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Category Archives: Big Stake For Freshman

Big Stake For Freshman. 第7回「MLB用語集」

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【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】

 

  • 第7回は「MLB用語集」

日本で暮らす我々にとって、メジャーリーグの情報集めは専らネットやTV中継が中心かと思います。しかし英語の記事などを呼んでいる際、時折あまり聞き慣れない野球界独自の用語が文中に登場し、困惑した経験を持つ方もいるかもしれません。

今回のコラムはそんな人の助けになれば、と言うワケで、メジャーリーグの「用語まとめ集」を作ってみました。

Big Stake For Freshman. 第6回「MLBプロスペクト」

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  • 今回のテーマは「プロスペクト」! 

こんにちは!メジャーリーグ入門コラム6本目となる今作、担当者が再度チェンジしてお送りするは「プロスペクト」の紹介です。

「えー、プロスペクト…?マイナーリーガーはちょっと…」とか口にしてしまった方もいるでしょう。「実はメジャーリーグに占めるプロスペクトたる存在は結構大きいんだよ!」という話を、まずは下のトレードを例にしようと思います。

2012年12月9日、カンザスシティ・ロイヤルズとタンパベイ・レイズでこんなトレードが成立しました。当時は大きく取り上げられましたねー。

 

* KC→TB
ウィル・マイヤーズ(OF)
ジェーク・オドリッツィ(RHP)
マイク・モンゴメリー(LHP)
パトリック・レオナード(1B/3B) 

* TB→KC
 ジェームズ・シールズ(RHP)
ウェード・デービス(RHP)

 

このトレード、ザックリ言えば「目の前の勝利⇔将来への投資」たる内容のトレードでした。これ以前にも似たような試みのトレードは過去にもありましたが、中でもコイツはインパクトがずば抜けたモノだったのです。

他の選手も(私の中では)そこそこビッグネームなのですが、トレードの中心人物は2007~2012年まで2ケタ勝利&200IPをクリアした正統派エースのシールズと、2012年に2A‐3Aで37ホーマーを打ち、『ベースボール・アメリカ』誌選出の「マイナーリーガー・オフ・ザ・イヤー」に輝いた若いタレントのマイヤーズ。シールズの代わりに若いアームにチャンスを与えることでサラリーを削りたいレイズと、一向にメドが立たないエースの座を埋めてくれる存在を欲していたロイヤルズのニーズが合致したことで成立しました。

下はシールズの2013年ハイライト。

こちらはマイヤーズです。

「今」強力なエースであるシールズと、「これから」強力な打者に成り得るだろうマイヤーズ。このトレードは、まさしく昨今のメジャーリーグのトレンド ‐将来を犠牲に目の前の勝利を買うこと‐ を象徴しています。

ESPNのキース・ロー(『マネーボール』にも出ていますね!)のようにマイヤーズを出したロイヤルズをコキ下ろしたライターもいました(「GMもクビがちらつくと焦るよね」というコメントを残し、デイトン・ムーアGMがブチ切れる一幕もありました)が、1年以上が経ち多くのコメントを振り返ると、このトレードは「釣り合いが取れている」と見る向きが多いです。

当時の"MLB Trade Rumors"の記事を見ると、以下のようなコメントが見られます。

 

* デトロイト・タイガースにとってシールズのロイヤルズ入りは不都合なモノ
* あるGM曰く「マイヤーズは大きなインパクトをもたらさないだろう」し「どちらが良いと言えるトレードでも無い」
* プロチームのスカウト6人は、このトレードはWin-Winである
* マイヤーズ以外の3人が余計だったが、対価としては正当なモノじゃないか?

 

これってNPBを主にチェックしてきた人からすれば、なかなかビックリな評価ですよね?1軍での実績0の若手で、リーグを代表するレベルのエースを手に入れられる。こんな話、日本で聞けば「美味しいですわ!」ってなるのが自然です。詳細こそ別モノですが、2013年シーズン内に「大谷翔平(日本ハム)⇔田中将大(楽天)」なーんてトレードが成立したら、やっぱり田中を得られる方が嬉しいですよね?(この例はちょっと物議を醸しそうでもありますが…)

このような日本とアメリカでの反応、この間で存在している相違こそが「プロスペクト」です。上のコメントは、貧しき者が勝ち上がる手段として、アメリカ全体で「今と未来のトレードオフ」が正当に評価されている証であり、「プロスペクト」はその媒介を行っています。

プロスペクトは「貧しき者が多くを得るための貨幣」という意味合いだけでは無いのですが、1つの例としてプロスペクトがメジャーリーグで大切にされていることを垣間見てもらえれば、このページの役目はそれでOKです。

あっ、ちなみにこのトレードはどうなったかと言うと、2013年シーズンが終了した時点ではWin-Winになった、と言えそうです!

シールズの加入でローテーションが安定したロイヤルズは2003年以来となる80勝以上をマークし、マイヤーズは2013年のROYに輝きました。互いが互いのニーズに響く結果を得ることが出来、両者共に美味しさを味わう結果になった以上、この評価は妥当なモノでは無いでしょうか?

Big Stake For Freshman. 第5回「薬物問題」

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【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】

 

こんにちは!前回の記事から約半年ぶりとなります、不定期連載企画”Big Stake For Freshman”の時間がやって参りました!皆さん、忘れてなかったですか…?まったく記憶にない方は右上のコラム欄から是非今までの記事を読み返してみてください!

さて。前回は2回にわたって「MLBとお金」の関係性についてご紹介しました。今回はそれと全く関係がない、というとウソになります。そうです。昨今のMLBを語るうえで欠かせないトピック「薬物問題」についてのお話です。

と、まぁ少し重たい内容なのですが、最初に聞いていただきたいのは「A-Rodって本当にあくどいやつだよね」とかそういうお話では決してございません。

 

 

  • 『サウスパーク』と野球??

『サウスパーク』というアニメ、皆さんご存知でしょうか?あのアメリカ式ブラックジョークで有名なアニメです。日本では放送できないような言葉や表現の応酬。その中で”Up the Down Steroid”という回があるのですが、それを是非見ていただきたいのです!

ストーリーに関して簡単に説明すると、サウスパークの町でパラリンピックが開催され、優秀選手に贈られる賞金1000ドルに目の眩んだ主要キャラのエリック・カートマンが障害者のふりをして出場する、という何とも説明するのも嫌になるようなモノ。

実はこの回にはもう1つの主人公がいて、パラリンピックに出場したカートマンの友だちジミーというキャラクターです。彼は松葉づえをついて生活しているのですが、周囲のパラリンピック選手たちに勝ちたいという気持ちからステロイドに手を出してしまいます。結果として彼はあらゆる競技で新記録を更新し、優秀選手を獲得します。そして優秀選手にメダルが贈呈されるのですが、なんとこれをジミーに手渡す役として「マーク・マグワイア」「バリー・ボンズ」「ジェイソン・ジアンビー」が登場します(もちろん、本人ではありませんよ?アニメ絵です)。

アメリカ流のジョークはすごいですね。当時(この回が放送されたのは2004年)BALCOスキャンダルで一躍球界の悪者として有名になってしまった3人を、ステロイドにまつわる回のメダルプレゼンターとして起用してしまうとは…!

ここでさらに面白い所は、結局ジミーは自身がステロイドを使用したことを告白し「ステロイドを使って勝ってもそれは勝者じゃない。勝者のふりをしているのと同じで、そんな奴はただの太ったやつだ」と観客の前で演説。その時、画面にはマグワイア、ボンズ、ジアンビーの顔がアップで映されている。

1種の皮肉ですよね。でもこういうアニメから、一般のアメリカ人が考える「ステロイドをスポーツ選手が使用することに対する倫理観」というのが読み取れると思います(あ、ストーリーのオチまで言ってしまいましたね…。でも、とても面白いのでぜひ一度見てほしいです!)。

Big Stake For Freshman. 第4回「MLB Money -Part 2-」

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【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】

 

  • 待たせたな!

と、キザなことまでは言いませんが……何とほぼ11ヶ月ぶりの更新になります。今夜も「Big Stake For Freshman」の時間がやって参りました。……え? 覚えてない? では前回までのおさらいと言うことで、下にリンクを張っておきましょう。

 

Big Stake For Freshman. 第1回「What is MLB? -Tutorial-
Big Stake For Freshman. 第2回「Japanese MLB Player
Big Stake For Freshman. 第3回「MLB Money -Part 1-

 

さてさて、前回は「MLB Money -Part 1-」と銘打ちまして、主に巨大契約についてお話しさせて頂きました。今回は、その巨大契約を締結するために欠かせない存在である代理人などについてお話しさせて頂きましょう。では、前回の最後に出させて頂いた10点満点の問題の答合わせから……と、その前に。

前回の記事で、ぜいたく税について説明した件がありました。その中で”ぜいたく税は、一定額を超過した場合全体の○%かかる”と述べましたが、実際は”ぜいたく税は一定額を超過した場合、「その超過した分」の○%分かかる”という制度でした。

前回述べた仮想マリナーズの総年俸は

 

240000000ドル【元の仮想総年俸】+54000000ドル【ぜいたく税】=294000000ドル

 

と算出されていましたが

 

240000000ドル【元の仮想年俸】+(240000000ドル【元の仮想年俸】-178000000ドル【年俸上限】)×0.225【税率】=253950000ドル

 

が実際の数字でした。ぜいたく税が総年俸から算出されていたら確かに大変な損失になってしまいますね。いや、そうでなくとも大きな額ではありますが、NYYが何年も連続でぜいたく税を課税されているのは(彼らは毎年超過分の40%を課徴されているわけです!)彼らにとって、このぐらいなら大丈夫という税率だからかもしれません……。しかし改めて計算してみると、かなり大きな数字の差になってしまいますね…。

改めて、間違えた情報を書いてしまったこと深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。(関係無いですが、マリナーズは今年も4位になりそうですネ!) 

では改めまして前回の答合わせ、○○○○・○○○さんの話から始めましょう。

 

  • スコット・ボラスの功罪

MLBにおける俗語の一つに、こんな言葉があります。

 

「ボラス物件」

 

これはそのまんま、スコット・ボラスを代理人に立てている選手のことです。そうです、前回の答はこの方、スコット・ボラス氏。ボラス物件は……非常に高値な事で知られています。

A-RODを始め、今年三冠王を獲得したミゲル・カブレラ(DET)、日本でも名前のしれた選手で言えばスティーブン・ストラスバーグ(WSH)やエイドリアン・ベルトレ(TEX)もそうですし、日本人選手で言えば松坂大輔(BOS)などもクライアントになります。過去にはバリー・ボンズやグレッグ・マダックスなどの契約も行っていました。人々は彼をこう呼びます。”Super Agent”と。

彼はデータを重視し、非常に高額な契約を結ぶことで有名です。それはルーキーやまだマイナーの、有望なプロスペクトでさえ例外ではありません。大概の選手がアメリカン・ドリームを叶えるために彼を雇い、年俸のうち5%をインセンティヴとして彼に払います。彼はそういう意味で非常に有能で辣腕な代理人であるといえるでしょう。

しかしながら…彼の業績は決して褒められるものばかりではありません。彼について語る時はJ.D.ドルーとマット・ハリントン、それから象徴的な話として、ジェレッド・ウィーバーの話をしなければならないでしょう。

ボラスの考え方としてあげられるのが、選手の希望がない限りはまず真っ先に金額を優先したチーム選びがなされると言うことです。2012年オフに2億1400万ドルの9年契約でデトロイトと契約を結んだプリンス・フィルダーの話は前回でも取り上げましたが、彼の契約は年が明けた1月24日まで決まりませんでした。複数球団がある一人の選手に対して注目していて、各球団がまるでオークションのように条件を上げてくれば……スプリングトレーニング(NPBでいうところのキャンプ)が始まる前まででも、ボラスは条件を吊り上げに来るでしょう。

その結果、よくない結果に陥った選手もいるのです。例えばJ.D.ドルー外野手。2007年にボストンがワールドチャンピオンに輝いたときに活躍した選手の一人であり、2008年にはオールスターゲームのMVPに輝いたこともある彼です。彼は1997年、フィラデルフィアに1位指名(MLB全体では2番目!)を受けました。

あれれ、と思った方。あなたはJ.D.ドルーに関してちょっと詳しい方ですね? もしくはセントルイスのファンでしょうか。そうなんです。彼が最初に入団したのはセントルイス・カーディナルス。しかもそれは1998年のことです。何故このようなことになったのでしょうか?

Big Stake For Freshman. 第3回「MLB Money -Part 1-」

金

 

 

 

 

 

 

 

【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】

 

  • 働きたくない! メジャー契約が欲しい!

 こんにちは! サンフランシスコ・ジャイアンツ、優勝おめでとうございます! 全く関係無い上に早速ですが今日はお金の話をしようと思います。とはいっても、僕がこの原稿を書いていくらもらっているかとかそういう話をするわけではありません。というかもらっていません。いくらキーボードをカツカツ叩いても、僕の預金通帳はいつでもカツカツ……これ以上この話を続けると悲しくなるのでやめましょう。

 というわけで、前回予告したとおり今日のお題は「MLB Money」です。皆さんにとって馴染みの深い金額といえば……そうですね。以下に出す契約金(つまり全て実際に結ばれた内容です)を見ていただければ、「おっ、これは誰それがいついつに結んだ契約だ!」なんて思い出す人もいるのではないでしょうか。例えば……

 

A選手→6年総額6000万ドル

B選手→5年総額9000万ドル

C選手→10年総額2億5200万ドル&10年総額2億7500万ドル

D選手→10年最大2億8000万ドル

 

 「……何だよこの金額は……」と絶句する方々もいらっしゃるでしょう。2012年10月27日の5時59分で、1ドルが79.63円(円高ですね!)ですから、単純に計算すれば各選手は一年にこれだけの日本円をもらっていることになります。

 

A選手→7億9630万円

B選手→14億3334万円

C選手→20億667.6万円&21億8982.5万円

D選手→22億2964万円

(※数字は全て2012/10/27時点での円相場を参考にしたものであり、実際に選手が貰った時期の円相場とは大きく異なります、)

 

 「……もう働きたくねーや!」

 おっとっと、僕の心の声が吹き出してしまいました。しかしすごい金額ですね。出した例の中で一番安いA選手でさえ年8億円近い契約金を貰えるのですから。ちなみにNPBにおける最高年俸は4億5000万円で、中日の岩瀬仁紀投手です。これもかなり大きな金額ですが、なんだか前の選手達の金額を見ていると感覚が狂ってしまって、「あれ? 岩瀬大したことないやん?」などと思ってしまいそうですね。(ちなみに昨年度の日本のサラリーマンの平均年収は409万円でした。)

 B選手はこの契約更改の会見の際に「年俸500万円でプレーしていたら弥生時代からでないと達成できない」というコメントを残してちょっと話題になりました。当時の円相場から考えるとそのぐらいですが、今ならもうちょっと短縮して西暦579年頃からプレーすればいいみたいです。ちょうどローマ教皇ベネディクトゥス1世が亡くなった年でもあります。中国の王朝は陳で、日本では敏達天皇8年の頃でした。

 え? AとBとCとDは誰かって? 誰でしょう……知ってる方は手をあげて下さいね。あ、では画面の前のあなた。どうぞ。いちにのさん、ハイ!