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2018 Team Preview:ボストン・レッドソックス

18bos

 

 

 

 

 

 

 

 

*40人ロスターはリンクより参照

*SP横*マークはローテーション候補の意を示す

 

本拠地:フェンウェイ・パーク

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml15/

 

広さ
レフト 94.5m
センター 118.8m
ライト 92.0m
フェンス高さ 0.9~11.3m
パークファクター平均*100
安打 110.3
ツーベース 115.6
スリーベース 75.6
HR 82.4
得点 102.6

 

  • 予想オーダー

1.ムーキー・ベッツ:RF

SS、GG受賞、MVP投票2位に終わった16年からOPSを100ポイント近く下げるなど打撃成績を落とした。しかし守備や走塁は健在で40二塁打・20盗塁・UZR+20をマークしMVP投票では6位につけた他、BB/Kを0.61から0.97にあげるなどアプローチで成長が見られた。

2.アンドリュー・ベニンテンディ:LF

20二塁打20本塁打20盗塁の活躍で新人王投票2位につけた。ErrR=-0.8を記録してUZR=-0.1に終わるも、DRS=9を記録。プルヒッターであるものの広角に打ち分ける技術を持ち合わせており、アプローチも上々。UBRは16年、17年で合計-0.5を記録しており、かつ16年は3階級で17盗塁9盗塁死に終わっているため盗塁は減少すると見られる。

3.ハンリー・ラミレス:1B

レッドソックス加入後は走攻守で今ひとつの成績を残している。16年はWAR3.0を記録したものの17年はWAR-0.4を記録。15-17年のwFC=-5.4、wSI=-16.4と芯を外すボールへの対応が出来なくなっていることが1つの要因と言えるだろう。今季は497打席立つことで19年のオプションが行使されるため、ミッチ・モアランド(1B)等との併用が予想される。

4.JD・マルチネス:DH

5年$110Mの契約で加入したスラッガー。19年-21年(21年はDL登録日数によって生じるオプション)にオプトアウト可能。FB%を増加させてGB/FB=0.89とすると僅か119試合で45本塁打を放った。尚38本塁打を放った15年はGB/FB=0.79。守備指標が悪いため、DHでの出場がメインになると思われる。

5.ザンダー・ボガーツ:SS

17年はOPS+=95を記録。SS受賞は2年連続で途絶えた。通算BABIP.336のグラウンドボールバッターだが、16年には21本塁打を放つなど柵を超えるパワーと技術もある。守備はSS通算DRS=-30、UZR=-2.9。RngRの値が悪い一方でErrRは良い。UBR、wSB共に良く、走塁技術は高い。

6.ラファエル・デバース:3B

17年にメジャーデビューを果たし、58試合240打数で10本塁打を放った。アプローチはまだ洗練されていない部分が見受けられるが、21歳という年齢を考えれば伸びしろは大きい。17年は広角に打ち返すバッティングだったが、キャリア全体ではプルヒッターの傾向がある。バッティングのレベルの高さは既に昨年証明済みであり、フィールディングには難があるが問題はないだろう。

7.ダスティン・ペドロイア:2B

AS出場4回、GG受賞4回、08年MVP受賞という輝かしいキャリアを持つALで最も有名な2Bの1人。17年は故障で105試合の出場に留まり、fWAR=1.9とスタメン定着後ワーストの成績に終わった。ただアプローチやバッティング、変化球の対応に目立った衰えは見られず、フィールディングもUZR=6.3、DRS=-2。近年は守備範囲が狭まっているものの、DL復帰後は攻守で地区優勝争いに貢献出来るだろう。

8.ジャッキー・ブラッドリー Jr:CF

CF通算UZR=22.8、DRS=37のフィールディングと通算UBR=5.2、wSB=2.7のランニングが売りのCF。16年には26本塁打を放ったが、17年は17本塁打でOPS+は118から88に低下。18年は新監督の元盗塁を増やそうとしており、16年の9盗塁以上を期待したい。

9.クリスチャン・バスケス:C

フレーミングに定評のあるプエルトリカン。マイナーではある程度安定していたアプローチはAAAより上の階級ではやや苦戦している。C通算DRS=29、17年リーグ3位のRAA=8.3(MLB1位はタイラー・フラワーズの28.1)の堅守で”ミニ・ヤディ”の愛称に見合う活躍を期待したい。

Weekly Report :Week3

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3つのハイライトで1週間のメジャーリーグを辿る。Week-3のキーワードは「ライバル対決」「ジョー・マウアー」「バートロ・コロン」だ。

 

・ライバル対決

シーズンも因縁のライバル同士の直接対決が開幕した。その内容は乱闘あり、乱打戦ありとライバル対決には相応しいものであった。本稿ではニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスの3連戦を振り返っていくことにする。

 

Game1 NYY 1 @ BOS 14

勝:クリス・セール(1-0)負:ルイス・セベリーノ(2-1)

ヤンキース対レッドソックスの開幕カードはいきなりエース同士の対決となったが、その内容は対照的だった。レッドソックスのエース、セールは6回を投げ、8安打を許すも要所を完璧に締め、アーロン・ジャッジのソロホームラン1本のみの失点に抑えた。一方で、ヤンキースのエース、セベリーノはレッドソックス打線に捕まり、5回8安打5失点と乱調気味であった。この試合で光っていたのはムーキー・ベッツ、アンドリュー・ベニンテンディ、ハンリー・ラミレスの上位打線トリオだった。ベッツはグランドスラムを含む4安打、4打点、5得点、ベニンテンディは2安打、2打点、ラミレスは2安打、3打点の活躍。3人合計で8安打、10打点と持ち前の破壊力を存分に発揮した形となった。ヤンキース打線は10安打を放つも残塁21と決定打に欠け、屈辱的な大敗を喫した。

 

Game2 NYY 10 @ BOS 7

勝:田中将大(2-1)負:デイビッド・プライス(1-1)

この日はヤンキースが初回に猛攻を仕掛けた。ジャンカルロ・スタントンの三塁打で先制すると、不調のゲーリー・サンチェスのツーランで続き、いきなり4点を先制。その後も得点を重ね、8-1と試合の主導権を握った。一方でレッドソックスはJ.D.マルティネスのグランドスラムで一時は2点差まで詰め寄るも、追い上げは及ばず。最後はアロルディス・チャップマンが1点を奪われるもヤンキースが逃げ切った。この試合では乱闘が起こった。事の発端は3回、タイラー・オースティンがショートのブロック・ホルトに危険なスライディング。これにホルト自身が反応し、ベンチ総出の騒ぎとなった。そして7回、リリーフのジョー・ケリーが報復としてオースティンに対し故意死球。オースティンは激怒し殴り合いの大乱闘へと発展した。一連の乱闘騒ぎでオースティンは5試合、ケリーは6試合の出場停止処分がそれぞれ課せられた。

 

Game3 NYY 3 @ BOS 6

勝:リック・ポーセロ(3-0)負:ソニー・グレイ(1-1)

S:クレイグ・キンブレル(4)

3連戦の最終日は悪天候で一時中断するというアクシデントがあったが、元サイヤング賞右腕のポーセロの快投が光った。7回を投げ、強力ヤンキース打線を2安打、無四球、無失点と完璧に封じ込めた。一方でグレイは3回6失点でKO。9回はヤンキースが3点を取り追い上げを見せるも、キンブレルがしっかりと締めこれ以上の追撃は許さなかった。

 ここまで、ライバル対決3連戦を振り返ってきた。結果はレッドソックスが2勝1敗と勝ち越し、内容もレッドソックスが圧倒、持ち前の破壊力まざまざと見せつける形となった。レッドソックス打線は3試合で27得点とヤンキース投手陣を完璧に攻略。今後のペナント争いに嫌なイメージを与えたのは確かだ。ヤンキースは開幕から投手陣が不調気味の状態が続いており、復調が急がれる。開幕カードから荒れ模様となった因縁のライバル対決は今後もファンを楽しませてくれるに違いない。

今年のMLBで注目すべき意外な6選手たち

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今回はいよいよ開幕を迎えた今年のMLBで注目されるかもしれない選手を紹介していきたい。今回のコラムでは6人の選手を紹介していく。注目選手と書いているが、実際にはMLB屈指のクローザーから大復活を遂げる可能性のある選手まで様々な選手を紹介している。つまり今季特別なシーズンを過ごしそうな選手を今までの実績に関係なく並べてみたということだ。それでは一人一人を詳しくみていこう。

①クレイグ・キンブレル(BOS)

誰もが知る球界の顔の一人であるキンブレルが一人目の注目すべき選手候補である。もちろん彼は今季も最高のピッチングをしてくれるだろう。今更彼の投球の素晴らしさに言及するのはナンセンスだ。それに今シーズンの後にはFAとなる。ケンリー・ジャンセンが持つリリーバー最高額を更新するためにも、今季もキンブレルには大いに期待できそうである。しかし今年のキンブレルに関して注目すべき事実は、マウンドの中以上にマウンドの外で彼が苦しい状況にいることだ。それは昨年11月に誕生したキンブレルの娘リディアに関してである。リディアは産まれた直後から先天的な心臓の病気を患っている。その為キンブレルはオフの自主トレをリディアの病院の近くにいられるようにボストンで行った。スプリングトレーニングの間もフロリダとボストンを往復する生活を送っている。

キンブレルにとって幸いだったのは彼がレッドソックスに所属している事だろう。そのおかげでリディアは全米でも最高クラスの治療を受ける事が出来ている。その事にキンブレルと彼の妻アシュリーはとても感謝している。

2018年はキンブレルにとってとてもタフなシーズンになるかもしれない。しかし彼ならば、この苦境も跳ね返してくれるだろう。

②ジョニー・ベンタース(TB)

2人目の注目選手は2010年台前半にブレーブスでキンブレルと最強ブルペンを構築したジョニー・ベンタースだ。もしかしたらベンタースの復活は今季MLBで最も感動的なストーリーになるかもしれない。彼は2010年から3年間65試合以上に登板してブレーブスの強力ブルペンをキンブレルらと支えた。その後5年間キンブレルが球界最高クローザーへと上り詰める一方で、ベンタースはその間1試合もMLBで登板出来なかった。ベンタースが最後にMLBで投げたのはチッパー・ジョーンズが引退した試合だ。そのジョーンズは今年1月に殿堂入りを果たした。この話はベンタースが体験した長期間にわたる苦労をよく表している。ベンタースがMLBの舞台から消えたのは、力が衰えたからではない。故障が原因だ。彼は過去5年に2度もトミージョン手術を受けたのだ。ちなみにだが、ベンタースはMLBデビュー前の2005年にもトミージョン手術を受けている。つまり彼はトミージョン手術を3回受けた事になる。トミージョン手術を3回受けてMLBに復帰した選手はいない。2度目のトミージョン手術は2013年の春に受けた。2005年の手術の時と比べて、2013年の時はリハビリが長引いた。若手時代と違い、肉体にかかる負担が増していたからだ。そして2014年の夏に投球練習を行うまでに回復した。しかしさらなる悲劇がベンタースを待っていた。わずか7球を投げただけで痛みを感じたのだ。そしてこの時に3度目のトミージョン手術が決まった。その後も壮絶なリハビリを経験することになるが、2017年にはマイナー合計で24試合に登板するまで回復した。そしてこの春のスプリングトレーニングでも好投した。開幕ロスター入りこそ逃したが、今季こそはMLBで再び躍動するベンタースを見られるだろう。