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2017 Draft Review:ナショナル・リーグ東地区

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2017MLBオールスター予想 FED部員が決める現在のMLBで熱い選手は誰なのか?

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Category Archives: Back To The Future

Back To The Future:Smackdown! -マット・ウィスラーvs. マイク・フォーティネヴィッツ-

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プロスペクト評価を得る上で異なる素材同士の比較は、彼らが示す価値を浮き彫りにする素晴らしいアプローチだ。そして、比較の後に得られる答えは1つでは無い。項目を辿りつつ、各人がそれぞれの結論を導かんことを。

  • アトランタ王朝崩壊?

2007年より7年近くGMを務めたフランク・レンの解雇。新GMジョン・ハートの就任及び、この解雇が意味していたのは、“レン色の一掃”だ。今オフ、ジェイソン・ヘイワード(STL)、ジャスティン・アップトン(SD)とメルビン・アップトンJr.(SD)両兄弟、クレイグ・キンブレル(SD)など主力勢を相次いでトレード。一気に再建モードへとチームは変遷を見せていた。

暗雲立ち込める中、少なからずプロスペクトの補強をハートGMは行った。今回は、前述したクレイグ・キンブレルとメルビン・アップトンJr.とのトレードで獲得したマット・ウィスラー(RHP)。エヴァン・ギャティス(HOU)らとのトレードで獲得したマイク・フォーティネヴィッツ(RHP)。全くタイプの異なる二人の投手を据え、スマックダウンを行う。

プロフィール
名前 マット・ウィスラー マイク・フォーティネヴィッツ
チーム アトランタ・ブレーブス アトランタ・ブレーブス
FEDリスト チーム2位(SD) チーム6位
生年月日 1992/9/12 1991/10/7
投/打 右/右 右/右
身長/体重 6-3/195 6-4/220
ポジション RHP RHP

 

  • ポテンシャル

通称「ライトニング・ボルト」。最速103マイルの剛速球を武器にするフォーティネヴィッツは、現マイナー最高のパワーピッチャーだろう。圧倒的な筋肉量から繰り出される速球は、現時点で70評価を与えられている。95~97マイルのアベレージを計測し、コンスタントに96~100マイルまで達するというレポートも。実際、昨年メジャーの舞台では平均球速97マイルをマークし、データがFakeでないと証明。変化球としては主にスラーブがあげられ、こちらも50評価と上々。

一方、ウィスラーのアベレージは92~95マイル。沈む速球はアベレージこそフォーティネヴィッツと比較するとやや落ちるが、最大の武器はスライダーだ。こちらは82~87マイルまでのレンジで、素晴らしい変化との評価。右打者へのアウトピッチとなっており、ゾーン内で勝負できるボール。その他にも、2シームのように手元で沈むチェンジアップは80マイル中盤を計測し、アームスロットの評価も高い。70マイル中盤のカーブも使用するなど、オーソドックス・スタイルな球種を扱う。年齢に見合わない、円熟したトータルパッケージとしての選手像が浮かび上がってくるだろう。

 

Back To The Future:Smackdown! -グァンヒョン・キム vs. ヒョンジョン・ヤン-

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プロスペクト評価を得る上で異なる素材同士の比較は、彼らが示す価値を浮き彫りにする素晴らしいアプローチだ。そして、比較の後に得られる答えは1つでは無い。項目を辿りつつ、各人がそれぞれの結論を導かんことを。

 

プロフィール
名前 グァンヒョン・キム ヒョンジョン・ヤン
チーム SKワイバーンズ(KBO) KIAタイガース(KBO)
FEDリスト
生年月日 1988/7/22 1988/3/1
投/打 左/左 左/左
身長/体重 6-2/176 6-0/172
ポジション LHP LHP

 

  • 韓国シリーズの裏で進む”輸出”

アジア大会のため公式戦を一時中断した韓国プロ野球は現在、史上初の4連覇を目指すサムソンと球団創設初の優勝を狙うネクセンが他国よりも一足遅く韓国シリーズで熱き戦いを繰り広げている。

しかし今韓国プロ野球を賑わせているのは何も韓国シリーズだけではない。

というのも今オフはKBOから3人ものMLBプレーヤーが誕生しようとしているからだ。今回は二人のKBOを代表する同世代の左腕スターター、グァンヒョン・キムとヒョンジョン・ヤンを取り上げ、これまでのキャリア、レポートを通しMLBにおいてどちらが活躍するかを予想してみたい。

 

  • グァンヒョン・キム

キムは全身をフルに使うダイナミックなフォームから繰り出す最速95マイルのストレートと、縦に大きく割れる独特の軌道を描く82~88マイルのスライダーの2つで打者を圧倒する左腕スターターだ。

ここでまず率直な私のキムに対する印象を書かせてもらうと、彼はあまりに早熟だったということだ。彼がリタイアした後野球ファンがキャリアを振り返った際に、北京五輪で金メダルを獲得した08年から17勝を挙げ2度目の最多勝を獲得した10年までの3年間が全盛期だ、と言われてしまう可能性は残念ながら大いにあると言わざるを得ない。翌11年は脳梗塞による顔面麻痺に悩まされ6月下旬にシーズンを終え17試合で4勝6敗、4.84ERAという平凡なスタッツに終始すると、以後13年まで体調不良、肩の怪我で万全なコンディションで投げられず3年連続でERAは4点台を記録してしまった。

しかし今シーズンのKBOでは、3割打者が36人も誕生する空前絶後の打高投低、投手にとっては受難以外の何物でもない一年において、キムは173.1IPを投げ3.42ERA、13勝とSKのエースとしての面目をなんとか保った。高校を卒業してすぐにスターターとして期待されエースに君臨したキムは、いくつかの挫折を経ながらも26歳にして83勝、最多勝2回を含む5度の2桁勝利を記録。ここまでの彼のキャリアはエースの名に恥じないモノと言えるだろう。

そんな彼がMLB進出において心配されているのは、コマンドの悪さと球種の少なさである。08~10年の平均BB/9は3.64も、ここ2年のBB/9は4.60、4.20と悪化しており、ボール球が多くなることからイニングを稼げず6イニング未満で降板した試合は10試合にも上るなど、極端な打高投低を考慮してもエースとしては決して手放しで称賛される成績でなかったことが分かる。一方でMLBの”先輩“とも言えるKBO出身のヒョンジン・リュ(LAD)がKBOラストイヤーとなった12年に27先発で2.66ERA、K/9は10.3、BB/9は2.3たる立派なスタッツで海を渡ったことを鑑みればキムは間違いなくワンランク落ちる評価でMLBに挑戦することとなる。

次に課題とされた球種の少なさについては――私はネットの中継、また今年は実際に球場を訪れキムの投球を目にする機会に恵まれたが――やはりネガティブな意味でのキムの「全力投球」が目についた。緩いボールも時折混ぜるようにはなったものの、依然としてストレートとスライダー頼みのスタイルにデビューから今まで大きく変わりはない。ランクの上がるMLBの打者相手にはリュのように緩いボールも投じ緩急交えたスタイルに切り替えていかなければ苦しいだろう。この点については09~10年までKBOSKワイバーンズ、斗山ベアーズ、ネクセン・ヒーローズでプレーし、現在はFOXスポーツのアナリストを務めるクリストファー・二コースキー(元ソフトバンク)も言及しており、「キムは今年チェンジアップとカーブを投げることもあったが、特にカーブは投球テンポの違いから球種が分かりやすく打者に見破られることもあった。タイプとしてはリリーフ向きではあるものの、チェンジアップやカーブを修得すればMLBの先発4、5番手になることができるだろう」と評している。

 

  • ヒョンジョン・ヤン

09年に行われた日韓クラブチャンピオンシップで小笠原道大(現中日)、アレックス・ラミレス(群馬DP→引退)など当時の巨人のベストメンバー相手に5.2IP/1Rと堂々たるナイスピッチングを見せたキアの先発投手と言われればピンと来る人もいるだろう。ヤンはダイナミックなピッチングを見せるキムと比べればいささか地味であり、またキャリアを通しての成績もキムが83勝、通算3.30ERAに対しヤンは62勝、通算4.33ERAとキムより劣る。

しかしながら事実として、MLBのスカウトはキムよりもヤンにより高い評価を下している。これは一体何故なのか?そのあたりに着目しながら彼のレポートをお届けしよう。

キムと異なりヤンはキャリア242試合に登板し先発が142試合とリリーフでも多く登板している。これは1~2年目とシーズン1勝と不振に喘いだ12年に多くリリーフとして登板したためで、今シーズンの投球回171.1IPは自己最多、4年ぶりに規定投球回に到達し勝利数も自己最多タイの16勝、K/9 8.67、FIP3.93、WAR5.23は韓国人投手ナンバーワンのスタッツを残し、今年からMLBのサイヤング賞、NPBの沢村賞を参考に制定された、最高の活躍をした韓国人投手に贈られるチェ・ドンウォン賞獲得という栄誉にも輝いた。10年に16勝を挙げて以降2年間は不振に喘ぐもこの2年で復調し無事ポスティングを迎えた形だ。

そんな彼がキムより高い評価をスカウトから受けている最も大きな要因はその球種の豊富さだ。ヤンは平均90マイル前後、最速95マイルのストレートにベストピッチである83マイル前後のスライダー、チェンジアップ、そして今年から投げ始めたという75マイルに満たない程度の大きく落ちるカーブを持ち合わせた4ピッチ型のアームであり、2ピッチ型のキムとはタイプが異なる比較的柔軟なアームの持ち主で、またメカニクスもスムースであり「C.J.ウィルソン(LAA)に似ている」とコメントしたスカウトもいる。そして肩肘の致命的な故障を負うリスクが低いこともヤンの評価を押し上げている。

しかしその一方で183cm、85kgたる細身の体格のヤンに対しフィジカルを心配する声や、キムと同じくBB/9の高さ(今年は4.04)から「長打を多く打たれるタイプではないものの多くのランナーを背負う傾向があり、MLBでもそのままのスタイルを通せるか心配」「ストレートは最速95マイルではあるものの実際は90マイル程度がほとんど。MLBでこれくらいの球速を出せる選手は珍しくないが果たして通用するのか」と危惧する声も聞かれる。

ただ多くのスカウトはLADで2年間スターターとして安定したスタッツを残したリュと彼ら二人を同じ左腕ゆえどうしても比較してしまうようだ。

 

  • 活躍するのはズバリどっち?

結論から先に言えば私も多くのスカウトと同じくヤンに軍配を上げたい。

KBOより公式戦が34試合多く、また移動も過酷なMLBではメカニクスがスムースであることは故障のリスクを少なくさせ、投球の組み立てが多彩であることは打者の慣れという観点から見ても有効であるからだ。ただその一方で、キムにはヤンにはないパワフルさがある分、MLBの環境に適応すればひょっとするとリュと同じレベルかそれに近いスタッツを残せるのではないかという期待を秘かに抱いているのもまた事実だ。とりあえずは162イニング、4.00ERA以下を達成すれば、二人に「合格」の二文字を与えたいと思う。

KBOは現在韓国人左腕スターター不足であり、2年前にリュが、そして今年彼らが海を渡ることとなれば来年一軍が10球団に増加することも相まってこの問題はより一層深刻になる。そんな中で二人がアメリカにおいて立派な活躍を見せることは韓国人のKBOファンにとって溜飲を下げるモノとなるに違いない。リュを含めた「KBO左腕スターター三羽ガラス」は一体来年どんな活躍を見せてくれるだろうか。そんな期待を抱かせる来シーズンが今から楽しみで仕方がない。

 

Text by Kenji KIMOTO
写真: https://www.flickr.com/photos/koreanet/15242069871/in/photolist-oWEaKV-oWF2VH-pdTvyc-oWEfhF-pdTqFr-7HkVpk-oWF7eJ-pdTAm8-oWFegj-oWF9hG-oWF6bv-pc8m7W-pe8p65-pc8t9m-6yG1qV-6XwMeM

Back To The Future:Smackdown! -アレクサンダー・ゲレーロ vs. バルバロ・アルエバルエナ-

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  • Match Up:アレクサンダー・ゲレーロ vs. バルバロ・アルエバルエナ
プロフィール 
名前 アレクサンダー・ゲレーロ バルバロ・アルエバルエナ
チーム ロサンゼルス・ドジャース ロサンゼルス・ドジャース
FEDリスト チーム5位 チーム8位
生年月日  1986/12/10 1990/3/25 
投/打 右/右 右/右
身長/体重 5-11/205  6-1/200 
ポジション 2B/SS SS
出身地 キューバ キューバ
ドラフト FA FA
デビュー - -

 

  • バッティング

2人はいずれもキューバ出身のSSであり、ゲレーロが得た4年$28Mたる内容と、アルエバルエナの5年$25Mは特別大きな差を示すモノでは無い。

ただし、2人が高い評価を得る上で土台としている項目は正反対であり、バッティングについてはゲレーロがリードしている。SSながらもパワフルなバッティングに定評を受け、2012年にはキューバ国内リーグで.290/.402/.576たるスラッシュラインをマーク。2010~2012年合計でも.316/.406/.586&62本塁打とパワーを示しており、リーグのシステム上いずれのシーズンも400打席にも至っていない点が彼のバッティングの素晴らしさを引き立てている。「キューバのバリー・ボンズ」と形容されるホセ・ダリエル・アブレイユ(ホワイトソックス)のレベルには至らないも、40BB/42K→39BB/30Kと推移するK/BBは彼の磨かれたバッティングのクオリティを証明するモノだ。

ドジャースでマーク・エリスに代わる「2B」 ‐この点はゲレーロが持つ価値を考える上で幾らか重要な意味を持つ‐ としてプレーすると目されているゲレーロを、代理人であるスコット・ボラスはパワー面からダン・アグラ(ブレーブス)と比べている。アグラは8年のキャリアで7回の20本塁打以上をマークしているが、ゲレーロも彼と似た歩みを辿る可能性がある。1部ではボラスのこのコメントの信憑性を「疑わしいモノ」として捉える向きが存在するが、少なくともゲレーロはアグラよりもコンスタントにコンタクトを生み出せるはずだ。

アルエバルエナも2011年から国内リーグでバッティングが著しく向上し、2013年のWBCではゲレーロを差し置いて代表チームのSSのレギュラーに入っている。ここ2年はいずれのシーズンもOPSが.800を上回っており、WBCでも長打こそ無しも打率.375&OPS.819と結果を示した。しっかりと振り抜くスイングからギャップを抜くスタイルが持ち味であり、コンスタントにISO.200以上をマークとパワーアップも目立つ。

彼のバッティングにおけるネックはポテンシャルの乏しさである。パワー&スピードいずれのツールも平凡なレベルであり、パワーを生み出すべくスイングが大きくなる点もアルエバルエナのバッティングを脆くしている。何人かのスカウトはアルエバルエナが「打率.220&出塁率.300を上回るか」に対してすらも懐疑的であり、スピードの乏しさでもオフェンス面でのオプションを狭めている。23と若いアルエバルエナは攻守で磨かれるべき点が多く、マイナーでプレーを行うと目される2014年に相応なバッティングセンスを示す必要がある。 

決してアルエバルエナはバッティングの才覚に乏しいプロスペクトでは無いが、ゲレーロと比してツール・ポテンシャルが足りていない。ゲレーロは2B/SSとしてはリーグでも上位クラスに立ち得るロングヒッターだが、アルエバルエナはミドルヒッター止まりなのだ。