約を結びました。彼はこれからの10年間で222億9640万円(こちらも現在のレートです)という巨万の富を得ることになるでしょう。この金額だけでも既に浮世離れしていますよね。

 しかし何より驚きなのは、プホルスが32歳という年齢でこの契約を結んだということです。フィルダーはまだ若く(28歳)これから9年間働いても37歳ですから、“不良債権“化するリスクは相対的に高くないといえますが、プホルスの契約が終わるのは彼が42歳の時になります。

 どんな選手でも例外なく年を取り、いかなるカバーをしても肉体は衰えていきます。大体28歳ぐらいが人間の肉体が一番成熟している時期ですから、それを境に選手の身体能力は急速に衰えていくと行っても過言ではないでしょう。はじめは徐々に、そして人によって時期こそ変われど、最終的には急速に……それは様々な身体変化によって現れるだけではありません。勿論、ボールをミートするのが難しくなってきたり、徐々にランニングで息が切れるのが早くなったりすることもあるでしょうが、プロスポーツの世界はもっと酷なことに成績にも表れてきます。年々打率が落ちていく。打球の飛距離が伸びない。盗塁のスタートが切れない。球速が出なくなる。被打率も、若かった頃と比べたら考えられないぐらいに上昇する……数値は残酷です。NPBにおいては巨人の小笠原道大内野手が最もいい例でしょう。彼の打撃成績は、高く上がったフライがグラブに収まる前のような速度で落ちてきています。彼はまだ38歳です。MLBにおけるスコット・ローレンの例を持ち出すまでもないでしょう。身体は、必ず衰えるのです。

 42歳の野手といえば、偉大なるホームランバッターであるジム・トーミ(BAL)がいます。が、彼も寄る年波には逆らえず、「42歳にしてはまだ元気なホームランバッター」という評価を得ているに過ぎません。プホルスの肉体も必ず衰えるでしょう。それに対して、不惑を超えて2年間もチームのロースターを食う契約をするというのはかなり不思議に思えてきませんか?

 これまた先述させていただいたアレックス・ロドリゲスがヤンキースと契約を結んだ時、彼の年齢は33位でした。金額こそプホルスより少なかったものの、彼は43歳までチームに居座る予定になっています。何故”居座る”と書いたか? 現在のA-RODの成績を見てみましょう。

 

 122試合 打率.272 18HR 57RBI OPS.783

 

 この選手に対して一年で23億927万円(2900万ドル)が支払われると考えたら、それはかなり虚しい契約だと言わざるを得ません。既に、彼はニューヨークの不良債権となっていると言って差し支えないでしょう。彼が怪我をしている間に三塁を守ったエリック・チャベス内野手は90万ドルで以下のような成績を残しました。

 

 113試合 打率.281 16HR 37RBI OPS.845

 

 しかしMLB内でこの大型契約が下火になるという風潮は今のところ見あたりません。シーズン中にはCINのジョーイ・ボット内野手が2014年からの10年契約……つまり彼が31歳になってからの10年契約を結びました。なぜ、自分からわざわざ不良債権を作りに行こうとするのでしょうか。

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3 Responses to Big Stake For Freshman. 第3回「MLB Money -Part 1-」

  1. MLB入門コラム第3回。今回はMLBのお金事情についてです。
    http://t.co/Vqjae0yN

  2. Yodakey より:

    こんにちは。
    いつも楽しく拝見しております。
    贅沢税なのですが、記事では契約額全体に掛かるように書かれておりますが、実際は年毎に規定される基準額を超えた金額に対して課税されます。

    • Yohei Tsukui より:

      コメントありがとうございます。この記事を読んでくださっている方からご感想並びにご意見をいただくことができたこと、誠に嬉しく思っております。

      ご指摘の件につきまして、当方失念しておりました。偏に私個人の勉強不足によるものです。次回の記事で修正させていただきますので、お許しいただければ幸いです。

      今後とも「Big Stake For Freshman」をよろしくお願い致します。

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