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Weekly Report :Week4,5

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4つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-4,5のキーワードは「ショーン・マネイア」「プエルトリコ」「ダイアオンド・バックス」「ロナルド・アクーニャ」だ。

 

 ・ショーン・マネイア

現地時間4月21日にOAKの左腕ショーン・マナエアがBOS戦で今季MLB初となるノーヒットノーランを達成した。ノーヒットノーランは昨年のMIAエディンソン・ボルケス以来、ア・リーグに限定すると2015年の当時HOUに在籍していたマイク・ファイヤーズ以来となる偉業であった。

 

試合は初回、先頭のムーキー・ベッツを歩かせるも2者連続三振を含め3人で抑えると5回2死まで1人のランナーも許さない快投を披露する。5回2死からエラーと暴投でこの試合初めて得点圏にランナーを進めるもジャッキー・ブラッドリーJr.をチェンジアップで三振に切って取り危なげなく抑える。打線もメジャーを代表する左腕クリス・セールから2本のタイムリーツーベースと5回にエラーをしたマーカス・セミエンのソロホームランで小刻みに援護をする。9回には2死からこの日2つ目のフォアボールを与えるもハンリー・ラミレスをショートゴロに打ち取り自身初の完投、完封をノーヒットノーランのおまけつきでやってのけた。

 

この日、マナエアが対峙したBOS打線は打率メジャー全体1位、得点は同2位、OPSも同3位であり、規定打席到達者7人のうち6人がOPS.750超え(.800以上は4人)というBOSの開幕ダッシュ(この試合開始前時点で17勝2敗)の大きな要因の1つであるメジャー屈指の強力打線だった。

 

マナエアはメジャー3年目で昨年はキャリアハイの158.2イニング、12勝を挙げたがWHIP1.40やERA4.37、QS%=48.3%が示すように安定感に欠けていたが、今季は5試合で3勝2敗ながらERA1.23、QS%=80.0%と運に恵まれている側面はあるもののブレイクアウトする気配を漂わせており、開幕してからこれまでのピッチングが決してフロックではないということを今後のピッチングで見せてくれることを期待したい。

2017 Team Preview:クリーブランド・インディアンズ

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:プログレッシブ・フィールド
 
他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml21/ 

 

広さ
レフト 99.1M
センター 121.9M
ライト 99.1M
フェンス高さ 2.4~5.8M
パークファクター平均*100
安打 111.5
ツーベース 129.9
スリーベース 50.7
HR 116.8

得点

120.7

 

予想オーダー
1.カルロス・サンタナ:1B
昨シーズン記録した 34 本塁打 87 打点はキャリアハイ。その高い出塁能力から足はないが、 1 番に入る機会が増えた。守備では今シーズンはマイク・ナポリ(現レンジャース)の移籍、エンカーナシオン加入に伴い、昨年までの DH から1B へ。オフに開かれたWBC にはドミニカ代表として出場。
 
2.フランシスコ・リンドーア:SS
昨シーズンは 2 年目ながら不動の 3 番として 2 年連続の 3 割越え、得意の守備ではDRS+17 を記録しゴールドグラブ受賞と攻守でチームを支え、チームのワールドシリーズ進出に貢献した。オフの WBC でも母国プエルトリコの 2 大会連続の準優勝に貢献した。
 
3.マイケル・ブラントリー:LF
昨年は右肩の故障でシーズンのほとんどを DL で過ごしたが、今シーズンは開幕戦からの出場が見込まれている。15 年までは2年連続の 3 割、14 年には 200 本安打を放ち、シルバースラッガー賞を受賞しており、彼の復帰はインディアンズにとって非常に大きいだろう。
 
4.エドウィン・エンカーナシオン:DH
今オフ FA の目玉として加入した右の大砲。過去 5 年で 193 本の本塁打を放っており、これはクリス・デービス(現オリオールズ)に次いでメジャー全体で 2 位。昨年は初の打点王にも輝いた。彼の加入により昨年 4 番を努めたナポリの離脱も心配いらないだろう。
 
5.ホセ・ラミレス:2B
昨シーズン突然頭角を現した 24 歳。昨年記録した打率.312 はチームトップで 46 二塁打はメジャー全体でも 3 位だった。小柄な体格ではあるが昨年 8 月以降で 6 本塁打を放っており今シーズンは更なる増加も期待できる。本来は 3B を守っているがジェイソン・キプニスの怪我の影響により開幕は 2B での出場が濃厚。
 
6.ブランドン・ガイヤー:RF
昨シーズン途中にトレードによりレイズから加入した。昨シーズン左投手に対し打率.336、昨年放った 9 本の本塁打の内、6 本を左投手から記録し、対右のロニー・チゼンホールと共にプラトーンとして起用された。今シーズンはチゼンホールの開幕離脱が決定的でありスタメン奪取に向けアピールしたいところ。
 
7.タイラー・ネイクイン:CF
新人王投票で 3 位に入ったインディアンズ期待の若手の 1 人。昨年は規定打席には到達しなかったが、チームトップの OPS.886 を記録し下位から打線を支えた。昨年の 14本塁打はすべて右投手からであり対左は苦手か。センターの守備はミスが目立つことがあり不安が残る。
 
8.ロベルト・ペレス:C
ヤン・ゴームズの故障により出場機会を得ると、盗塁阻止率 50%、ポストシーズンでは 3 本塁打を放つなど一気にブレークした。WBC にはプエルトリコ代表として出場したがヤディアー・モリーナ(現カージナルス)がいたためほとんど出場機会はなかった。
 
9.ヤンディ・ディアス:3B
キプニスの怪我に伴い開幕スタメンが予想されるキューバ出身の 25 歳。昨シーズンAA、AAA 級合計で 121 試合に出場し打率.318 を記録した。また選球眼に優れ、BB%13.5%を記録した。キプニスが復帰するとラミレスが3B に戻ることが予想されるがそれまでにどれだけアピールできるかが鍵となりそうだ。
 

2016 Playoff Preview:クリーブランド・インディアンス

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 現地時間9月26日、クリーブランド・インディアンスが同地区で2位につけていたデトロイト・タイガースを7-4で下し地区優勝を決めた。これで2007年以来の地区優勝となった。今回はプレーオフを戦うインディアンスの長所と短所を見ていきたい。

 

まずは、長所から見ていこう。

「得点力」

インディアンスの得点はアメリカン・リーグの中ではボストン・レッドソックスに次いで2位につけている。しかし、チーム本塁打数は同10位とそれほど多いわけではない。チーム打率はリーグ3位と高いがそれほど数字が変わらないチームは多い。チーム打率はインディアンスと変わらず、本塁打数はインディアンスより多いデトロイト・タイガースやテキサス・レンジャーズはインディアンスより得点が少ない。

理由は2つ。走塁と本塁打以外の長打の数にある。

走塁面では盗塁がアメリカン・リーグで1位と分かりやすいアドバンテージを持っている。盗塁王のラジャイ・デービスを始め15盗塁以上が4人。どちらかというと鈍足であるマイク・ナポリですら5盗塁をマークしている。そして、インディアンスの強みは闇雲に走っているというわけではないところにある。インディアンスの盗塁失敗数は非常に少ない。インディアンスの半分ほどの盗塁数しかないロサンゼルスの・エンゼルスよりも盗塁失敗が少ないと言えばどれほどすごいことかが分かるだろう。

これは走塁を数値化するBSrでも如実に現れている。BSrは走塁を3つに分けて考えている。wSBは盗塁を、wGDPはダブルプレー阻止を、UBRは盗塁以外での進塁を数値化しこれら3個の指標の数字を合わせたものがBSrとなる。このBSrでもインディアンスはアメリカン・リーグ1位となっている。実を言うとインディアンスのwGDPはそれほど高くなく、むしろマイナスである。つまり、ほとんどの数字をwSBとUBRで稼いでいたのである。wSB、盗塁については前述した通りだが、UBRでもインディアンスは頭2つほど他のチームよりも抜きんでている。他のチームよりも次の塁を進むという意識が非常に強いということである。

カンザスシティ・ロイヤルズも走塁に力を入れておりインディアンスに次ぐ盗塁数をマークしている。しかし、インディアンスよりも盗塁失敗数が多く、またUBRはマイナスをマークしているといった点がインディアンスとの差を生むこととなり、得点数でも差がうまれることとなった。

走塁で相手を引っかき回すことが有効であることは昨シーズンのロイヤルズが証明済み。その時のロイヤルズよりもインディアンスは走塁面でいい数字を残している。進塁されるかもしれないというプレッシャーを与えるだけでも有利に働く。相手チームは常に進塁されるかもしれない恐怖とも戦わなければなくなるのだ。

ニューヨーク・ヤンキースはBSrではインディアンスに大きな遅れを取っているものの、本塁打数では3本程度しか変わらず打率も1厘ほどしか変わらない。それでも得点は100ほど異なっている。走塁だけで100得点も変わるものではない。これほど差がついたのは二塁打の数が関係している。インディアンスの二塁打数はアメリカン・リーグで2位。一方でヤンキースは同最下位と両者の差は一目瞭然である。

もちろん、1本で1点が入る本塁打が多いことに越したことはないが、その他の長打も重要だ。当たり前の話だが、単打よりも二塁打の方が得点が入りやすい。本塁打が多くても二塁打が少ないとなると本塁打以外での得点が少ないという状況に陥りやすい。インディアンスはそういった悩みとは無縁とは言わないが他のチームよりも少なかったということは間違いないだろう。

「ブルペン」

投手陣ではリリーフの層の厚さが長所と言えるだろう。リリーフ防御率がアメリカン・リーグで最もいい数字となっているのがその証拠だ。元々、ザック・マカリスターやブライアン・ショウ、コディ・アレンという信頼できるリリーフがいたことに加え、開幕前に金銭トレードで獲得したダン・オテロが予想外の働きをしていることも大きい。一時期、生命線だったゴロを打たせる投球を見失っていたオテロを再び素晴らしいグラウンドボーラーに復活させたのは見事。また、シーズン途中でメジャーを代表するリリーフであるアンドリュー・ミラーを補強したことで盤石の構えとなっている。