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Weekly Report: Week13

3つのハイライトでメジャーリーグの1週間を辿る。Weekly-13のキーワードは
「フランクリン・バレット」「シアトルマリナーズ」「ケルビン・ヘレーラ」だ。
・フランクリン・バレット
ジョシュ・ドナルドソンを1対4のトレードでブルージェイズに放出してから4シーズン目を迎えるオークランド・アスレティックス。このトレードにより再建期に突入し、ここ3年間は地区最下位に沈んできた。トレードで獲得した選手たちはというと、目玉であったブレット・ロウリーは、素行の悪さもあって1年でチームを去り、今季の開幕投手ケンドール・グレイブマンも、再建期のローテこそ支えてくれたが、現在は不振でマイナー調整中。プロスペクト左腕だったショーン・ノリンは、わずか6試合に登板しただけでDFAされた。このままでは失敗トレードと言われても仕方ないが、OAKファンにとって最後の希望が、トレード当時18歳だったバレットである。
マット・チャップマンのDL入りに伴いジェド・ラウリーが3Bに回ったことで、現在バレットは2Bで出場機会を得ている。22日の敵地ギャランティードレイトフィールドでのホワイトソックス戦では、2本の3ランHRを放つ活躍を見せた。思えば昨年の6月24日、この球場でメジャーデビューを果たしたバレットは、ジェームズ・シールズから初HRを放っている。その試合では、オルソン、ブラグマンもメジャー初HRを放っており、史上初めて同じ球団の3選手が同じ日に初HRを打ったとして話題になった。閑話休題、22日の試合に話を戻すと、この日の1本目のHRはまたしてもシールズから放っている。対戦回数は少ないものの、相性の良さがうかがえる。
今季AAAでは、.236/.335/441,7HRという微妙な成績で、向上しているのはBB%くらいだ(MLBでは31打席で1四球しか選べていない)。MLB昇格後も10打席あまりヒットが出ず、三振も多い。期待が大きいだけに伸び悩んでいるようにも感じられるが、焦らず経験を積んでほしい。ここ2シーズンは、正二塁手のラウリーが思いのほか(?)健康を維持しているため出場機会が限られているが、そのラウリーも今季までの契約となっているため、来季以降はバレットがメインで起用されていくだろう。今季のMLB では、バレットよりもさらに若いヤンキースのグレイバー・トーレスやブレーブスのオジー・アルビーズが二塁手として大活躍を見せている。彼らに少し遅れを取った形にはなってしまったが、今後バレットがどのような選手に育っていくのかを楽しみにしたい。
(成績は6月23日時点)
Sleeper Prospects NL East

現段階では名の知れていないプロスペクトである『スリーパー』を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。また、選出基準はMLB.comのチームトップ30及びFEDのチームトップ20圏外の選手とした。
- アトランタ・ブレーブス
カルロス・フランコ:3B
打率.254&本塁打11とパワー&アベレージいずれも発展途上だが、A+で放った二塁打30本は傘下トップで、四球率も12.5%と高水準。6-3/208と体格にも恵まれており、アップサイドは高い。選手としての完成型はトレバー・プルーフ(MIN)と比較されている。
コナー・リエン:OF
全体的に粗削りも魅力的なパワー&スピードのパッケージ。A+では9ホーマー&34盗塁をマーク。一方で128試合/129K/33BBとアプローチが粗く、良くも悪くもスターリング・マーテ(PIT)と共通点が多い。守備ではルート取りが拙く、両翼向きと見られている。
スティーブ・ジェイナス:RHP
6フィート5の長身から90マイル前半のカッター&シンカーをコマンドよく集める軟投派で、ダグ・フィスター(HOU)と比較される。チェンジアップ&カーブで緩急を生み出すことができ、投球の幅も広い。15年はA+&2Aで105.1回投げて被本塁打はわずか1本。
カルロス・サラザー:RHP
コンスタントに90マイル中盤から後半を叩き出すパワフルなストレートが武器。20歳ながら1A&A+でリリーフとして56.2回投げて防御率2.73&被打率.155&K/9=9.5と支配的な内容。一方でBB/9=7.9とコマンドが壊滅的。
セス・ウェブスター:RHP
独立リーグ出身の26歳。15年は1A&A+で135.2回投げて防御率3.12&K/BB=10.3をマーク。球威には欠けるが、上質なコマンドで低めに集めてゴロを打たせる投球が身上。ダン・ヘイレン(元LAA他)と比較する声も。