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夢へのスタート地点が人によって違うということ―ジミー・ガバーンとCJ エイブラムスの場合―

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Category Archives: プロスペクト

夢へのスタート地点が人によって違うということ―ジミー・ガバーンとCJ エイブラムスの場合―

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 アイダホ・フォールズ・チューカーズ(KC傘下)にジミー・ガーバン(2B)という選手が所属している。1996年11月11日生まれの22歳だ。イースタン・イリノイ大学で4年間プレー。19年のドラフトでロイヤルズから30巡目で指名を受けてプロ入りを果たした。

 カレッジ時代は、ソフモアからレギュラーに定着。NCAAⅠのOVCで3年連続打率.320OPS.940以上をマーク。17年にはカンファレンスのASに二塁手として選出されている。18年には登竜門であるケープコッドリーグでプレー。但し、OPS.596に終わっている。

 AZリーグでプロのキャリアをスタートさせたガーバンは、.365/.492/.628という好成績を収めた。打率はリーグ3位、OPSはリーグ1位だった。リーグ2位はパドレスが19年のドラフトで全体6位指名をしたCJ エイブラムス(SS)である。18歳にしてAZリーグで好成績を収めたエイブラムスは、$5.2Mという高額な契約金でプロ入りを果たしている。一方、カレッジでシニアまでプレーしたガーバンの契約金は$5Kである。

 将来、どちらの方がメジャー昇格の可能性が高いのかと言えば、それは無論エイブラムスである。しかし、ガバーンがエイブラムスの一足先にメジャー昇格を果たし、ソリッドなコンタクトを武器にIFの層を厚くしている未来も充分にあり得るだろう。

 

 近年、ドラフト20巡目以降に指名されてプロ入りを果たした主な現役野手。

https://flic.kr/p/2geMiRY

 ロベルト・ペレス(C)08年ドラフト33巡目(全体1011位)CLE

 マット・アダムス(1B)09年ドラフト23巡目(全体699位)STL(現WSH)

 J.D. マルティネス(LF)09年ドラフト20巡目(全体611位)HOU(現BOS)

 尚、3人共06年のドラフトでも指名を受けており、アダムスとマルティネスはジュニアで、ペレスは短大卒業年にプロ入りを果たしている。

 

 近年、同条件に加えてシニアでプロ入りを果たした主な現役野手。

https://flic.kr/p/2geMiRY

 ケビン・ピラー(CF)11年ドラフト32巡目(全体979位)TOR(現SF)

 タイラー・ホワイト(1B)13年ドラフト33巡目(全体977位)HOU(現LAD)

 ルーク・ボイト(1B)13年ドラフト22巡目(全体665位)STL(現NYY)

 ホワイトとボイトはマイナーでじっくりと育成されてから昇格を果たし、その後トレード先で活躍している。ピラーは足早に昇格を重ねてブルージェイズのスタープレイヤーの1人となったが、トレードでジャイアンツに移籍した。ここに、17年のドラフトでアストロズから26巡目で指名されたジョシュ・ロハス(現ARI)が加わる日も近い。

 

 現在、ロイヤルズは再建期の真っ只中にいる。10年間チームを率いてきたネッド・ヨースト監督の引退が決まっており、新監督は誰になるのかに注目が集まっている。20年ドラフトでは全体4位以上の指名権を得られる見込みだ。尚、アメリカンリーグ中地区の最下位はタイガースだ。先日、20年ドラフト全体1位指名権を得たばかりである。(18年ドラフトも全体1位指名権があり、ケイシー・マイズを指名している)

 次ページでは、カレッジシニアを例にマイナーリーグの待遇格差について述べている。

 

2019年MLBオールスター

Hyun-Jin Ryu

 

 

 

 

 

 

 

 今年のオールスターは節目となる90回目だ。7月9日にクリーブランド・インディアンスの本拠地であるプログレッシブ・フィールドで行われる。クリーブランドでオールスターが開催されるのは史上最多の6回目であり、プログレッシブ・フィールドでは1997年以来2度目、球場開設25周年とこちらも節目である。

  All-Stars Starters
  American League National League
C ゲイリー・サンチェス(NYY) ウィルソン・コントレラス(CHC)
1B カルロス・サンタナ(CLE) フレディー・フリーマン(ATL)
2B DJ ルメイヒュー(NYY) ケーテル・マルテ(ARI)
3B アレックス・ブレグマン(HOU) ノーラン・アレナド(COL)
SS ホルヘ・ポランコ(MIN) ハビアー・バイエス(CHC)
OF マイク・トラウト(LAA) クリスチャン・イエリッチ(MIL)
OF ジョージ・スプリンガー(HOU) コディ・ベリンジャー(LAD)
OF マイケル・ブラントリー(HOU) ロナルド・アクーニャ Jr.(ATL)
DH J.D. マルティネス(BOS)  

 

 本コラムでは、「アメリカン・リーグ」、「ナショナル・リーグ」、「ホームランダービー」、「SiriusXM All-Star Futures Game 要注目選手」について触れている。

Written by Tsubasa Komiyama and Yu Ohkura

Photo link https://flic.kr/p/ecTugh

 

遊撃手が注目を集める2019 International Amateur FAについて

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 MLB公式による2019~20年度の国際アマチュアフリーエージェント選手トップ30が発表された。

 

 今年度の国際アマチュアフリーエージェント選手トップ30をMLB公式が発表した。

 これは海外の優秀なアマチュア選手をMLB各球団が獲得する手段の一つである。近年は中南米系のメジャーリーガーの存在感が高まりつつあり、その手段の重要性は増してきている。最近ではトッププロスペクトとして颯爽とデビューを果たしたブラディミール・ゲレーロjr(TOR)、フェルナンド・タティースjr(SD)、ロナルド・アクーニャjr(ATL)、フアン・ソト(WSH)、イーロイ・ヒメネス(CWS)そして大谷翔平(LAA)といった面々がこのルートを通じて球団に獲得されていることからも、球団の戦力アップにおける重大さが伺えると思う。

 

 

 さて、今回発表されたランキングだが、上記の円グラフの通り、最多がSSで13人、その次がOFの9人と続いている。過去3年の平均と比較したら分かるように、全体的には今年も似たようなポジション比率となっている。野手の比率が高くなるのは、タレントが野手に固まる中南米選手が多いことから当然といえる。SSが不自然に多いのは、他のポジションと比較した場合のSSの難度の高さから、SSを守れることをアピールすることで、球団からの評価を上積みしようという選手側の考えが読み取れる。

 

 例年と異なる点は、今年度は投手の質が全体的に低いということだ。上記の過去3年の平均を見れば分かる通り、トップ10には平均して2~3人投手が入るのが通年である。だが、今年は初登場すら16位となっている。逆に考えれば、野手の質が高いと言い換えることもできるかもしれないが、2年前は大谷、3年前にはエイドリアン・モレホン(SD)といった選手がそれぞれ1位、3位にランクインしていたことを考えると、少々寂しいかもしれない。

 

 これらの選手のほとんどには既にどの球団が関心を持っているかが記載されており、最多はSDの4人となっている。マイナー、MLBレベル共に若き才能の宝庫であるSDだが、今後も人材集めを怠る気は毛頭ないようだ。その4人の中で個人的に注目しているのが、22位のレギナルド・プレシアド(SS)。パナマ出身の彼は、6フィート4インチという遊撃手には珍しいほどの大柄ながら走攻守兼ね備えており、ロマンを感じさせる。

 また、2人いる捕手のどちらもCHCがフロントランナーとなっていることも興味深い。スター捕手ウィルソン・コントレラスの後釜としては、トッププロスペクトである20歳のミゲル・アマヤが控えているが、さらにその後釜となる選手の獲得を模索しているのかもしれない。

 

 そして、関心を持つ球団の記載がない選手の1人である、7位ランクインのイディ・カッペだが、彼のインスタグラムの自己紹介文にはマイアミ・マーリンズ所属の一文があり(現在は変更済)、すでにMIAが接触している可能性がある(ちなみにサイト記載の写真でもMIA帽を被っている。ただファンなだけかもしれないが)。キューバ出身16歳の彼は、同年代だったころのデレク・ジーター(元NYY)、カルロス・コレア(HOU)と比較される右投右打の大型遊撃手。MIAが他にコンタクトを取っているとみられる2選手も共に遊撃手であり、もし3選手の獲得に成功したならば、内野手プロスペクトに欠けるMIAにとっては、再建の大きな一歩となるかもしれない。

 ただ、彼はまだ各球団と契約を結べる許可が下りておらず、契約可能になるのは2020~21年度からかもしれないということをここに付け加えておく。

 

 これらのランキングはあくまで現時点のもので、将来の成功を約束するものでは決してないことは過去のランキングを見れば明らかである。エイドリアン・ロンドンや、成功間違いなしだったはずのケビン・マイタン(LAA)の意外な苦戦を想起して頂ければすぐに理解できる。しかし、先ほど挙げたメジャーで華やぐ若手スターのうち、アクーニャ以外はトップ30に入っており、当初から評価の高かった選手である。期待値の高さを示すには十分であろう(ちなみに、ランキングの成功例を示すと、2015~16年度などは中々壮観である。逆に2012~13、2014~15などは失敗例といえる)。

 彼らの内何人がメジャーの舞台で活躍するかが、今から楽しみである。契約可能となる期間は、7月2日がスタートとなっている。

 

Written by Yoshihiro Ueda

Photo link https://flic.kr/p/2dZYQaD

2019 TOP10 Prospects サンディエゴ・パドレス

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 書籍販売に先駆けて、シカゴ・ホワイトソックス、シアトル・マリナーズ、サンディエゴ・パドレスの3球団のTOP10 Prospectsのスカウティング・レポートを公開する。(書籍では先行公開分にくわえ11位から20位まで掲載)

 第3回はフェルナンド・タティス Jr.要するサンディエゴ・パドレスだ。尚、各選手名をクリックするとBaseball Referenceで各種成績を確認することが出来る。

2019 TOP10 Prospects シカゴ・ホワイトソックス

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 第2回はイロイ・ヒメネスが控えているシカゴ・ホワイトソックスだ。尚、各選手名をクリックするとBaseball Referenceで各種成績を確認することが出来る。