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セプテンバーコールアップ NL編

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シーズンのMLBもいよいよ終盤戦に差し掛かり、レギュラーシーズンは残すところ1ヶ月となった。9月に入りアクティブロスターが25人から40人に拡大され、多くのプロスペクトがメジャーに昇格している。ここでは各地区1名ずつ昇格を果たしたプロスペクトを紹介していく。

 

トゥキ・トゥサント:RHP アトランタ・ブレーブス

 今季8月13日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビュー。6回2被安打2与四球4奪三振1失点と打線を抑え、デビューを勝利で飾った。今月の3日にはボストン・レッドソックス戦に先発したが、4.2回4被安打2与四球6奪三振3失点で敗戦投手となっている。

 2014年のドラフトでダイヤモンドバックスから全体16位で指名され入団。翌年、ブロンソン・アローヨと共にトレードでブレーブスに加入。FED制作によるチーム別TOP20プロスペクトに2度選出されている(2016年9位→2017年18位)。

 球種は速球、カーブボール、チェンジアップである。好評価の速球は、90マイル中盤のフォーシームと90マイル台のツーシームの2つ。ただしリリースポイントの安定性が課題。傘下トップの質を誇るカーブは、70マイル中盤の12-6カーブでありマネーピッチだ。チェンジアップは80マイル後半であり変化量は平均以上だが、メカニクスが課題。ハイポテンシャルなタレントと称されながらも、メカニクスが不安定であるためにコントロールやコマンドが悪くマイナーで燻っていたが、2018年にBB/9とS%を改善しメジャー昇格を果たした。メカニクスは現在も課題だが、運動能力が高いこともあり改善される見通し。

 奪三振(マイナー通算K/9=9.46)と与四球(マイナー通算BB/9=4.31)が共に多いピッチングであり、コンディションにムラがある。先の通りコマンドが悪いことが問題となっているが、ポテンシャルで補うことが出来るだろう。スターターとしては4~5番手レベル。ブレーブスは投手のプロスペクトが飽和状態であり、リリーバーに配置転換される可能性も充分あるだろう。

 

2016 Top 20 Prospects:ピッツバーグ・パイレーツ

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。

 

 

1. タイラー・グラスノー:RHP
粗削りながら傑出した支配力の持ち主。2A&3Aでは109.1回/136K/43BB/防御率2.39と素晴らしい内容。90マイル半ばのストレート&カーブのコンビネーションで打者を捻じ伏せる。課題の制球を安定させていきたい。6-8/225の体格を自在に操れるようになればエース級の投手になり得るだろう。 

2. オースティン・メドウズ:OF
13年ドラフト全体9位。5ツールの才能の持ち主でパワー&アスレチックさを兼ね備えたバッティングはジョシュ・ハミルトン(LAA)と比較される。CF守備ではプラスのスピードを生かしたインスティンクト溢れる動きを見せているが、アームの乏しさがネック。 A+&2AではOPS.781。 

3. ジョシュ・ベル:OF/1B
球宴6度の名選手ボビー・ボニーヤ(元PIT)と比較される万能スイッチヒッター。スムーズなスイング&発達したアプローチに支えられた上質なミドルヒッティングで2A&3Aでは打率.317、本塁打7、OPS.838、65K、65BB。外野陣が飽和していることもあり、1Bコンバート。 

4. ジェームソン・タヤン:RHP
10年ドラフト全体2位指名を受けたエースポテンシャルも、 トミージョン手術から復帰できずに結局2年続けて全休。健康であれば96マイルのストレート&パワーカーブ&チェンジアップのコンビネーションは印象的。コマンドも安定しており、ハイレベルなパフォーマンスが期待される。 

5. アレン・ハンソン:SS/2B
オフェンス面での評価が高く、マイナー通算でOPS.787&ISO.160をマークしている。アグレッシブなアプローチでコンタクトを生み出し、相応なパワーも秘める。35盗塁を決めるなどスピード&走塁技術も上質。守備では肩の弱さからSSよりも2Bの方がフィットすると見られている。

6. ハロルド・ラミレス:OF
コロンビア出身。5-10/210と体格には恵まれていないがアスレチック。クセのないスイングからライナーを打ち分ける。A+では打率.337、出塁率.399、OPS.857と素晴らしいパフォーマンス。スピードは十分もCFとしては肩が弱い。故障の多さもネック。 

7.  リース・マグワイア:C
プレミアクラスと評されるディフェンダーで肩&スローイング&キャッチング&ブロッキングを兼ね備える。フィールド全体を扱ったコンタクトヒッティングを見せているが、OPS.595&本塁打0とパワー不足が顕著。メークアップの評価も高くチームのリーダー的存在。

8. ケブライアン・ヘイズ:3B
15年ドラフト全体32位。父チャーリーは7球団を渡り歩いたメジャー通算144ホーマーの三塁手。ヒッティングセンスに優れており、力みのないスイングから外野の間を破るバッティングは父親と比較される。打球への反応が速く、肩も強いことから平均以上のディフェンダーになれると見られている。 

9. コール・タッカー:SS
14年ドラフト全体24位。アスレチックなSSとして評価が高く、ポジションに残れる才能を示している。スピード&肩&守備範囲はいずれも平均以上。バッティングは未発達でパワーに欠けるが、6-3/185たるフレームから向上の余地を残す。1Aでは打率.293、本塁打2、盗塁25。

10. ニック・キンガム:RHP
今季5月にトミージョン手術。95マイルに達するストレート&マイナー屈指のカーブ&平均以上のチェンジアップを効果的に織り交ぜる。マイナー通算防御率3.35&BB/9=2.6と毎年安定した成績を残しており、ローテーション半ばクラスのイニングイーターになれる存在。 

11. ユーディ・ガルシア:RHP
1Aで12勝5敗、防御率2.10、K/9=8.1とブレーク。常時90マイル中盤を叩き出すストレートは97-98マイルにも達する。カーブはアウトピッチとして有効で、空振り&ゴロを生み出せる。全体的に未洗練だが、チェンジアップ&コマンドが磨かれればローテーションクラス。 

12. エリアス・ディアズ:C
プレミアムクラスのディフェンスを示す。肩は20-80スケールで80評価を受け、キャッチング&ブロッキングも成熟している。打撃の評価は決して高くないが、コンタクト&アプローチが安定しており、3Aで打率.271、本塁打4、OPS.711。

13. ケビン・ニューマン:SS
15年ドラフト全体19位。ヒットツールの評価が高く、大学では木製バットを用いるリーグで2年連続首位打者を獲得。ゾーン理解に支えられたコンタクトヒッティングで広角に打ち分ける。平均的な守備範囲&肩から2B向きとの見方が強い。 

14. スティーブン・タープリー:LHP 
滑らかなフォームから投げ込まれるストレートは97マイルにも達する。沈む速球とカーブのコンビネーションで1Aでは11勝4敗、防御率2.48、K/BB=4.2をマーク。チェンジアップ&スライダーも扱うことができ、コマンドも安定。アップサイドはローテ3番手級。

15. アダム・フレイザー:SS/OF
『プレミア12』ではアメリカ代表としてプレーし、チーム2位の打率.318をマーク。目立ったツールは持っていないが、シャープに打ち分けるバッティングで2Aでは打率.324、本塁打2、OPS.801。42K/34BBとゾーン理解も深い。CFでも29試合プレーしておりユーティリティーとして期待される。 

16. スティーブン・ブラルト:LHP
トラビス・スナイダーとのトレードでBAL→PIT。90マイル前後のストレート&スライダー&チェンジアップのコンビネーション。A+&2Aでは28先発して13勝4敗、防御率2.43、K/BB=3.13をマーク。ゴロアウトも多く、ローテーション下位のイニングイーターとして期待される。

17. ウィリー・ガルシア:OF
マイナーでは4年連続15ホーマーをクリア。目立つパワーポテンシャルの持ち主であり、相応のスピードも示している。123K/23BBとアプローチが粗くコンタクトを生み出すのに苦労している。外野守備では傑出した強肩を披露し、117試合で18補殺を記録。 

18. チャド・クール:RHP
90マイル前半のシンカーを主体にゴロの山を築く。2Aでは26先発して11勝&防御率2.48をマーク。スライダー&チェンジアップの向上が課題となっており、上のレベルでもパフォーマンスを維持するには、シンカーの他に信頼できる変化球が欲しい。 

19. ジョーダン・ルプロウ:3B
1Aでは106試合出場してOPS.830&12ホーマー。パワーと選球眼に秀でており、ISO.200&四球率12.7%と持ち味を十分に発揮。元々大は外野を守っており、3Bを始めたのは今年に入ってからで21失策と粗さが目立つ。将来像はロニー・チゼンホール(CLE)。

20. トレバー・ウィリアムズ:RHP
10月にトレードでMIA→PIT。90マイル前半のツーシームを低めに集めゴロに打たせるクレバーなピッチング。キャリア3年でHR/9=0.4と被本塁打の少なさも特徴。マイナーではフォームの向上に取り組んでおり、コマンドも安定している。 

Plus One Prospect
ケビン・クレイマー:2B
15年ドラフト2巡目指名。バットコントロールに長けており、フィールド全体を扱ったスプレーヒッティングができる。アプローチも素晴らしくA-では46試合で28K/25BB。0ホーマーとパワーは乏しいが打率.305をマーク。大学ではSSも、肩の弱さからプロでは2Bとしてプレーしている。
 

 

 Text by Haruki SAKURAI
写真:https://flic.kr/p/x14rtN