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2016 World Series Review:Game-2

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*Game部のリンクでゲームのRecapをチェック可

Game2:CHC5-1CLE
勝:ジェイク・アリエッタ(1-0) 負:トレバー・バウアー(0-1)

ンディアンスの1勝で迎えた第2戦。カブスはシーズン18勝を挙げたジェイク・アリエッタ、対するインディアンスはリーグチャンピオンシップシリーズでドローンの修理で負った怪我によりわずか0.2イニングで降板したトレバー・バウアーの両先発で始まった。

試合は初回から動く。カブスは1アウトからクリス・ブライアントがセンター前ヒットで出塁すると、続くアンソニー・リゾがライト線へタイムリー2ベースを放ち、カブスが早々と1点を先制する。バウアーは続くベン・ゾブリスト、カイル・シュワーバーを三振に打ち取り、1失点に留める。

対するアリエッタは初回、簡単に2アウトを取るものの、フランシスコ・リンドーア、マイク・ナポリに四球を与え、ピンチを迎える。しかし、続くホセ・ラミレスを打ち取り、初回を0に抑えた。

3回表、カブスは2アウトからリゾが四球を選ぶと、ゾブリストがセンター前ヒット。2アウトからチャンスを作る。打席に入るは先ほどチャンスで凡退したシュワーバー。バウアーは制球に苦しみ、3ボールとしてしまう。4球目、真ん中高めの甘いストレートをセンター前に弾き返し、カブスが追加点を取った。

続く4回、バウアーは先頭のウィルソン・コントレラスに四球を与えるも、続くホルヘ・ソレアーを併殺に打ち取る。しかし、続くアディソン・ラッセルにセンター前ヒットを許したところで降板となった。内容も芳しくなく、すでに87球を投げていたことから妥当な決断と思われる。後を継いだザック・マカリスターは、この回は抑えるものの続く5回、1アウトからリゾに四球を与える。

続くゾブリストにライト線へ弾き返されリゾがホームイン。ライトのロニー・チゼンホールが足を滑らせたのもあり、ゾブリストは3塁まで進む。ここでマカリスターは降板し、ブライアン・ショウがマウンドに上がるもシュワーバーに今日2本目のタイムリーヒットを許し4-0となる。

このあと2アウト2塁となり、コントレラスの放った打球はセカンド正面のゴロ。3アウトチェンジかと思われたがセカンドのジェイソン・キプニスがこれを痛恨のエラー。2アウト1,3塁となる。ここからショウはソレアー、ラッセルに連続四球。ラッセルへの押し出し四球でカブスが1点を追加する。続くデクスター・ファウラーは抑えるも、この回を終えて5-0と大きく点差が開いた。

対するアリエッタは完璧な投球を見せる。初回以降は1四球を与えるのみでヒットも許さないパーフェクトピッチング。5回までノーヒッターを続ける。なんとかアリエッタの牙城を崩したいインディアンスは6回、1アウトからキプニスがセンター前に弾き返し、インディアンス初ヒットとなる二塁打となった。

次打者が進塁打を放ち、2アウト3塁。打者ナポリのところでアリエッタがワイルドピッチを犯してしまい、インディアンスが1点を返す。そしてナポリにレフト前ヒットを許したところでアリエッタは降板。5.2イニング98球、被安打2失点1と上々の投球内容だった。

インディアンスはオテロ、マイク・クレベンジャーが8,9回を3人で抑え追加点を許さない。対するカブスは8回、モンゴメリーが2アウトを取った後、ナポリにヒットを許したところでアロルディス・チャップマンを投入。続くラミレスを103マイルのストレートで三振に打ち取る。9回も当然チャップマンが続投。最後はペレスをショートゴロに打ち取り、ゲームセット。5-1でカブスが勝利し、対戦成績を1勝1敗として本拠地リグレー・フィールドへ戻ることとなった。

この試合のヒーローはやはり投のアリエッタと打のシュワーバーだろう。アリエッタの初回から5.2イニングをノーヒッターに抑えたのは1969年のジェリー・クーズマンが6イニングをノーヒッターに抑えた以来の最長記録である。アリエッタは試合後、「やるべきことをやろうと思った。ストライクゾーンの低めへ投げ込めたことが好投につながったと思う。」とコメントした。

怪我のためワールドシリーズからロースターに加わったシュワーバーだが、昨日は1安打2四球、今日は2安打2打点1四球と、今のカブスについて欠かせない戦力となっている。シュワーバーは「この瞬間は僕たちが子供の頃から夢見てきた瞬間だ。ワールドシリーズに出場し、そして勝利するというね。今日はまだ小さなステップに過ぎない。まだまだ道のりは長いよ。」と第3戦以降への意欲を見せていた。

1日おいてカブスの本拠地リグレー・フィールドで行われる第3戦。先発はジョシュ・トムリンとカイル・ヘンドリクスの両右腕だ。五分で迎えるこの対決はいったいどのような様相を見せてくれるのか楽しみである。

Text by Mizoguchi Masaaki
写真:https://flic.kr/p/NrfYo6

 

2016 Playoff Preview:クリーブランド・インディアンス

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 現地時間9月26日、クリーブランド・インディアンスが同地区で2位につけていたデトロイト・タイガースを7-4で下し地区優勝を決めた。これで2007年以来の地区優勝となった。今回はプレーオフを戦うインディアンスの長所と短所を見ていきたい。

 

まずは、長所から見ていこう。

「得点力」

インディアンスの得点はアメリカン・リーグの中ではボストン・レッドソックスに次いで2位につけている。しかし、チーム本塁打数は同10位とそれほど多いわけではない。チーム打率はリーグ3位と高いがそれほど数字が変わらないチームは多い。チーム打率はインディアンスと変わらず、本塁打数はインディアンスより多いデトロイト・タイガースやテキサス・レンジャーズはインディアンスより得点が少ない。

理由は2つ。走塁と本塁打以外の長打の数にある。

走塁面では盗塁がアメリカン・リーグで1位と分かりやすいアドバンテージを持っている。盗塁王のラジャイ・デービスを始め15盗塁以上が4人。どちらかというと鈍足であるマイク・ナポリですら5盗塁をマークしている。そして、インディアンスの強みは闇雲に走っているというわけではないところにある。インディアンスの盗塁失敗数は非常に少ない。インディアンスの半分ほどの盗塁数しかないロサンゼルスの・エンゼルスよりも盗塁失敗が少ないと言えばどれほどすごいことかが分かるだろう。

これは走塁を数値化するBSrでも如実に現れている。BSrは走塁を3つに分けて考えている。wSBは盗塁を、wGDPはダブルプレー阻止を、UBRは盗塁以外での進塁を数値化しこれら3個の指標の数字を合わせたものがBSrとなる。このBSrでもインディアンスはアメリカン・リーグ1位となっている。実を言うとインディアンスのwGDPはそれほど高くなく、むしろマイナスである。つまり、ほとんどの数字をwSBとUBRで稼いでいたのである。wSB、盗塁については前述した通りだが、UBRでもインディアンスは頭2つほど他のチームよりも抜きんでている。他のチームよりも次の塁を進むという意識が非常に強いということである。

カンザスシティ・ロイヤルズも走塁に力を入れておりインディアンスに次ぐ盗塁数をマークしている。しかし、インディアンスよりも盗塁失敗数が多く、またUBRはマイナスをマークしているといった点がインディアンスとの差を生むこととなり、得点数でも差がうまれることとなった。

走塁で相手を引っかき回すことが有効であることは昨シーズンのロイヤルズが証明済み。その時のロイヤルズよりもインディアンスは走塁面でいい数字を残している。進塁されるかもしれないというプレッシャーを与えるだけでも有利に働く。相手チームは常に進塁されるかもしれない恐怖とも戦わなければなくなるのだ。

ニューヨーク・ヤンキースはBSrではインディアンスに大きな遅れを取っているものの、本塁打数では3本程度しか変わらず打率も1厘ほどしか変わらない。それでも得点は100ほど異なっている。走塁だけで100得点も変わるものではない。これほど差がついたのは二塁打の数が関係している。インディアンスの二塁打数はアメリカン・リーグで2位。一方でヤンキースは同最下位と両者の差は一目瞭然である。

もちろん、1本で1点が入る本塁打が多いことに越したことはないが、その他の長打も重要だ。当たり前の話だが、単打よりも二塁打の方が得点が入りやすい。本塁打が多くても二塁打が少ないとなると本塁打以外での得点が少ないという状況に陥りやすい。インディアンスはそういった悩みとは無縁とは言わないが他のチームよりも少なかったということは間違いないだろう。

「ブルペン」

投手陣ではリリーフの層の厚さが長所と言えるだろう。リリーフ防御率がアメリカン・リーグで最もいい数字となっているのがその証拠だ。元々、ザック・マカリスターやブライアン・ショウ、コディ・アレンという信頼できるリリーフがいたことに加え、開幕前に金銭トレードで獲得したダン・オテロが予想外の働きをしていることも大きい。一時期、生命線だったゴロを打たせる投球を見失っていたオテロを再び素晴らしいグラウンドボーラーに復活させたのは見事。また、シーズン途中でメジャーを代表するリリーフであるアンドリュー・ミラーを補強したことで盤石の構えとなっている。

 

2016 Team Preview:クリーブランド・インディアンス

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*40人ロースターはリンクより参照
*SP横*マークはローテーション候補の意味を示す。

  • 本拠地:プログレッシブ・フィールド
 

他の野球場と大きさを比較する→http://yakyujo.com/ml21/

 

広さ
レフト 99.1M
センター 121.9M
ライト 99.1M
フェンス高さ 2.4~5.8M
パークファクター平均*100
安打 116.9
ツーベース 144
スリーベース 77.4
HR 98.6
得点 126.1
  • 予想オーダー

1.ラジャイ・デービス:CF
通算322盗塁の俊足が武器の35歳のベテラン外野手。1年5.25Mで自身6球団目となるCLEに入団。同じCF のエイブラハム・アルモンテが薬物陽性反応によって80試合の出場停止になったため、開幕からしばらくはデービスの出場機会が増えそうだ。

2.ジェイソン・キプニス:2B
CLE生え抜きの2B。昨シーズンは141試合に出場し.303/.372/.451&9HR&18盗塁。打率こそ自己ベストだったものの、HRと盗塁は2年連続で2桁本塁打&30盗塁以上を記録した12、13年に比べると物足りない数字になってしまった。14年にDRS-11、UZR-8.0を記録した守備はDRS+1、UZR+4.3と改善した。28歳と年齢的にもピークの時期を迎える。

3.フランシスコ・リンドーア:SS
昨シーズンは守備がウリのルーキーとしてメジャーデビューを果たすと、予想通りの好守と予想以上の打撃で新人王投票2位につけた。99試合で.313/.353/.482&12HR&12盗塁。OPS.835や12HRはマイナー時代含めて自己ベストの成績だった。守備もDRS+10、UZR+10.5と抜群。両打ちで投手の左右関係なく成績を残し、今シーズンへの期待は高まる。

4.マイク・ナポリ:1B
昨シーズンはBOS/TEXの2球団でプレー。BOSではOPS.693&13HRと不調だったが、TEX移籍後はOPS.908&5HRと復調。結局OPS.734&18HRでシーズンを終えた。元は強打の捕手だったが、現在は1Bがメイン。

5.カルロス・サンタナ:DH
高出塁率と20本程度のHRをマークするスイッチヒッター。14年にはC/1B/3B/で出場したが、15年は1Bのみ。16年はDHがメインとなりそうだ。ボールをじっくり見て待つ打撃スタイルで、14年には113四球/124三振と四球数と三振数がほとんど一緒だった。

6.ヤン・ゴームス:C
ブラジル出身の平均以上の打力を持つC。12年のメジャーデビュー以来順調に成績を伸ばし、14年にはOPS.785&21HRでシルバースラッガー賞を獲得したものの、故障で離脱したこともあり昨シーズンは95試合しか出場できず成績が下がってしまった。

7.マーロン・バード:LF
メジャー15年目にして通算10球団目となるCLEに加入したベテラン外野手。13年に35歳にしてOPS.847とHR24本で自己ベストをマーク。翌14年にも25HR、15年はOPS.743&23HRとキャリアの後半にになってから安定した成績を残し出している。

8.フアン・ウリーベ:3B
15年にはLAD/ATL/NYMの3球団に所属したベテラン3B。3球団合計で.253/.320/.417&14HRを記録。16年は1球団で落ち着いてプレーしたいところ。チームをまとめる役割にも期待したい。

 9.コリン・カウギル:RF
通算OPS.633&12HRの外野手。本来は控えだが、マイケル・ブラントリーの怪我もあり、ブラントリーが帰ってくるまではOFのレギュラーとして出場機会はありそうだ。このチャンスでアピールしてスタメンの座を掴みたい。