2013 Rookie Review:アメリカン・リーグ西地区

Nick Franklin

 

 

 

 

 

 

 

熾烈を極めたレギュラーシーズン。緊迫した雰囲気に包まれて連日熱戦が繰り広げられたポストシーズン。今年も我々にこの上ない楽しみを提供してくれたMLBのその大舞台に上り詰めた、次世代の若きスター達の活躍をここで振り返ってみよう。

 

 

  • ヒューストン・アストロズ

ブランドン・バーンズ:OF

7年に渡ってマイナーで過ごした後、昨季デビューを果たした好守の外野手。アストロズが外野手不足だった背景もあり、今季は新人リーグ最多の136試合に出場した。5月からは怪我で離脱したジャスティン・マックスウェルに代わってCFに定着し、好捕を連発、DRS+7&UZR/150=6.6を記録して守備面に於いてチームに多大な貢献をしてみせた。また打撃でも7月21日のシアトル・マリナーズ戦でサイクルヒットを達成する活躍を見せたが、シーズンでは.240/.289/.346と低調な成績に終わった。BB%=4.7%&K%=28.5%だったアプローチの改善や、2010年にA+と2A合わせて28HRを記録したパワーを発揮することによって打撃成績を向上させることができれば、超有望株のジョージ・スプリンガーらが台頭してきてもレギュラーを務められるはずだ。

 

ブレット・オーバーホルツァー:LHP

2011年のトレード・デッドライン当日7月31日に、マイケル・ボーンを放出した見返りとしてポール・クレメンスらと共にアトランタ・ブレーブス傘下から移籍してきた左腕投手。今季のスタートを切った3Aで16試合に登板して防御率4.37とまずまずの成績を残したところで今年3度目のメジャー昇格を果たし、以降閉幕まで先発を務めた。何かきっかけを掴めたのか、先発した10試合では防御率2.24と素晴らしい成績を残し、9月1日のシアトル・マリナーズ戦では完封勝利を挙げる活躍を見せた。現在アストロズ傘下では多くの有望株がメジャーデビューに向けて順調にその歩を進めているが、その中で唯一と言っていいほど左腕投手は人材に乏しく、今後もオーバーホルツァーが優秀なイニングイーターとしてローテーションに残り続ける可能性は高い。

 

ジャレッド・コザート:RHP

ハンター・ペンスをフィラデルフィア・フィリーズに放出した際に見返りとしてジョナサン・シングルトンらと共にアストロズにやってきた「エレクトリック」と言われる投手。3Aで18試合に登板して防御率3.29を残すと7月12日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。この試合でコザートは7回1アウトまでノーヒッターを継続する見事なピッチングを披露し、デービッド・プライスとの投げ合いを制して勝ち星を手にした。その後もコザートの快投は閉幕まで続き、10先発して防御率は1.95と目を見張る様な出来だった。しかし実際の投球内容は、BB/9は5.25、K/9も4.95と与四球数が奪三振数を上回るなどコザートの抱える問題点を浮き彫りにしているものだった。威力のある直球系の球でゴロを量産するグラウンドボーラーで、優れたスターターに成れる選手ではあるが、コントロールとコマンドを改善することが出来なければいずれブルペンに回る日が来るかもしれない。

 

ブラッド・ピーコック:RHP

今季開幕前の2月4日にジェド・ラウリーをオークランド・アスレチックスに放出した際の見返りとしてアストロズに移籍してきた右腕投手。2012年はアスレチックスの3Aで防御率6点台とスランプに陥っていたが、アストロズに移籍した後も序盤はなかなか調子が上がらなかった。昇格と降格を繰り返したが、後半戦に入ると真価を発揮し始めて防御率3.64を記録。今季は最速96マイルに達したストレートの他に、スライダー、チェンジアップ、カーブ、ナックルカーブ、ナックルなど多くの球種を投げ込んだ。ストレートはムーブメントに欠けるが、コマンド良く投げ込むことが出来る日は、評価の高いカーブとチェンジアップとで優れたコンビネーションを成して多くの三振を奪った。8月4日のミネソタ・ツインズ戦では7回で10奪三振、9月5日のアスレチックス戦では7回で9奪三振の好投。 

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