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2018 Team Preview :シアトル・マリナーズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:セーフコ・フィールド

他の球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml04/

 

広さ
レフト 100.9m
センター 122.2m
ライト 99.4m
フェンス高さ

2.4m

パークファクター *平均100
安打 95.3
ツーベース 96.3
スリーベース 53.8
HR 115.8
得点 94.1

 

・予想オーダー

1, ディー・ゴードン:CF

マーリンズから加入したリーグを代表する俊足選手。薬物使用で評価を落としていたが、昨シーズンは200安打&60盗塁をクリアするなど実力を証明して見せた。本職は二塁手だが、マリナーズにはロビンソン・カノーがいるためセンターに回る。俊足を活かした守備範囲の広さは期待できるが、肩、スローイングなどには疑問の声も。

2, ジーン・セグーラ:SS

16年には200安打も記録した選手。昨シーズンも125試合の出場にとどまったが、2年連続の3割越えを記録した。5年連続で20盗塁もクリアしており、一番に座るゴードンとの俊足の1,2番コンビは他球団の脅威となるだろう。

3, ロビンソン・カノー:2B

メジャーを代表する二塁手。35歳を迎え多少の衰えは見受けられるが、その打撃技術はまだまだ超一流。昨シーズンは500二塁打に300本塁打とマイルストーンも達成、13年連続となる30二塁打をクリアするなど記録づくめのシーズンとなった。

4, ネルソン・クルーズ:DH

昨シーズンは119打点を記録し、打点王を獲得したチームの主砲。過去4年間で放った166本の本塁打はジャンカルロ・スタントンやエドウィン・エンカルナシオンらを抑えてメジャートップ。今シーズンも変わらぬパワーでチームのポストシーズンに貢献したい。

5, カイル・シーガー:3B

16年に派30本塁打に99打点とキャリア最高のシーズンを送ったが、昨シーズンは打率.249と落ち込むなど成績を落とした。しかし、27本塁打、OPS=.773と悪くない成績。昨シーズン行われたプレーヤーズウィークエンドでは”COREY’S BROTHER”と書かれたユニフォームを着て話題に。

6, ミッチ・ハニガー:RF

昨シーズン本格デビューを果たすと怪我で離脱などはあったが、96試合で16本塁打、OPS=.843と期待以上の活躍。長打率.491はカノーやシーガーよりも良い数字だった。プロ入りはブルワーズでダイアモンドバックスにもいたなど既に2度の移籍を経験している。

7, ライオン・ヒーリー:1B

アスレチックスから加入した長打力が持ち味の選手。昨シーズンはそのパワーを活かし、25本塁打を記録したが、あまりに選球眼がなく、出塁率はわずか.302と課題もはっきりとしている。レギュラーが確約されているわけではなく、活躍次第ではスプリングトレーニングで大活躍しているライバルのダン・ボーゲルバックにポジションを奪われてしまうだろう。

8, マイク・ズニーノ:C

打撃が持ち味の捕手が遂に覚醒の予感。キャリア最高となる25本塁打、OPS=.840を記録した。一方で粗っぽい打撃という点では変わっておらず、K%=36.8%という数字はレンジャースのジョーイ・ギャロに並んでメジャーワースト2位。今シーズンはその粗い打撃を少しでも改善したい。

9, ベン・ギャメル:LF

ハニガーと並んで昨シーズンブレイクを果たした選手の一人。特に前半戦は打ちまくり打率.323を記録した。小柄ながらパンチ力があり、レギュラー外野主として期待できる。今シーズンは毛下で出遅れることが決定しているが、復帰後は昨シーズン前半のような打撃に期待したい。

 

2017 Team Preview:シアトル・マリナーズ

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 *40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  •  本拠地:セーフコ・フィールド

他の球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml04/

 

 

広さ
レフト 100.9m
センター 122.2m
ライト 99.4m
フェンス高さ

2.4m 

パークファクター *平均100
安打 95.3
ツーベース 96.3
スリーベース 53.8
HR 115.8
得点 94.1

 

 

      • 予想オーダー

1.ジャロッド・ダイソン:LF
オフにトレードで加入。ここ5年で4回30盗塁以上をマークしているスピードスター。昨シーズンは打撃成績で軒並みキャリアハイをマーク。守備でもDRS+19と存在感を示した。レオニス・マーティンがいるため今シーズンは本職のCFではなく、LFを主に守る予定。ワールドチャンピオンになった経験があるためか「自分の顔はシャンパンをかけられるためにある」とコメントしている。

2.ジーン・セグラ:SS
オフにトレードで加入。高い能力がようやく開花。昨シーズンはナショナル・リーグ最多安打を獲得。本拠地だったチェイスパークが打者有利だったこともあるが、長打も増え、自身初となる20Hをマークした。ロビンソン・カノーとは昨年から一緒にトレーニングをしており、旧知の仲。 

3.ロビンソン・カノー:2B
SEAに移籍してから3年目となった昨シーズンはキャリアハイとなる39HRをマーク。自己最高のFB%をマークしたことも無関係ではないだろう。一方でBB%は2年連続で6%台に低迷しているが、高打率を残せている間は余計な心配になりそう。守備では15年にマイナスとなったDRSを昨シーズンはプラスに戻すことができた。教育面で世界最悪と言われるドミニカ共和国で育ち、教育を受けていないことについて言われたることが嫌だったため、故郷に自身の基金で学校を作った。

4.ネルソン・クルーズ:DH
昨シーズンは3年連続となる40HR以上をクリア。ここ3年間でのHR数はメジャーで最多となっており、その間MVP投票で票も得ている。積極的に打ちにいくアプローチのため四球を多く選ばないタイプだが、HR数が増えているため徐々にBB%が上がってきている。守備の上手いOFが揃っているため、昨シーズン以上に守備に就く機会は少なくなりそう。

5.カイル・シーガー:3B
昨シーズンはほぼ全ての打撃成績でキャリアハイをマーク。自身初となる30HR、OPS.800以上をマーク。勝負を避けられることも多くなったためBB%も初の10%台となった。守備ではキャリアワーストとなる22エラーをマークしたが、DRSはキャリアハイの+15をマークした。シーズン中は弟であるコリー(LAD)とジャスティン(SEA傘下)のボックススコアとハイライトを見ている。

6.ミッチ・ハニガー:RF
オフにトレードで加入。ミドルヒッターとの評価が定着しつつあったが、昨シーズンはAA-AAAで25HRをマーク。メジャー昇格後も34試合で5HRとマイナーでの成績がフロックではないことを証明した。OFは3ポジション守ることができ使い勝手がいい。謙虚な性格なのか同じトレードで移籍してきたセグラは誰もが欲しがる存在と言った上で、自分がトレードの対象になるとは思っていなかったとコメント。

7.ダニー・バレンシア:1B
オフにトレードで加入。15年に打撃で才能を開花させると、昨シーズンもまずまずの成績を残した。左投手にめっぽう強く、対左投手のOPS.924。本職は3Bだがあまりに動きが悪いため、1Bを守ることが多くなった。クラブハウス内での言い合いが原因でビリー・バトラー(現FA)を殴ったり、チームメイトから「敵だったら殴りたくなる」と表現されたりと素行はあまりよくない。バトラーとの件は一応和解してあるとのこと。

8.マイク・ズニーノ:C
昨シーズン、7月頃にメジャーに復帰。打撃では相変わらず三振が多く低打率だったものの、自慢のパワーを活かしコンスタントに長打を放ち、課題だったBB%の低さも改善された。守備ではフレーミングの上手さが際立ち、DRSもプラスに。 

9.レオニス・マーティン:CF
スピード&パワーの言葉通りの成績を残した昨シーズンは15HR&24盗塁をマーク。HR以外の打撃成績は伸び悩み、平凡なものに終わった。守備では3年連続で2桁にプラスをマークしていたDRSがマイナスに転じたのが気がかり。スプリングトレーニングでチームメイトからソンブレロとマリアッチバンドをプレゼントされ、練習中はおろか、ロッカールームまでマリリアッチバンドに後を追い回され演奏を聞かされていた。

2016 Trade Deadline~大物に手をつけなかったオリオールズとブルージェイズの戦略~

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様々な思惑が飛び交った今年のトレードデッドライン。前回はデッドライン前から積極的に動いたBOSについてまとめたが、今回はBOS以外のアメリカン・リーグ東地区のチームについておさらいしていこう。

まずは、比較的動きが少なかったBALからだ。

7/31 BAL⇔SEA
SEA→BAL ウェイド・マイリー
BAL→SEA アリエル・ミランダ

メジャートップのチーム本塁打数を誇るBALだが、一方で先発ローテーションは貧弱だった。クリス・ティルマン、ケビン・ゴーズマンは試合を作ってくれるのだが、ヨバニ・ガヤード、タイラー・ウィルソン、ウバルド・ヒメネス、マイク・ライトらはいずれも防御率が5点台中盤か6点台と話にならない成績。リリーフとして投げさせていたトッププロスペクトのディラン・バンディを先発に回し、うだつの上がらないヒメネスをリリーフに回すなど配置転換を行っていた。

シーズン中の先発投手補強が必要なことは火を見るよりも明らかだった。そこでBALが目を付けたのがマイリーだった。マイリーはBALのローテーションには1人もいないLHP。獲得前の時点で防御率は4.98だったがBALの他の先発陣と比べればまだマシな方だった。3年連続で190イニング以上投げている耐久性もBALにとっては魅力だったのかもしれない。

一方でBALはマイリーの今シーズンの残りのサラリーとオプションを行使した場合は$12Mのサラリーを、行使しない場合はバイアウトとして$500Kを負担しなければならなくなった。だが、BALにとってはこれは好都合だろう。今オフのFA市場に流れてくる先発投手はいずれも4/5番手クラスか旬を過ぎた投手だ。再びトレードを仕掛けようにも現在のBALのマイナーシステムでは獲得できる選手はたかがしれている。売り手に回る球団がいる時期に来シーズンも保有できるマイリーを獲得したことはおかしなことではない。

では、放出した選手はどうだろうか。ミランダはBALが昨年5月に契約したLHP。契約当時が26歳ということもあって2年間でAAAへとスピード昇格を果たした。BALでは今シーズン1試合に登板したが、その際2回で3失点と結果を残せていなかった。しかし、AAAでは19試合に先発して防御率3.93、K/9=7.8、BB/9=2.8とソリッドな成績を残しており、現状のBALのローテーションを考えると先発として投げさせてもよかったように思える。

それでもBALがミランダを放出してマイリーを獲得したのはマイリーの実績を買ったということなのだろう。地区優勝を狙える立場にいる以上実績も高い評価もないマイナーリーガーでリスクを冒したくはなかったのだ。

一方でSEAはトレード時点で貯金1、ワイルドカード圏内まで5ゲーム差と微妙な立ち位置。そこでサラリーの高いマイリーを放出し、マイナーではしっかりと成績を残しているミランダを獲得することで少額ながらもサラリーダンプに成功。また、タイワン・ウォーカーやジェームズ・パクストンなど故障の多い先発投手を抱えるSEAにとってはいつでも替えの利くミランダはニーズに合っていたと言える。

少々高額なサラリーを払ってでも実績のある先発投手を獲得したいBALと微妙な立ち位置のためはっきりと売りにも買いにも出られないSEAの思惑が一致したトレードだった。

 

8/1 BAL⇔TB
TB→BAL スティーブ・ピアース
BAL→TB ヨナ・ハイム

昨オフ1年$4.75MでBALからTBへと移籍したピアースが再びBLAへと戻ることになった。BALがピアースを呼び戻した理由はペドロ・アルバレスやキム・ヒョンスとプラトーンを組ませたいからだろう。アルバレスは左打者で、対左投手のOPSは4割台、本塁打も1本のみとからっきし。キム・ヒョンスも左打者であり、左投手との対戦はほとんどなくヒットは1本も打ってないという有様だった。

それに比べて右打者のピアースは獲得時点で左投手との対戦が63打席のみにも関わらず二塁打6本、本塁打5本。さらに今シーズンは対左投手に限らずシーズンを通して.309/.388/.520と絶好調。同じ右打者でBALにシーズン当初から在籍しているノーラン・ライモルドや故障で離脱しているジョーイ・リカードらがOPS7割台前半だったことを考えると大幅なアップグレードになる。

また、ピアースは上手くはないもののOF/1B/2Bをこなすことができるので、使い勝手のよさも獲得理由の1つとなっただろう。今オフでFAとなるため見返りが少なくて済むこともマイナーシステムの層が薄いBALにとっては好都合である。

BALが放出したのはハイム1人だけ。ハイムはFEDランキングにもランクインしているCだが、素材先行型で打撃ではまだしっかりと成績を残しせていない。守備の評価は高いが、BALにはチャンス・シスコという昇格間近で有望なCがいるためハイム1人の放出でピアースが獲得できるのなら安いものだろう。

TBにとってこのトレードはどうだっただろうか?どのチームにとってもCプロスペクトは貴重な存在だが、レンタルとはいえ今シーズン絶好調だったピアースの見返りとしてハイム1人だけでは心もとない。守備は上手いが打撃は弱いという特徴は、現在ハイムと同じA+でプレーするニック・シウフォと被るところもある。若干安売りしてしまったと言えるだろう。

BALが今シーズンのデッドラインで成立させたトレードはこの2つのみ。デッドラインで積極的に動いた2013年以降は大人しめになっている。今シーズンは投手で大物が動きそうになかったことと、マイナーシステムの貧弱さがBALの控えめな姿勢に影響したと思われる。同地区のBOSとTORが積極的に動いている姿とは対照的だった。