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2017 Top 20 Prospect:ボルティモア・オリオールズ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

1. コディ・セドロック:RHP
16年ドラフト全体27位指名。90マイル中盤のヘビーシンカー とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーション。スライダーとカーブは両方ともアウトピッチとして十分なクオリティで、日によっていい方を軸に組み立てる。倒れこむようなデリバリーは若干安定性に欠け、コマンドの悪さにつながっている。耐久力は高く、将来はフロントラインスターターとして投げることになるだろう。

2. チャンス・シスコ:C
高いヒッティングスキルが持ち味でマイナー通算の打率は.323。スムーズなバットさばきでフィールド全体を使った打撃ができる。1度もシーズン2桁本塁打をマークしたことがないパワーレスな点がネック。ドラフト指名の1年前からCとしてプレーし始めたため、未熟な点が多いが、少しずつ改善されてきている。どれだけCとしての技術を磨けるかが今後のカギとなる。

3. ライアン・マウントキャッスル:SS
弱冠19歳ながらも卓越したヒッティングスキルを持つ将来が楽しみなタレント。速球、変化球どちらにも対応でき、2ストライク後でもしっかりとボールを捉えることができる。2桁本塁打を打てるパワーもある。早打ちのため三振は少ないが、四球も少ない。現在はSSとしてプレーしているが肩が弱く、それほどレンジも広くないため将来は2B/LFへの転向が考えられている。 

4. トレイ・マンシーニ:1B
2年連続でマイナーで20本塁打以上をマークしたスラッガー。手首が強く、狙ったところに打てるヒッティングスキルも備えておりマイナー通算の打率は.300を超えている。アプローチは平凡で四球も三振も平均程度。足が遅く、1Bしか守れない点がネック。1B守備はまずまず。

5. ハンター・ハービー:RHP
21歳にして2度めのシーズン全休となる手術を受ける満身創痍のプロスペクト。2014年シーズン終了後にスポーツヘルニアの治療のための手術を受け、今シーズンようやく復帰できたが、5試合に先発したところでトミー・ジョン手術を受けることになった。故障は多いが実力は本物で、90マイル中盤の速球とキレのあるカーブでイニング以上の三振を奪うことができる。 

6. D.J.スチュワート:OF
小柄ながらも強靭な下半身から生み出されるパワーが魅力のタレント。大学時代は打席で極端に低く構えるスタンスだったが、プロ入り後はパワーが発揮しづらいということで少し上に構えるようになった。打席では我慢強いアプローチが光り出塁率.377をマークしたが、その反面甘い球を見逃すことも多く打率が上がらない原因にもなっている。守備では肩が弱くLF専門。

7.  キーガン・エイキン:LHP
16ドラフト2巡目指名。年90マイル中盤の速球でガンガン押していくピッチングスタイル。スライダーとチェンジアップが平均レベルということもあって投球内容のほとんどがこの速球。それほど身長は高くないが、しっかりとした体つきのため試合終盤になっても球速が落ちることはない。ドラフト前は中継ぎ転向も考えられたが、プロ入り後9試合に先発し防御率1.04をマークしたため、今後も先発として投げるだろう。

8. オースティン・ヘイズ:OF
16年ドラフト3巡目指名。プロ入り後のスタートダッシュに成功し、.336/.386/.514たるスラッシュラインをマーク。 守備でも平均以上のスピードと肩を持っているためCFを守ることも不可能ではない。5ツールプレイヤー候補だが、プロ入り後アプローチが雑になってしまった点が残念なところ。

9. アニュリー・タベレス:OF
今シーズンAAで.335/.379/.506たるスラッシュラインを残しブレークを果たした。スタンスを昨シーズンから大幅に変更し、コンスタントにハードヒットを打てるようになった。早いカウントから打ちに行くアプローチは変わらなかったが、三振を減らすことに成功している。13三塁打をマークしたスピードは平均以上だが、盗塁は上手くなく今シーズンの成功率は64.5%。

10. ガブリエル・イノア:RHP
ゆったりとしたデリバリーで4つの球種をコントロールよく投げ分ける技巧派。 速球は常時90マイル前半で変化球もこれといって目立つようなボールはないが、四球を滅多に出さないのでしっかりと試合を作ることができる。来シーズンはメジャーのローテーション5番手の座を争うことになるだろう。

11. アンソニー・サンタンデール:OF
今シーズンA+で20HRをマークしたパワーが魅力のスラッガー。スイッチヒッターだが、左打席の方がスイングが滑らかで長打も出やすい。右打席に立つと三振が多くなる。スピードと守備は平均以下でLF専門。今シーズンから1B守備にも取り組み始めた。今年の秋に肩の手術を受けている。

12. タナー・スコット:LHP
スリークォーターのアングルから最速100マイルの速球を投げるリリーフプロスペクト。速球は常に90マイル後半を マークする。この速球以外がてんでダメで、変化球も改善されつつあるとはいえまだ使い物にはなっておらず、コントロールもBB/9=8をマークしてしまうなど話にならない。強引に抑えに行こうとするスタイルも評価を下げている一因。

13. ヨマー・レイエス:3B
平均以上のバットスピードとコンパクトなスイングで発揮されるパワーツールが魅力の19歳。今シーズンは3歳ほど年上の選手が大半を占めるA+でプレーしたが、壁にぶつかり.228/.271/.336という成績に終わった。それでも10HRをマークするなど大器の片鱗を見せている。肩は強いが25個のエラーをマークするなど3B守備には不安があり、大柄な体格から1B転向の可能性もある。

14. オフェルキー・ペラルタ:LHP
19歳にして最速98マイルの速球を投げる剛腕。今シーズンは年上の選手ばかりのAで23試合に先発し防御率4.01、K/9=8.8となかなかの成績を残した。変化球が未熟と見る向きもあるが、チェンジアップを高く評価する声もある。大きな体格を完全に扱いきれていないためコントロールを乱すことが多く、BB/9=5.2。

15.  マシアス・ディーツ:RHP
16年ドラフト3巡目指名。6-5/225たる体格から最速98マイルの速球を投げ込むパワーピッチャー。 この速球にスライダーを交えて三振を多く奪うピッチングスタイル。チェンジアップは発展途上。今シーズンはプロの壁に当たり先発としてまともな成績を残せなかった。今後もこの調子ならリリーフ転向もありうる。

16. ヤーミン・メルセデス:C
力強いアッパースイングで長打を量産するスラッガー。今シーズン絶好調で.345/.404/.570、20HRをマーク。一気に評価を上げた。Cとしての出場は出場全試合の半分程度でほとんどがDHとしての出場。539イニングで24個という異常な多さのパスボールが原因となっている。盗塁阻止率は悪くない。

17. クリス・リー:LHP
15年シーズン途中にHOUからトレードで移籍してきた。BALに移籍後はメカニクスの改善に勤しみ90マイル前半程度だった球速が95マイルまで計測するようになった。スライダーはカッターのように変化するものと大きく曲がるタイプのものがある。K/9=3.3という低さについては本人とコーチは気にしておらず、現在はコントロールを重視している様子。

18. ブライアン・ゴンザレス:LHP
散々だった昨シーズンから学んだことを今シーズンに生かし、好成績を収めた。 90マイル前半の速球を低めに集め、アウトピッチのチェンジアップと緩急をつけて少ない球数で打ち取るピッチングスタイルがハマっている。同じ球種でもスピードを変えて打者を惑わせる投球術も見せる。将来はローテーション下位の先発投手。

19. ブレナン・ハンイフィー:RHP
16年ドラフト4巡目指名。 バスケットボールとアメフトもプレーしていたアスリート。速球は最速で90マイル前半だが今後さらに伸びる余地がある。アウトピッチとなるスライダーの評価は高い。チェンジアップとコントロールは改善する余地があるだろう。

20. アレックス・ウェルズ:LHP
速球は最速でも90マイルにしか達しないが、卓越したコマンドで打者を惑わす技巧派。縦に割れるカーブは速球と同じアームスピードで投げられるため緩急をつけることができる。チェンジアップは発展途上。将来は先発5番手かシチュエーショナルレフティーだろう。 

 

 

Text by Ookaya Ryota
写真:https://flic.kr/p/LBmpV7

2016 Top 20 Prospects:ニューヨーク・メッツ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. スティーブン・マッツ:LHP
デビット・プライス(BOS)と比較されるトータルパッケージ。マイナーで好投を続け、メジャーでも6先発して4勝0敗、防御率2.27。ポストシーズンでも先発の大役を任された。90マイル中盤のシンカー&大きく割れるカーブ&チェンジアップはいずれも完成度が高い。

2. ドミニック・スミス:1B
パワーとアベレージを両立したヒッティングプロスペクト。パワー面ではまだポテンシャルを発揮できていないが、A+では打率.305、本塁打6、OPS.771。20歳にして素晴らしいヒットセンスとアプローチを披露している。守備でもアスレチックな動きを見せており上質な1Bディフェンダーになり得る。 

3. アメド・ロザリオ:SS
ポテンシャルでは傘下トップとの声も。力強いアーム&柔らかなグラブ使い&平均以上の守備範囲を備え、優れたSSディフェンダーになり得る。打撃では逆方向へのライナーが多く、パワーも体格の成長に伴い向上が見込める。ゾーン理解を磨いて出塁率を上げていきたい。 

4. ギャビン・チェッキーニ:SS/2B
2Aでは109試合/55K/42BB とゾーン理解に富んでおり、打率.317、本塁打7、OPS.819と自身最高のシーズンを送った。パワーは年々向上を辿っており、特に後半戦は打率.365とよく打った。一方アスレチックさで売っていたSS守備では評価を落としており、2Bに回ることになりそうだ。

5. ブランドン・ニモ:OF
11年ドラフト全体13位。じっくりとボールを見極めるバッティングスタイルでマイナー5年で出塁率.381を記録している。今季フューチャーズゲーム出場を果たした有望株だが、パワー面で伸び悩んでおりISO.103は平凡。守備では平均的なスピードからCFよりもコーナー向きとされる。 

6. マーカス・モリーナ:RHP
アスリート。96マイルのストレート&平均以上のスライダーを主体にパワフルなピッチング。チェンジアップも効果的に扱うことができる。今季は故障に悩まされ9登板(8先発)して防御率4.26に終わったが、ポテンシャルの高さは傘下随一。デリバリーも安定している。

7. ウィルマー・ブセラ:OF
RA.ディッキーとのトレードでTOR→NYM。粗削りながら傑出したパワー&スピードを秘める。1Aでは打率.290、本塁打9、OPS.765、盗塁16。コンタクトに不安を抱えており、リスキーな素材だがアップサイドは高い。肩に優れる守備はRFにふさわしい。

8. デズモンド・リンジー:OF
15年ドラフト全体53位。スピード&パワーを兼ね備える。リードオフを担えるだけのスピードに、ギャップを抜くスイングスピードを両立したダイナミックな5ツール型。高校では3Bも、プロでは身体能力を生かすべくCFコンバート。RではOPS.750も、三振率29.8%。 

9. ルイス・カーピオ:SS
ベネズエラ出身の18歳。攻守にオールラウンドだが、特にディフェンスが群を抜いている。素晴らしいハンドリングとプラスの強肩を兼ね備え、フットワークも機敏。SSに止まれるだけの素質を示している。打撃では非力ながらもゾーン理解に優れ打率.304&出塁率.372。 

10. アキール・モリス:RHP
野球歴は浅いが、22歳にしてメジャー昇格も果たしたリリーフ右腕。94マイルのストレート&プラスのチェンジアップを真上から投げ下ろし、打者のスイングを崩す。A+&2Aでは63.1回投げて防御率2.05&K/9=11.9&被打率.137。目一杯力の入ったメカニクスのためBB/9=4.9とコマンドが不安定。 

11. アリ・サンチェス:C
ベネズエラ出身の18歳。守備面の評価が高いアスレチックなCタレント。素早いリリース動作で盗塁阻止率49%をマークし、発達したブロッキングスキル&フィールディングを示す。打撃はパワーの向上がカギを握っている。Rでは打率.272、本塁打0。 

12. マット・レイノルズ:SS
 コンパクトなストロークでギャップを抜くバッティング。プレーオフでは故障したルービン・テハダに代わり、メジャー未デビューでのロースター入りも果たした。守備範囲に欠けるが、堅実なグラブ捌きは2B向き。マーク・ロレッタ(元SD他)やマーク・エリス(元LAD他)と比較される。

13. ロベルト・グセルマン:RHP
ストライクスロワー。優れたコマンドに支えられたクレバーなピッチングが光る。90マイル前半のストレートを両コーナーに投げ分け、スライダー&チェンジアップを織り交ぜる。A+&2Aで24先発して防御率2.89、K/9=5.4、BB/9=2.3。ゴロアウトが多く、キャリアでHR/9=0.3。 

14. ガブリエル・イノア:RHP
ハイレベルなピッチングセンス&コマンドに支えられたピッチング。キャリアBB/9=1.3と傘下No.1のコマンダー。常時93マイルのストレート&チェンジアップ&カーブのコンビネーション。スタミナも豊富でイニングイーターにふさわしい。2Aでは152.1回投げて防御率3.90。

15. ヒュードア・ガルシア:3B
左のパワーバット。プラスのパワーの持ち主で、今季は1Aで打率.296、本塁打9、OPS.783とブレークの兆し。95K/22BBとボールの見極めにも不安を抱えており、左投手への対応も課題。守備でも向上の余地を残しており、3Bとしては肩の弱さもネック。 

16. ミルトン・ラモス:SS
生まれはコロンビアも、6歳の時にアメリカへ移住。打撃は平均以下だが、14年ドラフト内で最高のSSディフェンダーとされる。打球反応がズバ抜けており、スローイングも正確。Rでは54試合で打率.295をマークしたが、39K/8BBたる雑なアプローチから通用しているとは言い難い。

17. ホアン・ウレーニャ:3B
6-1/200と大柄なスイッチヒッター。驚異的なパワーを秘めており、コンタクトツールも上々だが、アプローチを磨いていく必要がある。A+では打率.214、本塁打0と全くいいところがなかった。不安視されていた3B守備は飛躍的に向上を見せた。肩が強い。 

18. ダリオ・アルバレス:LHP
09年にはPHIから解雇も、その後NYMに拾われ、今季はメジャーデビューも果たした。2A&3Aでは48試合にリリーフして防御率3.00、K/9=13.3をマーク。ストレートは93マイル止まりだが、プラスのスライダーで打者を欺き、特に左バッター相手には被OPS.495と圧倒的だった。 

19. ルイス・ギローム:SS
生まれはベネズエラもアメリカの高校を経てプロ入り。高い守備能力を買われており、素晴らしい守備範囲と巧みなハンドリングを兼ね備える。打撃ではパワーレスながらコンタクトツールに秀でる。1Aでは打率.318、本塁打0、盗塁18、出塁率.391。 

20. マックス・ウォテル:LHP
高校では数々のアワードを受賞し、U-18代表にも選ばれた19歳。リリースポイントの低い独特のフォームで打者を惑わしRではK/9=13.5を記録。6-3/180たる投手として理想的な体格から最速93マイルのストレート&カーブ。独特のメカニクスをキープできるかが課題。
 

Plus One Prospect
 コリー・オズワルト:RHP
1Aでは23先発して11勝&防御率3.36&K/BB=4.30。コマンドよく3球種を集めるローテーション下位タイプ。キャリア4年でBB/9=1.6と抜群の安定感を誇る。6-4/200と体格にも恵まれており、メジャークラスのスターターへと成長する可能性は十分ある。 

 

 Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/AgKvWx