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Category Archives: AL東地区

2017 Top 20 Prospects:トロント・ブルージェイズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ショーン・リードフォーリー:RHP
今シーズン、課題だったコントロールが改善されポテンシャルの高さに見合った成績を残すことができた。コントロールが良くなった理由としてコーナーを狙いすぎてデリバリーを崩すことがなくなった点を挙げている。90マイル中盤の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーションで大量の三振を奪うことができ、マイナー3年間のK/9=10.8。兄もTOR傘下のマイナーリーガー。犬好き。

2. ラウディ・テレズ:1B
6-4/220たる体格から生み出されるパワーで今シーズン23HRをマーク。パワーだけではなく、逆方向を意識してヒットを打てるスキルも兼ね備えている。プロ1年目こそ結果が残せなかったが、経験を経て、クラスが上がるごとに対応してきている。三振数を増やさず、四球数を増やしているのがその証拠になるだろう。スピードは皆無で守備も上手くない。 

3. T.J.ゾイク:RHP
16年ドラフト全体21位。6-7/ 225たる体格から投げる90マイル中盤の沈む速球とスライダー、カーブ、チェンジアップでゴロを打たせるグラウンドボーラー。ゴロを打たせるだけではなく、奪三振能力も高い。細かいコマンドはないが、ストライクゾーンに集めるだけのコントロールは有している。既に長い回をしっかりと投げることができており、現時点での完成度は高い。

4. ジョン・ハリス:RHP
散々な成績だったプロ1年目の昨シーズンから、建て直しに成功した15年ドラフト1巡目指名投手。昨シーズンまでのスリークォーターのデリバリーを改造し、上から投げ下ろすようになったことでコントロールが劇的に改善された。90マイルの沈む速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーションでゴロに打ち取る。アドバイスを活かさず、ダメになった選手を見てきたことで色んな人の意見を聞くようにしているため、今後壁にぶつかっても上手く対処できるだろう。

5. ブラディミール・ゲレーロjr:3B
今年殿堂入り投票の対象となるブラディミール・ゲレーロの息子。父親と似たスイングで長打を量産するスラッガー。今シーズン、3歳以上年上の投手と多く対戦し8HRは立派。父親と違いある程度ボールの見極めもできている。守備では現在3Bを守っているが、体格を考えると1B転向が濃厚だろう。

6. リカルド・ウレーニャ:SS
全てのツールをバランスよく持っている。スイッチヒッターだが、右打席の方がスイングが大きくなりがちで改善の余地がある。昨シーズンからHR数が半減したが打率は上がった。打率上昇は昨シーズンよりボールの見極めがよくなったからだが、それでもまだ三振数の割りには四球が少ない。守備ではエラーが多いがSSには留まれるとの見込みが強い。

7. ボー・ビシェッテ:3B
元メジャーリーガーのダンテ・ビシェッテの息子。バットを大きく後ろに引くスイングが特徴的で、タメが大きいためボールにパワーを伝えることができている。しかし、クラスが上がり、球速も速くなるにつれて速球に差し込まれる場面が増えるのではないかという見方もある。守備ではSSを守るには体重をつけすぎており、スピード、アームともに平均以下のため将来は2Bに移るだろう。 

8. エンジェル・ペルドモ:LHP
デセプションに優れたデリバリーから投げる90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。課題だったコントロールも速球のコマンドが改善することで年々よくなっている。徐々に体重を増やしており、今後も球速が上がる可能性がある。

9. アンソニー・アルフォード:OF
身体能力の高さが光るアスリート。つい最近まで本格的にアメフトをやっていたという、スピードは本物で今シーズンも18盗塁をマークした。膝の故障と6月にチームメイトと衝突し脳震盪を起こした影響か、打撃は低調で打率は.240を下回った。四球を多く選ぶが、それ以上に三振数の多さが目立つ。大学時代に銃を乱射したことがあるメンタルは不安要素。

10. ハロルド・ラミレス:OF
ドリュー・ハチソン(PIT)のトレードで加入。バットスピードは平凡だが、スムーズで無駄のないスイングで広角に打球を飛ばすことができる。体重を増やして今シーズンに臨んだが、長打は増えず、スピードが落ちてしまった。スピードが落ちたことでCFを守るのも厳しくなり、LF専門になる見込みが強くバリューは大幅に落ちるだろう。コロンビア出身。

11. フランシスコ・リオス:RHP
速球のスピードは90マイル前半が最速だが、デセプションに優れたデリバリーのおかげで空振りを奪うことができる。スライダー、チェンジアップ、カーブの変化球はまだまだ発展途上。現時点ではスライダーが一番使えるボール。ストライクゾーンを果敢に攻めていくピッチングスタイルのため、四球を出さず、球数も少ないので長い回を投げることができる。

12. ジャスティン・ミーズ:RHP
球速以上に威力のあるシンカーが武器。90マイル前半程度のシンカーでゴロを打たせて取るグラウンドボーラー。ブレーキングボールのクオリティがそれほど高くないため三振を奪うことができていないが、スライダー、チェンジアップは向上の一途を辿っている。20歳ながら素晴らしいコントロールの持ち主で今シーズンのBB/9=1.6。

13. ライアン・ボルキー:LHP
今シーズンは速球のコマンドに磨きをかけ、アウトピッチのチェンジアップをより活かすことができAでは素晴らしい成績を残した。しかし、A+では打ち込まれ、スライダーの精度改善が必要となってくるだろう。

14. マックス・ペンテコスト:C
昨シーズン故障でシーズンアウトとなっていたが、今シーズン復帰し1巡目指名選手として最低限の成績を残した。Cとしては平均以上の打力を持っており、将来は15HRをマークすることも不可能ではない。肩の故障で投げることが満足にできなかったため、今シーズンはほとんどがDHとしての出場だったが、リハビリを経るにつれて徐々に元の状態に戻りつつあるとのこと。

15. エミリオ・ゲレーロ:3B
あるスカウト曰く見ていて最もイライラするプロスペクト。持っている能力と実際のプレーの差が激しいのがその原因だったが、今シーズンは実際の成績でもいい数字を残すことができた。平均以上と言われていたパワーポテンシャルがようやく試合でも発揮されるようになり、13HRをマーク。守備ではかつてのようにSSを守ることはないが、3B/OFならこなすことができるだろう。 

16. リース・マグワイア:C
ドリュー・ハッチソン(PIT)のトレードで加入。21歳にして捕手に必要なものをほとんど兼ね備えているような選手で、手首の柔らかさや、肩の強さ、リーダーシップは既に高い評価を受けている。問題なのは打撃で、1年目のR以外ではOPSは常に.700を下回っている。守備だけでもメジャーに昇格できるが、レギュラーとして活躍するには厳しいかもしれない。

17. ライアン・マクブルーム:1B
6-3/230たる体格から生み出されるパワーが魅力。今シーズンも23HRを放った。ポップフライを打ち上げることが多い点と今シーズンになって三振が増え、四球が減った点は懸念材料。打撃以外は平均以下。今シーズン23歳でA+とそれほど若くなく、他の選手に比べて残されている時間は多くない。左投げ右打ち。 

18. コナー・グリーン:RHP
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。本来はまっすぐにホームプレートへと体を向けるデリバリーでストライクゾーンにボールを集めるピッチングが持ち味だが、今シーズンは四球を与える回数が増えてしまった。それでも本人はそれほど気にしておらず、今シーズンの反省を今後に生かすと前向き。

19. J.B.ウッドマン:OF
16年ドラフト全体57位指名。全てのツールで平均か平均以上のものを持っている。高校時代アメフトでクォーターバックを務めていたということもあり、肩とスピードは特に優秀。ただ、体重をつけ始めたことでスピードは若干落ちているとの声もある。打撃では変化球にも対応する器用さもあり、プロ1年目は上々の成績を収めた。三振の多さは要改善。

20. ブラッドリー・ジョーンズ:1B
16年ドラフト18位指名。今シーズンはRのみでのプレーだったが、61試合で16HRを放ったパワーには目を見張るものがる。6-1/200たる巨漢だがスピードは平均以上で16盗塁をマーク。大学時代は主に3Bを守っていたが、ゲレーロjrにポジションを譲る形でプロ入り後は主に1Bを守っている。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/G5P9ys

2017 Top 20 Prospects:タンパベイ・レイズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ブレント・ハニーウェル:RHP
曲がり幅が大きいスクリューボールが最大の武器。始めてハニーウェルのスクリューボールを見た打者はコンタクトすることさえ難しいだろう。このスクリューボールの他に90マイル前半の速球とチェンジアップ、カーブを投げる。力感のないデリバリーで、容易にボールをストライクゾーンに集めることができる。ブライス・ハーパー(WSH)の「野球は退屈なスポーツ」という発言に反論する大物ぶりも見せている。

2. ホセ・デレオン:RHP
ローガン・フォーサイス(LAD)とのトレードで加入。90マイル前半の動く速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。チェンジアップの評価は非常に高く、速球と緩急をつけて空振りを奪うこtができる。スライダーはどのコースにでも投げられるわけではないが、右打者の外角に落として空振りを奪うことができる。グラウンドの傾斜を上手く使ったデリバリーはスムーズで力感がない。コマンドにも優れており、今シーズンはメジャーでローテーション入りするだろう。

3. ウィリー・アダムス:SS
17歳でプロ入り後順調にメジャーリーガーへの階段を駆け上がっている。 打撃の評価が高く、アベレージを残しつつ、15HR以上をマークすることも不可能ではない。慎重なアプローチのためマイナー通算のBB%=13.1%だが、三振数も多い。守備では肩の強さとハンドリングの上手さが光るが、レンジが平均以下のため将来は3Bに移る可能性が高い。

4. ジョシュ・ロウ:3B
16年ドラフト全体13位。粗削りながらもプレーの随所に身体能力の高さがうかがえる。 打席ではタイミングの取り方が上手く、平均以上のパワーを発揮することができている。スイングが大きくコンタクトスキルに難があり、三振が多いが、四球を多く選ぶことでカバーできるだろう。高校時代は3Bだったが、プロ入り後エラーを連発したためCFに転向する予定。肩の強さとスピードはCFを守ることができるレベルにある。兄も今年のドラフトでTBに指名された。

5. ケイシー・ギレスピー:1B
昨シーズンは手の故障で少ない試合数の出場となったが、今シーズンは1年間健康に過ごすことができた。武器は6-4/240たる体格から生み出されるパワー。課題とされてきた打率の低さも今シーズンは克服しており、懸念されてた三振数もそれほど多くはない。しかし、三振を恐れるあまりか自慢のパワーがそれほど発揮できていないのも事実。このままでもバランスのいいレギュラークラスの選手になれる。スピード、守備ともに平均以下。 

6. チーウェイ・フー:RHP
プロ入り後順調に好成績を収め続けている台湾人投手。速球は90マイル前半程度だが、クオリティの高いチェンジアップとパームボールを交え打者のタイミングを外すピッチングができている。コントロールもよくマイナー通算のBB/9=2.3。がっしりとした体格からアップサイドは乏しいが、1年間通して投げられるスタミナはあるだろう。

7. ジェイク・バウアーズ:1B
滑らかなスイングでヒットを量産するアベレージヒッター。ストライクゾーンの見極めも上手く、今シーズンはBB/K=73/89というハイレベルな数字を残している。 しかし、1Bとしてはパワー不足な点は否めず、レギュラーに据えるには若干物足りない。今後パワーがつくという声もあるが、ここ3年間特にそういった傾向は見られない。1Bとしてはパワー不足という欠点を克服するため、今シーズンからRF/LFを守るようになった。

8. ジェイコブ・ファリア:RHP 
6-4たる体格から投げ下ろすノビのある90マイル中盤の速球が武器。この速球を 高めに投げて空振りを奪ったり、凡フライに打ち取るピッチングスタイル。タイミングを外すチェンジアップも速球と同じアームスピードで投げられるクオリティの高いボールで打者の左右を問わずに投げる。今シーズンは四球を出す場面が多かったが、コントロールはそれほど悪くない。

9. ギャレット・ウィットリー:OF
身体能力の高さは誰もが認めるハイシーリングなタレント。今シーズンは盗塁数を増やし、65試合で21盗塁をマーク。成功率も80%と高水準だった。打撃では四球数の多さ以外目立った成績は残せなかったが、バットスピードの速さは平均以上で将来は20HRをマークすることも不可能ではない。今、ウィットリーに必要なのは経験だろう。

10. ハイメ・シュルツ:RHP
シンプルなデリバリーから投げられる最速99マイルの速球が魅力。この速球にチェンジアップを交えてタイミングを外すピッチングスタイル。プロ入り後、先発として投げているがマイナー通算のBB/9=5.3をマークするほどコントロールが悪く、ブルペン転向も考えられている。K/9の高さと小柄な体格もブルペン向き。ブルペンに入ればセットアッパー/クローザーになれるだろう。

11. ジャスティン・ウィリアムズ:OF
ヒッティングセンスの高さは見せるが、早打ちが仇となって満足に活かすことができていない。大柄な体格は平均以上のパワーポテンシャルを秘めているが、ボールの見極めができていないのでコンスタントに長打が打てない。今後、対戦する投手のレベルが上がった時に壁にぶつかる可能性は高いが、まだ21歳と若いので洗練されていく時間はたっぷりある。

12. ハンター・ウッド:RHP
90マイル前半の速球と、速球と同じアームスピードで投げられる縦に割れるカーブのコンビネーション。スライダー、チェンジアップも投げるが両方とも見せ球程度にしか使わない。シンプルなデリバリーで、コントロールも悪くない。6-1/170たる細身の体格から耐久性には疑問符がつく。 

13. ジェネシス・カブレラ:LHP
最速95マイルの速球と80マイル後半のスライダーのコンビネーション。まだ、筋肉をつける余地があり、今後より球速が上昇する可能性はある。デリバリーに力感はなく、コントロールも20歳という年齢の割には悪くない。今シーズン初めてのフルシーズンで成績を落としたが、年上の多いAで2完投は上出来だろう。先発として投げるにはチェンジアップの向上が必要になるだろう。

14. ケビン・パドロ:3B
ノーラン・アレナド(COL)とも比較されるパワーを持つスラッガー。スイングは動きが大きく、空振りが多くなる原因となっている。何でも引っ張りにいく姿勢も低打率につながっている。アプローチは悪くなく、今シーズンのBB%=15.6%。肩が強く、将来も3Bに残ることができるだろう。 

15. ジョニー・フィールド:OF
どこか突出したツールがあるわけではないが、劣っているツールもない。小柄な体格だが、非力ではなくシーズン10HR以上マークできるパワーはある。スピードも平均程度だが、一歩目の早さなどでカバーし、OF3ポジション全てをこなす。三振数の割りには四球数が少ないのが欠点。 父親はTBと同じくタンパベイに本拠地を置くNFLのバッカニアーズでプレーしていた。

16. エイドリアン・ロンドン:SS
打撃で潜在能力の高さを見せるドミニカ人。 逆方向にHRを打てるパワーが最大の魅力。3歳ほど年上の選手が多くプレーするリーグで52試合に出場し7HRを放った。粗さが目立つがまだ18歳なので経験を経る上で徐々に洗練されていくだろう。スピードは平均以下のためSSに残るのは難しいだろう。

17. ブレット・サリバン:C
15年ドラフト全体508位という低い指名順位ながらも2年連続で好成績を残している。コンパクトなスイングでしっかりとボールを捉えることができるため、シーズン15HRを打つこともできるだろう。コンスタントにヒットを打てるが、早打ちのため四球が極端に少ない。昨シーズンまで守っていた3BからCへと転向。まだ、キャッチングなどは拙ないが、肩の強さとメークアップの良さはC向き。

18. テイラー・グリエリ:RHP
ゆったりとしたデリバリーで90マイル前半の沈む速球とスピンの利いたカーブのコンビネーション。本人はコントロールを重視しており、ゴロを打ち取ることもできているが、昨シーズンからK/9の数字が大幅に落ちたところは懸念材料。14年に禁止薬物使用で50試合の出場停止処分を科されていた。 

19. ライアン・ヤーブロウ:LHP
90マイル前半の速球とチェンジアップをコントロールよく投げ分けるハイフロアーなタレント。チェンジアップのクオリティは高く、右打者を苦にしない理由となっている。独特のアングルで投げるため速球は球速以上に打ちづらいボール。上半身だけを使って投げるようなデリバリーはでスカウトからの評価がよくない。

20. ダニエル・ロバートソン:SS
打撃、守備、走塁全てそつなくこなすが、それ以上のことはできない。打撃では非力ながらも、それをカバーするヒッティング能力とアプローチのよさがあるが、今シーズンは打率が低下。スピードも平均を大きく下回り、広いレンジをカバーできないのでSSに留まり続けるのは難しいだろう。将来像はアルベルト・カヤスポ(現FA)のようなユーティリティプレイヤー。

 

Text by Ookata Ryota
写真: https://flic.kr/p/vnZ62m

2017 Top 20 Prospects:ニューヨーク・ヤンキース

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. クリント・フレイジャー:OF
アンドリュー・ミラー(LHP)とのトレードで加入。スピード&パワーの評価が高いハイシーリングなタレント。バットスピードの速さは20-80のスケールで80の評価を受けるほど。スピードも平均以上だがそれほど盗塁は上手くなく、守備でも主にRFを守っている。引っ張りにいくことが多く、打率が上がらない原因となっている。 

2. アーロン・ジャッジ:OF
今シーズン、満を持してメジャーデビューを果たした大砲候補。ジャンカルロ・スタントン級と言われるパワーツールをメジャーでも発揮し、27試合で4本塁打を放った。 その一方でブレーキングボールに対応できず、42三振を喫してしまった。オフにマイナーのコーチと改善に取り組んでいるが、本人はそれほど気にしていない様子。肩は強いが、スピードや守備は平凡なためRF/LFしか守れない。

3. ブレイク・ラザフォード:OF
16年ドラフト全体18位指名。 ラインドライブの打球を放つ滑らかなスイングでヒットを量産する。パワーも平均以上で将来は15~20本塁打をマークすることができるだろう。スピードもあり、特に走塁センスの高さは19歳という年齢に見合わないほど成熟している。ポジションは肩の強さやこれから体重をつけていくことを考えるとCFからRF/LFに移ることになるだろう。

4. グレイバー・トーレス:SS
アロルディス・チャプマン(LHP)とのトレードで加入。19歳ながら既にA+でプレーし、それなりの成績を残している。下半身を上手く使ったスイングでラインドライブの打球を量産する。流し打ちで長打を打つことができるパワーも有している。スピードもあり、積極的に盗塁をしかけるが成功率は61.7%と低水準。守備では肩の強さが光るがハンドリングがあまりにも拙く、3B/OF転向も視野に入れるべきだろう。 

5. ドミンゴ・アセベド:RHP
最速103マイルの速球が武器。チェンジアップ、スライダーのブレーキングボールも向上の一途を辿っており、速球だけが頼りの投手ではなくってきている。6-7/190たる体を目いっぱい使ったダイナミックなデリバリーは先発として投げるには無駄が多すぎるため、リリーフ転向を勧める声もある。リリーフに専念すれば優秀なクローザーとなれるだろう。コントロールはよく四球で自滅するといったことはない。

6. ジェイムズ・キャプリエリアン:RHP
右肘の故障もあって3試合の登板に留まったが、少ない試合数ながらも高い実力を見せた。90マイル前半の沈む速球と、いずれもクオリティの高いカーブ、スライダー、チェンジアップをコントロールよく投げ分ける。コマンドもよく、狙ったところに投げることができる。4月以降登板がなかったが、AFLで復帰している。

7. ジャスタス・シェフィールド:LHP
アンドリュー・ミラー(CLE)のトレードで加入。5-10と小柄ながらも最速96マイルの速球を投げる。カーブを主にアウトピッチとして使っていたが、今シーズンはスライダーも追い込んでから投げるようになっている。どちらも空振りが奪えるクオリティの高いボール。コントロールが悪く、四球を多く出すと点と、たまに速球の軌道がフラットになる点は改善の余地あり。

8. ディロン・テイト:RHP
カルロス・ベルトラン(現FA)のトレードで加入。15年ドラフト全体4位指名だったが、故障もあり思うような成績が残せていない。本調子ならば90マイル後半の速球と鋭く曲がるスライダーのコンビネーションで大量に三振を奪うピッチングを見せる。NYY移籍後はリリーフとして投げ、防御率はよくなったが投球内容からするとまだ本調子ではないだろう。

9. チャンス・アダムス:RHP
今シーズンから先発に転向し、ブレイクを果たした。 90マイル中盤の速球とコンスタントに空振りを奪えるスライダー、チェンジアップのコンビネーションで三振の山を築く。ボールの出所が見づらいメカニクスのおかげもあってか今シーズンの被打率はマイナー全体で最低だった。細かいコマンドはないが、ストライクゾーンに集めるコントロールは有している。

10. ダスティン・ファウラー:OF
13年ドラフト全体554位という下位指名ながらも着実に成績を残し、今シーズンにブレークを果たした。 無駄の少ないスイングでヒットを量産する。課題だったパワーも今シーズン12HR、13三塁打をマークし、パワーレスというイメージを覆した。早打ちのため三振は少ないがマイナー通算4.3%のBB%は要改善。スピードを生かしたCF守備は平均以上だが、盗塁は上手くない。

11. ジョーダン・モンゴメリー:LHP
90マイル前半の沈む速球と、カーブ、カッター、チェンジアップをコントロールよく投げ分ける。オーバーハンドのきれいなデリバリーは試合終盤でも崩れることはなく、コマンドのよさにも繋がっている。今シーズン球速が3マイルほど上がっている。既にAAAでも好投しているため、来シーズンにはメジャーデビューを果たすだろう。

12. アルベルト・アブレイユ:RHP
ブライアン・マッキャン(HOU)のトレードで加入。最速98マイルの速球に70マイル後半のカーブを組み合わせる。現在はこのカーブに頼りすぎているところもあるが、スライダーとチェンジアップが徐々によくなりつつあるので時間が経つにつれカーブ偏重の組み立ても改善されるだろう。コントロールの悪さから、ブルペン転向を勧める声もある。下半身がしっかりしているため体格は先発向き。

13. ミゲル・アンデュハル:3B
豪快なスイングが魅力のヒッティングプロスペクト。スイングは大きいが、持前のコンタクトスキルと積極的に打ちにいくアプローチのため三振は少ないが、打率はそれほど高くない。平均以上のパワーツールは将来20HRを打つことも可能。肩は投手として投げさせてみたいと思うほど強いが、グラブ捌きは上手くなく、3年連続20エラー以上。

14. ホルヘ・マテオ:2B/SS
20-80のスケールで80の評価を得るスピードが一番の持ち味だが、 昨シーズンから盗塁数が82→36、成功率も82%→70%と大幅に下がった。打撃成績もHR数以外は低調に終わった。また、チームポリシーに反する行動をとったとして2週間の出場停止処分も科され散々な年となった。守備ではSSから2Bに移ったことでエラーが急減。バリューは若干下がるがこれからも2Bでプレーする方が無難だろう。

15. チャド・グリーン:RHP
力感のないスムーズなデリバリーの持ち主。90マイル中盤の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーションで三振を奪う。 三振の多くを速球で奪っており、高めにノビのあるフォーシームを投げて空振りを誘ったり、外角いっぱいに投げて見逃し三振に打ち取ったりと投球の幅は広い。速球がフラットな軌道になりHRを打たれやくなる点は改善の余地あり。今シーズンメジャーデビューを果たした。 

16. ドリュー・フィンリー:RHP
LADのスカウティング部長のデビッドを父に持ち英才教育を受けてきた。ジェームズ・アンドリュー医師の教えにより12~16歳の間は投球をしていなかったにも関わらず、能力は非常に高い。速球の球速は90マイル前半程度だが、ムービングとボールの出所が見づらいメカニクスで球速の遅さをカバーしている。落差の大きいキレのあるカーブはアウトピッチとしては十分なボール。シーズン中に肘を痛めたが、既に投げられるようになっている。

17. ディートリッシュ・インス:LHP
速球は90マイル前半程度だがクオリティの高いチェンジアップとスライダー、カーブを合わせて打者を惑わす。ゆったりとした動きから、速いアームスピードで投げこむため打者はタイミングをとりづらくなっている。コントロールはそれほど悪くないが、コーナーを狙いすぎて四球を出すことが多い。

18. イアン・クラーキン:LHP
肩の故障でシーズンアウトとなった昨シーズンからの復活が期待されたが、今シーズンも膝の故障でシーズン途中でシーズンアウトとなった。それでもプロ入り後最多となる98イニングを投げており、成績も悪くはなかった。健康ならば90マイル前半の沈む速球とチェンジアップ、カーブ、スライダーをコントロールよく投げ分け、ゴロを打たせて取るピッチングができる。

19. ベン・ヘラー:RHP
低いアングルから最速100マイルの速球を投げるリリーバー。この速球によく曲がるスライダーを組み合わせ大量に三振を奪うピッチングスタイル。プロ入り直後はコントロールの悪さが目立っていたが、徐々に洗練されていき今ではストライクを取ることに苦労しなくなった。マイナーではクローザーを務めており、メジャーでもセットアッパー/クローザー級の投手になれるだろう。

20. ニック・ソラク:2B
コンパクトなスイングでラインドライブの打球を飛ばすヒットメーカー。2桁本塁打を打つパワーはないが、アプローチのよさでカバーする。守備では目立つようなプレーはしないが、しっかりとルーティンプレーをこなすため長く2Bに留まることができるだろう。

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/LYMEcu