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Weekly Report:Week-7

Baltimore Orioles v/s Texas Rangers April 9,  2011

 

 

 

 

 

 

 

つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-7のキーワードは「アダム・ジョーンズ」「マイルストーン」「ナ・リーグ西地区」だ。

 

・アダム・ジョーンズ

月の初めに人種差別騒動で話題をもたらしたアダム・ジョーンズが、今週は明るい話題を提供してくれた。

 522日、ツインズをホームに迎えて行われた一戦。ジョーンズは2回にカイル・ギブソンのスライダーをとらえ、3ランホームランを放った。この一発は、通算569HRを誇るチームOBのラファエル・パルメイロの持つオリオールパークアットカムデンヤーズでの通算HR記録を塗り替える本拠地通算125本目のホームランとなった。

 

アダム・ジョーンズは2003年ドラフトの1巡目でマリナーズに指名され、遊撃手としてプロ入り。外野手転向を経て2006年にメジャーデビューを果たすと、2008年のシーズン前に現在もオリオールズのローテーション投手として活躍するクリス・ティルマン、NPBでも活躍したキャム・ミコライオらとともにオリオールズにトレード移籍した。
オリオールズ移籍後は、メジャーに定着。昨年までの在籍9年間で6149試合以上に出場するタフネスさと通算233(オリオールズ在籍時に限ると230)のホームランを放つパワー、ゴールドグラブ賞4回の守備力を武器としたリーグを代表する外野手へと成長した。また、2013年と2017年のWBCにアメリカ代表として出場。2017年はデビッド・ライト(NYM)の跡を継ぎ、新・キャプテンアメリカとしてアメリカ悲願の初優勝に貢献した。

 今後もオリオールズの中心選手としての彼の活躍に期待したい。

2016 Team Preview : アリゾナ・ダイヤモンドバックス

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:チェース・フィールド

他の野球場と比較する→http://yakyujo.com/ml08/

 

広さ
レフト 100.6M
センター 124.1M
ライト 101.8M
フェンス高さ 2.3~7.6M
パークファクター平均*100
安打 104.7
ツーベース 120.7
スリーベース 178.6
HR 85.6
得点 106.2
  • 予想オーダー

1.A.J.ポロック:CF
昨シーズン、.315/.367/.498、20本塁打をマークし飛躍を遂げた小柄な選手。本塁打がこれまでの2倍以上に増えたがアプローチが雑になることはなく、BB%、K%と共にそれまでの成績よりも改善されている。長打が増えると盗塁をしなくなる選手が多いが、ポロックはその逆で昨シーズンの39盗塁はキャリアハイ。 守備でもDRS+14をマークし、走攻守でチームに多大な貢献をした。今オフにARIが活発に動いたのでポロックも放出する可能性があるのでは、と噂されたときにCEOのデリック・ホールがポロックを出す気は毛頭もないとコメントしたのも当然の活躍だった。

2.デイビッド・ペラルタ:RF
昨シーズン28歳にしてメジャーに定着し、レギュラーも獲得した遅咲き。本塁打は17本に留まったが、ツーベース26本、スリーベース10本をマークしておりISO.210。パワーは本物だが打率.312は少しできすぎなので今シーズンは下がる可能性が高い。昨シーズンは主にLFを守っていたが、ヤスマニ・トマスや他の選手をLFで試すため今シーズンからはRFに移る予定。身長の割りに体重が思いにも関わらず、足が速くエネルギッシュなところからついた愛称は貨物列車。 

3.ポール・ゴールドシュミット:1B
 故障で109試合しか出場できなかった2014年から復活し159試合に出場。2年ぶりに30本塁打以上をマークした。打率も3年連続となる.300以上をキープし、パワーだけに偏った打者ではないことを証明した。打ち分けが非常に上手く昨シーズンはセンター方向への打球が最も多く、引っ張り方向と流した方向への打球の割合はほぼ同じ数字だった。守備と走塁も気を抜かず、DRS+18でゴールドグラブを獲得。21盗塁は1Bを守る選手の中ではメジャー最多の数字。MVP投票で2位に入ったのも納得の活躍ぶりだった。

4.ヤスマニ・トマス:LF
 6年68.5Mの契約1年目は期待外れに終わったキューバの大砲。打率.273は悪くなかったがそれ以外の成績で結果を残せず。ボール球に手を出す割合が多く、四球を選べないため出塁率が低く、期待されていた長打も9本塁打に終わった。守備でも3B、OF全てでDRSはマイナスをマーク。fwarがマイナスになったのもしかたない成績だった。今シーズンは負担の少ないLFに回ることとなっているが、監督はソクラテス・ブリートと競争させると明言しており、2年目にして早くも崖っぷち状態。

5.ウェリントン・カスティーヨ:C
 昨シーズン3球団に在籍した強打の捕手。2013~2014年まではCHCで100試合以上に出場していたが、ミゲル・モンテロの加入によって居場所を失いSEAへとトレードで放出されると、SEAでも出場機会が与えられず1ヶ月たらずでARIへと再びトレードで放出された。ARIでは打撃が好調で80試合の出場ながら17本塁打、OPS.813をマークした。守備でもまずまずの数字を残しオフには1年3.6Mで契約し残留となった。16歳の時にSSからCへの転向を余儀なくされ、SSでなければ野球をやる意味がないと思い1度野球をやめたことがある。

6.ジェイク・ラム:3B
メジャー定着の年となった昨シーズンは.263/.331/.386、6本塁打とまずまずの成績。春先の好調時に故障で1ヶ月以上離脱したのが惜しいところ。 選球眼がよく、マイナーでの通算出塁率は.408。ボール球に手を出す割合も低かった。昨シーズンの故障やそこからのリハビリなどの経験から色々と学び、同じ失敗は繰り返さずよりいい選手になれると意気込んでいる。

7.ジーン・セグーラ:SS
まだ25歳だがメジャーで4年のキャリアがあり、早くも成績が下降している早熟な選手。2012年に現在チームメイトのザック・グレインキーの絡むトレードでMILに移籍し、翌年は12本塁打を放ち44盗塁もマーク。スター選手の仲間入りかと思われたが、以降は打撃成績が低下。過去2年で.252/.285/.331、計11本塁打とジリ貧。滅多に四球を選ばないため塁に出れず盗塁する機会が少ないので自然と盗塁数も減少した。それでも守備がよければ問題ないのだがSS守備も平均かそれ以下で、現状はスピードだけの1ツールプレイヤー。

8.クリス・オーウィングス:2B
 2014年からの更なる飛躍を期待されたが、逆に成績を大幅に下げ期待を裏切ることとなった。開幕から打率はずっと低空飛行を続け、長打も出ずという状態に陥りシーズン終了まで抜け出すことができなかった。元々四球を選ぶタイプではないため出塁率も低く打撃ではいいとこなしとなった。守備でもSSではマイナスのDRSをマーク、2B転向後はよくなったため今後は2Bで起用する方針。打撃成績の低下は肩の故障があったためで、それが癒えた今シーズンは2014年以上の打撃を見れるかもしれない。

9.投手

 

2016 Top 20 Prospects:アリゾナ・ダイヤモンドバックス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. ブレーデン・シプリー:RHP
大学2年までSSを守っていたアスリート型。上体を傾ける独特のメカニックからリリースをうまく隠し、チェンジアップ&カーブで打者を欺く。ストレートも90マイル中盤に達する。とても滑らかなフォームをしており、コマンドも上質。2Aでは156.2回/118K/56BB/防御率3.50。 

2. ソクラテス・ブリトー:OF
プラスのスピード&強肩を備えるアスリート。守備力は群を抜いており、メジャー18試合でUZR/150は+29.1をマーク。15ポンドの増量に成功し、パワーが増したバッティングは2Aで打率.300、本塁打9、OPS.790。少なくとも4番手外野手として計算でき、エンダー・インシアーテ(ATL)の穴埋めが期待される。

3. ブランドン・ドルーリー:3B/2B
ARI移籍後にアプローチが改善されたことで打撃内容が安定するようになった。3Aでは打率.303、本塁打5、OPS.756をマーク。ヒッティングスキルと適応能力を評価されており、上のレベルでもパフォーマンスを維持できるとの見方が多い。守備ではジェーク・ラムとの競合を避けるため2Bにも挑戦。

4. ウェイジェイ・ワン:RHP
台湾出身。卓越したコマンド&スプリットのパッケージは田中将大(NYY)を彷彿とさせる。ストレートは90マイル前後ながら両コーナーに投げ分けることができ、カーブ&スプリットの扱いも磨かれている。1Aでは15登板(12先発)して防御率2.00&K/BB=4.25をマークしフューチャーズゲームにも登板。 

5. アーチー・ブラッドリー:RHP
コンディションの不安がつきまとうパワーアーム。万全であれば90マイル後半に届くと言われていたストレートは、メジャーでは最速94マイル止まり。ストレート&カーブ以外に信頼できる球種を持っておらず、防御率5.80&K/9=5.8と苦しい投球を強いられた。コマンドも不安定。 

6. アレックス・ヤング:LHP
大学ではリリーフ兼先発としてプレー。選手としてのバリューはブランドン・フィネガン(CIN)と比較される。93-95マイルのストレート&スライダーをコマンドよく投げ込む。先発に残るにはチェンジアップの扱いを磨く必要がある。また全力で投げるメカニックから先発としてはスタミナ面には不安を抱える。

7. タイラー・ワグナー:RHP
大学時はクローザーもプロ入り後に先発転向。今季は2Aで25先発して11勝&防御率2.25。90マイル前半のシンカーはよく沈み、アグレッシブにインコースを突く。スライダーはアウトピッチになり得るボールで、GO/AO=2.70とゴロアウトの多さが特徴。メジャーでも3先発。

8. ピーター・オブライエン:C/OF
傑出したパワーポテンシャル。3Aで26ホーマー&ISO.267&とパワフルな内容も、ヒットツールが平凡で三振の多さを指摘する声が多い。さらに守備面の不安からポジションも定まっておらず厳しい見方も多い。来季は再びCとしてシーズンを始めると見られている。 

9. ヨアン・ロペス:RHP
キューバを亡命し$8.25MでDバックス入り。リリースポイントが安定せず、R&2Aでは防御率4.17&BB/9=4.0とコマンドの平凡さを露呈。カーブは平均以上のポテンシャルを示しているが、不安定。しかしまだ22と若いことから全体的に磨かれればローテーション半ばクラスの投手になり得る。

10. コディ・リード:LHP
6-3/245の大柄な体格の持ち主。90マイル前半のストレート&ハードなスライダーが武器のKマシーン。チェンジアップも向上を辿る。A-では15登板(14先発)して防御率3.27、K/9=10.2、BB/9=3.0と好成績を収めたが、コマンドの平凡さから上のレベルでもパフォーマンスを維持できるかは未知数。 

11. テイラー・クラーク:RHP
大学時にはトミージョン手術も経験。ドラフトイヤーの15年はリーグの最多勝を獲得するなど完全復活を遂げ、ARIから3巡指名を受けるとA-で21回/27K/4BB/防御率0.00と完璧なパフォーマンス。6-4/195たる恵まれた体格から96マイルのストレート&スライダー。

12. アンソニー・バンダ:LHP
球速は90マイル前半と平凡だが、チェンジアップを有効に織り交ぜ打者のタイミングを崩す。A+では151.2回/152K/39BB/防御率3.22と素晴らしい投球を見せたが、球威の平凡さから上のレベルでもパフォーマンスを維持できるかが課題。カーブも平均レベルのボールとして扱うことができる。 

13. マーカス・ウィルソン:OF
野球選手として極めて未洗練ながら傑出したアップサイドを秘めるアスリート。スピード&肩はすでにプラス評価を得るクオリティ。三振率24.5%&ISO.080と現状打撃は全く通用していないが、6-3/175たる均整のとれた体格からパワー面も向上が目される。長い時間をかけて育てていきたい。

14. ドミンゴ・レイバ:2B/SS
20歳たる年齢以上に洗練された打者。特にアプローチは成熟しており、ストライクゾーンへの理解も深い。バットスピードも速くラインドライブの打球を広角に打ち分ける。A+では打率.237、本塁打2、OPS.587と不本意なパフォーマンス。来季の巻き返しに期待したい。

15. オースティン・バイラー:1B
パワーポテンシャル。14年にWSHから9巡指名を受けるも大学に残り、リーグの本塁打&長打率のタイトルを獲得。Rでも15ホーマー&OPS1.058と結果を出した。コンタクト面に不安を抱えるが、大学4年時からアプローチが向上を遂げ、Rでも四球率17.3%と上質な見極めを示した。

16. ガブリエル・ゲレーロ:OF
叔父であるウラディミール・ゲレーロと比較されるほどのファイブツールポテンシャル。打撃ではアグレッシブなアプローチで108K/28BB&打率.222と結果を出せなかったが、6-3/190たる体格からパワー向上が目される。守備ではプラスプラスの強肩の持ち主でRFにふさわしい。 

17. サム・ウィリアムズ:RHP
ジェレミー・へリクソンとのトレードでPHI→ARI。6-7/190と細身な体格は、若き日のマット・レイトス(LAA)と比較される。95-96マイルを叩き出すストレートは体格の成熟に伴いさらなる向上が目される。カーブ&チェンジアップはまだ発達段階。Rでは33回/21K/5BB/防御率3.27。 

18. ハイメ・ウエストブルック:2B
5-9/170と小柄で目立ったツールの持ち主ではないが、持っているツールを存分に発揮しA+で打率.319、本塁打17、盗塁14。フロック感は否めないが、投高のリーグでこれだけの成績を残したことは評価すべきだろう。 守備は平均的で、そつなくこなすことができる。

19. ライアン・ブー:RHP
大学有数のクローザーとして高い評価を受け、ドラフト5巡目でARI入り。97マイルのストレート&プラスのスライダーのコンビネーションで積極的に攻める。A-&1Aでは34回/49K/11BB/防御率1.06と支配的な内容。コマンドの平凡さからクローザーとしては厳しいとの見方が強い。 

20. ブラッド・ケラー:RHP
6-5/230の大柄な体格から90マイル前半のシンカー&チェンジアップのコンビネーションでゴロの山を築く。A+では26登板(25先発)して防御率2.60、K/9=6.9、BB/9=2.3。スライダーを磨いていきたい。ポテンシャルはローテ下位クラスに止まる。 

Plus One Prospect
カルロス・ヘルナンデス:RHP 
サイヤング投手であるダグ・ドレイベック(元PIT他)ピッチングコーチの指導を受けて飛躍的に成長。最速94マイルのストレート&プラスのスライダー&発達段階のチェンジアップ。A-では15先発して防御率2.32、K/9=9.8、BB/9=2.8。5-11/170の体格からリリーフ向きとも。

 

Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/iNxeLh