Weekly Report:Week-6

            3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-6のキーワードは「ヤンキースの背番号2」 「奪三振王」 「ケビン・ピラー」だ。 More »

Weekly Report:Week-5

             3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-4のキーワードは「ブライス・ハーパー」 「マット・ハービー」 「故障者続出」 More »

2017 Team Preview:シカゴ・カブス

              *40人ロースターはリンクより参照 *SP横*マークはローテーション候補の意味を示す    本拠地:リグレー・フ More »

2017 Team Preview:マイアミ・マーリンズ

              *40人ロースターはリンクより参照   *SP横*マークはローテーション候補の意を示す    本拠地: More »

2017 Team Preview:ニューヨーク・メッツ

                *40人ロースターはリンクより参照   *SP横*マークはローテーション候補の意を示す   More »

 

Category Archives: Big Stake For Freshman

Big Stake For Freshman. 第7回「MLB用語集」

3338710223_a1ba090d11_z

 

 

 

 

 

 

 

【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】

 

  • 第7回は「MLB用語集」

日本で暮らす我々にとって、メジャーリーグの情報集めは専らネットやTV中継が中心かと思います。しかし英語の記事などを呼んでいる際、時折あまり聞き慣れない野球界独自の用語が文中に登場し、困惑した経験を持つ方もいるかもしれません。

今回のコラムはそんな人の助けになれば、と言うワケで、メジャーリーグの「用語まとめ集」を作ってみました。

Big Stake For Freshman. 第6回「MLBプロスペクト」

10636922126_297e40a327_z

 

 

 

 

 

 

 

  • 今回のテーマは「プロスペクト」! 

こんにちは!メジャーリーグ入門コラム6本目となる今作、担当者が再度チェンジしてお送りするは「プロスペクト」の紹介です。

「えー、プロスペクト…?マイナーリーガーはちょっと…」とか口にしてしまった方もいるでしょう。「実はメジャーリーグに占めるプロスペクトたる存在は結構大きいんだよ!」という話を、まずは下のトレードを例にしようと思います。

2012年12月9日、カンザスシティ・ロイヤルズとタンパベイ・レイズでこんなトレードが成立しました。当時は大きく取り上げられましたねー。

 

* KC→TB
ウィル・マイヤーズ(OF)
ジェーク・オドリッツィ(RHP)
マイク・モンゴメリー(LHP)
パトリック・レオナード(1B/3B) 

* TB→KC
 ジェームズ・シールズ(RHP)
ウェード・デービス(RHP)

 

このトレード、ザックリ言えば「目の前の勝利⇔将来への投資」たる内容のトレードでした。これ以前にも似たような試みのトレードは過去にもありましたが、中でもコイツはインパクトがずば抜けたモノだったのです。

他の選手も(私の中では)そこそこビッグネームなのですが、トレードの中心人物は2007~2012年まで2ケタ勝利&200IPをクリアした正統派エースのシールズと、2012年に2A‐3Aで37ホーマーを打ち、『ベースボール・アメリカ』誌選出の「マイナーリーガー・オフ・ザ・イヤー」に輝いた若いタレントのマイヤーズ。シールズの代わりに若いアームにチャンスを与えることでサラリーを削りたいレイズと、一向にメドが立たないエースの座を埋めてくれる存在を欲していたロイヤルズのニーズが合致したことで成立しました。

下はシールズの2013年ハイライト。

こちらはマイヤーズです。

「今」強力なエースであるシールズと、「これから」強力な打者に成り得るだろうマイヤーズ。このトレードは、まさしく昨今のメジャーリーグのトレンド ‐将来を犠牲に目の前の勝利を買うこと‐ を象徴しています。

ESPNのキース・ロー(『マネーボール』にも出ていますね!)のようにマイヤーズを出したロイヤルズをコキ下ろしたライターもいました(「GMもクビがちらつくと焦るよね」というコメントを残し、デイトン・ムーアGMがブチ切れる一幕もありました)が、1年以上が経ち多くのコメントを振り返ると、このトレードは「釣り合いが取れている」と見る向きが多いです。

当時の"MLB Trade Rumors"の記事を見ると、以下のようなコメントが見られます。

 

* デトロイト・タイガースにとってシールズのロイヤルズ入りは不都合なモノ
* あるGM曰く「マイヤーズは大きなインパクトをもたらさないだろう」し「どちらが良いと言えるトレードでも無い」
* プロチームのスカウト6人は、このトレードはWin-Winである
* マイヤーズ以外の3人が余計だったが、対価としては正当なモノじゃないか?

 

これってNPBを主にチェックしてきた人からすれば、なかなかビックリな評価ですよね?1軍での実績0の若手で、リーグを代表するレベルのエースを手に入れられる。こんな話、日本で聞けば「美味しいですわ!」ってなるのが自然です。詳細こそ別モノですが、2013年シーズン内に「大谷翔平(日本ハム)⇔田中将大(楽天)」なーんてトレードが成立したら、やっぱり田中を得られる方が嬉しいですよね?(この例はちょっと物議を醸しそうでもありますが…)

このような日本とアメリカでの反応、この間で存在している相違こそが「プロスペクト」です。上のコメントは、貧しき者が勝ち上がる手段として、アメリカ全体で「今と未来のトレードオフ」が正当に評価されている証であり、「プロスペクト」はその媒介を行っています。

プロスペクトは「貧しき者が多くを得るための貨幣」という意味合いだけでは無いのですが、1つの例としてプロスペクトがメジャーリーグで大切にされていることを垣間見てもらえれば、このページの役目はそれでOKです。

あっ、ちなみにこのトレードはどうなったかと言うと、2013年シーズンが終了した時点ではWin-Winになった、と言えそうです!

シールズの加入でローテーションが安定したロイヤルズは2003年以来となる80勝以上をマークし、マイヤーズは2013年のROYに輝きました。互いが互いのニーズに響く結果を得ることが出来、両者共に美味しさを味わう結果になった以上、この評価は妥当なモノでは無いでしょうか?

Big Stake For Freshman. 第5回「薬物問題」

2612879584_2649b728e7_z

 

 

 

 

 

 

 

【当コラムは、これから「MLBを見てみたいのだけどどうしたら……?」「どこに目をつけたらいいのかわからない!」という方々へ向けた入門書のようなものです。願わくはこの極上の娯楽を一緒に楽しまんことを……!】

 

こんにちは!前回の記事から約半年ぶりとなります、不定期連載企画”Big Stake For Freshman”の時間がやって参りました!皆さん、忘れてなかったですか…?まったく記憶にない方は右上のコラム欄から是非今までの記事を読み返してみてください!

さて。前回は2回にわたって「MLBとお金」の関係性についてご紹介しました。今回はそれと全く関係がない、というとウソになります。そうです。昨今のMLBを語るうえで欠かせないトピック「薬物問題」についてのお話です。

と、まぁ少し重たい内容なのですが、最初に聞いていただきたいのは「A-Rodって本当にあくどいやつだよね」とかそういうお話では決してございません。

 

 

  • 『サウスパーク』と野球??

『サウスパーク』というアニメ、皆さんご存知でしょうか?あのアメリカ式ブラックジョークで有名なアニメです。日本では放送できないような言葉や表現の応酬。その中で”Up the Down Steroid”という回があるのですが、それを是非見ていただきたいのです!

ストーリーに関して簡単に説明すると、サウスパークの町でパラリンピックが開催され、優秀選手に贈られる賞金1000ドルに目の眩んだ主要キャラのエリック・カートマンが障害者のふりをして出場する、という何とも説明するのも嫌になるようなモノ。

実はこの回にはもう1つの主人公がいて、パラリンピックに出場したカートマンの友だちジミーというキャラクターです。彼は松葉づえをついて生活しているのですが、周囲のパラリンピック選手たちに勝ちたいという気持ちからステロイドに手を出してしまいます。結果として彼はあらゆる競技で新記録を更新し、優秀選手を獲得します。そして優秀選手にメダルが贈呈されるのですが、なんとこれをジミーに手渡す役として「マーク・マグワイア」「バリー・ボンズ」「ジェイソン・ジアンビー」が登場します(もちろん、本人ではありませんよ?アニメ絵です)。

アメリカ流のジョークはすごいですね。当時(この回が放送されたのは2004年)BALCOスキャンダルで一躍球界の悪者として有名になってしまった3人を、ステロイドにまつわる回のメダルプレゼンターとして起用してしまうとは…!

ここでさらに面白い所は、結局ジミーは自身がステロイドを使用したことを告白し「ステロイドを使って勝ってもそれは勝者じゃない。勝者のふりをしているのと同じで、そんな奴はただの太ったやつだ」と観客の前で演説。その時、画面にはマグワイア、ボンズ、ジアンビーの顔がアップで映されている。

1種の皮肉ですよね。でもこういうアニメから、一般のアメリカ人が考える「ステロイドをスポーツ選手が使用することに対する倫理観」というのが読み取れると思います(あ、ストーリーのオチまで言ってしまいましたね…。でも、とても面白いのでぜひ一度見てほしいです!)。