Weekly Report: Week 20

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後半戦展望:ミネソタ・ツインズ

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後半戦展望:ニューヨーク・ヤンキース

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後半戦展望 : ヒューストン・アストロズ

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後半戦展望: シカゴ・カブス

               今年のナショナル・リーグは、現地時間08/05全試合終了時点で3地区共に首位と2位のゲーム差が1.5を切っている接戦の年 More »

 

Category Archives: コラム

後半戦展望: シカゴ・カブス

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 今年のナショナル・リーグは、現地時間08/05全試合終了時点で3地区共に首位と2位のゲーム差が1.5を切っている接戦の年である。(前年は08/05全試合終了時点で中部地区を除き10ゲーム以上の差が開いていた。)さて、今回は中部地区の首位であるシカゴ・カブスのトレードを振り返りたい。

 

 NL3位の防御率3.76を誇る投手陣の補強を行った。ブランドン・モロー(RHP)を筆頭として4人のリリーバーを故障で欠いている。また、ダルビッシュ有(RHP)もDL入りをしておりローテーションのグレードアップも課題であった。結果から言えば、トレードの目玉であったクリス・アーチャー(TB→PIT)は同地区に移籍したが課題を解決するトレードであった。
 テキサス・レンジャーズからジェシー・チャベス(RHP)とコール・ハメルズ(LHP)を獲得。ハメルズは2008年にWSに出場しMVPを獲得している。近年は与四球率がキャリア平均を上回る等選手としてのピークは過ぎているものの、今季のトレード市場における上質なスターターの1人であることは間違いない。
 カブスは既に、5人のスターターと2018年以降の契約を結んでいる。ハメルズは6Mのバイアウト付きのオプションとなっており、オフシーズンの動向は不鮮明だ。
 ワシントン・ナショナルズからはブランドン・キンツラー(RHP)を獲得。クローザーを任せることも出来る強力なリリーバーである。92-94マイルのシンカーが投球の大半を占めるシンカーボーラーであり、奪三振は少ないが与四球も少ない投球が特徴的。
 投打共に高いレベルにあるため、更に救援陣を補強したのは同地区の球団にプレッシャーを与えることになるだろう。

 NL1位の551得点をマークしている野手陣には手を付けなかった。クリス・ブライアント(3B)がDL入りしているものの、今季のホームランダービー準優勝のカイル・シュワーバー(OF)を始めとする野手陣の活躍に期待していると言える。

 

Text by Tsubasa Komiyama

Photo link is https://flic.kr/p/24TFLhA

後半戦展望: ロサンゼルス・ドジャース

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 今年のナショナル・リーグは、現地時間08/05全試合終了時点で3地区共に首位と2位のゲーム差が1.5を切っている接戦の年である。(前年は08/05全試合終了時点で中部地区を除き10ゲーム以上の差が開いていた。)さて、今回は西部地区の首位であるロサンゼルス・ドジャースのトレードを振り返りたい。

 

 ドジャースは現在、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとコロラド・ロッキーズとの三つ巴状態であり、また、地区優勝をしないとプレーオフの進出は難しい立場にある。

 NL2位の534得点を記録している野手陣の補強を重点的に行なった。コーリー・シーガー(SS)が今季絶望であることを除けば、故障している主力野手は既に復帰済みである。
 ボルチモア・オリオールズからマニー・マチャド(3B/SS)を獲得。マチャドはドジャースでも引き続き遊撃手としてプレー。DRSとUZRは大きなマイナスをマークしているが4年連続30本塁打を視野に入れている。オリオールズの得点数はAL13位だったため、移籍によって負担が減り打撃成績が更に良くなるのが理想的だ。
 放出したプロスペクトは以下の通り。
1. MLB公式全体84位のユスニエル・ディアス(OF)
  強肩強打が売りであり、将来は右翼手が適任という評価。
2. MLB公式チーム27位のライアン・バノン(3B)
  守備とアプローチが優れている三塁手。
3. 同28位のディーン・クレマー(RHP)
  91-94マイルの速球が売りであり、スターター適性があるとされている。
4. ランク外のザック・ポップ(RHP)
  94-97マイルのシンカーが売りであり、奪三振能力は低いがA+で27回を投げ防御率0.33をマーク。移籍後は2Aでプレー。
5. ブレビック・バレラ(IF)
  現在26歳であり、今季はドジャースで20試合に出場しOPS.445。
 ミネソタ・ツインズからは、ブライアン・ドージャー(2B)を獲得。5年連続20本塁打は達成間近とは言え、ドジャースが求めているのは2016-17年頃のドージャーだろう。

 

 NL1位の防御率3.54をマークしている投手陣の補強は最低限に留めた。現在10人の投手がDL入りしているものの、アレックス・ウッド(LHP)とロス・ストリップリング(RHP)が8月中に10日間DLから復帰予定ではある。
 トロント・ブルージェイズからジョン・アックスフォード(RHP)を獲得。今季、マイナー契約で25人枠入りを争うところからスタートした35歳のベテランリリーバーがPO進出を狙う球団への移籍を果たした。
 シンシナティ・レッズからはディラン・フローヨ(RHP)とザック・ニール(RHP)を獲得。本命であるフローヨはセットアッパーとしても申し分ない成績を残しており、放出したのがコントロールに問題を抱えるマイナーリーガーであることを考えれば上出来のトレードと言えるだろう。

 

 同率首位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスは、ドジャース同様に強力な投手陣を更に強化したため、野手陣を補強したドジャースとは対照的だ。アトランタ・ブレーブスやミルウォーキー・ブルワーズも終盤戦に向けて補強してきたため、油断は禁物である。

 

Text by Tsubasa Komiyama

Photo link is https://flic.kr/p/GxNTct

後半戦展望: アトランタ・ブレーブス

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デッドラインを経ての各チームの変化についてまとめる。今回はアトランタ・ブレーブスだ。

前半戦を52勝42敗と大方の予想に反して、地区2位という好成績を残したブレーブス。デッドラインにかけても動きを見せ、投手を中心に補強を行った。

ブラッド・ブラック(BAL)↔インターナショナルボーナスプール

 

ジョニー・ベンタース(TB)↔インターナショナルボーナスプール

 

アダム・デュバル(CIN)↔マット・ウィスラー、ルーカス・シムズ、プレストン・タッカー

 

ケビン・ゴーズマン、ダレン・オデイ(BAL)

↔エバン・フィリップス、ブレッド・カンバーランド、ブルース・ジマーマン、ジーン・カルロス・エンカルナシオン

この4件のトレードをデッドラインまでに成立させた。今シーズンだけでなく、来シーズン以降を見越した選手の獲得が特徴でデュバルは21年、ゴーズマンは20年、オデイは19年まで保有が可能となる。これだけの保有期間の長い選手をチーム内15位以内のプロスペクトの放出なしに獲得できたことからデッドラインの勝者に挙げる声も多い。

ブラックとベンタースは今オフにFAとなるが、課題であるリリーフを補強できた。期待のプロスペクトであるコルビー・アラードの昇格、現在故障者リストにいるアロルディス・ビスカイーノ、マイク・ソローカらが復帰できれば、まだまだ地区優勝のチャンスは残っている。今オフには今シーズン13年目にして初のオールスターに選出されたニック・マーケイキス、捕手のタイラー・フラワーズ、カート・スズキの2人がFAとなる。再建期を支えたベテラン達がFAとなる今シーズン。優勝した13年以来となる悲願のプレーオフ進出へ、後半戦のブレーブスからも目が離せない。

 

Text by Akinari Miyazaki

Photo by https://www.flickr.com/photos/petercirophotography/39030597702/