開幕延期した時間を使うには野球ファンはどうすれば良いのか
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MLB 10-19 PLAYER RANKING 10-1
2020年を迎え、今シーズンも開幕が迫ってきた。2020年代という新たな時代を迎える前に2010年代を彩ったスタープレイヤ More »
MLB 10-19 PLAYER RANKING 20-11
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MLB 10-19 PLAYER RANKING 30-21
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MLB 10-19 PLAYER RANKING 40-31
2020年を迎え、今シーズンも開幕が迫ってきた。2020年代という新たな時代を迎える前に2010年代を彩ったスタープレイヤ More »
Big Stake For Freshman. 第4回「MLB Money -Part 2-」

【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】
- 待たせたな!
と、キザなことまでは言いませんが……何とほぼ11ヶ月ぶりの更新になります。今夜も「Big Stake For Freshman」の時間がやって参りました。……え? 覚えてない? では前回までのおさらいと言うことで、下にリンクを張っておきましょう。
Big Stake For Freshman. 第1回「What is MLB? -Tutorial-」
Big Stake For Freshman. 第2回「Japanese MLB Player」
Big Stake For Freshman. 第3回「MLB Money -Part 1-」
さてさて、前回は「MLB Money -Part 1-」と銘打ちまして、主に巨大契約についてお話しさせて頂きました。今回は、その巨大契約を締結するために欠かせない存在である代理人などについてお話しさせて頂きましょう。では、前回の最後に出させて頂いた10点満点の問題の答合わせから……と、その前に。
前回の記事で、ぜいたく税について説明した件がありました。その中で”ぜいたく税は、一定額を超過した場合全体の○%かかる”と述べましたが、実際は”ぜいたく税は一定額を超過した場合、「その超過した分」の○%分かかる”という制度でした。
前回述べた仮想マリナーズの総年俸は
240000000ドル【元の仮想総年俸】+54000000ドル【ぜいたく税】=294000000ドル
と算出されていましたが
240000000ドル【元の仮想年俸】+(240000000ドル【元の仮想年俸】-178000000ドル【年俸上限】)×0.225【税率】=253950000ドル
が実際の数字でした。ぜいたく税が総年俸から算出されていたら確かに大変な損失になってしまいますね。いや、そうでなくとも大きな額ではありますが、NYYが何年も連続でぜいたく税を課税されているのは(彼らは毎年超過分の40%を課徴されているわけです!)彼らにとって、このぐらいなら大丈夫という税率だからかもしれません……。しかし改めて計算してみると、かなり大きな数字の差になってしまいますね…。
改めて、間違えた情報を書いてしまったこと深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。(関係無いですが、マリナーズは今年も4位になりそうですネ!)
では改めまして前回の答合わせ、○○○○・○○○さんの話から始めましょう。
- スコット・ボラスの功罪
MLBにおける俗語の一つに、こんな言葉があります。
「ボラス物件」
これはそのまんま、スコット・ボラスを代理人に立てている選手のことです。そうです、前回の答はこの方、スコット・ボラス氏。ボラス物件は……非常に高値な事で知られています。
A-RODを始め、今年三冠王を獲得したミゲル・カブレラ(DET)、日本でも名前のしれた選手で言えばスティーブン・ストラスバーグ(WSH)やエイドリアン・ベルトレ(TEX)もそうですし、日本人選手で言えば松坂大輔(BOS)などもクライアントになります。過去にはバリー・ボンズやグレッグ・マダックスなどの契約も行っていました。人々は彼をこう呼びます。”Super Agent”と。
彼はデータを重視し、非常に高額な契約を結ぶことで有名です。それはルーキーやまだマイナーの、有望なプロスペクトでさえ例外ではありません。大概の選手がアメリカン・ドリームを叶えるために彼を雇い、年俸のうち5%をインセンティヴとして彼に払います。彼はそういう意味で非常に有能で辣腕な代理人であるといえるでしょう。
しかしながら…彼の業績は決して褒められるものばかりではありません。彼について語る時はJ.D.ドルーとマット・ハリントン、それから象徴的な話として、ジェレッド・ウィーバーの話をしなければならないでしょう。
ボラスの考え方としてあげられるのが、選手の希望がない限りはまず真っ先に金額を優先したチーム選びがなされると言うことです。2012年オフに2億1400万ドルの9年契約でデトロイトと契約を結んだプリンス・フィルダーの話は前回でも取り上げましたが、彼の契約は年が明けた1月24日まで決まりませんでした。複数球団がある一人の選手に対して注目していて、各球団がまるでオークションのように条件を上げてくれば……スプリングトレーニング(NPBでいうところのキャンプ)が始まる前まででも、ボラスは条件を吊り上げに来るでしょう。
その結果、よくない結果に陥った選手もいるのです。例えばJ.D.ドルー外野手。2007年にボストンがワールドチャンピオンに輝いたときに活躍した選手の一人であり、2008年にはオールスターゲームのMVPに輝いたこともある彼です。彼は1997年、フィラデルフィアに1位指名(MLB全体では2番目!)を受けました。
あれれ、と思った方。あなたはJ.D.ドルーに関してちょっと詳しい方ですね? もしくはセントルイスのファンでしょうか。そうなんです。彼が最初に入団したのはセントルイス・カーディナルス。しかもそれは1998年のことです。何故このようなことになったのでしょうか?
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