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Category Archives: AL中地区

2017 Top 20 Prospects:ミネソタ・ツインズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. スティーブン・ゴンサルベス:LHP
速球の球速は最速でも90マイル前半だが、ノビがあり球速以上に打ちづらいボール。デリバリーはデセプションに優れ、チェンジアップなどで緩急をつけることで球速がない分をカバーしている。このチェンジアップの評価は高く、右打者を苦にしない理由となっている。スライダーも投げるが、浮つくことが多くそれほど有効なボールではない。コントロールは平凡。

2. タイラー・ジェイ:LHP
最速95マイルのよく動く速球と大きく曲がるスライダーのコンビネーションの評価は高いが、スタミナに不安を残している。大学時代はほとんどリリーフとして投げており、プロ入り後先発したのは昨シーズンが初めて。試合中、投げるボールのクオリティが終盤まで維持できるか、シーズンを通してスタミナがもつかという不安材料を抱えている。コントロールは悪くはないが、コマンドは平凡。

3. アレックス・キリロフ:OF
16年ドラフト全体15位指名。一昨年のパーフェクトゲームのホームランダービーで優勝したパワーが魅力。並外れたバットスピードでどの方向にもHRを打つことができる。まだ19歳だが打席でリラックスしてボールを待つことができ、ボールの見極めもいい。昨シーズンは高卒ながら大卒の選手が集まるリーグで好成績を収めた。守備ではスピードが平均レベルだが、肩は強いためRFを守る。

4. フェルナンド・ロメロ:RHP
90マイル後半の速球をストライクゾーンに集めることができるハイシーリングなタレント。縦方向に変化するスライダーの評価も高く、速球と組み合わせて三振の山を築く。能力は申し分ないが、下半身を使わず腕だけで投げているようなデリバリーを不安視する声も多く、既にトミー・ジョン手術を受けた右肘に再びメスが入る可能性も低くない。

5. アダルベルト・メヒア:LHP
エデュアルド・ヌネス(SF)とのトレードで加入。90マイル前半の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。変化球はいずれも平均かそれ以上の評価を受けている。ゆったりとしたデリバリーは試合の終盤まで崩れることは少なく、コマンドのよさにもつながっている。今シーズンはメジャーで先発5番手の枠を争うことになるだろう。

6. ニック・ゴードン:SS
コンタクトスキルに優れた小兵。コンパクトなスイングでフィールド全体を使った打撃をすることができる。非常に細身なためシーズン5HRを打てるかも怪しいところ。早打ちのため三振も四球も少ない。評価の高かった守備だが、イージーミスを犯したりと評価を下方修正するスカウトも少なくない。それでもフットワークと肩の強さは平均以上のためレギュラーSSになれる実力はあるだろう。スピードは平凡で昨シーズンの盗塁成功率は59%と低水準。

7. ダニエル・パルカ:OF
平均以上のパワーポテンシャルを持っているスラッガー。昨シーズンはAA-AAAで計34HRをマーク。その代償として空振りが非常に多く、特にブレーキングボールへの対応が全くできていない。大きく足を上げるスタンスで、すぐに重心を前へと移動させるためタイミングが狂いやすくなっている。スピードは平均程度で肩は強いためRFを守らせればそつなくこなすことはできる。

8. ルウィン・ディアズ:1B
規格外のパワーを持つハイシーリングなタレント。強烈なスイングでボールを引っ張り、長打を量産することができる。早打ちのため四球は少ないが、スイング自体はコンパクトなため三振も少ない。守備、走塁に関してはいずれも平均以下だが、それでも平均以上のレギュラークラスの選手になれるだろう。

9. ベン・ローベット:C
16年ドラフト2巡目指名。昨年のドラフトクラスの高校生Cの中では最も評価が高かったタレント。がっしりとした下半身に支えられたスイングで生み出されるパワーが魅力。守備では肩の強さやリリースの早さなど盗塁阻止の面では評価が高いが、ブロッキングやキャッチングなどはまだ未熟。将来像はブライアン・マッキャン(HOU)。

10. コール・スチュワート:RHP
2013年に大学のアメフトの奨学金を蹴ってドラフト全体4位指名でツインズに入団するも故障が多く、前評判の高さに見合った成績を残せていない。90マイル中盤の重く沈む速球でゴロを打たせるピッチングスタイル。スライダーやカーブといった変化球の評価も悪くはないが、奪三振は少ない。平凡なコントロールを改善することができれば先発4/5番手クラスの投手になれるだろう。

11. ミッチ・ガーバー:C
出塁率の高さとシーズン2桁HRをマークすることのできるパワーが魅力。打撃に関してはCとして平均かそれ以上の能力を持っているだろう。守備に関してはエネルギッシュなプレーや、配球で高評価を得ているが、ブロッキングやキャッチングなどは平凡。スピードは皆無。

12. トラビス・ブランケンホーン:3B
ヒッティングスキルが高く、昨シーズンはRk-Aで打率.293をマーク。早打ちのため四球が少なく、出塁率の低さが気になるところ。パワーは平均かそれ以下で、シーズン2桁HRをマークできるかどうかは微妙なところ。守備は上手くなく、2B/3B/1B/LFを転々としている。どのポジションも最低限は守れるため将来はユーティリティプレイヤーとして活躍することになるだろう。

13. アキル・バドゥー:OF
非常に小柄ながらも筋肉をしっかりとつけており、パワーは平均並にはあるだろう。無駄が少ないスイングで的確にボールを捉えることができる。スピードも平均以上で将来は20盗塁をマークすることも可能。問題はそのスピードを活かせていないこと。走塁では判断ミスが多く、守備では打球反応の悪さからレンジが限られてしまい肩の弱さと相まって将来はLFに収まることになりそう。

14. J.T.シャグワ:RHP
サイド気味のアングルから投げる最速100マイルの速球が武器のリリーフプロスペクト。80マイル後半のスライダーもキレがあり、アウトピッチとしては非常に優秀なボール。チェンジアップのクオリティが低く緩急が使えず左打者攻略に若干の不安を抱える。ストライクゾーンに集めるだけのコントロールはあるが、コマンドはアバウトなため改善が必要だろう。

15. ラモンテ・ウェイド:OF
コンタクトスキルが高く、プロ入り後2年間はハイアベレージを残している。コンパクトなスイングでボールまで最短距離でバットを出すことができている。パワーは平均以下で、2桁HRを打てるかは怪しいがギャップを抜いて二塁打を打つ分には問題ないだろう。スピードは平均以上だが積極的に盗塁を仕掛けるタイプではない。肩が弱いためLFを守ることが多い。

16. ザンダー・ウィール:1B
平均以上のパワーツールがウリのスラッガー。昨シーズンはAで19HRをマーク。足を上げてタイミングを計り、強烈なスイングでボールをスタンドへと運ぶことができる。四球が多く、出塁率は打率に比べて悪くはないが、三振の数は非常に多い。守れるポジションは1Bのみ。ハードワーカーでAのチームの監督からもその姿勢を認められている。 

17. ワンダー・ハビアー:SS
粗っぽいが素材の高さが光るハイシーリングなタレント。コンタクトスキルに脆さを見せるが、徐々に筋肉つけてきており、将来的にはシーズン15HRをマークすることも不可能ではない。スピードも平均以上でSSを守れるレンジの広さを有している。肩の強さも問題なく、メジャーでもSSを務めることができるだろう。

18. フェリックス・ホルヘ:RHP
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。真上から投げ下ろすようなデリバリーは力感がなく、試合終盤まで崩れることが少ないためコントロールのよさにつながっている。スライダー、チェンジアップといった変化球の評価は悪くはないが、空振りが奪えず奪三振は少ない。実力は先発5番手クラス。 

19. フアスカー・イノア:RHP
マイケル・イノア(CHW)の弟。兄ほど体格は大きくないがコントロールがよく、兄と違い先発として投げることができる可能性がある。速球は90マイル前半程度だが、よく動き球速以上に打ちづらいボール。 変化球のクオリティはまだまだだが、カーブ、チェンジアップの2球種は今後使えるボールになりそうである。

20. ルイス・ソープ:LHP
トミー・ジョン手術のリハビリのため2年連続で登板なしに終わった。健康ならば90マイル前半のよく動く速球とカーブ、チェンジアップといったブレーキングボールで緩急をつけ三振を多く奪うピッチングができる。小柄でデリバリーも肘に負担の大きいもののため耐久性に不安が残る。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/v7znP1

2017 Top 20 Prospects:カンザスシティ・ロイヤルズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ハンター・ドージャー:3B/OF
1年半の間AAの壁を破れずにいたが、昨シーズン遂にAAをクリアしそのままメジャーデビューを果たした4年前の全体8位指名選手。大きなスイングのため空振りが多く、高打率は望めないがシーズン20HRをマークできるパワーがある。アプローチがそれほどよくないため出塁率は平凡。肩は強いが、3B守備は動きが悪くメジャーではRF以外は守らなかった。

2. ライアン・オハーン:1B
平均以上のパワーポテンシャルとアプローチのよさが魅力のスラッガー。下半身を上手く使ったスイングができており、容易に打球を上げることができる。今後どれほど三振数を減らせるかがカギ。守備ではレンジは狭いが、ハンドリングが非常に上手く1B向き。スピードは全くない。

3. マット・ストラム:LHP
昨シーズンAAAを飛ばしてメジャーに昇格し、好成績を収めファンを驚かせた。よく動く速球は最速で97マイルをマークするが、先発として投げる時は90マイル前半程度。鋭く曲がるカーブは打者の左右を問わず有効で空振りを奪うのに非常に有効なボール。チェンジアップも試合で使えるレベルにある。コントロールも悪くなく、今シーズンはメジャーのローテーションの一角として投げることになるだろう。

 4. ホルヘ・ボニファシオ:OF
2年前にコンタクト重視のアプローチから、長打重視のアプローチへと変更し成果を挙げているヒッティングプロスペクト。スイングはコンパクトで最短距離でボールへとバットを出すことができている。アプローチは平凡。守備は可もなく不可もなくといったところでRF/LFを守らせる分には問題はないだろう。

5. ジョシュ・ストゥーモント:RHP
最速101マイルの速球と落差のあるカーブの評価は高いが、めちゃくちゃなコントロールで台無しになってしまっている。下半身を上手く使えていないデリバリーで、リリースポイントを見失うことも多く、四球を連発する要因となっている。 今後も先発として投げるチャンスはあるがブルペンに転向させるのが無難な選択だろう。

6. A.J.パケット:RHP
16年ドラフト2巡目指名。一昨年の夏に行ったデリバリーの矯正が功を奏し、大学でも好成績を収めることができた。最速94マイルの速球とチェンジアップのコンビネーションの評価は高いが、速球は軌道がフラットになる点が、チェンジアップはアームスピードが緩む点が懸念されている。コントロールはよく、コースの内外に投げ分けられるコマンドも有している。

7. ジェイク・ジャニス:RHP
90マイル前半の速球、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。いずれの球種も平均的なクオリティ。ゆったりとしたデリバリーでコントロールも悪くないため、ソリッドな成績を残すことができる。速球に球威がなく、下手にストライクゾーンにボールを集めるため被本塁打が多くなっている点は要改善。

8. エリック・スコグランド:RHP
長い手足を上手く使ったデリバリーのおかげで90マイル前半程度の速球を球速以上に速く見せることができる。大学時代はリリースポイントが不安定でコントロールを乱しがちになっていたが、プロ入り後は改善され、四球を出すことが少なくなった。カーブの評価は高いが、チェンジアップは試合で使えるレベルにない。滅多に使わないスライダーをどのタイミングで投げるかが右打者攻略のカギ。

9.  サミアー・デュエネス:1B
広角に打球を飛ばすことができるヒッティングスキルの高さがウリで20歳ながらA+で打率.300をマーク。パワーツールもまずまずでシーズン2桁HRをマークすることができるだろう。 ポジションは1Bに限定されているが、下手ではなく平均程度に守ることはできる。1Bとしてはパワーがもの足りないので、メジャーでレギュラーを取るためには平均程度の四球数を増やすことが必要となってくるだろう。

10. チェイス・バロット:C
現状はパワーだけの1ツールだけが取り柄となっている。バットにボールを乗せるようにしてスタンドへと打球を放つスイング。引っ張り専門のフライ系で、コンタクトスキルに欠けるため打率は常に低空飛行。四球を多く選ぶことができるので出塁率は悪くないが、Aで打率.246は低すぎるか。守備でもCとしていいところは少なく、将来は1Bに移ることになるだろう。 

11. ドニー・デウィーズ:OF
アレク・ミルズ(CHC)とのトレードで加入。コンパクトなスイングでラインドライブの打球を量産することができる。昨シーズンは5HRに終わったが、筋肉質な体格のため平均レベルに長打を打てるようになるのではないかとの声もある。早打ちのため四球も三振も少ない。スピードは平均以上で盗塁が上手い。レンジはCFを守るのに十分だが、肩が致命的に弱いため将来は現在守っているCFからLFに移るだろう。

12. カイル・ジマー:RHP
2012年のドラフトで全体5位指名を受けたが度重なる故障で毎年評価を下げている。かつては90マイル後半の速球を投げていたが、胸郭出口症候群を発症した昨シーズンは90マイル前半に留まった。それでも全快すればかつてのような輝きを取り戻せる可能性はあり、今後は故障のリスクを抑えるためリリーフ中心で登板していく予定。

13. カリル・リー:OF
16年ドラフト3巡目指名。小柄ながらも身体能力が高く、パワーツールも平均レベルはある。どのコースの球種でもしっかりと振りぬき、フィールド全体に打ち分けることができるヒッティングスキルの高さを見せる。肩は投手として投げていたこともあって非常に強いが、スピードは平均レベルのためRFが適正ポジションだろう。

14. スコット・ブレウェット:RHP
大柄な体格の持ち主で、今後の伸びしろに期待ができるハイシーリングなタレント。現在の速球は常時90マイル前半程度だが、今後筋肉をつけていけばコンスタントに90マイル中盤をマークすることも不可能ではないだろう。落差のあるカーブは空振りを奪うことができるボール。 チェンジアップは改善の余地あり。デリバリーは力感がなく、ストライクゾーンにボールを集めるコントロールもあるが、細かいコマンドには欠ける。

15. ギャレット・ダビラ:LHP
90マイル前半の速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーション。高校時代はカーブをアウトピッチにしていたが、プロでは通用しないと見るスカウトもおり、チェンジアップを多投するようになっている。デリバリーはスムーズでコントロールも悪くない。今後球速がどれほど伸びるか、チェンジアップの精度をどれほど上げられるかがカギになるだろう。

16. コリー・トゥープス:2B
小柄な体格ながらもパンチ力のある打撃が魅力。バットを振り下ろすようなスイングでラインドライブの打球を量産し、30二塁打、10HRをマークすることができるだろう。昨シーズンは長打が増えた代償として三振数が大幅に増えてしまった。。大学時代はSSだったが、スピードが平凡たなめプロ入り後は2Bを主に守っている。2Bとしてなら平均程度には守れる。

17. シウリー・マティアス:OF
平均以上のパワーポテンシャルが魅力の18歳。コンタクトスキルには欠けるが、徐々にボールの見極めがよくなっており、出塁率を稼ぐことはできそう。スピードは平凡なため、将来は現在守ることもあるCFから完全にRF専門になるだろう。肩は非常に強いため、RFとしてならそこそこ守れるだろう。

18. メイブリス・ビロリア:C
コンタクトスキルの高さとパワーを兼ね備えるヒッティングプロスペクト。フィールド全体を使った打撃をすることができ、三振も少ないためハイアベレージを期待できる。守備では肩の強さは平均程度にはあるが、フットワークやキャッチングなどはまだ未熟。19歳と若いため今後の改善次第ではCに留まれる可能性はあるが、1B転向も有り得るだろう。

19. ピーター・オブライエン:OF
今年ARIからトレードで加入。マイナーでは4年連続で20HR以上をマークするもコンタクスキルの低さとアプローチの悪さ、限られたポジションしか守れないことが原因となってチャンスを与えてもらえない状況が続いている。 それでも大型な体格から生み出されるパワーは本物。26歳ともう若くなく、残された時間は少ない。

20. ミゲル・アルモンテ:RHP
常時90マイル中盤をマークする速球は威力抜群だが、その他のツールに不安を抱えている。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールは平均レベル。デリバリーが不安定で、コントロールを乱す原因となっている。主に先発として投げているが、リリーフ転向を勧める声が多い。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/HQy2nc

2017 Top 20 Prospects:デトロイト・タイガース

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. クリスチャン・スチュワート:OF
昨シーズンA+-AAで30HRをマークしたスラッガー。コンタクトスキルに欠け打率は低いが、平凡だった四球数を大幅に増やし出塁率を上げることに成功した。守備はてんでダメで、マイナーの選手の中でもワーストクラス。スピードが全くないためレンジが狭く、肩も弱いためポジションはLFに限られるが、そのLFも満足に守れないと見る向きが多い。将来はDHに収まることになるだろう。

2. マット・マニング:RHP
16年ドラフト全体9位指名。元NBAプレイヤーの父親を持ち、自身も高校時代バスケットボールをプレーしていたアスリート。 長い手足を使ったスリークォーター気味のアングルから投げる最速97マイルの速球が武器。これに縦に割れるスピンの利いたパワーカーブを組み合わせる。デリバリーが1塁方向へと流れることが多く、コントロールを乱す原因となっている。ハイシーリングでエースポテンシャルを有している。

3. マイケル・ガーバー:OF
全てのツールをバランスよく持っているハイフロアーなタレント。打撃ではまずまずの打率を残せるヒッティングスキルとシーズン15HRも可能なパワーを持ち合わせており、アプローチも悪くない。守備ではCFを守ることもあるが、スピードが平凡なためRF向き。肩は強いため平均以上のRFになれるだろう。ブレーキングボールへの対応に課題を残している。 

4. カイル・ファンクハウザー:RHP
16年ドラフト4巡目指名。一昨年のドラフトでLADから全体35位指名を受けるも契約金で折り合いがつかず大学へ戻り、評価を上げるつもりが逆に成績を落とし評価を下げてしまった。最速97マイルの速球と、90マイルをマークするスライダーのコンビネーションで三振の山を築く。リリースポイントを見失うことが多く、コントロールが乱れる原因となっている。真っすぐな軌道だった速球を動かしてみたり、投げていなかったチェンジアップを多く使ってみたりと工夫は見られる。 

5. ボー・バロウズ:RHP
一昨年のドラフトから伸び悩むハイシーリングなタレント。ドラフト時は90マイル後半の速球を投げていたが、昨シーズンは90マイル前半で推移していた。速球のムーブメントは申し分ないが、球離れが早く、打者に容易にコンタクトされるためK/9が大幅に悪化する原因となった。それでもカーブ、チェンジアップといったブレーキングボールの評価は高く問題の速球さえ改善することができればポテンシャルに見合った成績を残せるだろう。 

6. ジャコビー・ジョーンズ:OF
ポテンシャルの高さを随所に見せるが、実戦で発揮できないでいる。筋肉質な体格でパワーポテンシャルは平均以上だが、コンタクトスキルに欠けるためマイナーではシーズン2桁HRをマークしたことはない。スピードと肩の強さは平均以上だが、IFの守備がお粗末なためOFに回されることになった。最低でも第4のOFとしては使えるだろう。

7. タイラー・アレキサンダー:LHP
速球の球速は90マイル前半程度だが、ストライクに投げ続けることができるコントロールのよさに高評価を得ている。ストライクを取るためのスライダー、低めに投げて空振りを奪うためのスライダー、チェンジアップのブレーキングボールはいずれも平均かそれ以上の評価を得ている。コマンドはそれほど突出しているわけではない。ローテーション4/5番手クラス。

8. グレイソン・グライナー:C
故障に苦しみ打率が.200を切った一昨年から一転、ハイアベレージを残すことができた守備型C。故障が癒えた昨シーズンは持前のコンタクトスキルの高さを発揮。長打数も増え、レギュラークラスとしては最低限の打撃を見せることができるだろう。守備ではブロッキングなどでソリッドさを見せる。

9. ジョー・ヒメネス:RHP
マイナーで圧倒的な成績を残し続けるリリーフプロスペクト。サイド気味のアングルから最速100マイルの速球とスライダーのコンビネーションで三振の山を築く。ストライクゾーンにボールを集めるコントロールを有しており、四球で自滅するといったことはない。セットアッパー/クローザーレベルの投手になれるだろう。 

10. サンディ・バエズ:RHP
常時90マイル後半の威力抜群の速球を投げることができるが、ブレーキングボールがイマイチなため三振数が増えない原因となっている。コントロールは悪くなく、細かいコマンドはないが四球を出すことは少ない。現在は先発として投げているが、リリーフに回れば早期昇格も望める。 

11. アーティー・ルヴィキ:RHP
コントロールのよさと闘争心の高さが光るタレント。90マイル前半の速球とカーブ、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。スライダー、カーブの評価は高いが、チェンジアップは改善の余地あり。デリバリーは力感が強く、 ブルペン転向の可能性もある。トミー・ジョン手術を経験しており故障も多く、耐久性に問題あり。

12. マイルズ・ジェイ:RHP
90マイル前半の動く速球とスライダーのコンビネーション。カーブ、チェンジアップも投げるが、改善の余地あり。年々BB/9の数字をよくしているが、コントロールはそれほどいいというわけではない。特筆すべきツールはないがソリッドな成績を期待できる。 

13. ケビン・ジオメック:LHP
昨シーズンは胸郭出口症候群の治療の手術のためシーズンの大半を棒に振った。健康ならば90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップをコントロールよく投げ分けることができる。速球の球威不足をデセプションに優れたデリバリーである程度カバーしているが、それでも球威不足は否めないだろう。現在24歳で未だにA+と残されている時間はそう多くない。

14. マット・ホール:LHP
速球は最速でも80マイル後半程度だが、クオリティの高いカーブを多投することによって好成績を収めることができている。ただ、このカーブ以外のブレーキングボールはイマイチで、コントロールも平凡なため、将来はリリーフに回る可能性が高い。

15. ディクソン・マチャド:SS
肩が強く、アクロバティックなプレーを度々見せる守備の名手。深い位置からの送球も正確でエラーも少ないため守備だけならレギュラークラス。打撃では四球を殖やすなどの努力が見られるが、コンタクトスキルは平凡で、パワーも平均以下のためレギュラーに据えるには物足りない。 将来は守備固め要員だろう。

16. スペンサー・ターンブル:RHP
独特のアングルから投げる90マイル中盤のよく沈む速球とカッターのようなアクションを見せるスライダーのコンビネーションは素晴らしいが、それ以外のカーブ、チェンジアップといった球種は平均以下。コントロールに難があり四球を出す場面が多い。昨シーズンは故障でシーズンの半分を休養に回したことで24歳でA+に留まっている。使える球種の少なさ、コントロール、耐久性の面からブルペン転向を勧める声もある。

17. ポール・ボールカー:RHP
90マイル後半の威力抜群の速球が最大の武器のリリーフプロスペクト。 アウトピッチのスライダーは平均レベルのボールだが、緩急をつけるには十分。コントロールもそれほど悪くなく、ストライクゾーンにボールを集めることができる。

18. ドリュー・スミス:RHP
速球の球速は90マイル後半に達するが、軌道がフラットになりがち。昨シーズンAでは好成績を収めたが上のクラスでも通用するかは未知数。落差の大きいカーブはアウトピッチとして空振りを奪うことができる。デリバリーは無駄な動きが多く、コントロールを乱す原因の1つとなっている。

19. オースティン・アスマン:C
16年ドラフト14巡目指名。パワーとコンタクスキルの高さを併せ持った打撃が魅力。バットスピードが速いため、コンスタントにハードコンタクトを生み出すことができる。守備では肩が強く、盗塁阻止の面では信用できるが、ブロッキングなどの技術は未熟。大学時代は故障が多かった点も懸念材料。

20. ブラディミール・ピント:RHP
非常に小柄な体格ながらも、最速100マイルの速球を投げることができるハイシーリングなタレント。デリバリーの力感が強く、身長が伸びなければ将来はブルペン転向も有り得るだろう。 ブレーキングボールは発展途上。

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/J3VBs9

2017 Top 20 Prospects:クリーブランド・インディアンス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ブラッドリー・ジマー:OF
スイングが大きく、速球や左投手に対して脆さを露呈し今シーズンは三振が増え、アベレージも.250と過去最低の成績となった。それでも、持ち前のパワーとスピードに優れており、将来20-20をマークすることも不可能ではない。CF守備は一級品で長くCFに留まることができるだろう。

2. フランシスコ・メヒア:C
卓越したバットコントロールでフィールド全体に打ち分け50試合連続安打をマークした。スイッチヒッターだが、左右両打席関係なく打つことができる。パワーも平均かそれ以上で11HRをマーク。早打ちのため四球も三振も少ない。肩は非常に強く盗塁阻止率は高いが、キャッチングスキルなどが未熟で今後もCを守り続けられるかは微妙なところ。仮に3Bなどに移ったとしてもバリューはそれほど落ちないだろう。

3. ボビー・ブラッドリー:1B
強烈なスイングでHRを量産するスラッガー。この2年間で56HRをマークしており、メジャーでもシーズン25HRをマークできるだろう。慎重なアプローチのため四球は多いが、三振も多い。引っ張りすぎる傾向があり、打率が伸びない原因となっている。守備は1Bしか守れず、平均以下。

4. トリスタン・マッケンジー:RHP
19歳ながら既に圧倒的な成績を残しているハイシーリングなタレント。無駄が少なくバランスのいいデリバリーのため、コントロールを乱すことがなく四球は非常に少ない。速球は最速で93マイル程度だが、細身の体格のため今後筋力をつけていけばさらに球速は伸びるだろう。カーブは現時点でもクオリティの高いボールだが、チェンジアップは改善が必要か。

5. ブレイディ・エイケン:LHP
今シーズン、トミー・ジョン手術から復帰1年目となった。手術前は常時90マイル中盤、最速97マイルの速球を投げていたが、手術後は90マイル前半が最速となっている。リハビリによって体重を増やし、体格は手術前と比べて非常に大きくなっているがかつてのような球速を取り戻せるか懐疑的な見方も多い。それでも、カーブは一級品で、チェンジアップもまずまず。コントロールもそれほど悪くはないので球速が戻らなかったとしても先発3/4番手クラスの実力はあるだろう。

6. ウィル・ベンソン:OF
16年ドラフト全体14位指名。パワーとスピードを兼ね備えるアスリート。昨夏まで安定しなかったスイングのメカニクスを今春に改良し、しっかりと構えることができるようになり評価を上げた。スピードも平均以上で積極的に盗塁を仕掛ける。スイングが大きすぎるため空振りが多い点は要改善。肩は非常に強く、RFの深くから3Bへストライクの送球をすることが可能。

7. ネリ・ロドリゲス:1B
強靭な下半身から生み出されるパワーが持ち味のスラッガー。アプローチを改め、四球を多く選ぶようになったがその分三振も増えた。ただ、求められているのは長打の多さなので下手に三振数を気にするよりも現在のアプローチを続ける方がいいかもしれない。スピードは皆無で、1Bしか守れない。

8. ノーラン・ジョーンズ:3B
16年ドラフト2巡目指名。全てにおいて平均かそれ以上のツールをもつオールラウンダー。打撃ではコンタクトスキルの高さと平均以上のパワーツールを合わせ持っており、将来はハイアベレージを残しつつ15~20HRを打つことができるだろう。アプローチも卓越しており、矯正する必要はない。高校時代はSSだったが、体重増加と共にスピードが落ちたためプロ入り後は3Bに専念。肩は投手として投げていたこともあったため非常に強い。

9. ユーチェン・チャン:SS
打撃ではアベレージが上がらないが、右方向へ打球を飛ばすようにしたり、アプローチを改善するなど努力が見られる。シーズン15HRをマークすることも可能なパワーを持っており、HR以外の長打も多い。守備では現在SSを守っているが、レンジの狭さと平凡な肩の強さから2B転向を勧める声が多い。他のポジションに移るとなると、さらに打撃を磨くことが要求されるだろう。台湾出身。

10. エリック・ゴンザレス:SS
内外野で複数のポジションをこなすユーティリティプレイヤー。本職はSSでレンジや肩の強さは十分だが、メジャーではフランシスコ・リンドアーがSSを務めるためその他のポジションでの出場が多くなるだろう。バットスピードは速いがアプローチが雑で三振が多い割には四球が少なく、バットスピードの速さを生かし切れていない。

11. ヤンディ・ディアズ:3B
エリック・ゴンザレスと特徴が被るプロスペクト。本職は3Bでフットワーク、ハンドリングに優れており肩も非常に強いためメジャーでも3Bを守ることができる。3B以外にも2B/RF/LFも守っており、SSを守ることができると見る向きもある。打撃ではコンタクトスキルと成熟したアプローチが魅力だが3Bに据えるにはパワー不足。それでも総合的にはレギュラーとして使えるだけの実力はあるだろう。

12. マット・エスパーザ:RHP
90マイル前半の速球とカーブ、スライダーのコンビネーション。高校時代は内野手だったため身体能力が高く、また、プロ入り前は同じコーチに1年以上ついてもらったことがなかったためアップサイドは大きい。ゆったりとしたデリバリーでコントロールは悪くない。球速を上げることが今後の成功のカギか。

13. ユリシース・カントゥ:1B
16年ドラフト6巡目指名。ヒッティングスキルに高い評価を得るタレント。ストライクゾーンを見失うことなく、自分が打てるボールをじっくり待つことができるアプローチも評価に値する。肩は強いが、それ以外は平均以下。1B以外は守ることができないだろう。今年は故障があり指名順位を下げた。

14. グレッグ・アレン:OF
素晴らしいスピードの持ち主で3年連続30盗塁以上、2年連続45盗塁以上をマークしている。そのためOFの守備ではレンジの広さが光るが、ルート取りが不安定なためCFよりもRF向きとも。肩も非常に強くRFなら平均以上の守備を見せることができるだろう。打撃ではコンタクトスキルの高さとアプローチのよさが光るが、パワーレスな点がネック。 

15. フアン・ヒルマン:LHP
同じ年にドラフト指名された同年代のマッケンジーと差をつけられてしまった。 上がると見込まれていた球速は逆に下がってしまい、不安定なコントロールは不安定なまま。チェンジアップのクオリティの高さのみが現時点での強み。アップサイドは大きく、体格も先発向きだが育成に時間がかかりそうである。

16. タイラー・クリーガー:SS
コンタクトスキルが高く、今シーズンはA-A+で打率.299をマーク。パワーレスさが懸念されていたが、最低限の長打を打つことができている。盗塁を積極的に仕掛けるがそれほどスピードはないため成功率は58%と低水準。レンジも肩の強さもSSとして足りていないため将来は2Bに移ることになるだろう。 

17. アダム・プラットコ:RHP
速球の最速は92マイル程度だが、コントロールのよさとチェンジアップ、カーブ、スライダーといったブレーキングボールを駆使し試合を作るハイフロアーなタレント。プロ入り後大きな故障なく、ずっと先発として投げ続けている耐久性の高さも魅力。フライ系で球威がないため被本塁打が多くなるところが欠点。

18. アーロン・シベイル:RHP
16年ドラフト3巡目指名。コントロールのよさが光るハイフロアーなタレント。速球は常時90マイル前半程度だが、これにクオリティの高いカッターを加えることで打者を翻弄する。BOSとのエキシビジョンマッチではハンリー・ラミレスから三振を奪うなど実力の高さをうかがわせた。カーブ、チェンジアップといったブレーキングボールは改善の余地あり。

19. ショーン・アームストロング:RHP
90マイル中盤の速球と真横に曲がるカッター、縦に割れるカーブのコンビネーションで大量に三振を奪うリリーフプロスペクト。コントロールが悪く、イニング数の半分ほどの四球を出すことも珍しくはない。

20. アンドリュー・カリカ:OF
16年ドラフト11巡目指名。コンタクトスキルに優れており、ハイアベレージを残すことができる。早打ちで四球が少ない点とパワーレスさが大きな欠点だったが、大学最終年の今年両方を改善し評価を上げた。スピードも平均以上で、盗塁も上手い。肩は弱いためLFに入ることが多い。

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/vy6P8i

2017 Top 20 Prospects:シカゴ・ホワイトソックス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. ヨアン・モンカダ:2B
クリス・セール(BOS)とのトレードで加入。IFA史上最高となる契約額に見合った活躍をここまで見せている。最高クラスのスピードツールが一番の武器で今シーズンも106試合で45盗塁をマーク。成功率も86%と高水準だった。打撃でも強烈なバットスピードで長打を量産している。ただ、若干三振が多く、打率.300をマークすることは難しいのではという声もある。メジャーデビューも果たしたが、まだ早かったのか20打席で12三振。

2. ルーカス・ジオリト:RHP
アダム・イートン(WSH)とのトレードで加入。90マイル後半の威力抜群の速球と縦に割れるカーブで緩急をつけ三振を奪うピッチングスタイル。速球の評価は非常に高く、マイナーで最も素晴らしい速球とも言われる。しかし、今シーズンのメジャーデビュー後は最速が96マイルしか出ず、奪三振も少なめ。本塁打を打たれる場面が目立ってしまった。それでも、マイナーでの投球がメジャーでもできればエースとなれる逸材であることには間違いない。

3. レイナルド・ロペス:RHP
アダム・イートン(WSH)とのトレードで加入。小柄な体格から90マイル後半の速球を投げる剛腕。この速球に縦に割れるカーブとチェンジアップで緩急をつけ空振りを奪う。ジオリトと同じ時期にメジャーデビューをし、ジオリトのように球速は下がらなかったがマイナーで投げていた時よりもデリバリーを崩しコントロールを乱す場面が目立った。デリバリーはシンプルだが、下半身を使えていないという指摘もある。シーリングはローテーション1/2番手クラス。

4. ザック・コリンズ:C/1B
16年ドラフト全体10位指名。打撃については文句なしの能力を持つスラッガー。アベレージを残しつつ、HRを量産することが可能でメジャーで最低でも20HRをマークすることができるだろう。選球眼も悪くなく、四球を多く選ぶため高出塁率を期待できる。問題は守備。肩が弱く、多少ブロッキングスキルに優れている以外は全て平均以下。本人はフレーミングスキルの向上に自信を持っているが1B転向が現実的だろう。

5. カーソン・フルマー:RHP
今シーズンの序盤はデリバリーを崩し不調に陥っていたが、大学時代のデリバリーを取り戻し復調。しかし、メジャーに昇格後は打ち込まれ全体的に見ると残念なシーズンになった。速球は大学時代よりも球速が下がり、カーブ、チェンジアップといった変化球も不安定でメジャー昇格は時期尚早だったと言わざるを得ない。それでも、速球のスピンレートを上げたり、カッターを投げ始めるなどの工夫も見られ、大学時代のピッチングを取り戻せばメジャーでも通用する先発となるだろう。

6.  マイケル・コペック:RHP
クリス・セール(BOS)のトレードで加入。今シーズン105マイルを計測したスピードボーラー。常に100マイル以上を計測するわけではないが、速球は常時90マイル後半をマークする。アウトピッチとなるスライダーでも90マイル前半でキレもありアウトピッチとして空振りを奪えるボール。コントロールに難がありBB/9=5.3では先発は難しい。禁止薬物を使用したり、チームメイトと喧嘩をする素行の悪さも評価を下げている。

7. アレク・ハンセン:RHP
16年ドラフト2巡目指名。大学時代は最速100マイルの速球よりもコントロールの悪さの方が目立っていたが、プロ入り後、デリバリーをより上半身を低く沈めるようにしたことで劇的にコントロールが改善され全く四球を出さなくなった。コントロールがよくなったことで球威のある速球と、ハイレベルなスライダー、カーブが大学時代以上に威力を発揮しRk-Aという低いクラスでは敵なしとなった。今後もこの傾向が続けば近いうちにジオリトと同等かそれ以上の評価を受けても不思議ではない。

8. ジョーダン・スティーブンズ:RHP
14年にトミー・ジョン手術を受けており、今シーズンがフルシーズン1年目となった。速球の球速は常時90マイル前半だが必要に応じて95マイルを出すこともでき、ムーブメントも悪くない。アウトピッチはクセのつよいカーブで大きく曲がり、緩急もつけられるため空振りを奪うことができる。カッターとチェンジアップは平凡なボール。シンプルなデリバリーでストライクゾーンにボールを集めるだけのコントロールはある。

9. スペンサー・アダムス:RHP
20歳ながらもストライクゾーンにボールを集め、凡打を打たせるという老獪なピッチングスタイルを披露する。ドラフト当時は速球の最速は96マイルだったが、現在は最速でも92マイル程度。ムーブメントに欠けるのでツーシームやシンカーなどを持ち球に加えるのがベストだろう。シーリングはローテーション4/5番手。

10. ルイス・アレキサンダー・バサベ:OF
クリス・セール(BOS)のトレードで加入。高いヒッティングスキルを持ち、平均以上のパワーツールも有しているが、雑なアプローチが好成績を残せない理由となっている。投球に対する理解を深める必要があるだろう。スピードは平均以上で走塁では高い成功率を保ちつつ盗塁数を増やしている。守備でも反応の速さやルート取りが上手く優秀なCF。

11. デーン・ダニング:RHP
16年ドラフト全体29位指名。アダム・イートン(WSH)とのトレードで加入。大学時時代はリリーフとしての起用が多かったが、プロ入り後は全て先発として投げている。コントロール、耐久性ともによく、今後も先発として投げ続けられるだろう。90マイル前半の沈む速球と、縦方向に曲がるスライダー、チェンジアップのコンビネーション。変化球の精度に課題を残している。

12. ザック・バーディ:RHP
16年ドラフト全体26位指名。 兄はニック・バーディ(MIN)。最速101マイルの速球と、真横に曲がるスライダー、90マイルのチェンジアップで相手を圧倒するピッチングができる。コントロールもよく、プロ入り後先発に回る可能性もあったが、大学時代と同じリリーフとして起用されている。既にAAAにまで昇格しており、来シーズン中にはメジャーデビューを果たすだろう。

13. ジェイムソン・フィッシャー:OF
16年ドラフト4巡目指名。スムーズなスイングでラインドライブの打球を飛ばし、コンスタントにヒットを打つことができる。ボールをしっかりと見極めることができ、四球を多く選べるため高出塁率をマークすることが可能。シーズン2桁HRを打つパワーも有している。元々はCだったが、故障の影響で現在はLFを守っている。スピードや守備は平均以下。

14. アレックス・コール:OF
16年ドラフト3巡目指名。昨シーズンまでの当てるだけの打撃から一転し、長打も打てるようになったことで評価を上げた。それでも打撃が荒くなることはなく、三振はそれほど多くない。CFを守るには十分なスピードと肩の持ち主。メークアップに優れており、大学では経営学でも優秀な成績を残していたため将来はフロント入りする可能性もある。

15. ジョーダン・ゲレーロ:RHP
肩の故障もあって球速が伸び悩み、チェンジアップに頼りがちなピッチングになっている。このチェンジアップのクオリティが高いためまずまずの成績を残しているが、チェンジアップの投げ過ぎがK/BB悪化の原因とも言われている。カーブの精度向上と球速の上昇が今後のカギ。

16. ルイス・マルティネス:RHP
アップサイドの高さが光る、大型投手。トミー・ジョン手術で2年を棒に振ったが、90マイル前半の動く速球とスライダーのコンビネーションで三振を大量に奪う。アームスロットが安定しておらず、コントロールを乱す原因となっている。今後も球速が伸びる余地があり、上手く育成できれば面白い存在。 

17. ライマー・リリアーノ:OF
今年のスプリングトレーニング中に頭部に死球を受け、全休となっていた。今年はほとんどプレーしていないが実力は確か。アベレージ、パワーともに平均レベルでソリッドな成績を期待できる。かつてのように60盗塁をマークできるほどのスピードは現在はないが、それでも15盗塁程度はマークすることが可能。来シーズンはメジャーでレギュラー争いに加わることになるだろう。

18. トレイ・ミハエルゾウスキー:3B
身体能力が高く、パワーポテンシャルも平均以上だが、スイングが大きすぎるためコンスタントにコンタクトすることができず自慢のパワーを満足に発揮できずにいる。守備ではフットワークの改善が見られるがそれでも平均以下。肩の強さは3Bとしては平凡。 

19. ベルナルド・フローレス:LHP
16年ドラフト7巡目指名。ハイシーリング、ハイリターンなタレント。速球の最速は97マイルだが、コントロールをつけて投げると80マイル後半程度になってしまいせっかくの速球を活かせていない。それでも速球と同じアームスピードで投げるチェンジアップでタイミングを外すことで打者を打ち取ることができている。大学での登板が少なく、肩の消耗が少ない点はプラスに働くか。

20. ニック・デルモニコ:3B/OF
ここ2年間A+-AAの壁を越えられないでいたが、今シーズンようやくその壁を乗り越えAAAにまで到達した。大柄な体格でしっかりと振りぬくスイングをするためパワーが十分に発揮されている。アプローチも悪くなく、四球を選びつつ、三振数を抑えている。スピードがないため守備ではレンジが限られている。

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/bBi7wL