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19奪三振ノーノーを達成したクマー・ロッカーがカレッジ・ワールドシリーズ最優秀選手に輝いた2019年シーズンについて

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 先日、バンダービルト大学がミシガン大学を8-2で下し、2014年以来となるカレッジ・ワールドシリーズ(CWS)制覇を果たした。そこで最優秀選手に輝いたのは、フレッシュマンのクマー・ロッカー(RHP)である。既に(早ければ)2021年のドラフトの目玉として注目を集めている彼とイーサン・ハンキンス(CLE)との簡単な共通点に触れつつ、同投手の今シーズンを振り返りたい。

 

2018年、高校時代のピッチング。

2019年、大学入学後のピッチング。

 素人意見だが、メカニクスが落ち着いたワインドアップに改善された印象を受ける。以前のメカニクスより安定度を高められたように見え、クイック時の違いが顕著である。速球は94-95マイルのレンジ。変化球は78-81マイルのカーブ(スライダー)、88-91マイルのチェンジアップの2つ。(Prospects Liveより引用)速球は最速98マイルに達する上、大柄な体格と身体能力の高さを両立しており、出力能力は高いと言えるだろう。

 

ショーン・アンダーソンのように

 アンダーソンは2013年の全米ドラフトでワシントン・ナショナルズから40巡目(全体1216位)で指名されるも入団に至らず、NCAAⅠフロリダ大学に進学。2016年に36登板13セーブ防御率0.97と好成績を収め、同年の全米ドラフトでボストン・レッドソックスから3巡目(全体88位指名)で指名されプロ入りを果たした。

 後述するが、ロッカーも昨年、コロラド・ロッキーズから38巡目と下位指名を受けるもNCAAⅠのバンダービルト大学に進学。また、アンダーソンは6-4,235とロッカーと身長体重が近く、コントロールが良い点等も共通しており、ドラフト指名巡やメジャーデビューの参考にならないことはないだろう。尚、アンダーソンは24歳でメジャーデビュー。大学時代はリリーバーであったため、ロッカーの方がデビューは早いかもしれない。

 

イーサン・ハンキンスとの共通点

 2018年の全米ドラフトでクリーブランド・インディアンスから1巡目(全体35位)で指名を受け入団。契約金は$2.2Mであった。2019年はA-に昇格。順調に行けば2023年頃にメジャーデビューを果たすと見られ、ロッカーが2021年にプロ入りした場合、概ね同時期にデビューするはずだ。

 速球は最速98マイルに達し、平均92-96マイル。ロッカーと共に速球の評価が高い。変化球の評価も似通っており、スライダーはセカンドピッチとして良いが、チェンジアップは発展途上と評されたロッカーに対し、伸びしろのあるハードカーブ、スライダーと発展途上のチェンジアップと評されるのがハンキンスだ。一足先にプロ入りしたハンキンスがどんな成績をマイナーで収めるのか、ロッカーが大学でどれくらいバリューを高められるのかに注目したい。

 

Weekly Report : Week-7

Albert Pujols

 

 

 

 

 

 

 

 Photo link https://flic.kr/p/cmAsKq

 

 

今週のプロスペクト

―ウラディミール・ゲレーロ Jr.だけではない。メジャーの若手選手たち―

Written by Kazuki Sugihara

 先日、ウラディミール・ゲレーロ Jr.(TOR)が2ホーマーの活躍を見せたが、ほかにも数多くのプロスペクトたちがメジャーデビューを果たした。今回は、そんなプロスペクトたちの活躍をダイジェスト形式で紹介していく。

05/12デビュー コービン・マーティン(HOU) MLB公式球団ランキング4位

 コービン・マーティンがレンジャース戦で先発デビューした。この日は速球、変化球、コントロールのどれも安定しており、中でも速球は冴えわたっていた。平均95.7mph、最速97.7mphを記録し、その日投じた80球中50球を速球が占めていた。そこにキレキレのチェンジアップ、カーブも混ぜることで打者を翻弄し圧倒した。5回1/3を投げ2失点9奪三振の好投でメジャー初先発初勝利を飾った。

 

05/14デビュー ニッキー・ロペス(KC) MLB公式球団ランキング8位

 今週デビューしたプロスペクトの中では間違いなくニッキー・ロペスが一番注目を浴びただろう。レンジャース戦を2番ショートでスタメンデビューを果たすと、7回の第4打席でレフト前タイムリーヒットを放ち、初ヒット初打点を記録した。しかしそれだけではない。その後の3試合もヒットを放ち、デビューから計4試合で、16打数6安打3四球、打率.375、OPS1.036と絶好調。ロペスは、コンタクトスキルの高さとアプローチの良さに定評のある選手で四球を多く選べる。ちなみにこの日、ゲレーロ Jr.が一試合2本塁打を記録した。

 

05/15デビュー ショーン・アンダーソン(SF) MLB公式球団ランキング4位

 この日ブルージェイズ戦で先発デビューしたショーン・アンダーソンは予想を上回る活躍をした。投手としては、武器であるスライダーが冴えわたり、5回2失点5奪三振の活躍をみせた。一方、打者としては2回にプロ初打席に立つと、いきなり右中間を破るツーベースヒット、次の打席でもヒットを放ち2安打を記録した。アンダーソンは、打撃に定評のあるマディソン・バムガーナーとスプリングトレーニングで一緒に打撃練習を行ったのが良かったのかも、とインタビューで振り返っている。

 

05/17デビュー ブレンダン・ロジャース(COL)  MLB公式球団ランキング1位(全体10位)

 全体10位のプロスペクト、ブレンダン・ロジャースが遂にメジャーデビューを果たした。フィリーズ戦に7番セカンドでスタメンデビューするも、この日はノーヒット。しかし第4打席で内野手のフィルダースチョイスで初打点を記録した。なかなか二塁手の穴が埋まらないロッキーズにとってはロジャースの今後の活躍を切に願っているだろう。

※動画は翌日のもの。

 

2017 Top 20 Prospects:ボストン・レッドソックス

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本ランキングのベースは、現在の活躍と今後のアップサイドによる総合的な評価である。傘下トップ20の素材を簡易のレポートと共に示している。選手名のリンクで表示されるマイナーでのスタッツと併せて参考にして頂ければ幸いだ。 

 

1. ジェイソン・グルーム:LHP
16年ドラフト全体12位指名。ホームシックにかかるメンタルや契約について取りざたされたが、実力は18歳のものとは思えない域に達している。90マイル中盤の速球とクオリティの高いカーブ、チェンジアップの3球種をコントロールよく投げ分ける。デリバリーもシンプルでスタミナも先発として十分。これからさらに成長していけば行く末は、BOSのエースに留まらずアメリカのエースとなれる逸材。 

2. アンドリュー・ベニンテンディ:OF
15年ドラフト全体7位指名。大学の最終シーズンにHRが急増し一気に評価を上げ、 そのHR増がフロックではなかったことをたった2年間のプロ生活で証明した。打撃では隙がなく、高打率、高出塁率で三振は少なく、パワーも申し分ない。平均以上のスピードを生かした守備と走塁でも存在感を放っている。

3. ラファエル・ディバース:3B
柔らかさと力強さを兼ね備えたスイングでハイレベルな打撃を見せるヒッティングプロスペクト。現時点では平均を多少上回る程度のパワーしか試合で発揮できていないが、将来は30本塁打をマークすることも不可能ではないだろう。 守備では好プレーを見せるほど上手くはないが、肩が強く、堅実な守備を見せているため3Bには残れるとの見方が強い。

4. ボビー・ダルベック:3B
16年ドラフト4巡目指名。今年のドラフトクラスの大学生の中では1、2を争うほどのパワーツールに持ち主。大学最終シーズンで不調に陥り評価を落としたが、カレッジワールドシリーズの予選から復調傾向にあり、プロ入り後もA-で34試合に出場し7HRをマークした。変化球に対して脆さを見せており、空振りも多い。大学時代クローザーを務めていたため肩は強いが守備/走塁は平均以下。

5. ジョシュ・オッキミー:1B
流し打ちでスタンドを越す打球が打てるスラッガー。下半身を上手く使い強くボールを弾き返すことができている。昨シーズンまで30%を超えていたK%を低くし、四球を増やすことには成功したが、打率が急激に落ちてしまったため自分に合ったアプローチを見つける必要があるだろう。守備では打球反応が悪いがルーティンプレーならそつなくこなせる。鈍足。

6. ロニエル・ロウズ:RHP
18歳ながらも卓越したピッチングを見せる。速球の最速は90マイル前半だが、今後より速くなっていくだろう。縦に割れるカーブとチェンジアップの評価も高く、空振りを奪えるためアウトピッチとして使える。コントロールがよくマイナー通算のK/BB=5.7。投球前に体をかがめグローブを頭の上に掲げるルーティンがある。 

7. サム・トラビス:1B
ラインドライブの打球を量産するアベレージヒッター。フィールド全体に打ち分ける技術を持っており、アプローチも悪くなく常に平均以上の打率を残せる。内角の速球に弱さを見せている。パワーツールは平均かそれ以下。ポジションが1Bに限られているため、打率が少しでも低くなるとバリューが大幅に落ちる。 

8. マイケル・チャビス:3B
今シーズンは親指の故障で限られた出場試合数となったが、課題だった三振の多さを減らすことに成功。打率も若干上がったが、それでもまだ.237と低水準。パワーポテンシャルは高いと言われているが、まだ試合では満足に発揮できていない。守備では肩の強さが光るが、2B/OFへの転向も考えれている。

9. マイク・シャワリン:RHP
16年ドラフト5巡目指名。メリーランド大学の通算勝利数と通算奪三振数の記録を持っており、アップサイドには欠けるが、現時点での実力は非常に高い。サイド気味のアングルから90マイル前半の沈む速球と、変化量の大きいスライダー、チェンジアップを投じる。コントロールがよく、スタミナもあるため長いイニングを投げることが可能。

10. ジェイク・コザート:RHP
今シーズンからブルペンに専念し、速球の最速が99マイルに跳ね上がった。アームスピードの速さに頼ったメカニクスは余計な力が入っており、コントロールを乱す原因となっている。カーブでタイミングを外し三振を奪うピッチングスタイル。コントロールの悪さをどれだけ抑えることができるかが今後のカギ。兄はジャレッド・コザート(SD)。

11. ブライアン・ジョンソン:LHP
落差の大きいカーブと90マイル前半の速球で緩急をつけて空振りを奪うピッチングスタイル。スリークォーター気味のデリバリーは非常にスムーズで、コマンドのよさにつながっている。今シーズンは不安障害を患い6週間戦列を離れ、成績も落としてしまった。現在は完治しているとのことだが、遅れをとってしまった感は否めない。

12. C.J.チャッサム:SS
どこをとっても可もなく不可もなくといったタイプの選手。スイングは若干遠回りしがちだが、その分パワーを上手く伝えられるようになっており、シーズン2桁本塁打も不可能ではない。コンタクトスキルも悪くなく、極端に低い打率を残すことはないだろう。守備ではスピードが平凡ということもあってレンジが限られているが、反応の速さや肩の強さでカバーしている。 

13. トラビス・レーキンズ:RHP
90マイル中盤の速球と2つのブレーキングボールのコンビネーション。デリバリーは安定しているが、肩に負担がかかるような投げ方なのでリリーフ転向を勧める声もある。速球のムーブメントが少ない点も先発として不安視される一因になっている。

14. カイル・マーティン:RHP
速球の最速は95マイルと平凡だが、マウンドの傾斜を上手く使い6-7たる体格を生かして角度をうけて打ちづらくしている。この速球とサークルチェンジをで緩急をつけるピッチングスタイル。ストライクゾーンに投げこむコントロールを持ち合わせているが、コマンドに欠けるため打者からすると打ちやすくなってしまっている。リリーフだが回跨ぎもこなすタフネスさが魅力。

15. ニック・ロンギ:1B
コンパクトなスイングで広角に打ち分けるヒットメーカー。 アプローチも悪くないが、パワーは平均以下。肩は強いが動きが悪く、1Bしか守れないため現状はサム・トラビスの下位互換でしかない。また、トラビス同様速球に弱さを見せているため、今後クラスが上がるにつれ成績が悪くなる可能性が高い。

16. タイラー・ヒル:OF
小柄な体格だが、筋肉はしっかりとついておりボールを遠くへと飛ばすことができる。20歳と若いが、ただスイングするだけではなく しっかりとボールを見極められている点は評価に値する。スピードもあり2桁盗塁をマークすることも可能。肩が弱くLFしか守れないところがバリューを下げている。

17. キリ・ワシントン:OF
粗さが目立つが、平均以上のパワーポテンシャルが魅力。今シーズンは16HR、9三塁打をマーク。コンタクトスキルに難があり、ブレーキングボールに対応できず空振りを喫する場面が多い。アプローチもそれほどよくなく、パワーツールだけが目立っている。スピードと守備は平凡。

18. トレント・ケンプ:OF
身体能力の高さがウリ。現在は粗さが前に出ているが、それでも今シーズン13HRをマークするなど才能の片鱗は見せた。アプローチは悪くないが三振が非常に多い。スピードは平均以上だが盗塁を積極的に仕掛けるタイプではない。

19. マーク・ブレイクマン:RHP
低いアングルから投げる90マイル前半の速球とチェンジアップのコンビネーション。球速はないが、デセプションに優れたデリバリーでカバーしている。チェンジアップは速球と同じアームスピードで投げられるため打者のタイミングを外すことができる。スライダーも投げるがクオリティはイマイチ。コントロールがよく、先発としても問題なく投げられる。 

20. ショーン・アンダーソン:RHP
90マイル中盤の沈む速球とスライダー、カーブのブレーキングボールのコンビネーション。大学時代はクローザーだったが、大柄な体格とコントロールのよさは先発向き。しかし、昨夏のケープコードリーグでは先発としていい成績を残すことができなかった。リリーフとしてなら早期昇格が望めるが、先発としてなら長い時間が必要となるだろう。 

 

Text by Ookaya Ryota
写真: https://flic.kr/p/HFCLWw

2016 Draft Review : アメリカン・リーグ東地区

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*順位:選手名:出身校:ポジション:身長/体重

  • ボルティモア・オリオールズ

27:コディ・セドロック:イリノイ大学:RHP:193cm/95kg

今シーズン、ブルペンから先発に転向し成長を遂げた大型投手。最速95マイルの沈む速球の評価は高くゴロを打たせるのに有効なボール。スライダーとカーブにもプラスの評価を得ており、空振りを狙って奪える。デリバリーもバランスが安定しているためコントロールを乱すようなことはない。1試合完投することができるスタミナも魅力。早いイニングでは速球でゴロアウトを取り、中盤で変化球で三振狙い、終盤で再び速球で押すといったゲームプランも終盤まで球速が落ちないので可能。チェンジアップとコマンドに課題を残す。

 

54:キーガン・エイキン:ウェストミシガン大学:LHP:182cm/90kg

ジョン・レスター(CHC)に似たスムーズなデリバリーから90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップを投じる。速球の球速は試合終盤になっても落ちることはない。いずれの3球種ともストライクゾーンに集めること可能で完成度は高い。内容の悪かった試合を引きずらずしっかりと切り替えることができるメンタルもプロ向き。小柄な体格からプロではリリーバーとして投げることが予想されている。

 

69:マシアス・ディーツ:ジョンA.ローガン大学:RHP:198cm/99kg

非常に大きなフレームの持ち主。90マイル後半のツーシームとスライダーで緩急をつけて勝負する。速球とスライダーのアームスピードを近づけることでよりスライダーが有効なものになっている。今年に入ってからも球速は伸び続け、今では98マイルに届くこともしばしばある。少ない球数で打ち取ろうとするピッチングスタイルは先発向きだが、チェンジアップの精度とコマンドが改善させられないと厳しいか。セットアップ/クローザーとしては平均以上の投手になれるだろう。