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Category Archives: 2012年 ドラフト

2012チーム別ドラフトレビュー:ナショナル・リーグ西地区

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  • アリゾナ・ダイアモンドバックス

○過去10年の傾向

大部分がメジャー昇格を果たすなど非常に上手くいっている印象(半分は既に移籍しているが)。高校生・大学生問わずにその時残っている一番の選手を指名する傾向で、そのためにはお金は惜しまない。
ジョシュ・バーンズGM政権下では投手の指名が多かったが、ケビン・タワーズGM政権でもその方針は変わっていない模様。2010年に全体6位で指名したバレット・ルークス(レンジャーズ)とまさかの契約失敗に終わるも、その補償で得た2011年全体7位指名で将来のエース候補アーチー・ブラッドリー(ダイヤモンドバックス)を指名・契約したあたりさすがである。

 

○2012ドラフト注目選手

ストライカー・トレイハン:C
右投左打,アカディアナ校,全体26位

アスレティック。力強い身体から放たれるスイングは早く、ストライクゾーンに保てる。非常にパワフルな打者だ。精神的にも非常に成熟しており、リーダーの素質あり。キャッチャーとしては強肩だが、プレートの後ろでのスキルはまだまだ磨く必要あり。打撃力を活かすためにライトにコンバートする可能性もある。ただ、球団のフロントは当分キャッチャーとして育成する方針。その名前も素晴らしく、今ドラフトでは1,2を争うレベルだろう。1,700,000ドル(スロットバリューと同額)でサインし、アリゾナルーキーリーグに出場中。159打席でリーグ2位となる34四球を選んでおり、スラッシュラインは.281/.300/.488。

 

ホゼ・ミュノズ
右投右打,ロス・アルトス高,全体90位

ルーカス・ジオリートやダニエル・ロバートソンのようにビッグネームではないが、スリーパーとして密かにスカウトの注目を集めていた。かなり粗削りだがアスレティックで、強肩、スピード、パワーを兼ね備えており、インスティンクトも優れている。守備面ではスカウトによっては素晴らしい守備力を持ったSSになれるという意見と、3Bに移ったほうがいいという意見に分かれる。520,500ドル(スロットバリューは540,000ドル)で契約し、アリゾナルーキーリーグでの156打席で.243/.312/.329を残している。

 

ジェイク・バーレット:RHP
アリゾナ州立大,全体120位

地元育ちのローカルボーイ。速球は95-96をコンスタントに叩きだし、最速で98マイルを計時する。スライダーは平均以上で、サードピッチとしてスプリッターもある。コマンドも優れており、大学3年時には33.1イニングで36K/9BBを記録している。起用法はリリーフに限定されるが、クローザーになれる素質あり。Dバックスファンとして生まれ育ち、今回の指名は相思相愛と言えるだろう。スロットバリューと同額の392,900ドルで契約後はAで19.1イニングを投げ18K/6BB、4.46 ERAを残している。

2012チーム別ドラフトレビュー:ナショナル・リーグ中地区

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  • シカゴ・カブス

○過去10年の傾向

総じてみると大学からの一巡目指名のほうがやや多い印象を受けた。タイラー・コルビン(ロッキーズ)やアンドリュー・キャッシュナー(パドレス)はメジャーの世界である程度の活躍を収めているが、大半はメジャーに上がれないままでいることからも、一巡目指名ではやや苦戦していると言える。

 

○2012ドラフト注目選手

アルバート・アルモラ:OF
右投右打,マター・アカデミー・カーター高,全体6位

アスリートで攻守に優れた素質を発揮する。打撃はフィールド全体に打ち分けるラインドライブヒッターで高いアベレージを維持出来る。パワー面でも成長が見込まれ、引っ張った打球からその片鱗を伺わせるとのこと。守備もスピードを生かした広いカバー範囲と肩の強さを誇る。今ドラフトでは屈指の5ツール候補生で、高校生ながら完成度も高い。優れたリーダーシップと練習熱心な姿勢も高評価で、大舞台での経験も豊富だ。ただしツール全体をより磨く必要はある。

 

ピアーズ・ジョンソン:RHP
ミズーリ州立大,全体43位

前腕の故障で評価を下げたが素質は今ドラフト屈指との評価を得ていた。91~96マイルのストレートとパワーカーブのコンビネーションは三振を奪うことが可能で、特にボールを低めに集めることが出来る時は非常に支配的な投球を披露する。チェンジアップも今後向上する余地を残し、ストライクゾーンを突ける姿勢も高く評価されている。ドリュー・ストーレン(ナショナルズ)を先発向きにした素材と見られるが、毎年故障を経験している健康面は不安材料。実力は確かなだけにこの点のケアが求められる。

 

デュエン・アンダーウッド:RHP
ポープ高,全体67位

全体67位指名。ポテンシャルを高く評価される右腕。高い運動能力と生来の肩の強さを誇る。ストレートは90マイル前半がベースで時に96マイル前後に届く。このボールがベストピッチで次いで縦に割れるカーブ、チェンジアップが続く。粗削りでコマンドと変化球は向上が求められる部分である。この部分の改善が見られればリーグ屈指の存在に成り得るだけの選手だが、場合によってはマイナーで埋もれる可能性も高く、ハイリスクハイリターンの典型と言える。

2012チーム別ドラフトレビュー:ナショナル・リーグ東地区

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  • アトランタ・ブレーブス

○過去10年の傾向

過去10年間のドラフト指名順位は決して高くはないがジェフ・フランコーア(ロイヤルズ)、ジャロッド・サルタラマッキア(レッドソックス)、ジェイソン・ヘイワード(ブレーブス)など高校生を指名し、育成する上手さが武器。ヘイワードが2010年にMLBデビューし、メジャー初打席に本塁打を放つなど鮮烈なデビューを果たしたが、昨年は打率.227、14本塁打、42打点に終わるなど不振に喘いだが、チッパー・ジョーンズ(ブレーブス)に代わる次世代のフランチャイズプレーヤーとしての活躍が期待される。
マイク・マイナー(ブレーブス)は2010年にMLBデビューを果たし、ブレーブスの先発ローテーションに定着している。2010年、2011年合わせて23先発で8勝5敗、防御率4.74、123.1IPで120K、41BBを記録している。

 

○2012ドラフト注目選手

ルーカス・シムズ:RHP
ブレイクウッド高,全体21位

アトランタ近郊出身の地元っ子。常に90マイル代前半、最速98マイルに達したとのレポートもある速球を持つ。カーブはキレ、スピンはいいが安定感に欠ける。将来的にコマンドがもっと安定すればローテーションの中盤を任せられる投手になれるが、そうでない場合はセットアッパー若しくはクローザーにとどまるだろう。素材は十分だが、6フィート2インチの身長が懸念される。1,625,000ドル(スロットの金額は1.825,000ドル)で契約しフロリダのルーキーリーグに配属されたが3試合に登板後にアピーリーグ(上級のルーキーリーグ)に昇格し、合計5試合、10.2イニングで被安打6,3R,3ER,12K/4BB,2HRという成績(7月21日現在)。

 

アレックス・ウッド:LHP
ジョージア大,全体85位

2年生ながらドラフトの指名対象になった。速球は91-94マイルで、最速96マイルに達する。変化球は83-84マイルのチェンジアップと、それよりも遅いカーブを投げる。主に速球とチェンジアップ主体のピッチング。フォームはかなり変則的で、滅茶苦茶という評価も。1年時からエースの座を与えられ、2年の今季は102.1イニングで防御率2.73、100K/21BBの数字を残した。既に1度トミー・ジョン手術を受けている。700,000ドル(スロットの金額は583,300)で契約後はAのサリーリーグに配属され、16イニングで防御率2.25、15k/5BBの成績。

 

ジョシュ・イーランダー:C
右投右打,テキサス・クリスチャン大,全体209位

優れたコンタクト技術と打席でのアプローチ、平均以上のパワーがある。大学3年の今季は223打数で.314/.436/.525、44K/42BBという数字を残した。キャッチャーとしては非常にアスレティックで、ホームプレートの後ろでのスキル、キャッチング、スローイングにはともに難があるため、将来はRFになる可能性も高い。スロットの金額と同じ166,700ドルでサインし、アピーリーグでの89打席で.250/.348/.368,10K/10BBという成績。

2012チーム別ドラフトレビュー:アメリカン・リーグ西地区

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    • ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム

○過去10年の傾向

素材重視で高校生を一巡目する傾向がある。一方2002、2004年と大学から指名されたジョー・ソーンダース(ダイヤモンドバックス)とジェレッド・ウィーバー(エンゼルス)は即戦力として迎えられ、両者とも一定の活躍を見せ、ウィーバーは現在エースとして活躍している。また2009年一巡目指名のマイク・トラウト(エンゼルス)は去年メジャーに昇格し、今年もメジャーで1番打者として目覚ましい活躍を見せている。

 

○2012ドラフト注目選手

A.J アルバレズ:RHP
フロリダ・アトランティック大,全体114位

速球は安定して95マイルを叩き出し、最速97マイルに達する。チェンジアップはいいディセプションがあるものの、変化球は全体的に不安定でコマンドもあまり良くない。闘争心にあふれるメンタリティーはショートリリーバー向き。早ければ2013年にもメジャーリーグのブルペンその姿が見られるかもしれない。スロットと同額の413,600ドルで契約後はAで7試合に登板、7.2イニングで12K/2BBだが被HRも2本ある(7月9日現在)。

 

アレックス・ヤーブラウ:2B
右投両打,ミシシッピ大,全体147位

攻撃的な2Bで、ギャップを抜くパワーを持ち二塁打を量産する中距離打者。打席でのアプローチも優れていて、滅多に三振をしない。5フィート11インチ、180ポンドというサイズと、2Bとしてはレンジが狭いために過小評価されがち。ベースランニングはあまり良くない。スロット同額の302,800ドルでサインしており、Aでの85打席で.294/.341/.435という数字を残している(7月9日現在)。

 

マイケル・ロス:LHP
サウスカロライナ大,全体297位

2010-2011年にカレッジワールドシリーズ2連覇、今年もファイナル進出(アリゾナ大に敗退)と現在の大学球界においてトップチームの一つ、サウスカロライナ大のエースとして君臨したのがこのロス。アームスロットはほぼサイドで速球は80マイル後半だが、チェンジアップ(彼のベストピッチ)とスライダー、カーブを操る。4年生だった今季のBB/9は2.69とコントロールはいいが、コマンドは改善の余地あり。タイプとしてはダラス・カイコウ(アストロズ)に近くシーリングもそのくらいだが、最悪マイナーのリリーフで終わる可能性もある。7月2日に自身のTwitterで契約したことを発表している。

2012チーム別ドラフトレビュー:アメリカン・リーグ中地区

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  • シカゴ・ホワイトソックス

○過去10年の傾向

ここ10年間最初の指名は全て大学生となっている。とにかく失敗が多い1順目となっている。
ロジャー・リングは通算わずか99試合登板、68投球回、防御率5.29、WHIP1.57と期待外れの結果に終わっている。2010年を最後にメジャーで登板しておらず、現在はコロラド・ロッキーズ傘下のチームに所属している。
ブライアン・アンダーソンは2005年にデビューを果たすも、あまりに打てず(メジャー通算打率.227)、守備固めでの起用が多かった。現在ピッチャーにコンバートし、メジャー復帰を目指している。
ジョシュ・フィールズは2007年にわずか100試合の出場で23ホームランも以降は伸び悩み、昨年日本の読売ジャイアンツで一時プレー。現在ロサンゼルス・ドジャースのトリプルAに所属し、こちらもメジャー復帰を目指している。
ランス・ブロードウェイ、アーロン・ポレダ、カイル・マクロッチも活躍できていない。ブロードウェイはメジャー通算わずか27登板、ポレダが通算14登板、マクロッチに至ってはメジャーに昇格すらしていないという惨状である。特にポレダはサンディエゴ・パドレスからジェイク・ピービー(ホワイトソックス)を獲得する際に放出された若手の内、最も期待されていた選手なだけに非常に残念である。
一方でゴードン・ベッカムとクリス・セール(ともにホワイトソックス)に関しては一定の成功を収めている。ベッカムはアレクセイ・ラミレス(SS)がいる関係でセカンドへとコンバートしたが無難にこなしている。打撃の成長に期待したい。またセールも昨年リリーフとしてデビューし、58試合登板、71投球回で防御率2.79、WHIP1.11、奪三振率10.01と好成績。今シーズンから先発へ転向したがイニング数を超える奪三振数と2点台前半の防御率を記録していて、将来が楽しみな左腕である。

 

○2012ドラフト注目選手

コートニー・ホーキンス:OF,
右投右打,キャロル高,全体13位

身体能力の高さと非常に強靭なボディは今ドラフトでもトップクラスで、それはMLB Networkのドラフト中継内で見せたバックフリップからもうかがえる。リストが強く生来のパワーは群を抜いていて、特に引っ張った時は素晴らしい。その反面パワーを生み出すために非常に複雑なバッティングフォームをしており、アベレージが残せるかは疑問符が付く。今シーズンは投手として25.1イニングで44三振を奪い、最速92マイルを計測するほどの強肩。CFにとどまれる守備力はあるが、スキルセットを考えるとRFが最適か。ベースランナーとしては平均をやや上回る程度だろう。6月13日に2,475,000ドル(スロットの金額通り)で契約後はルーキーリーグで15試合に出場しており、66打席で.267/.218/.367という数字を残している。(7月7日現在)

 

キーアン・バーナム:1B
左投左打,キング高,全体48位

とてつもないパワーを誇るスラッガータイプの打者。とにかく飛距離はでるが、スウィングも大きく成長しても三振の多さは避けられない。ただ、選球眼、プレートディシプリンはいい。1Bにはありがちのプロファイルの選手だ。6フィート5インチ、225ポンドの体格にしてはスピードがあり、肩も強い。高卒選手ながらすでに19歳と年齢は若干食っている。950,000ドル(スロットの金額は1,052,500ドル)で契約し、ルーキーリーグで19打席、.421/.421/.895という数字を残している(7月7日現在)。

 

クリス・ベック:RHP
ジョージアサザン大,全体76位

6フィート3インチ、220ポンドで肩幅が広く力強い下半身を持つ。投球フォームはシンプルでクリーン。速球は90マイル台前半、最速96マイルに達し、手元で伸びを見せる。ベストピッチのスラーブ気味のスライダーはスピンが効き、10-5の変化をする。チェンジアップは速球とスラーブを引き立てるためのサードピッチとして使えるだろう。ローテーションの2-3番手になれる可能性のある選手だが、コントロール、コマンド、変化球のどれも不安定で、リスクも高い。600,000ドル(スロットの金額は670,000ドル)で契約後はルーキーリーグに配属されている。

 

ジョーイ・ディマイケル:2B/3B
右投げ左打ち,アリゾナ州立大,全体108位

スターレベルではないが、確実な成績を見込める選手。ギャップを抜くパワーのある中距離打者で、選球がよく四球を選べるので高い出塁率が期待できる。あまり三振はしないが、オフスピードピッチへの対応は改善の余地あり。スピードとインスティンクトを備えており、平均以上のベースランナーになれる。守備は彼のレンジを考えると3Bのほうがいいが、肩の強さは2Bのほうがベターフィット。どちらのポジションでも優秀なディフェンダーではない。400,000ドル(スロットの金額は441,100)でサインし、ルーキーリーグに配属されていたが、すでにAに昇格している。