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Category Archives: Look Back Prospect Ranking

Look Back 2009 BA Prospect Ranking:Part3

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メジャーリーグを語るに際して決して忘れることのできないプロスペクト。見事に期待に応えてスタープレーヤーへと成長を遂げる選手もいれば、メジャーの舞台に辿り着くことすらなく消えていく選手も少なくない。ここでは2009年版のBaseball America発表のプロスペクトランキングTOP100から数人を取り上げて、彼らの辿った軌跡を振り返ってみたい。

 

  • No.12:ペドロ・アルバレス:PIT→PIT,3B→3B

PAST:貧しい家の出身ながら2005年にボストン・レッドソックスから受けた14巡目の指名を蹴って名門バンダービルト大に進学。BA発表のフレッシュマン・オブ・ザ・イヤーに輝き、大学最初の2年はオールアメリカに選出されるなど大きく花開いた。2009年のドラフトでは全体2位でピッツバーグ・パイレーツから指名を受け、契約期限を2分過ぎてからサインしていたことが発覚するなど一悶着あったが、球団記録となる契約金$6Mで入団が決まった。

アルバレスは爆発的なスイングスピードを誇り、ボールをぎりぎりまで見極めることが可能で、アルバート・プホルスと比較されている。スイングの軌道はそれほど上向いていないが、打球を全方向に力強く放つことができるパワーを備え、アプローチは非常に洗練されており、多くのハードなコンタクトを生み出すことができる。

素晴らしい強肩の持ち主であり、6フィート3の巨体の割には俊敏な動きを見せ、守備練習にも熱心なため、パイレーツはアルバレスがソリッドなディフェンダーになれると期待している。一方で3BからコーナーOF、もしくは1Bにコンバートされるだろうと見るスカウトも多い。入団時にはトラブルがあったが、人格とリーダーシップへの評価も高い。

豊富なタレントとそのカリスマ性から、低迷するチームのバリー・ボンズ以来の顔へと成長することが期待されている。2010年には開幕レギュラーの座を得ている見込み。

 

NOW:大方の予想とは違いアルバレスは2010年の開幕オーダーに名を連ねることはなかったが、3Aで66試合に出場して13HR&AVG.277をマークすると、6月16日に昇格し即日メジャーデビュー。以降ほぼ全ての試合にスタメン出場し、95試合で16HR&SLG.461と持ち前のパワーを存分に発揮した。

翌シーズンは序盤絶不調でAVGも2割を上回るのがやっとという状態で、5月に入ったDLから戻ってきてすぐにマイナーにオプションされるなど二年目のジンクスに陥った。

2012年も序盤は低打率に喘いだが、6月から徐々に調子を上げ、最終的に30HRを放ってメジャーでも自分のパワーが通用することを証明してみせた。2013年は初の100RBIをマークし、更にリーグ1位タイの36HRで初のタイトルを獲得するなど、スラッガーとしての地位を確立。チームもワイルドカードで21年振りのポストシーズンに進出し、アメリカ4大スポーツ史上初の20年連続負け越しという不名誉な記録に終止符を打つことができた。

コンテンダーへと変貌したチームの主軸として今季も活躍が期待されていたアルバレスだったが、8月の頭までにメジャーワーストの24Eを犯すなど守備面でチームの足を引っ張り、打撃成績も振るわずスタメンから外された。チームもアルバレスのコンバートを考え始め、8月18日にはキャリア初の1Bとして試合に出場した。

一部のスカウトが考えていた通りコンバートされることになったアルバレスだが、守備が拙かったのは何も今季に限ったわけではない。メジャーデビュー時からUZRは常にマイナスで、ここ3年はいずれのシーズンも25E以上を記録し続けており、コンバートは時間の問題だったと言えるだろう。同じ左打ち1Bのアイク・デービスがオークランド・アスレチックスに放出されるなど、1Bとしてアルバレスが再出発する準備は既に整っている。

 

Look Back 2009 BA Prospect Ranking:Part 2

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MLBを語るに際して決して忘れることのできないプロスペクト。見事に期待に応えてスタープレーヤーへと成長を遂げる選手もいれば、メジャーの舞台に辿り着くことすらなく消えていく選手も少なくない。ここでは2009年版のBaseball America発表のプロスペクトランキングTOP100から数人を取り上げて、彼らの辿った軌跡を振り返ってみたい。

注:選手名横は09年時点での所属球団→今季の所属球団,09時点でのポジション→現在のポジション

 

No.8:キャメロン・メイビン:FLA→SD,OF→OF

PAST:2005年のドラフト全体10位でデトロイト・タイガースに入団。ドラフトクラス最高のアスリートという評価を受けていた選手で、2007年オフにミゲル・カブレラ、ドントレル・ウィリスとのトレードの見返りの目玉として、アンドリュー・ミラーらと共にフロリダ・マーリンズ(当時)に移籍した。

メイビンは、爆発的なバットスピードを誇り、体格が育ち切ればプラスのパワーへの成長が見込め、内野安打と盗塁を量産することのできるプラス-プラスのスピード、抜群のインスティンクト、殿堂入りプレーヤーのアンドレ・ドーソンを記憶から呼び起こす様な強肩を備え、プロレベルの選手との対戦経験の少なさからか三振の多さが目立ったが、5ツールプレーヤー候補として高い評価を受けていた。

プロ入り2年目に僅か20歳の若さでメジャーの舞台に上り詰め、ロジャー・クレメンスからHRを放つ鮮烈な活躍を見せたメイビンは、マーリンズ移籍後の2008年の9月に再びセプテンバー・コールアップで昇格し、8試合の出場ながらAVG.500&4SBをマークして首脳陣に猛アピールして翌シーズンの開幕レギュラー争いに名乗り出た。

NOW:メイビンはスプリングトレーニングでも好成績を残して開幕スタメンの座を掴んだが、AVG.202と苦戦して5月11日にマイナー行きを通告された。9月にメジャーに戻って来て以降AVG.293&OPS.853と持ち直して来季に期待を持たせたものの、翌年も成績は伸び悩み、オフにはリリーフ2人とのトレードでサンディエゴ・パドレスへと放出され、投打の柱カブレラ&ウィリスを売り払った再建を試みたマーリンズの思惑は大失敗に終わった。

西海岸に移って心機一転となったのか、2011年は初めて出場試合数が100試合を越え、40SB&rWAR4.5はチームトップ。この活躍が評価されて2012シーズン開幕前の3月に5年$25Mで囲い込まれた。チームの不動のCFとして定着したメイビンだったが、2013年は右手首、左膝を痛め僅か14試合の出場のみに留まった。

今シーズンも2月2日の試合でダイビングキャッチを試みた際に左二頭筋腱を痛め、シーズンの序盤は出遅れることに。更にアンフェタミンの陽性反応で7月23日に25試合の出場停止を受けるなど、チームの期待を裏切る1年となった。

かつては5ツールプレーヤーという将来像をメイビンに与える向きも多かったが、メジャーの通算成績を162試合で平均してみた数値が.246/.309/.365&9HRに留まる現状からして完全に”守備の人”に落ち着いてしまったと言えるだろう。

 

Look Back 2009 BA Prospect Ranking:Part1

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MLBを語るに際して決して忘れることのできないプロスペクト。見事に期待に応えてスタープレーヤーへと成長を遂げる選手もいれば、メジャーの舞台に辿り着くことすらなく消えていく選手も少なくない。ここでは2009年版のBaseball America発表のプロスペクトランキングTOP100から数人を取り上げて、彼らの辿った軌跡を振り返ってみたい。

 注:()内は09年時点での所属球団→今季の所属球団,09時点でのポジション→現在のポジション

 

No.1:マット・ウィータース(BAL→BAL,C→C)

PAST:07年のドラフト全体5位で指名を受け、球団記録となる契約金$6Mで入団。コンタクト、パワーともに平均以上の評価を受け、ずば抜けた選球眼とどの球場でもホームランを放つことができる素晴らしいバットスピードが大きな武器。守備面でも、Cとして俊敏な動き、柔らかいグラブ捌きと大学時代には投手としてプレーもしていた強肩を備え、投手の良さを引き出す能力の高さとゲームを支配下に置くことのできる頭脳の鋭さを絶賛されていた。

プレーで見せるリーダーシップ、自信を持ちながら謙虚さも忘れないなど人格の面でも称賛の的で、欠点と言えばその巨体ゆえ何年Cとしてプレーすることができるのか不安が残っているということだけだった。

 

NOW:09年にメジャーデビューを果たしたウィータースは、最初の2年間はメジャーレベルの投手への対応に苦しみ、期待には見合わない成績を残すことになった。その後11年から13年にかけて3年連続で22HR以上をマークするなど持ち前のパワーを発揮して見せた一方で、6年間でBB%が10%を超えたのが僅か一度のみと自慢の選球眼は影を潜めた。11年にマークしたDRS+17は2位のクリス・アイアネッタ(当時COL所属)の+8に大差をつけてのメジャートップだったが、ここ2年はマイナスに転じている。

また今年の6月にトミー・ジョン手術を受けており、フルシーズンCとして出場することが可能なのか不安が残っている。11~12年にそれぞれfWAR4.6&3.9と一流の成績をマークしたが、全体1位の評価を受けた選手にしては活躍できた期間が短すぎる感も否めない。まだ28歳と若く、コンバートすることによって守備負担が減れば、打棒が復活する可能性もある。オフにはFAとなるため、来年は勝負のシーズン。