Tag Archives: アンドリュー・ベニンテンディ

Weekly Report :Week3

2311215077_77dea8a486_z

 

 

 

 

 

 

 

 

3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-3のキーワードは「ライバル対決」「ジョー・マウアー」「バートロ・コロン」だ。

 

・ライバル対決

シーズンも因縁のライバル同士の直接対決が開幕した。その内容は乱闘あり、乱打戦ありとライバル対決には相応しいものであった。本稿ではニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスの3連戦を振り返っていくことにする。

 

Game1 NYY 1 @ BOS 14

勝:クリス・セール(1-0)負:ルイス・セベリーノ(2-1)

ヤンキース対レッドソックスの開幕カードはいきなりエース同士の対決となったが、その内容は対照的だった。レッドソックスのエース、セールは6回を投げ、8安打を許すも要所を完璧に締め、アーロン・ジャッジのソロホームラン1本のみの失点に抑えた。一方で、ヤンキースのエース、セベリーノはレッドソックス打線に捕まり、5回8安打5失点と乱調気味であった。この試合で光っていたのはムーキー・ベッツ、アンドリュー・ベニンテンディ、ハンリー・ラミレスの上位打線トリオだった。ベッツはグランドスラムを含む4安打、4打点、5得点、ベニンテンディは2安打、2打点、ラミレスは2安打、3打点の活躍。3人合計で8安打、10打点と持ち前の破壊力を存分に発揮した形となった。ヤンキース打線は10安打を放つも残塁21と決定打に欠け、屈辱的な大敗を喫した。

 

Game2 NYY 10 @ BOS 7

勝:田中将大(2-1)負:デイビッド・プライス(1-1)

この日はヤンキースが初回に猛攻を仕掛けた。ジャンカルロ・スタントンの三塁打で先制すると、不調のゲーリー・サンチェスのツーランで続き、いきなり4点を先制。その後も得点を重ね、8-1と試合の主導権を握った。一方でレッドソックスはJ.D.マルティネスのグランドスラムで一時は2点差まで詰め寄るも、追い上げは及ばず。最後はアロルディス・チャップマンが1点を奪われるもヤンキースが逃げ切った。この試合では乱闘が起こった。事の発端は3回、タイラー・オースティンがショートのブロック・ホルトに危険なスライディング。これにホルト自身が反応し、ベンチ総出の騒ぎとなった。そして7回、リリーフのジョー・ケリーが報復としてオースティンに対し故意死球。オースティンは激怒し殴り合いの大乱闘へと発展した。一連の乱闘騒ぎでオースティンは5試合、ケリーは6試合の出場停止処分がそれぞれ課せられた。

 

Game3 NYY 3 @ BOS 6

勝:リック・ポーセロ(3-0)負:ソニー・グレイ(1-1)

S:クレイグ・キンブレル(4)

3連戦の最終日は悪天候で一時中断するというアクシデントがあったが、元サイヤング賞右腕のポーセロの快投が光った。7回を投げ、強力ヤンキース打線を2安打、無四球、無失点と完璧に封じ込めた。一方でグレイは3回6失点でKO。9回はヤンキースが3点を取り追い上げを見せるも、キンブレルがしっかりと締めこれ以上の追撃は許さなかった。

 ここまで、ライバル対決3連戦を振り返ってきた。結果はレッドソックスが2勝1敗と勝ち越し、内容もレッドソックスが圧倒、持ち前の破壊力まざまざと見せつける形となった。レッドソックス打線は3試合で27得点とヤンキース投手陣を完璧に攻略。今後のペナント争いに嫌なイメージを与えたのは確かだ。ヤンキースは開幕から投手陣が不調気味の状態が続いており、復調が急がれる。開幕カードから荒れ模様となった因縁のライバル対決は今後もファンを楽しませてくれるに違いない。

2017 Top 100 Prospects

30199602215_0cc0241fbc_z

 

 

 

 

 

 

 

*レポートはチーム別リストを参照。

 

2017 Top 100 Prospects
ランク 選手名 チーム名 ポジション
1 ジェイソン・グルーム BOS LHP
2 アンドリュー・ベニンテンディ BOS OF
3 ブレンダン・ロジャース COL SS
4 ヨアン・モンカダ CHW 2B
5 ルーカス・ジオリト CHW RHP
6 ブレント・ハニーウェル TB RHP
7 イアン・ハップ  CHC OF
8 コディ・ベリンジャー LAD 1B
9 ジョシュ・ヘイダー MIL LHP
10 エロイ・ヒメネス  CHC OF
11 フランクリン・バレット OAK SS
12 ニック・センゼル CIN  3B
13 フランシス・マーテス HOU RHP
14 ラファエル・ディバース BOS 3B
15  アレックス・レイエス STL  RHP

16

ダンズビー・スワンソン ATL SS
17 ルイス・ブリンソン MIL  OF
18 ホセ・デレオン TB RHP
19 クリント・フレイジャー NYY OF
20 エリック・フェッディ WSH RHP
21 コルビー・アラード ATL LHP
22 ビクター・ロブレス WSH OF
23 ウィリー・アダムス TB SS
24 ハンター・レンフロー SD OF
25 アレックス・バードューゴ LAD  OF
26 オースティン・メドウズ PIT OF
27 タイラー・グラスノー PIT RHP
28 ハンター・ドージャー KC 3B
29 ジョシュ・ベル PIT 1B
30 レイナルド・ロペス CHW RHP
31 カイル・ルイス SEA OF
32 ジェフ・ホフマン COL RHP
33 マット・チャップマン OAK 3B
34 ドミニク・スミス NYM 1B
35 アーロン・ジャッジ NYY OF
36 ブラッドリー・ジマー  CLE OF
37 ヤディアー・アルバレス LAD RHP
38 ショーン・リードフォーリー TOR RHP
39 フランシスコ・メヒア CLE C
40 デビッド・ポリーノ HOU RHP
41 タイラー・オニール SEA OF
42 A.J.パク OAK LHP 
43 ブレイク・ラザフォード NYY OF
44 ウォーカー・ビューラー LAD RHP
45 ザック・コリンズ CHW C/1B
46 ヨハンダー・メンデス TEX LHP
47 スティーブン・ゴンザルベス MIN LHP
48 カイル・タッカー HOU OF 
49 ホルヘ・アルファロ PHI C
50 ヘルマン・マーキス COL RHP
51 アンダーソン・エスピノーザ SD RHP
52 アミーア・ギャレット CIN LHP 
53  アリスティーディス・アキーノ CIN OF
54 デズモンド・リンジー NYM OF
55  ショーン・ニューカム ATL LHP
56  オースティン・ライリー ATL 3B
57 カル・クオントリル SD RHP
58 ライリー・パイント COL RHP
59 アメド・ロサリオ NYM SS
60 グレイバー・トーレス NYY SS
61 シクスト・サンチェス PHI RHP
62 イーサン・ディアズ MIL SS
63 コリー・レイ MIL OF
64

ロバート・スティーブンソン

CIN RHP
65 ウィリー・カルフーン LAD 2B
66 リース・ホスキンズ PHI 1B
67 ハリソン・ベイダー STL OF
68 オジー・アルビース ATL 2B 
69 ラウディ・テレズ TOR 1B
70 トレバー・クリフトン CHC RHP
71 ルーク・ウィーバー STL RHP
72 ボビー・ブラッドリー CLE 1B 
73 マイク・ソローカ ATL RHP
74 トリスタン・マッケンジー CLE RHP
75  レイメル・タピア COL OF
76 フランクリン・キロメ PHI RHP
77 カーソン・フルマー CHW RHP
78 アルバート・アルモラ CHC OF
79 ジャレル・コットン OAK RHP
80 マニュエル・マーゴット SD OF
81 ケビン・マイタン ATL SS
82 ブライアン・レイノルズ SF OF
83 フォレスト・ウィットリー HOU RHP
84 T.J.ゾイク TOR RHP
85 ディラン・カズンズ PHI OF
86 ジェシー・ウィンカー CIN OF
87 タイラー・ビーディ SF RHP 
88 シェド・ロング CIN 2B
89 ドミンゴ・アセベド NYY RHP
90 トラビス・デメリ ATL 2B
91 ダニエル・ゴセット OAK RHP
92 ディラン・シーズ CHC RHP
93 ジョン・ハリス TOR RHP
94 クリスチャン・スチュワート DET OF
95 ブラディミール・ゲレーロJr TOR 3B
96 J.P.クロフォード PHI SS
97 コディ・セドロック BAL RHP
98 ジェイマー・キャンデラリオ CHC 3B
99 マイケル・コペック CHW RHP 
100 フランクリン・ペレス HOU  RHP

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/N1CRAP

2016 Playoff Preview:ボストン・レッドソックス

28418527073_c3019da7ae_z

 

 

 

 

 

 

 

レギュラーシーズンは終わりを迎え、熱いポストシーズンが始まろうとしている。今回はアメリカン・リーグ東地区の覇者、ボストン・レッドソックスの注目すべき点をピックアップしよう。

 

  • 最後のビッグ・パピ

レッドソックスに取って2016年といえば、何と言っても”ビッグ・パピ”ことデビッド・オルティズのラストイヤーである。長らくチームを支え、ボストンから愛されたオルティズの最後の年に、レッドソックスは何としてもワールドチャンピオンで有終の美を飾りたいと考えているだろう。

オルティズの凄さは、引退する年に圧倒的な成績を残していることだ。今シーズンの成績は.315/.401/.620、OPSは1.021と1.000を超え、38HRで127打点を記録した。127打点はアメリカン・リーグの最多タイで打点王を獲得。今シーズンで引退する40歳の成績とはとても思えないほどの活躍だった。

ポストシーズンではキャリア通算でOPS.962、17HR、60打点を残している。本塁打数は史上7位タイ、打点数は史上5位だ。最後のポストシーズンでこの記録がどこまで伸ばせるかにも注目したい。

レッドドックスがオルティズの最後の花道を飾ることができるか、注目だ。

 

  • MLB1の打撃陣

今シーズンのレッドソックスといえばもちろん強烈な打撃陣が浮かぶ人が多いだろう。チーム打率.282、OPS.810、打点数836、その他にも得点数、出塁率、長打率、安打数、二塁打数、この全てで全30球団トップの数字をマークしたことを考えれば、メジャートップの打撃陣と評しても間違いはないだろう。

この打撃陣を注目すると、若手、中堅、ベテラン全てが結果を残す非常にバランスの良い野手陣であることに気付く。若手で印象的だったのは、急成長を見せ3割30本100打点をクリアした23歳のムーキー・ベッツを中心に、24歳の大型SSザンダー・ボガーツ、好不調の波はあったものの打撃で成長を見せた26歳のジャッキー・ブラッドリーjrなどがあげられる。試合数が少ないもののルーキーの22歳アンドリュー・ベニンテンディも楽しみだ。

中堅では200安打を超えた33歳ダスティン・ペドロイア、2008年以来の30本塁打にキャリアハイの111打点をマークした32歳のハンリー・ラミレスなどが名を連ねる。ベテランはもちろん、存在感抜群のオルティズだ。このように若手の勢い、中堅の安定感、ベテランの経験が混ざり強力打線を形成しているのである。ポストシーズンでもこの打線の勢いを止めるのは至難の技と言えるだろう。

 

  • 不安なクローザー

好調な打撃陣とは対照的に、投手陣には多少の不安が残る。先発陣はポストシーズンでは4人で回せるため、ある程度の計算は立つ。22勝を挙げたリック・ポーセロとデビット・プライスを中心に、9月に3勝と復調を遂げたクレイ・バックホルツ、4人目にはエデュアルド・ロドリゲスが起用される見込みだ。

一方で不安なのはクローザーだ。その不安が顕著に現れたのは、9月28日の優勝を決めたニューヨーク・ヤンキース戦だ。3点リードの完封ペースから一転、クローザーのクレイグ・キンブレルが3与四球と大荒れし1アウトも取れずに降板すると、後を継いだジョー・ケリーが2アウトにこぎつけながらもマーク・テシェイラにまさかのサヨナラ逆転満塁ホームランを被弾し、3対5で敗れた。この日2位のトロント・ブルージェイズが敗れたため、この試合で地区優勝が決まるという後味の悪い試合になってしまった。

主に勝ちパターンとして起用される36歳のブラッド・ジーグラーは9月、12試合に登板して無失点、40歳の上原浩治は11試合で無失点と好調だっただけに、最後がしっかりすればポストシーズンも安心できそうだ。

 

Text by Shirai Kazuki
写真:https://flic.kr/p/Kifo1H