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Category Archives: AL西地区

2016 Top 20 Prospects:ロサンゼルス・エンゼルス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. テイラー・ワード:C
15年ドラフト全体26位指名。高い守備能力が絶賛されており、プラスプラスの肩を土台に高い盗塁阻止能力を誇る。ブロッキングなどは磨く余地があるが、平均レベルのバッティングと合わせて十分未来の正捕手として計算できるだろう。R&1Aでは打率.348と好調だった。

2. ヤメイ・ジョーンズ:OF
父と兄はフットボール選手。自身も高校でフットボールをプレーしたアスリート。プラスのスピードを生かしたダイナミックな攻守に注目が集まる。打撃では滑らかなかつ力強いスイングからライナー性の打球を量産。Rでは40試合プレーし2ホーマー&16盗塁。CFの守備も平均以上。 

3. ジェーク・ジェウェル:RHP
最速99マイルのパワフルなストレートを武器に1AではK/9=8.9をマーク。セカンドピッチのスライダーは不安定ながら時折光るモノを感じさせる。BB/9=2.5とストライクゾーンに集めることはできるも、コマンドの粗さ&不出来なチェンジアップからリリーフ向きとも。

4. ジョー・ガトー:RHP
6-3/204たる大柄な体格からハイレベルなピッチャーになる可能性を秘める。また、その大柄な体格をコントロールできる身体能力&デリバリーの評価も高く、まさしく先発投手向きだ。ストレートは95マイルに達し、カーブも落差がある。Rでは12先発して防御率4.31&被打率.340と平凡な内容。 

5. カイル・クビッツァ:3B
ハイレベルなアプローチに支えられたミドルヒッター。慎重にボールを見極め、ギャップを破るバッティングスタイルで3AではOPS.791&二塁打43をマーク。6-3/210たる大柄な体格に似合わずパワーは平凡だが、マイナー通算.376を誇る高い出塁率&ソリッドな3B守備を武器にアピールしていきたい。

6. ビクター・アルカンタラ:RHP
90マイル後半のストレートを軸にパワーでねじ伏せるピッチングスタイル。コマンドの粗さから防御率5.63&被打率.282と痛打されるシーンが目立った。また目一杯投げるメカニックから長いイニングを投げるのは厳しいと見られており、将来的にはリリーフに回ることになりそうだ。

7. ロベルト・バルドゥキン:SS
キューバから亡命し契約金$8MでLAA入り。アスリート性に富んだプレーヤーで優れた守備センスを示し、スローイングも正確だ。打撃ではパンチ力を秘めるも選球眼に難があり、A+で77試合プレーして打率.235、本塁打1、OPS.560、70K/9BBと対応に苦しんだ。 

8. グレッグ・マーレ:LHP
オーバースローとサイドスローを巧みに使い分ける即戦力リリーバー。90マイル前半のストレート&スライダー&カーブ&チェンジアップ。A+&2Aでは52試合リリーフして防御率3.26、K/9=10.4。BB/9=2.2。来季にもメジャー昇格か。将来像はトニー・ワトソン(PIT)。

9. ネイト・スミス:LHP
ストレートは90マイル前後と球威には欠けるが、巧みな投球でゲームを作り上げる。2Aでは17先発/防御率2.48も、3Aでは7先発/防御率7.75と打ち込まれた。キャリア3年でBB/9=2.8と制球はまとまっており、カーブ&チェンジアップのクオリティも悪くない。 

10. チャド・ヒンショウ:OF
アグレッシブな走塁を武器にチーム傘下トップの30盗塁をマーク。コンパクトなスイングでラインドライブを生み出し、A+&2Aで打率.291。三振数は2年続けて試合数を上回ったが、四球率は7.9%→12.3%。親指の負傷により79試合の出場にとどまったが、AFLではリーグ4位の打率.349をマーク。

11. ジーマン・チェ:1B
『ルール5ドラフト』でSEA→LAA。韓国出身のヒッティングプロスペクト。アプローチのよいミドルヒッターも故障の多さがネック。マイナーでは通算335試合出場して打率.302、出塁率.404、本塁打35。マイナーでは本職の1Bの他にLFでの出場もあり。 

12. ケイレブ・カワート:3B
2010年ドラフト全体18位。2年のスランプを経て今季は2A&3Aで打率.285、本塁打8、OPS.805と復活。メジャーデビューも果たした。ヒット&パワーツールは20-80スケールで40にとどまるが、強肩を生かした3B守備はプラス評価。ジャック・ハナハン(元CIN)と比較される。

13. ジェット・バンディ:C
ドラフト31巡目指名ながらマイナーで毎年安定した成績を積み重ね、今年はメジャーデビューも果たした。マイナー通算盗塁阻止率33%の肩、安定したブロッキング&レシービングと総合力は高い。打撃ではパンチ力を秘めており3Aで打率.291、本塁打11。 

14. ジェレミー・ローズ:RHP
90マイル前半のストレート&プラスのスライダー。1Aでは87回/防御率2.69もA+昇格後は50.2回/防御率8.35と歯が立たなかった。力の入ったフォームのためスタミナ面に不安があり、またチェンジアップ&コマンドのクオリティが平凡なことからリリーフ向きか。

15. ブレンドン・サンガー:OF
素晴らしい選球眼の持ち主で、Rでは60試合で45四球を選んだ。ボールに逆らわず広角に打ち分けるバッティングスタイルで、残したスラッシュラインは.300/.420/.456。守備ではRFを守るには肩が弱く、CFを守るにはスピードが足らないため、LFが適任か。

16. カイル・サーバンス:OF
大学3年間で通算82盗塁を記録したプラスのスピードが最大の武器。パワーレスながらRでは29試合で17盗塁&打率.363。大学ではLF/RFも、プロでは俊足を買われCFにコンバート。打球判断やルート取りなど改善が必要とされるが、上手く適応できれば理想の4番手外野手に育つだろう。 

17. カイル・マゴウィン:RHP
ソリッドなスリーピッチをゾーンに集める。90-93マイルのストレート&平均レベルのスライダー&チェンジアップ。ツーシームを有効に織り交ぜゴロを打たせるクレバーさも披露。154イニングを投げ、肘のコンディションの不安を払拭。 

18. ケイレブ・アダムス:OF
オフェンスの評価が高い外野手。5-10と体格には恵まれていが、コンパクトで力強いスイングからギャップを破るバッティング。A&A+では打率.298、本塁打7、OPS.828。三振率28%と打席でのアプローチを学んでいく必要がある。守備走塁は平均的。

19. エドゥアルド・パレイデス:RHP
20歳にして1A&A+で48試合リリーフして防御率2.44、K/9=11.7、BB/9=1.6と支配的な投球。97マイルのツーシーム&95マイルのシンカーのコンビネーションで積極的に攻める。カーブが不安定なため、低めのシンカーを決め球として使っている。

20. オースティン・ロービショウ:RHP
14年ドラフト18巡目。ボールは平凡も全体的にまとまっているローテーション下位タイプ。 90マイル前半のシンカーを軸にカーブ&チェンジアップを有効に織り交ぜる。1Aでは28先発して防御率3.74。耐久性に不安があり、将来的にはブルペンに回ることになるかもしれない。

Plus One Prospect
デビッド・フレッチャー:SS 
そつのないカレッジ出身プレーヤー。安定したコンタクト能力とアプローチに支えられたバッティングでR&1Aでは69試合出場して打率.311、22K/28BB。決して足が速いわけではないが限られた試合数で17盗塁を決めた。守備は堅実も、肩の弱さから2B向きとも。

 

 Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/hV983

 

2016 Top 20 Prospects:ヒューストン・アストロズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. A.J. リード:1B
過去にはクリス・ブライアント(CHC)らも受賞した大学野球界のMVPに当たる『ゴールデンスパイク賞』の受賞者。マイナー全体トップの34ホーマー&127打点を叩き出した豪快なパワーに加え、86四球を選ぶクレバーさを兼ね備えており、アンソニー・リゾー(CHC)を連想させる。 

2. フランシス・マルテス:RHP
ジャレッド・コザートのトレードでMIAから移籍してきた20歳。最速98マイルの伸びのあるストレート&プラスのパワーカーブのコンビネーション。今季はコマンドが改善され、1A&A+&2Aで19登板(16先発)して防御率2.04、K/BB=3.5。超打高で知られるA+でも防御率2.33と成績をキープした。 

3. アレックス・ブレグマン:2B
15年ドラフト全体2指名。小柄ながらダスティン・ペドロイヤ(BOS)やホゼ・アルトゥーベ(HOU)と比較される攻撃型二塁手。バットスピードが早く、20ホーマー級のパンチ力を兼ね備える。大学3年時に2B→SSにコンバートされたが、将来的には再び2Bに戻るかもしれない。 

4. ジョー・マスグローブ:RHP
並外れたコマンドの持ち主。最速97マイルのツーシーム主体に積極的にストライクゾーンを攻める。1A&A+&2Aで19登板(14先発)して12勝1敗、防御率1.88、BB/9=0.7、K/BB=12.4をマーク。カーブ&チェンジアップを磨いていきたい。

5. ダズ・キャメロン:OF
ゴールドグラブ3度の名選手マイク・キャメロン(元SEA他)の息子。 ドラフト前には全体1位候補にも挙がった素材。父譲りの素晴らしい脚力と守備能力を持っており、将来のゴールドグラブ候補だ。バッティングは父に比べるとパワー面で劣り、そこまでのインパクトは望めないだろう。

6.  カイル・タッカー:OF
15年ドラフト全体5位指名。兄プレストンもアストロズでプレー。15年ドラフトクラス最高のピュアヒッターとされ、高校では打撃フォームが似ていることから「テッド・ウィリアムズ」の異名を誇った。比較される兄に比べ、身体能力が高く、高校ではCFを守っていた。プロでは強肩を買われ、RFとしてプレー予定。 

7. マイケル・フェリズ:RHP
エースポテンシャルの持ち主。 A+&2Aで23登板(17先発)して防御率2.83、K/BB=3.22の好成績をマークし、メジャーでも5試合にリリーフ登板した。大柄な体格から投げ込まれる最速98マイルのストレートは打者の手元で浮き上がるように伸びる。コマンドを磨いてローテーション入りを目指す。

8. コリン・モラン:3B
2013年ドラフト全体6位。 ハイレベルなアベレージ&アプローチを両立したピュアヒッター。前半戦は打率.261、本塁打0、OPS.670と苦しんだが、後半戦は打率.333、本塁打9、OPS.942と大爆発。懸念されていたパワーも逆方向へアーチを量産するなど向上の兆し。

9. デレク・フィッシャー:OF
スムーズなスイングを披露しパワー&アベレージを両立したバッターになり得る。1A&A+で打率.275、本塁打22、OPS.847、盗塁31とインパクトあるシーズンを送った。しかしK%=23%と三振が多く、またA+が超打高のリーグであることから手離しで今季の成績を評価することは出来ない。

10. トニー・ケンプ:2B/OF
『ホセ・アルトゥーベ2世』とも評される小さなスピードスター。5-6/165と小柄ながらプラスのスピードを生かして35盗塁を決めた。しかしフューチャーズゲームでは牽制死に倒れるなど走塁技術はまだまだ発展途上。内外野をこなす守備も粗い。 

11. タイラー・ホワイト:3B/1B
25歳には見えないほどの風格をまとう右の中距離砲。3シーズンを通して164K/174BBたるハイクオリティなバッティングを披露している。パワーツールの評価は決して高くないが2A&3Aで打率.325、本塁打14、OPS.939。守備センスに乏しくDH専門になりそうなのがネックだ。

12. J.D. デービス:3B
強肩強打の大型三塁手。A+では120試合に出場して打率.289、本塁打26、打点101、OPS.889。157Kと粗削りながら、逆方向にもホームランを量産できるパワーは魅力。 肩も投手として90マイル半ばをマークするクオリティだが、3Bの守備は未知数。

13. テオスカー・ヘルナンデス:OF
5ツールポテンシャルの持ち主。『プレミア12』ではドミニカ代表としてプレー。 アグレッシブなアプローチも傑出したバットスピードを披露。プラスプラスのスピード&プラスの強肩を生かした外野守備も評価が高く、長くCFとしてプレーできると見られている。2Aで17ホーマー&33盗塁。

14. ライリー・ファレル:RHP
クローザーポテンシャル。大学ではカレッジ・ワールドシリーズも経験し、3年間で32セーブをあげた。98マイルのストレート&高速スライダーで攻める剛腕タイプ。 Rでは16.2回投げて被打率.175、K/9=9.2をマークした一方で、BB/9=7.0と制球が不安定。

15. デビッド・ポリーノ:RHP
16歳の時に契約し、トミージョン手術を経て21歳のシーズンで台頭。A-&1A&A+で67.1回投げて防御率2.81、K/BB=3.79。キャリア5年で40ポンドの増量に成功し球速も最速95マイルまで計測。決め球のカーブも スピンが利いていて上質。

16. アキーム・ボスティック:RHP
カルロス・コーポランとのトレードでTEX→HOU。6-6/215の体格から高いアップサイド評を得る。アストロズのピッチングコーチがメカニクスの修正を施し、コマンドが向上。スライダーも精度が増し、1Aで42回投げて防御率1.50、K/BB=11.0をマーク。A+では防御率5.88と苦しんだがまだ20歳だ。

17. ブレンダン・マカリー:RHP
ジェド・ラウリーとのトレードでOAKから移籍。マイナーキャリア2年で67登板、防御率1.37、K/BB=5.95と素晴らしいパフォーマンスを辿るリリーフプロスペクト。速球は90マイル前半止まりも、よく沈む。カーブ&スライダーの評価が高く、特にカーブはマイナーでもトップ級の評価を受ける。 

18. アルバート・アブレウ:RHP
契約時に90マイル前後だったストレートはたった2年で最速99マイルに。常時90マイル中盤を計測する力強いストレート&ストレートと同じ腕の振りから繰り出される80マイル後半の高速チェンジアップのコンビネーション。制球力は平均以下。 

19. アンドリュー・アプリン:OF
目立つツールの持ち主では無いも、攻守でゲームを理解したプレーが高く評価されている。特にアプローチでの評価が高く54K/69BB。柔らかいリストで広角に打球を打ち分ける。 スピード面でも32盗塁をマーク。守備では打球感に優れ、外野3ポジションをソリッドにこなす。

20. ジョナサン・アラウズ:SS
ケン・ジャイルスのトレードパッケージでPHI→HOU。14年のインターナショナルFAではパナマ選手で最高の評価を受けていた。アスレチックなツール型SS。Rでは16歳にして打率.254、本塁打2と年上の選手たち相手に奮闘。パワーは筋肉がつけば二桁ホームランを打てるレベル。

Plus One Prospect
ジェーソン・マーティン:OF
上質なヒットツール&スピードの持ち主。コンパクトなスプレーヒッティングで1Aでは打率.270、OPS.742をマーク。ギャップを抜く力も備えておりここ2年で三塁打14本。平均以上の脚力を持っているが、攻守に生かし切れていない。肩の弱さからLFでのプレーがメイン。 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/eaMBNc