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Category Archives: ライブラリー

2019年 Draft Review:クリーブランド・インディアンス

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 今シーズンも終盤戦を迎え、地区優勝、ワイルドカード争いが激化している。19年シーズンも6月にドラフトを終え、各指名選手がマイナーでデビューを飾っている。そこで、期間は空いたが、各地区から球団を1つ取り上げ、指名を振り返ることにする。今回はアメリカンリーグ中地区からインディアンスの指名を振り返る。

 

1巡目(全体24位)ダニエル・エスピノ:RHP 右投右打

19年ドラフトプロスペクトTOP200の23位にランクイン。パナマ出身の投手で16年に米国に移住した。昨夏、ハンター・グリーン(CIN)がアンダーアーマーオールアメリカゲームでマークした球速を破った。速球は94-97マイル(最速100マイル以上)のレンジで4FBと2FBを投げ分ける。プロ入り後も球速は出ており、彼の生命線と言える。変化球は80マイル前半のスライダーと70マイルのカーブ、80マイル後半のチェンジアップ。体格は大きくなく、リリーバー向きとされているが、その身体を大きく使ったデリバリーが高出力を支えている。

2巡目(全体63位)ヨルディス・バルデス:SS 右投両打

守備力が評価されていた遊撃手。今春までドラフト有望株ではなかったが、打力をつけたことにより上位指名を勝ち得た。但し、バッティングは現状彼のアピールポイントではなくフィールディングに重点が置かれている。守備範囲が広く、捕球から送球までスムーズ。また、アームもプラス評価を受けている。難しい体勢から少ないステップでスローイングが出来る等、フィールディングはフレッシュである。長期的に遊撃手に留まることが出来るとされているが、メジャーの舞台で長期に渡って活躍するためにはバッティングを向上させたい。今季はAZでプレーして.179/.251/.247だった。

3巡目(全体101位)ジョー・ナランホ:1B 左投左打

ルーベン S. アヤラ高校出身。同校出身のドラフト指名選手は2005年まで遡ることが出来る。守備位置は一塁手だが、フィールディングのセンスがあるタイプであり、両翼でプレー可能かもしれない。いずれにせよ、内野の一角として投手の心強い味方になれるだろう。6’0の高身長から力強い打球を生み出す。今季はAZでプレーして177打数1本塁打と快音はあまり聞こえなかったが、.266/.345/.333とアプローチはまずまず。成長に併せて体重を増加させていけば、二桁本塁打を打てるようになるだろう。

4巡目(全体130位)クリスチャン・カイロ:SS 右投右打

ミゲル・カイロの息子であり、野球IQの高さとセンスに期待されている。LSU進学が既定路線だったため、4巡目指名ではあるが契約金はバルデスと大差ない高値となった。目立つ身体能力があるというよりは、センスが評価されているタイプ。体格も5’10/170と小柄であり、二塁手にコンバートされるかもしれない。今季はAZでプレーして.178/.324/.212だった。育成に時間がかかるであろうタイプなだけに、じっくりと育成をしていきたい。尚、今季は主に三塁手としてプレー。遊撃手として97.2イニングで6失策をマークしてしまい、フィールディングのアピールには失敗した。今後は二塁手や三塁手としてスキルを磨いていくことになるかもしれないが、まだ18歳であり伸び代は充分。

5巡目(全体160位)ハンター・ギャディス:RHP 右投右打

17年に、ジョージア州初となる大学生の米国代表に選出。速球は91-93マイルのレンジで沈む速球。変化球は80マイル前半のスライダーと70マイルのカーブ、70マイル前半のチェンジアップ。背中から急にボールが飛び出してくるようなデリバリーはデセプションに秀でるというよりは早すぎるようであり、コントロールの面であまり評価されていない。沈む速球とスライダーのコンビネーションは今後脅威になるはずだが、メイクアップにかかっているところが大きい。ただ、プロ入り後は驚異的なピッチングを披露しており、デリバリーの問題は杞憂に終わるかもしれない。

6巡目(全体190位)ジョーダン・ブラウン:SS 右投右打

6’3と大柄な遊撃手。今季はAZで26試合に出場し、OPS.475とアピールすることは出来なかったが、USA プライム・ベースボール・チームでプレー経験があり、60ヤード7.21秒と平均より足は速い。カイロとは逆に身体能力の高さが評価されているが、打球速度が低い等パワー不足が否めず、身体能力を成績に反映させるためには長い年月を必要とするだろう。

7巡目(全体220位)ザビオン・カリー:RHP 右投右打

カレッジではフライデーナイトスターターとしてプレー。5’10と小柄ながら90マイル前半の速球を投げ込んで三振を量産するピッチング。変化球はスライダーとチェンジアップ。リズミカルなデリバリーをしている。今季はカレッジで故障した影響からか傘下では投げておらず、プロでも投手優位なピッチングが出来るか否か、来季に注目したい。ピッチングスタイルを考えればリリーバー適性の方が高い。

8巡目(全体250位)ウィル・ブレナン:CF 左投左打

今季は9盗塁6盗塁死と制度はまずまずだったものの、214打数4三塁打とスピードが武器。25四球17三振とアプローチが秀でており、出塁機会が多い分盗塁の制度を向上させたい。ややパワーレスではあるものの、6’0/190と体格は悪くなく、コンタクトが良い。リードオフマンとしての適性がある。

9巡目(全体280位)ウィル・バートレット:1B 右投右打

6’3/215と成熟した体格のスラッガー候補。AZでプレーし、153打数1本塁打だったものの、12二塁打をマークしてOPS.765。三振の多いアプローチだが四球も多い。本職は一塁手だが左翼手としてもプレー。また、右翼手としては1イニングプレーしたのみだが、両翼でプレー可能であればバリューが増すだけに、増量は程々に体型を維持したい。

10巡目(全体310位)ザック・ハート:RHP 右投右打

6’4/235と大柄な体格。出身校であるフランクリン・ピアース大学はディビジョンⅡの大学ではあるものの、ハートはそこでスターターとして優秀な成績を収めた。今季は主にリリーバーとしてプレー。25.1回36奪三振と上出来だった一方で、被打率.320と打ち込まれ、防御率6.04。来季修正出来るか否かが今後の鍵になりそうだ。

 

総括

今年もハイスクールの選手を重視した選出となった。速球派のエスピノを筆頭として、素材型に分類することが出来る選手が目立つ。ナランホやバートレット等、長距離砲候補を指名しているが、外野手としてプレー可能な見通しが立っており、ワンツール型であっても潰しが効くようになっている。それ以外の野手は大は小を兼ねるということで遊撃手の指名が多い。高いフィールディングセンスを他のポジションでも活かせることだろう。マッケンジーやハンキンスとエスピノが並ぶことが出来れば、インディアンスの強力なローテーションは今後も安泰だろう。

 

Written by Tsubasa Komiyama

Photo link https://flic.kr/p/XvQUDR

2019年 Draft Review:トロント・ブルージェイズ

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今シーズンも終盤戦を迎え、地区優勝、ワイルドカード争いが激化している。19年シーズンも6月にドラフトを終え、各指名選手がマイナーでデビューを飾っている。そこで、期間は空いたが、各地区から球団を一つ取り上げ、指名を振り返ることにする。今回はアメリカンリーグ東地区からブルージェイズの指名を振り返る。

 

1巡⽬(全体11位) アレック・マノア:RHP 右投右打

⼤学⽣No.1右腕は最速98マイルのフォーシームとスライダーそして⻑いイニングを投げ る豊富スタミナが魅⼒の投⼿。持ち球は94〜96マイルのフォーシームと84〜86マイルの スライダーとチェンジアップ。特に武器であるスライダーは昨年から修正に取り組んだ事 により奪三振率が上昇。 2019 年には先発ローテーションに定着し、同年の 4 ⽉には 34.1 ニング連続無失点を記録するなど課題だったコントロールなどの改善も含め、成績も評価 も上げた。 今後発展途上のチェンジアップの改善や⼤怪我等がなければ、将来的には先発ローテーシ ョンの⼀員として定着するだろう。

2巡⽬(全体52位) ケンドール・ウィリアムズ:RHP 右打右打

6-6,の⼤柄な先発投⼿。右打者の内⾓にツーシームを投げ込む度胸の据わったピッチングス タイル。持ち球はフォーシーム、ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ。速球 と70マイル後半のカーブの組み合わせで三振を奪ってきた。今まで多投していたカーブだ けでなく、スライダー等の他の球種の割合も増えてきている。コントロールも安定してお り、将来も先発として期待したい。

3巡⽬(全体88位) ダサン・ブラウン:CF 右投右打

持ち前のスピードツールを⽣かした⾛塁と守備が特徴である。守備⾯についてはとても⾼ い評価を受けている。広い守備範囲をカバーする事ができ、CFの守備については問題ない。 打撃⾯はスイングスピードの速さが魅⼒の⼀⽅、パワー、コンタクトなどの打撃が課題であ る。打撃⾯の改善が次のレベルに昇格するカギになるであろう。

4巡⽬(全体117位) ウィル・ロバートソン:RF 左投左打

鋭いスイングで HR や野⼿間を抜ける打球を打つハードヒッター。パワーポテンシャルが⾼くHRが出にくい⼤学の本拠地球場でも苦なくHRを打つ事ができるスラッガー。⼀⽅、 アプローチ、⾛⼒、守備、肩の強さといったパワー以外のツールについてはどれも平均的で 将来はRFかLFを中⼼に守る事になるだろう。

5巡⽬(全体147位) ターナー・モリス:SS 右投左打

逆⽅向にもラインドライブの打球を⾶ばすヒッティングスキルを持っているギャップヒッ ター。ホームランの数は少ないが⼆塁打の数が多い。三振以上の四球を選ぶ事ができる優れ た選球眼を持っている。守備ではSSとしてのスキル、アームは⼗分なものの、レンジをカ バーする為のスピードが平凡的なので、将来は2B転向か内野のUTになるであろう。

6巡⽬(全体177位) キャメロン・エデン:SS 右投右打

打撃⾯では持ち前のスピードでセーフティーバントや内野安打での出塁もありBABIPが⾼ め。⼀⽅⻑打が少なめであり、コンタクトを重視するが三振も多い。守備ではチーム事情で 今年からOFになった。メインで守ったCFでも問題なくこなせており、このままCF(OF) として⼜は内外野のUTとして定着するだろう。

7巡⽬(全体207位) LJタリー:2B 右投左打

毎年徐々に打撃成績が上がって⾏き、四年⽬となる今年は昨年の打撃成績をさらに超える 成績を残した。パンチ⼒もありながら率も残せるのが魅⼒。特に今年は三振を超える四球を 選ぶなど打撃⾯は着実に成⻑している。2Bの守備にはついてはこれといった問題はなく2B としてとどまるであろう。

8巡⽬(全体237位) エンジェル・カマチョ:3B 右投右打

2 桁ホームランを打つなどパワーポテンシャルの⾼さが魅⼒。ここ 2 年連続で打率は 3 割台。ボールもしっかり⾒極め四球も増やすなどアプローチも良い。(ちなみにメガネとロン グヘアー、そして⾜をあげるバッティグフォームが特徴)守備⾯では昨年まで 3B を守って いたが今年からは1Bを守っている。将来的には3B/1Bになるだろう。

9巡⽬(全体267位) フィリップ・クラーク:C 右投左打

打撃⾯ではアプローチが良く、ヒットを量産し率を残せるアベレージヒッター。四球も選べ ているがパワーポテンシャルは低い。守備⾯ではスローイングやキャッチングなど改善す るべき点がいくつもあるが、今後もキャッチャーとして残れるであろう。

10巡⽬(全体297位)グレン・サンティアゴ:SS 右投右打

まだ体が細く少しずつ⻑打が出ているが真の打撃能⼒が⾒れるのはもう少し先の事になる であろう。SS の守備も難なくこなせる華麗なプレーもあり⾼い評価も受けている。⾝体能 ⼒の⾼さで打撃だけでなく守備でも存在感を⽰す選⼿になるだろう。

 

 

 

総括

今年も上位10⼈中野⼿8⼈の野⼿偏重ドラフトであった。野⼿は打撃⾯に優れたツールが 魅⼒の選⼿、特にウィル・ロバートソン、エンジェル・カマチョの2⼈は早期の昇格も期待 できる。投⼿2⼈はコントロール等に問題はなく、将来的に先発3.4番⼿としていけるだろ う。どちらも数年後の活躍に期待できる選⼿になるだろう。

 

Text by Yu Ohkura

Photo link https://flic.kr/p/bqdMT9

2019年 Draft Review:ピッツバーグ・パイレーツ

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今シーズンも終盤戦を迎え、地区優勝、ワイルドカード争いが激化している。19年シーズンも6月にドラフトを終え、各指名選手がマイナーでデビューを飾っている。そこで、期間は空いたが、各地区から球団を一つ取り上げ、指名を振り返ることにする。今回はナショナルリーグ中部地区からパイレーツの指名を振り返る。

1巡目(全体18位)

クイン・プリスター:RHP 右投右打

2019年のイリノイ州の最優秀選手にも選ばれた好投手。最速97マイルを記録するフォーシームと、90マイル台前半のツーシームが最大の武器で、同じく高い評価を受けるカーブとの組み合わせで三振を奪う。順調に成長すれば将来のローテーションを支える投手として活躍出来るだろう。

1巡目(全体37位)

サミー・シアニ:OF 左投左打

レッズ傘下に所属のマイク・シアニの弟。兄同様の俊足巧打が持ち味の外野手で、兄を越える1巡目での指名を受けた。小柄な体格からパワーは平均以下だが、高いヒッティングスキルから打撃の評価は高い。守備では特筆に値するツールはなく平均的なディフェンダーにとどまるだろう。

2巡目(全体57位)

マット・ゴースキ:OF 右投右打

大学時代にはパワーとスピードを兼ね備えた打者として活躍した。打撃では一発があるが、三振が多く、アベレージを残せるようなタイプではないため不安が残る。最大の武器であるスピードは大学3年間で57盗塁を決め、失敗はわずか3つと技術も高く、プロでも武器となるだろう。アームも平均以上で打撃が伸び悩んでもバックアップ外野手として活躍が期待できる。

2巡目(全体72位)

ジャレッド・トリオロ:3B 右投右打

大学では学年が上がるにつれて成績を伸ばし、ドラフト指名に至った好打者。大柄な体格に似合わずパワーは平均的だが、ヒッティングスキルが高く、選球眼も上々。パワーが伸びてくれば評価は上がってくるだろう。平均以上のスピードの持ち主でアームも弱くなく、三塁守備では安定した守りが期待できる。

3巡目(全体95位)

マット・フレイジャー:OF 右投左打

手の骨折によりわずか19試合の出場にとどまった大学3年時だが、大きく成長をみせ3巡目での指名に至った。大学3年時に打率.412、三振わずか6個と高いヒッティングスキルが武器。大学通算3本塁打とパワーレスが心配されるが6-3/205lbと体格に恵まれており、パワー面の成長があれば、メジャーでもインパクトを残せる選手になるかもしれない。

4巡目(全体124位)

J.C.フラワーズ:RHP 右投右打

大学2年時までは外野手一本でプレーしていたが、3年時から投手を兼任し、外野手として先発出場し、クローザーとして試合を締めるなど投打に大車輪の活躍を見せた。打撃でも好成績を残したが投手として指名を受けた。90マイル台中盤の速球に加え、彼のベストピッチであるスライダー、チェンジアップを操る。プロ入り後は先発としても起用されており、今後の起用方法に注目が集まる。

5巡目(全体154位)

グラント・フォード:RHP 右投右打

大学2年までは防御率8点台を記録するなど成績は振るわず、注目を受けるような選手ではなかったが、3年時にコントロールが改善し、防御率2.76と大きく成績を伸ばし、評価を高めた。90マイル台中盤の速球を中心にイニング以上の三振を奪うなど力強い投球が持ち味。細身の体格や、ブレイクしてまだ1年と短いことから今後の成長にも期待が掛かる。

6巡目(全体184位)

ウィル・マッシセン:OF 右投右打

多くのメジャーリーガーを輩出するスタンフォード大で二刀流で活躍した選手。パイレーツには野手として指名を受けている。6-7/220lbとバスケ選手顔負けの体格の持ち主でそのパワーポテンシャルに高い期待を受ける。三振が多いなどまだまだ粗さがあり、外野守備もコーナーに限られるなど課題は多い。

7巡目(全体214位)

ブレイク・サボール:OF 右投左打

大学での3年間は捕手としてプレーしていた選手。プロ入り後は外野主としてプレーしている。6-4・215lbと恵まれた体格の持ち主で実戦では発揮できていないが、パワーポテンシャルを秘めるとみられている。更に選球眼の良さも武器で高い出塁率を残す事が出来る。

8巡目(全体244位)

オースティン・ロバーツ:RHP 右投右打

大学時代は1年時には結果が残せなかったが、2年生になるとリリーフに転向しブレイクを果たした。3年生になり、再度先発の機会が増え、成績は若干悪化したが、奪三振率を大きく上げるなど成長を見せた。プロ入り後はクローザーとしても起用されている。

 

総括

1巡目ではハイポテンシャルな高卒選手を指名し、その後は大卒選手を指名した。大卒選手も現在任されているポジションでの経験が浅い選手や大学時代は怪我に苦しんだ選手など、実力が未知数な選手が多く、数年後には予想外の成長を見せている選手がこの中から生まれるかもしれない。

 

Text by Akinari Miyazaki

Photo : https://www.flickr.com/photos/dgaken/14594423673/

2019年 Draft Review:アトランタ・ブレーブス

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今シーズンも終盤戦を迎え、地区優勝、ワイルドカード争いが激化している。19年シーズンも6月にドラフトを終え、各指名選手がマイナーでデビューを飾っている。そこで、期間は空いたが、各地区から球団を一つ取り上げ、指名を振り返ることにする。今回はナショナルリーグ東部地区からブレーブスの指名を振り返る。

1巡目(全体9位)

シェイ・ランゲリアーズ:C 右投右打

打撃面では全体1位のアドリー・ラッチマンに劣るが、守備面で言えばこのランゲリアーズが今ドラフトNO.1捕手。最大の持ち味はその肩で2塁への到達タイムは1.8秒台で、大学2年次には盗塁阻止率70%越えという圧倒的な成績を残している。ブロッキングなどその他の技術も高く、将来のゴールデングラブ賞候補と言えるだろう。打撃面ではパンチ力があるがアベレージを残せるようなタイプではなく、確実性に欠ける。チームの中心打者にはなり得ないが、下位から打線を支えてくれるはずだ。

1巡目(全体21位)

ブレイデン・シューメイク:SS 右投左打

6-4/190lbと大柄な体格の大卒ショート。恵まれた体格に似合わずパワーは平均的で高いアベレージを期待できる中距離打者タイプ。積極的な打撃が特徴で四球はあまり選ばない一方で三振も少なく、大学3年間はいずれも打率3割越えを記録するなどヒッティングスキルは高い。パワーが付いてくれば評価は更に高まるだろう。守備ではセカンド向きとの声もあるが、肩の強さなどショートとして求められるスキルは持ち合わせている。

2巡目(全体60位)

ボー・フィリップ:SS 右投右打

大学3年次に短大から強豪オレゴン州立大に転校、少し成績は落としたがそれでも打率3割をクリア、主力として活躍した。アベレージを残せるヒッティングスキルとスピードが武器で短大時代には打率.354、30盗塁を記録した。守備では非常に肩が強く、その他のツールも兼ね備えており、ショートに残れるとの見立て。

3巡目(全体98位)

マイケル・ハリス:OF 左投左打

地元ジョージア州の高校出身で高校時代は二刀流として活躍したが、プロ入り後は野手としてプレーしている。スイッチヒッターでパワーポテンシャルを高く買われている。投手としては93マイルを記録する速球とカーブを武器としていた。

4巡目(全体127位)

ケイシー・カリッチ:RHP 右投右打

テキサス農工大出身でシューメイクとは大学でもチームメイト。大学時代からリリーバーとしての起用がほとんどで昨年はクローザーとして12セーブを記録した。最大の武器は98マイルを記録する速球でスライダーとのコンビネーションで三振を奪う事が出来る。コントロールも平均的で将来のセットアッパー、クローザーとして期待したい。

5巡目(全体157位)

ステファン・パオリーニ:OF 左投左打

6-2/195lbと恵まれた体格の外野手。運動能力が高く、バスケットボールもプレイしていたアスリート。理想的な体格からパワーポテンシャルを期待されている。また、その運動能力と平均的なアームから外野3ポジションを守れる点も強み。

6巡目(全体187位)

タナー・ゴードン:RHP 右投左打

6-5と大柄な体格の先発投手。大学時代は2年間短大でプレーし、3年時にインディアナ大へ転校した。大学3年間はいずれもK/9=9.00越えでBB/9=2.16と制球も良いなど安定した活躍を見せていた。プロ入り後はリリーフとして起用されている。

7巡目(全体217位)

ダリウス・ヴァインズ:RHP 右投右打

カリフォルニア州立大ベイカーズフィールド校出身選手として過去最高位で指名を受けた先発投手。大学では防御率4点台にとどまるなど成績は振るわなかったが、速球とカーブの組み合わせで多くの三振を奪い、その奪三振能力を買われて、この順位で指名を受けた。

8巡目(全体247位)

リッキー・デヴィート:RHP 右投両打

シートンホール大出身選手として初めてブレーブスに指名を受けた選手。大学3年時は成績が振るわなかったが、2年時には所属カンファレンスの最優秀投手に選ばれるなどシートンホール大屈指の好投手として名を残した。90マイル台前半の速球とカーブを中心としたピッチングスタイル。

 

総括

例年上位では投手を指名するブレーブスだが、今年は野手の指名が目立った。そして記載した9人の内7人が大卒と大卒選手が中心で早期の昇格が期待できる。中でも1巡目で指名したランゲリアーズは不足している捕手のプロスペクトを補強でき、将来の正捕手として期待が出来る良い指名だと言えるだろう。

Text by Akinari Miyazaki

Photo ; https://www.flickr.com/photos/mdb28/3045277459/

2019 Mock Draft

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 6月3日〜6月5日にMLBドラフト会議が開催される。正式名称は”The Major League First-Year Player Draft“という。日本のプロ野球とは異なり完全ウェーバー制である。

 そこで、今回はmock draftを元にドラフト指名予想とプロフィールを紹介していこう。

 *データはシーズン途中であり、また一部欠けているものもある。

Mock Draft 一覧

Draft Pick Team Player POS
1 BAL アドリー・ラッチマン (C)
2 KC ボビー・ウィット Jr. (SS)
3 CWS C.J. エイブラムス (SS)
4 MIA アンドリュー・ヴォーン (1B)
5 DET ライリー・グリーン (OF)
6 SD JJ ブレディ (OF)
7 CIN ニック・ロドロ (LHP)
8 TEX ハンター・ビショップ (OF)
9 ATL ジャクソン・ラトリッジ (RHP)
10 SF ブライソン・ストット (SS)
11 TOR コービン・キャロル (OF)
12 NYM ザック・トンプソン (LHP)
13 MIN シェイ・ラングリアーズ (C)
14 PHI アレック・マノア (RHP)
15 LAA キオニ・カバコ (3B)
16 ARI マシュー・アラン (RHP)
17 WSH ジョシュ・ユング (3B)
18 PIT ブレット・バティー (3B)
19 STL クイン・ブリースター (RHP)
20 SEA ジョージ・カービー (RHP)
21 ATL ローガン・デビッドソン (SS)
22 TB ガナー・ヘンダーソン (SS)
23 COL ウィル・ウィルソン (SS)
24 CLE マイケル・ブッシュ (1B/OF)
25 LAD ダニエル・エスピーノ (RHP)
26 ARI ブレナン・ロマン (RHP)
27 CHC コディ・ハウス (3B)
28 MIL タイラー・カリファン (3B)
29 OAK セス・ジョンソン (RHP)
30 NYY キャメロン・ミズナー (OF)
31 LAD ブレディ・マクニール (SS)
32 HOU JJ ゴス (RHP)

 

1.Orioles: アドリー・ラッチマン(C)

 21歳:R/S:オレゴン大学

  2016年の高校時代に40巡目でSEAに指名されるも入団拒否。オレゴン大学に進学すると18年にはカレッジ・ワールドシリーズに出場し、30打数17安打と大活躍しMVPを受賞。コンタクト、パワー、選球眼に優れ、さらに肩、守備の評価も高い。ドラフト指名後はMLBプロスペクトランキングで15位に入ると言われる全体1位間違いなしの逸材。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB FLD%
2017 .234 209 38 49 2 .306 .322 5 .988
2018 .408 250 56 102 9 .628 .505 1 .987
2019 .419 179 56 75 17 .765 .580 0 .991
Total .354 638 150 226 28 .561 .473 6 .988

 

2.Royals:ボビー・ウィットJr.(SS)

 19歳:R/R:コリービール・ヘリテイジ高

 全高校生でNo.1の評価のショート。父はTEXなどで活躍したボビー・ウィット(RHP)。身体能力が高く投手としても最速93マイルの強肩。パワー、スピードがあり、プロ入り後もSSを守るものと思われる。ただバットコントロール+選球眼には疑問符が残る。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB FLD%
16-17 .500 34 14 17 2 .911 .513 7 .958
17-18 .750 4 5 3 0 1.000 .800 0 .000
18-19 .519 106 55 55 14 1.160 .598 16 .989
Total .521 144 74 75 16 1.097 .585 23 .982


3.Whitesox:C.J・エイブラムス(SS)

 18歳:R/L:ブレセッド・トリニティ・カトリック高

 ダウンスイングからライナーを量産するアベレージヒッター。まだ体が細く、パワーはイマイチ。足は大きな武器で60ヤード走で6.29秒を計測。守備の評価も高いが、俊足を生かす為にもセンターにコンバートという声もある。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB FLD%
15-16 .464 97 42 45 1 .587 0.545 15 .889
16-17 .402 117 34 47 1 .572 .471 15 .957
17-18 .404 114 37 46 3 .570 .462 37 .952
18-19 .410 134 45 55 3 .679 .459 33 .914
Total .418 462 158 193 8 .606 .482 100 .939

 

4.Marlins:アンドリュー・ヴォーン(1B)

 21歳:R/R:カリフォルニア大学

 ラッチマン(C)を抑え大学No.1バッターとの呼び声が高い選手。18年にはOPS1.350を記録し、ゴールデンスパイク賞を受賞。高校時代はショートを守っていたが鈍足で1年秋にファーストにコンバート。ファーストしかポジションの選択肢がないのがネック。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB
2017 .349 218 36 76 12 .555 .414 1
2018 .402 199 59 80 23 .819 .531 4
2019 .387 173 49 67 15 .728 .549 2

 

5.Tigers:ライリー・グリーン( OF)

 18歳:L/L:ハガティ高

 高校生の中でバッティングを最も評価されている選手。だが、バッティングしか長所が無く、スピード、外野守備は平均未満で将来はレフトを中心にプレーすることが予想される。最悪の場合はファーストにコンバートも。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB FLD%
17-18 .346 52 23 18 2 .673 .534 7 .962
18-19 .250 12 3 3 0 .416 .438 0 1.000
Total .328 64 26 21 2 .625 .517 7 .971


6.Padres:JJ・ブレデイ(OF)

 21歳:R/L:ヴァンダービルト大学

 優れたバッティングスピートとコントロールを併せ持つ好打者。今シーズンに入ると長打力に目覚め26本塁打を放っている。高校時代には投手をやっており、将来はライトで起用が予想される。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB
2017 .256 164 23 42 2 .341 .384 0
2018 .368 133 26 49 4 .511 .494 2
2019 .357 230 72 82 26 .752 .467 1


7.Reds:ニック・ロドロ(LHP)

 21歳:L/L:テキサス・クリスチャン大学

 今回のドラフトで最も評価の高い投手。高校時代の16年にはパイレーツに全体41位で指名されるも進学。大学1~2年目こそ伸び悩むも、今シーズン大きく開花。長身から投げ下ろす速球は最速96マイル。平均92~93マイル。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップの3種類を投げる。投手が大不作の今ドラフトにおいて数少ない投手の一人。場合によっては順位が上がる可能性も。

  W L ERA G IP H BB SO OBA
2017 5 1 4.35 17 78.2 76 28 72 .257
2018 7 4 4.33 16 77.0 80 28 93 .278
2019 6 5 2.48 15 98.0 72 21 125 .202


8.
Rangers:ハンター・ビショップ(OF)

 21歳:R/L:アリゾナ州立大学

 マリナーズのブレンダン・ビッショプ(OF)の弟。高校時代から注目されていたが、大学に入ってからはからっきし。しかし、今年になって全米トップクラス打撃成績を収めて、評価がここにきてうなぎのぼり。

  AVG AB R H HR SLG% OB% SB
2017 .301 153 27 46 5 .484 .363 4
2018 .250 140 22 35 5 .407 .352 4
2019 .347 213 64 74 22 .765 .473 11