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ナショナルリーグ東部地区の現在地

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ジョーイ・ギャロが通算100本塁打を達成

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Weekly Report : Week-5

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Lock Back Big Trade-レンジャーズが逆転地区優勝を果たした2015年トレードデッドラインのトレード

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Category Archives: トップスライドショー

Weekly Report : Week-7

Albert Pujols

 

 

 

 

 

 

 

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今週のプロスペクト

―ウラディミール・ゲレーロ Jr.だけではない。メジャーの若手選手たち―

Written by Kazuki Sugihara

 先日、ウラディミール・ゲレーロ Jr.(TOR)が2ホーマーの活躍を見せたが、ほかにも数多くのプロスペクトたちがメジャーデビューを果たした。今回は、そんなプロスペクトたちの活躍をダイジェスト形式で紹介していく。

05/12デビュー コービン・マーティン(HOU) MLB公式球団ランキング4位

 コービン・マーティンがレンジャース戦で先発デビューした。この日は速球、変化球、コントロールのどれも安定しており、中でも速球は冴えわたっていた。平均95.7mph、最速97.7mphを記録し、その日投じた80球中50球を速球が占めていた。そこにキレキレのチェンジアップ、カーブも混ぜることで打者を翻弄し圧倒した。5回1/3を投げ2失点9奪三振の好投でメジャー初先発初勝利を飾った。

 

05/14デビュー ニッキー・ロペス(KC) MLB公式球団ランキング8位

 今週デビューしたプロスペクトの中では間違いなくニッキー・ロペスが一番注目を浴びただろう。レンジャース戦を2番ショートでスタメンデビューを果たすと、7回の第4打席でレフト前タイムリーヒットを放ち、初ヒット初打点を記録した。しかしそれだけではない。その後の3試合もヒットを放ち、デビューから計4試合で、16打数6安打3四球、打率.375、OPS1.036と絶好調。ロペスは、コンタクトスキルの高さとアプローチの良さに定評のある選手で四球を多く選べる。ちなみにこの日、ゲレーロ Jr.が一試合2本塁打を記録した。

 

05/15デビュー ショーン・アンダーソン(SF) MLB公式球団ランキング4位

 この日ブルージェイズ戦で先発デビューしたショーン・アンダーソンは予想を上回る活躍をした。投手としては、武器であるスライダーが冴えわたり、5回2失点5奪三振の活躍をみせた。一方、打者としては2回にプロ初打席に立つと、いきなり右中間を破るツーベースヒット、次の打席でもヒットを放ち2安打を記録した。アンダーソンは、打撃に定評のあるマディソン・バムガーナーとスプリングトレーニングで一緒に打撃練習を行ったのが良かったのかも、とインタビューで振り返っている。

 

05/17デビュー ブレンダン・ロジャース(COL)  MLB公式球団ランキング1位(全体10位)

 全体10位のプロスペクト、ブレンダン・ロジャースが遂にメジャーデビューを果たした。フィリーズ戦に7番セカンドでスタメンデビューするも、この日はノーヒット。しかし第4打席で内野手のフィルダースチョイスで初打点を記録した。なかなか二塁手の穴が埋まらないロッキーズにとってはロジャースの今後の活躍を切に願っているだろう。

※動画は翌日のもの。

 

ナショナルリーグ東部地区の現在地

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ナショナルリーグ東部地区の現在地

Written by Eiji Kato

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 2018~2019年のシーズンオフにナショナルリーグ東部地区は大いに盛り上がった。マーリンズを除く4チームがそれぞれ補強を敢行した。まずその補強を振り返りたい。

 ・フィリーズ

 オフの勝ち組とも評されたフィリーズは史上最高額の13年3億3000万ドルでブライス・ハーパー(OF)と契約。(後にトラウトに抜かれる)他にもトレードでJTリアルミュート(C)やジーン・セグーラ(SS)。FAとなっていたダニエル・ロバートソン(RHP)、アンドリュー・マカッチェン(OF)を迎えた。この一連の補強により戦力が大幅にUPし地区優勝の1番手に躍り出た。

 ・メッツ

 フィリーズ同様にメッツも積極的に動いた。バンワゲネン新GMはマリナーズからロビンソン・カノー(2B)とエドウィン・ディアス(RHP)を獲得。さらにブルペンを強力にすべくジャスティン・ウィルソン(LHP)やジュウリス・ファミリア(RHP)も獲得。また同地区のライバルフィリーズからウィルソン・ラモス(C)も獲得した。

 ・ブレーブス

 昨年地区を制覇したブレーブスはベテランのブライアン・マッキャン(C)やジョシュ・ドナルドソン(3B)を獲得。戦力UPと同時に若手の指南役としても期待される。

 ・ナショナルズ

 ハーパーが去ったことによりインパクトは薄れたが地区優勝への道が無くなったわけではない。パトリック・コービン(LHP)、ブライアン・ドージャー(2B)、カート・スズキ(C)、トニー・シップ(LHP)、カイル・ベアクロウ(LHP)、TJ手術明けのトレバー・ローゼンタール(RHP)など投手を中心に補強を行った。

 

 4強1弱の構図で迎えた2019シーズン。日本時間5月10日時点で首位フィリーズ、2位は4ゲーム差でブレーブス、3位は4.5ゲーム差でメッツ、4位は6.5ゲーム差でナショナルズとなっている。

 ここまではフィリーズの独走まではいかないが、やや差がついている印象がある。それぞれのチームにスポットを当てると4位のナショナルズはフアン・ソト(OF)、トレイ・ターナー((SS))、ライアン・ジマーマン(IF)、アンソニー・レンドーン(3B)と野手にケガ人が続出。カーター・キーブーム(2B)やビクター・ロブレス(OF)と若手も才能をフルに発揮しているとは言い難い。投手陣はチーム防御率がリーグ14位とまさに踏んだり蹴ったり。

 一方でメッツは若手の野手が元気でルーキーのピート・アロンソ(1B)は既にホームラン11本と爆発、昨年デビューのジェフ・マクニール(2B)はMLB全体で打率2位。ブレーブスも打線が元気でチーム打率はリーグ3位、チーム出塁率もリーグ4位となっている。

 シーズンはまだ序盤で今後どうなるかは分からない。1弱とされているマーリンズもただ黒星を増やすようなことは許されない。リアルミュートの交換で加入したシクスト・サンチェス(RHP)やホルヘ・アルファロ(C)など素質の高い選手がいるだけに彼らが将来主力となれるよう育成、経験を積ませることが重要になるであろう。

 今後もナショナルリーグ東部地区から目が離せない。

ジョーイ・ギャロが通算100本塁打を達成

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Written by Akiyuki Suzuki and Edited by Tsubasa Komiyama

Photo link https://flic.kr/p/ZNxZC2

 現地時間5月9日、パイレーツの本拠地PNCパークで行われた試合で、レンジャーズのジョーイ・ギャロ(OF)が3回にニック・キンガム(RHP)からツーランホームランを放った。これがギャロのメジャー通算100号ホームランとなった。センター方向に飛んだホームランはスタンドを遥か超えて行く場外ホームランとなり、ギャロらしい飛距離のホームランだった。

 

 しかし、この100号ホームランには飛距離以外にもギャロならではの記録もついてきた。

 まず通算377試合での100号はアメリカン・リーグでは史上最速であり、メジャー全体でも歴代3位の速さでの達成となった。ギャロのホームランを打つ能力に関しては、これまでのメジャーリーガーの中でもトップクラスであることが改めて証明される形となった。

 そしてもう一つギャロが達成した記録は、メジャー史上初となる通算100単打を記録する前の通算100本塁打達成である。100号を達成した時点でギャロは単打93本。次に単打が少なかったラッセル・ブラニアン(元SEA他)は172本である。このことから、いかにギャロがホームランを打つことに特化しているか分かる。

 ちなみにブラニアンの次に少なかったのがライアン・ハワード(元PHI他)の176本で、4番目はクリス・カーター(OF)の179本となっており、ホームランを打つことに特化した他の打者も100号ホームランを放つまでにこれだけの単打を放っていた。さらにはギャロやカーターのような打者の象徴であるアダム・ダン(元CIN他)はもっと多くの単打を放っている。

 日本のプロ野球では先日、オリックス・バファローズの“ラオウ”の愛称で有名な杉本裕太郎(OF)がプロ通算9安打目(それまでの8安打は本塁打が6本、二塁打が2本)で初めて単打を放ったことが話題となっており、日米でホームランに関わる非常に珍しい記録が続けて誕生する結果となった。

 

Weekly Report : Week-5

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好評発売中のプロスペクトハンドブック2019ですが、5月7日から書籍版を35%オフの1300円(送料別)で販売致します。Kindle版も約35%オフの1100円で販売しております。詳細は記事の最後に記載しています。

 

 

前年より盤石なタンパベイ・レイズ投手陣

Written by Tsubasa Komiyama

 レイズは、現地時間5月3日現在、21勝11敗でアメリカン・リーグ東地区の首位に着けている。チーム打点は、ヤンキース、レッドソックスに次ぐ地区3位であるが、チーム失点は、122失点で2位のブルージェイズを突き放す100失点で1位である。

 本拠地のPFや対戦相手にもよるものの、基盤の安定した投手力が地区首位を堅守していると捉えて問題ないだろう。

 ところで、興味深いスタッツがある。チームの先発イニング数の合計だ。2018年レイズの先発イニング数合計は624回(1試合平均3.2回)でメジャー全体30位である。29位は805.1回(1試合平均4.2回)のエンゼルス、1位は993.2回(1試合平均6.1回)のインディアンスだ。2019年レイズの先発イニング数合計は145.1回(1試合平均4.1回)でメジャー全体29位である。30位は141.2回(1試合平均4.1回)のエンゼルスだ。順位としては30位から29位であるが、約アウト2つ分増えたと考えると大きな変化である。

年度 先発イニング数 試合平均
2018年 624回 3.2回
2019年 145.1回 4.1回

 

 

 理由は、昨年クリス・アーチャー(RHP)の見返りの1人として獲得したタイラー・グラスノー(RHP)と、昨年オフにFA補強したチャーリー・モートン(RHP)がオープナーを用いない先発として起用されているからであろう。

 昨年、レイズで20先発以上したのはブレイク・スネル(LHP)とライン・スタネック(RHP)の2人だが、スタネックはオープナー起用であるため、実質フルシーズン稼働した先発はスネルのみであった。

 しかし、2019年はスネル、グラスノー、モートンの3人が20先発を超える見込みである。つまり、ブルペンの負担が軽減されることにより、オープナーの柔軟性や7回以降の粘り強さが得られるのではないだろうかと推測した。

 

 さて、昨年、レイズがシーズン後半戦において目覚ましい戦績を挙げ、WC争いが白熱したことは記憶に新しい。

 下の表は2018年タンパベイ・レイズの月間投手成績と、2018年メジャー平均の月間投手成績である。

 

 メジャー平均は、シーズン終盤にK/9とBB/9が共に上昇している。K/BBは下がっているため、K/9の上昇よりBB/9の上昇の方が多いことが伺える。一方、レイズはもう少し早い段階、6月から7月にかけてK/9を上昇させ始め、7月から8月にかけてBB/9を下降させることにより、K/BBを上昇させている。

 要因はオープナーの採用であると考えられる。オープナーの利点は大まかに2点である。

  •  初回防御率の悪い先発投手の代わりに、リリーバーが先発することで初回防御率を改善出来る。
  • 後続の本来の先発投手とオープナーであるリリーバーの利き手やピッチングスタイルを変えることで、後続の先発投手のポテンシャルを最大限発揮出来るようアシスト出来る。

 

 今回は、具体的にオープナーに向いているピッチングスタイルには触れないが、昨年、レイズがオープナーを(現状において)最大限活かす術を見つけたと言える。それは夏場のメジャー平均とレイズの月間投手成績の差から考えられるだろう。

 

Lock Back Big Trade-レンジャーズが逆転地区優勝を果たした2015年トレードデッドラインのトレード

Rangers at Orioles 8/4/16

 

 

 

 

 

 

 

 大型トレードのその後を追っていくコラム。

 

・TDLの時点で勝率5割未満ながら、PO進出をもたらしたトレードを振り返る

 Written by Akiyuki Suzuki

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 2015年7月31日、レンジャーズとフィリーズの間で1つのトレードが発表された。

Rangers Acquire Cole Hamels In Eight-Player Deal

TEX
Player POS AGE $(M)
コール・ハメルズ LHP 31 23.5
ジェイク・ディークマン LHP 28 0.5
キャッシュ     9.5
PHI
Player POS AGE $(M)
マット・ハリソン LHP 29 13.2
ジェラッド・アイコッフ RHP 24 0.5
アレク・アッシャー RHP 23 0.5
ホルヘ・アルファロ C 22  
ニック・ウィリアムズ OF 21  
ジェイク・トンプソン RHP 21  

 

 当時、レンジャーズは50勝52敗で勝率5割を切っていたものの、53勝49敗のツインズと3ゲーム差でWCに望みがあり、また、翌年以降の優勝を目指すために、エースタイプの先発であるハメルズ(LHP)とリリーバーのディークマン(LHP)を獲得した。

 一方、フィリーズは再建真っ只中にあったため、長期構想から外れていた2投手を放出。見返りとして、2014年、15年に各種プロスペクトランキングに名を連ねていたウィリアムズ(OF)やアルファロ(C)と言ったハイシーリングなプロスペクトに加え、トンプソン(RHP)等のスリーパープロスペクト、計5人を獲得。ハリソン(LHP)は両チームの年俸調整的意味合いが強く、移籍後は登板を果たすことなくDL入りし、翌年リリースされた。

 

・トレードがレンジャーズに与えた影響

 ハメルズとディークマンを獲得したことにより、投手力の向上に成功した。ダルビッシュ有(RHP)をトミー・ジョン手術で欠いていたものの、エース不在のローテーション、不安のあるブルペンという重要な問題を同時に解決した。夏場以降レンジャーズは順調に勝ち星を積み重ね始め、9月1.5ゲーム差で追いかける首位アストロズとの4連戦をスウィープ。前年AL西地区最下位から地区優勝を成し遂げた。地区優勝を決した試合は、ハメルズの完投勝利だった。翌年も1年間を通して2人が活躍。地区2連覇を成し遂げた。

 

 しかし、アルファロ(C)を放出したことにより後年の正捕手不在を招いた他、地区2連覇を果たしたもののWS制覇はおろかALDS敗退に終わったことを鑑みれば、手放しに成功であったとは言い切れない。