The Truth -日本人メジャーリーガーを辿る-:青木宣親

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日本人メジャーリーガーの実像を追うシリーズ型のこのコラム。第9回は、2000年代のNPBを代表するヒットメーカーである青木宣親に焦点を当てる。

 

 

  • リードオフマン「ノリ・アオキ」

例えば日本のプロ野球ファン100人に「現役選手でヒットメーカーと言えば誰か?」という質問を出したとしよう。多くはイチロー、何人かは内川聖一と答える。その中にミルウォーキー・ブルワーズのリードオフマン「青木宣親」の名前も必ず含まれているはずだ。

NPB通産打率.329。日本であと100打席バットを振らずとも1位になるあたり、この男の一際優れた能力がわかる。メジャーリーグでも彼の価値は変化していない。現地時間26日で打率.322と打撃のチーム・ブルワーズの1番として先陣をきっている。そんな青木宣親を構成する3つの要素を解析してみよう。 

 

1. 打撃

青木の特徴を語るとするならば、まずは打撃からだろう。彼の打撃に関して、去年からの変化が2つある。第一に四球数の増加。1番打者として先発投手の立ち上がりを攻め、多くの球数を投げさせ四球を得ることができるのは、一見地味な作業だ。しかし、青木の後に控えるジーン・セグラ、ライアン・ブラウン、アラミス・ラミレスの並びはメジャートップクラスの破壊力を秘めている。調子が悪くヒットが打てない状態において、どうやって塁を埋めるのかが青木の仕事なのだ。第二に、三振数の減少。コンタクトのうまさは日本時代から抜きん出ていて、MLBのレギュラークラスで40試合以上出場している野手の中では三振11と一番少ない。特に5月は未だ三振3つしかしていないので、さらに驚きだ。球界屈指のコンタクトヒッターであるマルコ・スクータロには3%近く及ばないが、コンタクト率も92.6 %と非常に優れた結果を残している。

 

2. 走塁

昨年よりも内野ゴロの傾向が強くなってきており、イチローのように自慢の快速を飛ばしてヒットを量産するスタイルに変化してきたのだろう。5月13日のピッツバーグ・パイレーツ戦はそれを象徴する試合だった。ピッチャー強襲やサード強襲で、敵野手のフィールディングが青木の足を意識するあまり、悪くなる場面が見受けられた。結果ヒットをもぎ取ることに成功していた。一方、盗塁は減少傾向にある。昨シーズンも後半戦からペースを上げてきたが、ここまで12回盗塁を試みて6回失敗している。警戒されているとポジティブな考えも出来るが、仮にも昨年の30盗塁外野手トリオの一角を担っているので、ここはもっとアグレッシブな走塁を魅せてもらいたい。

 

3. 守備

現在ナ・リーグトップの4アシスト。これだけで青木の守備が通用しているかは理解できるだろう。守備指標は何年か通してみるべきだが、昨シーズンの青木の守備防御点はイチロー、ジャンカルロ・スタントンに次いで+8。レンジファクターも昨年から0.2向上し、まだまだ成長の兆しが見えている。dWARは現時点で0.9、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのジェラルド・パーラに引けを取らない堅守でチームに貢献している。事実、抜けそうな当たりを回転してキャッチするなど元からライト専門だったのでは?と疑いたくなるようなプレーも多い。

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One Response to The Truth -日本人メジャーリーガーを辿る-:青木宣親

  1. 日本人メジャーリーガーコラムをアップしました。9本目はブリュワーズのリードオフを任される青木宣親を取り上げました。 #mlbjp
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