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トレードデッドラインが間近に迫る中、一足早く動き出したGM達。

Eric Sogard

 

 

 

 

 

 

 ミネソタ・ツインズは、ここ2週間程、トレードを控えた行動を行っていた。

 この間、40人枠から外した投手は5人である。マット・マギル(RHP)をマリナーズに、マイク・モリン(RHP)をフィリーズに、そしてアダルベルト・メヒア(LHP)をエンゼルスに、それぞれ放出。ベテランのカルロス・トーレス(RHP)とブレイク・パーカー(RHP)はDFAで外した。代わりに、ジョナサン・チェシャー(RHP)とコディ・スタシャク(RHP)とメジャー契約を結び、スタシャクはメジャーデビューを果たした。これに、トレードで獲得したセルジオ・ロモ(RHP)を加えた計3人の投手が新たに40人枠入りを果たした。

 

 ジェレミー・ブライヒ(LHP)は32歳のベテランリリーバー。昨年アスレチックスでメジャーデビューを果たしている。

 

  ロモの今季のサラリーは$2.5Mとなっている。38試合に登板し、37.2回,K/9=7.88,BB/9=3.11,防御率3.58,17セーブを記録している。再建中のマーリンズを支え、PO進出を目指すチーム入りを果たすことが出来た。テイラー・ロジャース(LHP)等一部のリリーバーによって支えられている状態だったため、今回のトレードにより接戦が続いた際の選択肢をより柔軟にすることだろう。

 クリス・バリモント(RHP)は2018年ドラフト組のスターター。今季はA,A+で19試合に先発し、105.1回,K/9=10.42,BB/9=3.16,防御率3.16を記録している。レウィン・ディアス(1B)は22歳のドミニカン。今季はA+,AAで340打数19本塁打.294/.336/.553を記録している。

 マーリンズとしては、最初から来年度の構想に入っていないリリーバーを放出することが出来、ツインズは強打の野手は不足していないため、最低限の対価でトレードが出来たのではないだろうか。とはいえ、ツインズは更に1人、後日指名交換選手を獲得することが出来る。その選手次第でトレードの評価は変わりそうだ。

 

 ブライアン・ナバレト(C)は24歳の捕手。ナバレトは守備力が売りの控え捕手タイプ。

 

 次ページではタンパベイ・レイズを取り上げている。

 

2017 Trade Deadline ~躍進チームそれぞれの判断

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 今年のMLBは例年にも増してサプライズチームが多い印象を受ける。ナショナルリーグ中地区のブルワーズは、前半戦を終えた時点で昨年のワールドチャンピオンカブスよりも上の順位だった。また、西地区のダイヤモンドバックスとロッキーズはナ・リーグワイルドカード争いを大きくリードしておりこのまま行けばプレーオフ進出を果たしそうだ。今回の記事ではこれらのチームのトレードデッドラインについて見ていきたい。同じ躍進チームながら、この3チームが行ったトレードの方針は大きく異なるものであった。それではまず、ダイヤモンドバックスから見ていこう。

 

 ①ダイヤモンドバックスの場合

 ダイヤモンドバックス(以下Dバックス)は最終日以前に JDマルティネスをタイガースから獲得した。そして最終日にエンゼルスからリリーフ投手のデビッド・ヘルナンデス(RHP)とアスレチックスからアダム・ロザレス(SS)を獲得しロスターに加えた。いずれもチームの弱点を底上げする素晴らしい補強になりそうだが、特に注目したいのがJDマルティネス(OF)の獲得である。マルティネスは元々アストロズで育ったがタイガースに移籍した後に成績を伸ばした選手だ。今シーズンは故障で出遅れたが、復帰後はタイガースで OPS1.018を記録するなど例年以上に素晴らしいシーズンを送っていた。Dバックスが彼に一番期待しているのは対左投手の攻略だろう。昨年までは投手の左右に大きく成績が影響される選手ではなかったが今シーズンの彼の対左投手に対するOPSは驚異の1.436となっており非常に得意にしている。確かにLD%が対右投手より20%も高くなっていて運にも味方されている感じは否めない。しかし、Dバックス移籍後も対左投手の打率が4割を超えており、その実力は信用できるだろう。チームの主力打者のジェイク・ラム(3B)とデビッド・ペラルタ(OF)がそれぞれ対左投手OPS.605と.712と苦戦しているDバックスにとって大いに期待できる新戦力と言えそうだ。一方でタイガースが獲得したプロスペクトのうちルーゴはMLB公式チーム内14位、アルカンタラは23位の選手だ。ルーゴは元々ブルージェイズが獲得した選手で三振も四球も少ないタイプである。守備面では2016年に3Bに転向しており特に5ツールの中でも肩を評価されている選手だ。アルカンタラは昨年冬のウィンターリーグで素晴らしい成績を残した選手でルーゴとは違い、MLBでもショートとしてやっていけると評価されている。ただし、2人とも打撃が弱点でありその課題を克服できるかがMLBで活躍できるかの鍵になるだろう。